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2016.02.27
パイロットのエラボー万年筆を使っています。
購入してそろそろ1年になるのですが、だんだんと馴染んだ書き心地になってくるのが面白く、大変気に入ってます。
・・・というか惚れ込みすぎて、昨年の間にペン先違いで2本も買ってしまったのですよ。
Amazonがけっこう安かったとはいえ、なかなか思い切った買い物でした! ああでも後悔してないんですよホント!
近年でようやく、いわゆる「軟調ペン先」の楽しさが私にも何となくわかるようになってきて、愛用筆記具の中に各種仲間入りしてきたのは過去記事の通りです。
●関連記事:
・シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。
と、ここまできたら代表的なこのペンも体験してみたい、となったわけです。
○ エラボー | 筆記具 | 万年筆 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT ←メーカーHP
私が購入したのは金属軸のほうですが、塗装の色味や輝きの質感が素晴らしいです。
(特に赤色の深みがど真ん中に好みです!)
ガッシリと金属素材なせいで重めなところも手が安定して疲れにくく、非常に書きやすいんです。
エラボーと言えば、2012年に出たこの動画のせいで注文が殺到し、あっという間に売り切れたのが記憶に新しいところです。
○Custom Namiki Falcon Resin Fountain Pen HD - YouTube
しかしながら私はかえって「ああこんなフニャフニャ曲がるペン先、苦手だよ!」と物欲スルーする要因となりましたが。
後日この有名動画のペン先は、あのような感じにフワフワと書けるよう特別にカスタマイズされたものだと聞きました。
実際のところ、「いったいどこが軟式ペン先?」と言いたくなるほどに、カッチリととんがったペン先で。
上記動画の通りに力を掛けたら破壊間違いなし!と確信。
厚みもしっかりあるのでそう簡単には変形しそうにもない印象はあります。
過去に購入したフォルカンやプラチナ細軟のほうがよほどくっきりと、開いたりしなったりするのが、目でも(手からも)わかるんですけれど…。
持ち主の元々の筆圧や書き癖によってだいぶ違ってくるであろう感想ではありますが、
少なくとも私にとっては、特殊ペン先というほどの差異は感じられず。
「わりと普通に使える書き心地だなあ(安堵)」という第一印象でした。
とはいえ、接紙時の一瞬のフワッとした柔らかさや、ペン先のほうから押し返して来るような弾力などは、明らかに普通のペン先とは違うので。
エラボーはそれが持ち味なのだろうなあと思います。
(フォルカンのように筆圧に忠実に追随して手の動きと時差がつくほどしなる、というほどの感じではないんです。
衝撃を逃してくれる程度の控えめな柔らかさ…。このあたりの普通とはちょっとだけ違う具合が絶妙なのです。)
筆跡も、字の中で線の太さにめりはりがつきやすいので、他の万年筆で書いたのとはけっこう違う気がします。
日本語の形状に向いたペン先だろうと思いますので、習字の心得がある人にはとても上手に書けそうですよ。
私が書くと「ああこれはエラボーで書いたんだなあ」となんとなくわかる、ますます個性ある字(笑)となりますけれど。
私は最初に細軟(SF)、その後 更なる実用性を求めて極細軟(SEF)を買い足しました。
わりと硬いので”普通に使える”という感想を持ったのは、細め線幅のペン先だからというのもあります。
エラボーに対して大量に付いているAmazonのカスタマーレビューは、これを読まずしてペン先は選べなかったと言うほど参考になったのですが。
それらから導き出すと、エラボーならではの柔らかさを楽しみたいなら中軟以上なのかもしれないと感じました。
しかしSEFの、キリリととんがってるのにうっすらとしなる独特の弾力感。
細字好きな人には是非味わって頂きたく、癖になりますよ!
どの軸も首から下は完全に同じ見かけの万年筆なので、軸の本体色を好きに着せ替える楽しみがあります。
どっちをどっちの色で買ったっけなあ。
今はSEFを赤軸にしているけれど購入時は逆だったような気も。
羽ペンを思わせるような、ごくシンプルなペン先のデザインも美しくて良いなあと思ってます。
現在、SEFにはプラチナのカーボンブラックを、空きカートリッジ詰め替えで入れています。
フローの良いインクなせいで特に不都合もなく、真っ黒くっきりな細線を出してくれるので実に重宝しているところなのです。
詰め替えにしているのは、顔料インクのせいなのかカートリッジの内壁が、残量も見えにくいほどかなり真っ黒の染まり具合になっているからなのです。
そのため、なんとなくコンバーター使うの勿体ないという思いがあるからという理由も付け足しておきます。
蓋もキッチリ頑丈に閉まる軸なので「詰まる」ことまでは心配していません。
いずれ後述しますが、顔料対策としての洗浄環境も整えました。
クロッキー帳に仕事のラフ
(デザインのアイデア出しで、いろいろなパターンで多数作ってみるアイデアスケッチの段階。文字も混在します)
を描くときにはこの1年ずっとこのペン。
殴り描きの勢いでどんどん描きならべることもできるし、反面、こまかいところまで描き込めるクッキリ発色と線のほそさも良いということで。
こういうペン先は、私の手では大量文字筆記より図案のほうが向いているのかもしれません。
SEFはもう完全にこのインク専用の画材!
