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2017.06.27

シンフォニーノートを使い始めました。

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だいぶ前に近所の文具店のセールで発見して長いこと仕舞い込んでいたのですが、最近から使い出しました。
ライフから出ているシンフォニーノートです。

楽譜の表紙を思わせるような素敵なデザインで、とても気に入ってるのです。

(花型装飾活字というものだと思うのですが)ぐるりと囲む細かい模様や、タイトル文字の部分は普通の印刷ではなく黒箔押しとのこと。
うっすらと艶もあり凹凸がしっかり指で確認出来ます。

横罫はこのチャコールグレー色の表紙で、その他5ミリ方眼の赤、無地が紺色です。
サイズはA4・B5・A5・B6の4種類あり、これはA5版。

100枚綴じのホワイトライティングペーパー製ということでつまり、「ノーブルノートをリングノートで使いたい」という発想で作られたものなのだそう。
(ノーブルのほうはクリーム色ですが、こちらは紙色が白。)

●関連過去記事:ノーブルノート(B6)を使い始めました。

ノーブルノートだけでなく、システム手帳用リフィル(ノーブルリフィルやホワイトヴィンテージリフィル)で使い慣れている、万年筆でもストレスの無い紙質なので非常に安心感があります。

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横罫は8mmのゆったり巾で、太字の筆記具でも楽しむことが出来ます。
上下に大きめの余白があるところも好み。
(ここに日付スタンプやページナンバー、使用のペン等の補足事項を入れるのだ...。)

※上写真では、裏表紙に幅広のリボンをくっつけて栞紐として使っています。
 内側にマスキングテープで貼り付けるだけの簡単な工作。
 栞の付いてないノートには、必ずやってるかも。


リングノートの良いところは、完全に折り返せるのでコンパクトにも使えることと、どのページでも水平にぺたりと開くことができる点だと思います。
方向によっては段差で書きにくくはなるのですが、1枚だけ引き出して革マットの上で書くなんてことも出来るのはリングノートならでは。

完全に個人的な趣味ですが、実用を狙ったスマートな仕様よりも「分厚い紙束を大型のダブルリングでまとめてある」という佇まいが好きなんですよね。
海外の学生用ノートみたいな雰囲気に憧れがあるのかもしれないです。
もう全然手に入らなくなってるので買い置きすべきだったと悔やんでいるんですが、マルマンのボストンノート、特に新版のデザインは好きだったなあ。
あの面影を追いかけているとも言える...

170607こんなふうに筆記具を収納できるのもなかなか便利で。
だたし、クリップの押さえが強めなものだと、抜き差ししている間に最上部のリングが曲がってくるんですね。
掛けるという用途には充分ですが、バネなどの付いていない、シグノRT1のペラッとした樹脂クリップぐらいの非力さが最適...。


リング式でもあるし、デザインも好きなのでカバー無しで使っていくことになるとは思うのですが、使っていくうちにちょっとづつ風合いが変わっていきそう。
もうすこし頑丈で硬めな厚紙のほうが良いような....。
という点が気になるぐらいかなあ。

とはいえ、横罫ノート好きの私には、紙色・罫線含めてかなり理想的と言えます。


このノートの主な使いみちは、日付スタンプを押しつつ雑文をマイペースで綴っていく用です。
調べ物などの真面目な使い方ではなく、「○○が欲しいけど無駄づかいになるからやめたほうがいいかねぇ」「そろそろ○○を片付けなくては」etc. 私的な脳内議事録を文章化して吐き出すような場所か。
く、暗い....!でも、誰にも迷惑かからないから楽しい...!

普段の手帳(スケジュール管理やメモ)的な用途はシステム手帳ばかりとなっていますが、気分を変えてゆったりと文章を書ける太め罫線の場所も欲しくなり。
A5のシステム手帳にすべきかだいぶ迷いましたけれど、手持ちの大量なノート在庫を活用するよい機会と判断。


8mmの横罫は、手持ちの大型/太字ペンを生かす使い方が出来て良いですね。
「地味だけどみっしり」な景色が好きなので、1ページのなかでインク色を替えず、ばーっと書いていくのが好きです。

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シンフォニーノート←Amazonではこちらです。
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2017.06.22

「趣味の文具箱 Vol.42」を読みました。

趣味の文具箱 Vol.42[雑誌]趣味の文具箱、感想をここに書くのが久し振りになりますが、毎号(というか創刊以来)欠かさず読んでいます。
このごろ嬉しいのが、電子版と紙版の発売が同日になっていること。
(発売の日付になって間もなくの時刻の真夜中から配信されるので、ボタンをおせばポトッと画面の中に降ってくる感じをいつもフフッと楽しむデジタル派です。)

