「水やり楽だぞぅ」で旅行留守中のベランダ花壇を育ててみました。
夏期の旅中の屋外花鉢をどう維持するかについては、毎回けっこう悩んでは失敗してきました。
風呂場や大きめのたらい状のものに水を張って出掛けたこともあったり、
もう思い切って、それ以前に調子のイマイチだった植物はあらかじめ処分してしまったり、
「達者で...」と声をかけて多めの水をやり、そのままの状態でいたことも。
今回は久し振りに、本格的に暑そうな時期の留守だったので下記のような専用品(?)を発見して注文してみました。
○水やり楽だぞぅ(4本)
・2セット入りの8本組はこちら→○水やり楽だぞう(4本)×2セット
全くひねりのない名称ですが、役立ったという良レビューが大量についています。
届いてみると、
ふわふわした綿でできた長めの太い紐が二つ折りの束になって袋に入ってました。
一方をペットボトルなどの水容器に差し込み、もう一方を鉢の土に埋め、徐々に水を移動させる
というシンプルな原理のようです。
(万年筆ユーザの皆さんにはおなじみの「毛細管現象」だそうですよ!)
レビューの数々を読んでみると、このような単純な作りのものでも状況によってはさまざまに結果が分かれるようです。
それなりに学習したので、私が実践してみたことをここにまとめます。
・出発1-2日前から試して←これ大事! 水の移動加減を見、必要なら調整する(鉢の高さや紐の渡し具合など)。
出発当日、再び水を容器に満タンにして万全を期す。
・紐は全面を水に浸し、濡れた状態で差し込み作業をする。
・土側の穴の深さは5センチ程度。水側の紐はバケツ底に確実に届く長さで垂らす。
・紐は極力たるませず、途中で他のものに触れないように鉢へ渡す。
・水の蒸発が増えるので鉢も日陰に移動。バケツやタンク類にも日よけのフタはしたほうが良い。
(素材は何でもいいとは思いますが、アルミホイルを使いました。)
・サフィニアなど、それが可能な植物はあらかじめ短めに摘芯(刈り込み)をしておく。
10リットルのバケツに4本(4鉢)を差し、約20リットルのタンク状容器に6本(6鉢:うち1個は長めのプランター)を差し込んで出発2日前から試しました。
結果は、ものすごい勢いで水が移動する仕組みだとわかりました。
ひと晩でもバケツの水位がぐっと下がっている...
鉢のしたから水が漏れるほどなので、ベランダ専用として、室内置きの植物には使わないで下さい。床が水浸しになります。
(実際それでたいへんなことになったというレビューもいくつか読みました。
室内鉢に対しては、風呂の床など水が流れても良い場所でやるべきだと思います。
あまり水やりが必要のない植物には根腐れ等の危険性も有ります。)
鉢をバケツより高めの場所に置くと水が絞られるような気がするのですが : 逆に、鉢を低いところに置くとじゃんじゃん水が減るのでは?:
節約しすぎて干からびては元も子もないので、最終的には鉢と同じ高さにバケツとタンクを置くことにしました。
そして、8日後の帰宅。
・10リットルバケツは完全にカラ。20リットルタンクは、残水位3センチくらい。
当初は過剰に水が供給されたので、容器内が水切れした後の期間も鉢内はじゅうぶん潤っていたと思われます。
・植物が信じられないくらい元気。
上からジョウロで水をやっていた時より傷まないからなのか、花や葉の状態がとても良い。
サフィニアはぐんと茎が伸びて花が咲きまくり、アジサイなどは新芽が青々と茂って、どの鉢土もシットリ。
調子の悪かった他の鉢は、花がついたり以前より背が高くなっていたり。
ミニヒマワリの苗の葉もつやつや。
・紐は汚れで変色が進んでおり、日数によってはカビてしまう可能性あり。洗って再利用というのは難しいかも。
1度の留守使用で切れやすくなるので、基本的に使いきりと考えたほうがいいみたい。
・帰宅後も気に入って、そのまま(紐がくたびれて駄目になるまで)使い続ける人が多いというレビューにも納得の効果。
・今回、純正品の本数が足りなかったので、2本ほど古タオルを紐状に切って同じように使ってみました。
綿をほどよく固めて作った純正品ほどの水移動量はなかったようなので、小さめの鉢向け・夏以外の季節向けかも。
とはいえ、100円ショップに売っている手芸用のロープ(つまり、太めの天然繊維の紐)などが同用途にも使えたとの情報も発見したので、次回の旅で試してみたいです。
お盆期間にまとまった日数の留守をする方も多いと思いますので、参考になれば幸いです。
(素材や太さにより若干の性能差はあるとは思いますが、代替品を自前で用意して同様にやってみるのも当然有りです。)
我が家的にはかなり満足した結果になったので、次回の旅でも実施する予定です。
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