と考えているほど気に入った組み合わせです。
もう一段階太いSFは、今は深海インクを入れてます。
昨春にミニボトルで試し始めた1本ですが、ここのところ私の中では「ベストオブ色彩雫(!)」と言っていい順位を獲得しており、じわじわと使用頻度を上げている色なのです。
グレーがかっている地味系ブルーブラックですが、ふつうのブルーブラックインクと比較すると僅かに青緑要素もあるしっとり加減も備えており…。
まあとにかく目に優しいところが良いのでしょう。
紺碧や天色など、春先からまた使用度が増えてくるであろうターコイス系列ですら、今年は深海の大人の魅力に勝てないのでは?
と予想される勢いで消費しています。
●購入時の過去記事:4月の買い物のこまごま。(色彩雫やマステなど。)
SEFにカーボンブラックを入れておいて実に矛盾する話なのですが、
SFのほう、他社インクをいくつか試してもどうもしっくりいかず困ったことが何度かあったのです。
(紙上で妙に滑ったり、酷いときには書くたびにぺちぺちと音が鳴ってストレスが!
壊れたかと思いつつ、パイロット製インクに戻したら完全に治ったんですよ。)
たまたまの個体差なのかもしれませんが、やはりこういう変わったペン先は同じメーカーでインクを合わせといたほうが性能を発揮するんだなあ、と納得してしまったのでした。
ようやくそんな相性を見つけたせいなのかもしれないのですが、SEFよりフンワリ感のあるSFは、1年経った今ぐらいになってようやく「すごく書きやすい」と思えるようになって愛着度が急に増してきたような。
柔らかめの紙にゆっくりめのスピードで書くとけっこう大人っぽい字が書ける(気がする)のです。
エラボーは、使っていけば今後どんどん、自分の手に合わせてより心地よく変化していくであろう期待値がとても大きいです。
もっと柔軟だろうと思って手元に置いてみたら、意外に頑なで人見知り。
それがちょっとづつ歩み寄ってなついてくる感じ!
私の1年モノでもそう思ってしまうほどですからね。可愛いです。
2本も買ってこいつバカだなあ...と呆れつつ読んでしまった皆さん!
エラボーは気に入るほどに着々と増えるんですよホントです。
カーボン黒じゃないインク用にSEFを今年か来年あたり...メタリック茶軸で...などと考えてはいけない。
と自分に言い聞かせてます。
写真のピンク色の軸は、10年前に購入したキャップレス デシモのシャンパンピンクです。
パイロットは、塗装の質感がどれも綺麗ですね。
この色でもエラボー出ないかな。
---Amazonで買いました。価格帯は金属軸・樹脂軸の二種です。
○パイロット 万年筆 エラボー
↑ 各ペン先のカスタマーレビューが多数で、とても読みごたえあり。勉強になりました。
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2016.02.20
加湿空気清浄機のフィルターを徹底洗浄してみました。
これをやってみた(と ネット上で言ってみた)日、各所でそれなりに反響があったので備忘録として書いておきます。
季節柄、加湿機能付きの空気清浄機をお使いの方も多いと思います。
加湿フィルターの定期的な手入れは必須な作業です。
水タンクへの補充以外は特に何もやらなくても加湿機能は動作し続けますが、フィルターのほうで異変が進行していくので放置は困難です。
特に、春に向けて暖かくなる今の時期に気になり始めるのが、機械内から出てくる(清浄なはずの)空気に混じる異臭。
手入れを怠っている金魚の水槽のような匂いがしてきます。
購入後から取説どおりに約1ヶ月おきで必ずやっていたクエン酸浸け置き洗浄ですが、今シーズンに入ってから、その"変な匂い"がしてくる周期が少しづつ短くなってきたのが気になっていました。
今では10日ぐらいすると鼻がきくようになり、もう「だめだまた洗わなくちゃ」となり...(つらい)