趣味の文具箱 Vol.42[雑誌] ← Amazon


今号のテーマは国産万年筆ということで、いつも以上に楽しみにしていました。

あくまでも私の場合ですが、ペリカンやモンブランetc.の有名海外ブランドに対しては憧れ混じりの要素も相当に大きく、入手したときの
「とうとう...!」
という感慨は格別なものがあります。

それに対して、国産品(特に、2万円台くらいまでで購入できる定番品)は実用的な道具として定着している率が高いかなあ。
「おお、これ良いな。それなら、いずれ別のペン先も買い足して、あの件で使い分けてみようか」
「区別しやすいよう色違いの軸で買っておこうか」
的に堅実(....?)な理由で着々と増えているというか。怖いですね。

私にとっては、わりと気軽に通販買いを決行できる=良品ぞろいで質にばらつきが少ない ことも魅力!
うちの国産ペンはAmazonから届くものがほとんどですよ...


というわけで今号の表紙、ネット上で画像が初公開された時点では、ああこれ持ってます!逸品ですよねカスタム845。
と頷いたものですが。

違う...今旬なものとして紹介されるならもしかして、845の形状をそのままに巨大化したアレか...?
と我に返りました。

カスタム URUSHI | 万年筆 | 製品情報 | PILOT←パイロット社のページ

このペンを店頭で見たのは去年の9月で、伊東屋でした。
ガラスケースの中に展示されており、カスタム845と並べて置いてあったような記憶があります。
デザインがそっくりなのにサイズが違い過ぎて、遠近感がおかしくなるようなグラグラを感じたのを覚えています。

詳しい方々の情報を調べてみると、モンブランの149よりずっと大ぶりな軸(ペン先の長さはだいたい同じ)とのこと。

170618昨年の伊東屋では
「大きすぎていくらなんでも...」
と若干引き気味の面持ちで眺めただけでした。

しかし今号の特集記事では、各ペン先での筆跡、その丁寧な(多くの手作業も伴う)組み立てから漆塗りの詳細な工程までが詳しく披露されていて。
「良さそう....手にとってなにか書かせてください!」
という気持ちがジワジワと来ています。
(私の手元に置くなら中細ペン先かな!という計画だけならもう完了)

書き心地の独特な柔らかさも、購入済みの方の感想からは必ず出ている件なので
「硬めな149と違う使い心地で楽しめるのではないか」
などという、どうしようもない言い訳なども考えてあるのですが....とにかく、いつか試してみる機会がくるといいなあ。

もちろん、(今回のカスタムURUSHIの縮小版 などと言うには余りに失礼である)完成度の高さを誇るカスタム845は本当に使う度に「良いなあ」と嬉しくなる万年筆です。
漆塗りのふんわりした温かい触感と、シュッと長くて格好良いペン先の書き心地にも惚れ惚れします。

●関連過去記事:黒漆軸の万年筆を使いはじめました。(カスタム845)


国産万年筆各社の、価格帯ごとの商品分布カタログなどはかなり今後の買い物計画に役立ちそうです。
中にはもうなかなか(少なくとも通販などでは)入手できそうもないレアな軸なども紛れていたりしますが、そのあたりの宝探し感覚も良し。

また、来月早々に発売されるプラチナ万年筆の「春暁」の解説ページも。
見開きに渡って横たわる拡大画像をたっぷりと観察することができました。

プラチナ万年筆ニュースリリース

プラチナの透明軸は既に何本か持っていますが、この春暁は"濃いめカラー透明軸"として大いに興味有ります。
WEBをはじめとした宣伝系の画像は、透明度を表現するために光を通した明るい感じの見かけに仕上がっている気がするのですが、実物はもっと落ち着いた暗めの色合いのものなのでは?
と予想しています。
細軟や極太といった、なかなかマニアック(だけど、プラチナならではの魅力ある書き味なのでけっこう癖になる)ペン先も揃っているのも魅力で。

プラチナの銀色ペン先軸はなかなか手強い:書き味もビシッと締まっていて、手に馴染むのがゆっくり:というイメージと実体験もありまして。
6年目の「本栖」が近年になって急激に本領を発揮しているので、違うペン先でもまた味わってみたいんですよね。
細軟なんか、どうかな!と自分に提案中。

●関連過去記事:プラチナの本栖万年筆を買いました。


日本製品を愛する海外のペン好きな方々の記事も良かったです。
最初に載っているBradさんは、かなり以前からInstagramでコメントを頂く機会が何度かあり、本当に万年筆を愛する方で日本のペンやインクを楽しく使ってくださっているなあと思うこと度々でした。
(今度の掲載も非常に喜んでらっしゃる投稿が先日流れてきたばかり。)


・・・といった感じにめくるたびに楽しくて、今号の趣味文は私のツボにいつになく「来ている」感じです。
インクの特集のほうが見た目も華やかだし愛好層も厚いので盛り上がるのかもしれないのですが、私は"軸情報"を今回のように淡々と、しかしググっと掘り下げている号のほうが好き。

