最近の映画鑑賞3本分まとめ(007スペクターとハンガーゲームFINALとファンタスティック4)
○007 Spectre ←公式サイト
今年の映画の中では前々からかなり楽しみにしていた007の新作、面白かったです!
前回スカイフォールで起こった事件を経て新体制になった組織の存続危機や、いままでのダニエル・クレイグのシリーズで闘ってきた悪人総まとめ的な要素もありで、かなり盛りだくさんな内容。
冒頭からの「死者の日」祭りでのシーンは人混みから爆破まで、実写とそうでないところの差が全くわからないけどものすごい迫力だったよ!
アデルのSkyfallがアカデミー賞等各所で受賞したからなのか、今作も主題歌への力の入れ具合がすごかった印象。
とても良い歌だなあと(事前予習で)すっかり気に入っていたのですが、歌詞も字幕で初めて和訳を読めて有り難かった〜
ざっくり言えば"暗い予感のする恋愛"の歌ではあると思うのですけれど
あらためて考えると映画の内容にもうまいこと沿っており。
古き良き銀幕っぽさを狙ったのであろう過剰なほど重厚な演奏や、この人ならではの巧みな歌い上げっぷりが見事。
映画館の音響で味わえて感激でした。ぱちぱち ← 拍手
○Sam Smith - Writing's On The Wall (from Spectre) - YouTube
今作でのボンドガールは、モニカ・ベルッチがもうちょっと出番多ければいいのになあ。
あれっ、この人、このあとはどうなるの?という消化不良がちょっとあり。
レア・セドゥは可愛いですが、わりといつも通りのパターンで007と喧嘩したりくっついたりで安定です。
あとは、シャーロック(ドラマ)のモリアーティをやった人が出てまして、ああ...あのヤな感じの人だと思って見てたら役柄も似てて一瞬混乱しました(笑)
ベン・ウィショーのQは、今回さらにファンの皆さんが大騒ぎしそうなキュートさに仕上がっております。
"コンピューターおたく担当"が意外な活躍を見せるのも嬉しいところ。
もう一回、例えばBSでの再放送などでじっくりめに繰り返して観れば感想は変わるかもしれませんが、好きかどうかで言えば前作スカイフォールのほうがドラマの深みがあって気に入ってます。
退屈は全くしないんですが、要素を詰め込みすぎでこちらが考えるヒマも無く、衝撃場面ばかりがどんどん流れていく感じがしました。
どんなに拷問されても不死身なところ含め、いかにも007っぽい娯楽要素はきっちりと押さえてあるからいいや〜
あと、相変わらずアストン・マーティン(車)とオメガ(時計)がうまいこと使われてて、良いなあと思いました。
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○映画『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』オフィシャルサイト
最終章を2作に分けて引っ張る商法は、やめて欲しいんですよね!
と言いつつも、まんまと最後の話まで観に行ってしまいました...。
(ネタバレすると興味を失う予感がしたので、Kindleで2章までしか読んでません。
なので、これから続きを購入して、答え合わせというか脳内再現を楽しみたいと思います。)
前回が暗いばかりの話で終わったのですが、最後はなんとか、むちむちしたジェニファー・ローレンス復活という感じで、良かったです。
亡くなってしまったフィリップ・シーモア・ホフマンは(ほぼ撮影が終了した後のことだったそうなので)ちゃんと最後までシーンがつながっていて、これが遺作なのだなあという寂しさもありました。
最終話らしいスッキリ感はあるものの、終盤の描き方が加速していたので
「あ、ええと、あんなことはあったけど、めでたしめでたしでいいのかな?」
というとまどいが若干あったくらいにサラッと流されていた部分も有りでした。
バイオハザード並みの特撮でもって敵側からの殺戮ゲームが仕掛けられていて、今までのハンガー・ゲームより更に仕掛けが高度化してるところは見ごたえがありました。
このシリーズは、出演者が隅々まで豪華というのも魅力の1つです。
クレシダ役のナタリー・ドーマーはゲームオブスローンズのマージェリー妃役で結構好きになったのですが、こちらでも全然違う雰囲気だけど良い役で出ていて楽しかったです。
若い人向けのファンタジー小説なので好き嫌いは分かれるジャンルかもしれませんが、こういう大河長編は、客であるこちらも「長いことかかって追いかけながらだんだん感情移入していく」過程が面白いんですよね。
ハリウッドならではの豪華な人や場面で楽しませてもらってありがとうございましたーという感じ。
とうとう終わってしまったのがファンとしては残念だなあ。
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今までの3作とはまたあらためてキャスト一新で作り直した、"リブート版"ということになります。
旧シリーズのほうをそれなりに楽しんで鑑賞してきたので、今回もどうかなという感じで行ってきましたが。
うーん、これは残念でした。
今年見てきた数少ない映画の中では断トツの微妙さを誇るたいへんな作品でした。
本国でのものすごい不評さとか、ゴリ押しや無理な削除要求で制作陣もキレかかっていた件などを最初に知っておくべきでした。
各人の特殊能力は旧シリーズと同じなんですが、前半の子供時代からの話を長くやり過ぎたのが祟ったのか、それ以降の展開が全く時間が足りず、話が速すぎて見えない(笑)
旧シリーズでなんとなくの人間関係を知っているからこそ脳内補完できてましたが、これ初見だったら呆気にとられるレベルです。
事故で能力を身につけた → いつの間にか政府のために特に不満無く働き始めた → 一番悩みの深かったはずの岩石男が先頭に立って「よーし俺たちのグループ名はファンタスティック・フォーだ!」(終了)
の流れがかなり一瞬に駆け抜けており、明らかに重要なシーンをたくさん削ってあるのが窺えました。
つらい。
旧シリーズもそんなに名作だとは思ってませんが、それなりに登場人物達の悩みや悲しみや教訓が描かれていて、しんみりした場面も、まああったのですよね。
ジェシカ・アルバやクリス・エヴァンスをはじめとする俳優陣もけっこう良かった。
でも今作は配役にもそこまでのパワーは感じられず。
較べるのも酷ですが、そのへんが上記ハンガー・ゲームシリーズとの超えられない壁とも感じました。
(しかしケイト・マーラは好きですよ)
まあそんなわけで、先ほどちょっと検索したら、続編の制作が中止になったという3日前ぐらいのニュースを発見。
あれじゃぁホントそうだよなあ!と納得であります。
せっかくの特撮CGの技術力(←これだけはけっこう良かった。スターゲイトっぽくて。)が可哀想でした...というのが一番の感想です。
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