うちは、同様の機械が全部で3台ありまして全てパナソニック製です。
プラズマクラスターでなく、ナノイーが出るほうのメーカー
2012-2013年の間に揃えたので、だいたい3-5年経ったもの。
(F-VXG80 / F-VXG70 / F-VXH70)
部屋のサイズに合わせていくらかタンクのサイズや出力範囲が違うのですが、フィルター等の基本的なパーツは互換性ありです。
加湿フィルターは円盤形のスポンジにネットのカバーをかぶせたような仕様です。
一番大きな部屋に置き、24時間稼働させているほうのフィルターのほうが、他と同頻度で洗浄していてもダメージが大きいです。
・水道水のカルキ?によるフィルター中央部の硬化。かなりカチカチになります。
・同じく、その周辺にひろがる黄色い変色
硬くなるのはクエン酸浸け置きで何とか解消できますが、カルキからできる黄色い輪染みのようなものがどのフィルタからもだんだん取れなくなってきました。
上にも書きましたが、空気口から異臭がしてくる日数が短くなってきたということは
「この洗い方では雑菌が死に切れてない」
ということが推察できます。
もちろんフィルターだけでなく、水受け皿などのパーツもスポンジで念入りに洗っています。
そこで、いろいろと検索して行き着いたのが「酸素系漂白剤での浸け置き」です。
(特に無茶な方法ではなく、取説にも酸素系なら使えるとの表記あり。
普段のお手入れにはクエン酸またはメーカー純正の洗剤が推奨されている。)
うちでは普段から洗濯に使用する粉末の衣類漂白剤がありまして、これがフィルター洗浄用にも知る人ぞ知るな定番品のようでした。
○花王株式会社 ワイドハイター 粉末タイプ [本体]←メーカーHP
ドラッグストアの、洗濯洗剤のコーナーに必ずあると思います。
いくらかお買い得な詰め替え用も併売されています。
・水でなく、ぬるま湯程度の温度があるなかへ素早く溶かす
(シュワシュワと泡が出てくるかもしれないけど、それも効果のうちなので気にしない。
くれぐれも換気を良くし、お子様やペットの近寄れない場所に安置を。)
・浸け置き洗い用の濃度は容器にも書いてありますが、汚れ方の頻度によって調整。キャップで粉量を量れます。
・手にビニール袋をかぶせる程度でも良いので、素手で押し洗いはやめてください。
・浸し時間は最低でも2時間推奨。ひと晩程度でもいいみたい。
・すすぎは念入りに。
・名前の似ているキッチンハイターなどは塩素系なので、一緒に使わないこと。
(水受け皿などのぬめりは、私はキッチン泡ハイターなどを使って消毒していますが、とにかく同じ場所の洗浄で異種の漂白剤は混ぜないこと!)
結果ですが、
気合いを入れるために濃いめの溶液、しかも半日漬けにしたせいなのか、フィルターが染みひとつ無い真っ白に生まれ変わりました!
最も変化を感じるのは、セッティング後に出てくる空気の綺麗さです。
無臭、というか、購入直後にしか味わえないような「真新しい」製品の匂いがします!!
部屋の温度が高くなったときやタンク内の水をうっかり切らしたときでも、出てくる空気の清浄さは変わらず。
というわけで、たいへん感動しました。
(本来の洗濯用としてのご使用も当然おすすめです。
汚れ落ちだけでなく、いわゆる生乾き特有の菌や繊維変色をおさえる効果が液体タイプ以上にあるのは実感しています。
粉末タイプは、どこにでも売ってるのはコレくらいしかないし他よりいくらか割高になりますが、今回でますます信頼度が増しました。)
フィルターは「10年もつ」と書いてはあるのですが、こういう手入れを続けないと、とてもじゃないけど10年使い続けるのは無理だと思い知りました。
最も手っ取り早く確実な方法、
「フィルターを買い替える:うちの場合の適合型番は3台ともパナソニック 加湿用 空気清浄機フィルター FE-ZGV08」
を実行しそうになっていましたが、その場合は1万円を超える出費が待っています。
わー!得した!!
というわけで加湿機能を終了させる季節になるまで、あと数回のお手入れが必要と思われますが、クエン酸から粉末ワイドハイターでの浸け置きに切り替えることにします。
次回以降は、もう少し低めの濃度かつ2時間漬け程度で継続予定。
こうやって書くと大変な作業に見えますが、浸け置き時間がかかるだけで、慣れれば簡単です。
冬〜春の家仕事として、カレンダーにでもあらかじめ組み込んでおきましょう。
---Amazonではこちら---
○ワイドハイター 衣料用漂白剤 粉末タイプ 本体 750g
○加湿用 空気清浄機フィルター ← あきらめたときの最終手段。
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2016.02.17
Moleskineのデイリーダイアリーを使用開始(星の王子さま2016)
スケジュールの日付に関係なく雑多に書き進める小さめのノートが欲しくなりまして、散財しそうになっていたタイミングで「そう言えばこれ、ずいぶん前に買ったかかも」と思い出したのが星の王子さまMoleskineダイアリーです。
先月の末から使いはじめました。
ほぼ日手帳と同様に1日1ページ仕様の年間手帳なので、印刷してある日付に従うのが一番正しい使い方なのですが。
既に約1ヶ月スタートが遅れてしまったので、日付は無視(上から手書き)して初日の元旦ページから進行中。
自分用に何か役立ちそうな件の備忘録というか「考えとか感想のまとめ」中心のネタ帳にしています。
ノッているときは3ページも4ページも書いてしまうのですが、忙しくて手にとらない日も当然有り...。
現実の当日日付ページに追いついて、やがては年末を待たずに使い切るのが目標なんです。
飽きませんように!
これを買ったのは、なんと昨年の6月終わり頃。
Amazonの洋書カテゴリーでは、夏前から翌年のDiaryや限定版のMoleskineが(輸入版として)早々に買えることが多く、たまたまの検索で見つけて一目惚れしたのです。
赤いゴムバンドと布貼りの感じが好みすぎたので!
「まあしばらく飾っておくだけでもいいや、何かには使えるはず」
という無理矢理な理由で注文です。
実際その後半年以上、本棚の装飾として毎日眺めていました...
現在は下記にて購入できます。
○2016年 限定版 星の王子さま|12ヶ月デイリーダイアリー Pocket / Moleskine Online Store(モレスキンオンラインストア)
Moleskineの紙が、裏抜けや滲みやすさで相性の悪いインクも多く、万年筆ユーザには評判よろしくないことは承知です。
自分も近年は常用ノート候補から外していたので、じっくり書き込むのは久し振り。
これが限定デザインのダイアリーだからなのか、最近のMoleskineはこれくらい普通なのか、それともたまたまの個体差(今までの経験からするとそれも充分に有り得る)なのか?
・・・は知りませんが、けっこう"当たり"の紙質だったのは驚きでした。
愛用のプラチナブルーブラックには中字ぐらいでも全く裏抜けないのです。なんだー安心!
モンブランの青にも強い。カーボンブラックは極細ならなんとか。
過去の経験だとラミーの青にも大丈夫なはず。
というわけで、右側ページにプラチナなどの裏抜けしない系インクで書くと、めくった次の新ページが気持ち良く使える事に気付きました。
逆に、左ページは"抜けにじみ系"も積極的に楽しむなどしています。
(パイロット社のインクは呆れるほど裏抜けます。)
こんな感じに相性は選びますが、ペンの当たりが柔らかくてインクが吸い込まれていく感じの書き心地が好きなんですよね。
日本の手帳やノートの優秀な紙質ではあまり味わえないフカフカ感がちょっと病みつきになるというか...。
紙の上をペン先が走るときの音も気持ち良くて。
これらのせいで、多少の裏抜けや滲みくらいまあいいじゃん?という大らかな気分にもなってくるんですよ。
ほぼ日手帳シリーズのトモエリバー紙の恩恵は日々受けていますが、それとはまた対極の使い勝手なこともかえって面白く、"書きたい気分"のバランスも取れてる気がします。
10年以上前にMoleskineを知ってから、1日1ページの分厚いデイリーダイアリーは憧れていたのですが、実は今回が初めての使用。
2.5cmほどもある厚みがハードカバーの小さな本のようで、ポケットサイズを手に持ったときの小型煉瓦のごとき収まり具合がなんとも可愛らしいです。
これだけのボリュームがあるせいで、使い始めの今は特に、右側には同じぐらいの厚みの手帳でも並べないと段差で掌の置き所がガクっと下がることになります。
左は左で急斜面になるので、やはり下に何か挟んだほうが安定するかもしれません。
そんな手間がかかってもやっぱり、厚くて小さなノートってワクワクするんだよなあ。
詳しい仕様は上記のリンク先のオンラインストアページ内に各写真があります。
表紙をめくると、星の王子さまおなじみの「バオバブの木の星」が描かれてるんですよ。
拾ったときの連絡先書き込み欄には、 In case of loss, please return to planet:___ と書いてるのがいいね〜!
横罫は6ミリ巾なので、筆記具は細字向けです。
本文ページ内には、左端から7ミリほどのところに小さな時刻表示があるのですが、この位置にあわせて箇条書きの行頭マークを揃えられるので、メモも見た目良く書けて重宝しています。
はじめのほうに1ヶ月/1ページの割合で月間ブロックがありますが、ここは印刷してある日付に合わせて(メモ内容の)目次として使っています。
本日現在1月18日のページまで進み、つまり今も1ヶ月遅れのままな状態なのですが。
しょっちゅう読み返しつつ小さなページを消費していく楽しみはまだ薄れません。
先は長いですが、このまま最後のページへ到達できますように〜!
そして来年分も買う気になれるくらい、意欲が続きますように...。
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2016.02.12
「オデッセイ」を観てきました。
昨年ぐらいから原作本がよく売れているのを聞いていたのですが、こういうのは後になってからのお楽しみとして読もう...と思いまして、予備知識少なめのままで鑑賞です。
当初印象としては、宇宙服を着ているマット・デイモンと、更にジェシカ・チャスティンの配役がインターステラーとダブり うっすら困惑していたのですが。
しかもCS放送(AXN)でみたゴールデングローブ賞授賞式で、何故かこの作品が「コメディ部門」で受賞しているのを目撃し、ますますどんな話なのか不安になっていました。
いやー面白かったです。
予想外の方向性で、まあ確かにコメディと言えなくもない...のか?という感じ。
インターステラーの中のマット・デイモンは、惑星にひとりぼっちになっていた点はほぼ同じなのですが、先行きの不安さに心を病みかけ結局自滅への道を辿っていました。
それがこちらの話の中では、ひたすら冷静にものごとを解決しながら、楽天的といっていいほど前向きに努力しているという設定。
やむを得ず火星を離れていった、ジェシカ・チャスティン演じる船長のパソコンに入っていた、懐メロ(70年代ディスコ歌謡)コレクションがじゃんじゃかと流れる中で、火星の地面にジャガイモを植えたり 水を生成したり 手作りグッズを駆使して地球と交信を始めたり で、救出されるまでの日々を生き抜いていくのです。
軽快な音楽と見事な特殊効果撮影のせいもあり、なんだかサクサクと物事が進んじゃってるな〜結構上手く切り抜けてるよなーという印象はちょっとありました。
それにしても今回、「知識こそ力」になるんだ!
という教訓は大きくて。
(地球外には行かないと思いますが)生きていくためにも勉強はし続けて損はない。と思った次第です。
ここで助けてくれる他国は日本じゃないのか?
いつもの大人の経済事情でまたあの国に設定されたのか?
という疑念はあったのですが、これは原作通りの進行なのだと帰宅後に教えてもらいました。
(あと、原作での主人公はもうちょっとサバイバルに苦労するんだって。そりゃそうだよね、火星だし!)
配役はなかなか豪華で、ショーン・ビーン演じる、権威からの圧力に疲弊しながらもクルー達の立場を思いやるフライトディレクター役が印象に残りました。
あと、広報責任者の女の人は、誰だったっけなー見たことあるなーとずっと考えながら鑑賞していたのですが。
帰ってから調べてみると「宇宙人ポール」のお姉さんじゃないか。
(あの映画の印象よりだいぶ大人でした。)
ケイト・マーラは、前回の映画がファンタスティック・フォーでダメージが大きかった(と勝手に考えている私。)ので、今回は評判の良い作品に可愛い役で出れてよかったなあとホッとしました。
そして早速、先日原作を購入しました。
○火星の人 [Kindle版] ← Amazon 文庫版はこちらです。
今刊行されているマット・デイモン表紙の文庫版は上下巻に分かれているのですが、Kindle版だと以前のデザインのまま1冊にまとまっていて便利です。
まだ最初の数ページなのですが、すごく面白い!
(なんで映画は原作と同じタイトルにしなかったのかな。)
2012年末に奮発して買った初代のKindleFireHD、いま使用欲が再燃していて良い感じなのです。
この直後にiPadを新調してしまったため、それなりにいじりはしたものの、Kindleの実質使用日数は1ヶ月もなかったかもしれません。
なので、画面やバッテリーなどの経年劣化も全く感じられず、新品同様の清々しい気分で読書できています。
Kindleを動かす分には今も全く性能に不足はない(けれど、メールだのゲームだのSNSだのは残念ながらやる気になれない)、ある意味優秀な読書端末といえます。
PaperWhiteの、モノクロすぎるストイックさとeインク特有のページめくり点滅が気にかかるときも多少はあるので、家に居るときはこっちで読書しようかなという位置づけになってきました。
今年か来年に新型出たら考えようかな。
●関連過去記事:Kindle Fire HDを使い始めました。
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