まだまだ良いペンがたくさんあることに充分気付かされましたので、しっかり働いてコツコツひっそり愛でていこうと思います。

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2017.06.20

手帳絵日記4-5月編 + お気に入りのミリペンについて。

今月はなんだか予定遂行率も体の調子もぼんやりと落ち着かず、最優先のことをなんとかこなしているうちにブログはずっと後回しになってしまいました。
ようやく立て直しのエネルギーが出てきた気がするので、またコツコツと書いていきたいと思います。

というわけで、4-5月分です。

4:3-4:9 4:10-4:16

4:17-4:23 4:24-4:30


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当記事を含めた、今までの絵日記まとめは下記リンクからどうぞ。
Instagramでは(作り次第で随時)公開中です。

手帖絵日記 バックナンバー(2015年4月分〜)

●関連過去記事:「システム手帳STYLE」を読みました(絵日記が掲載されました)+ 手帳絵日記6月編

システム手帳の気に入っている点のひとつに、「ペラッと一枚置きで書ける」という件があります。
(リングからいちいち外して書く人もいると聞く度に)そんな面倒なこと私はやらないよ...と、ちょっと前までは思っていたのですけれど、単なる"知らず嫌い"でした!
筆圧低めで済む万年筆の場合に限りますが、ここ3年以上愛用している革製デスクマットを使う書き心地がお気に入りとなりつつあります。
フワッとしてるけど締まった質感の革地のせいで、細めのペン先でギッシリ書いても疲れない。

もう少しリーズナブルな他社製品で、同じような硬め革質の小型マット(バイブルサイズが乗ればOKなので、マウスパッドなんか良いんじゃないかと思う...)を別室や外出でのリフィル書き専用に買おうかしら?とすら思えてくるほど。

※ボールペン使用で一枚置き使いだと、革はどんどん凹んでがちゃがちゃな表面になってくるのでご注意ください。
 私はそういうとき用にビニールの「ソフト下敷き」と置き分けています。

●関連過去記事:
 ・革のデスクマットがお気に入りです。(100% Leather Desk Mat)

 ・ボールペン用に、硬筆用ソフト下敷きを使っています。


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年明け頃にネット上で「これは良い」という話をコミミにはさんだのがこのミリペン。
繊維系先端にも関わらず筆圧で潰れにくい頑丈さが売りで、確かに結構硬めな筆記感です。
とはいえボールペンとは違うしなやかさもあり、とても使いやすいです。

顔料インクなので上からカラーマーカーを塗っても滲まず、インク色もクッキリ。
コピックのマルチライナーより軸直径が太めなので、軽量でも手の中で安定して私の好みには合っている気がします。

とりあえず線巾違いの5本セットを買ってみたのですが、現状(絵日記の画材としては)0.1ばかり使っています。
0.3からは突然太くなる印象。
0.03なんて見えないくらいの極細線でびっくり。

軸のデザインもこのように、キャップとの継ぎ目がよくわからないくらいにシンプルなところがいいですよ。
意味もなくペンケースに入れて持ち歩きたくなるフォルムです。
当初はヨーロッパあたりのメーカーかと思っていたのですが、しっかりと日本製です。

ただし、キャップをはめたときに一直線になる軸の宿命として、首軸に段差があります。
これが大丈夫な人にはかなりおすすめです。

使用4ヶ月目になりますが本当にへたりにくく、新品時の硬い感じが長く維持できる頑丈さには感動しました。
軽いし、とにかく見た目が好きなので、太め線巾のはメモ帳と一緒に持ち出すことが多いです(文字用として)。

○Amazonで買いました→マービー フォードローイング:最初に5本セットで購入し、0.1単品を予備で最近買い足しました。インク色はセピアなどもあり。

マービー 製品カタログ←メーカーHP

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2017.06.02

ペトロール色のサファリとボトルインクを買いました。

楽しみにしている毎年の限定軸ですが、今年のペトロールという軸色も良い感じだったので入手しました。
なにかと実用的に使えそうな予感もしたので、ボトルインクもお揃いで...!

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今回のペン先は中字にしました。
Safariは、用途に迷ったときはなるべく太めのものを選ぶようにしています。

共に使いたかった同色のインクは、黒の中にグリーンが浮かび上がるような色合いのもの...と聞いたので、なるべく太い線の中のほうがそれがよく見えるであろうと判断。
本当は、(並行輸入系の店舗ならこちらでも手に入るとは思いますが)海外でのみ展開されているBペン先で欲しかったところです。
サファリの太字仕様は1度味わうと癖になりますので、この軸色に限らずで機会があれば是非!

例によって価格重視の通販買いにしましたが、なかなかに良い書き味の個体が当たりホッとしています。

前回購入のライラックと同じく、ツヤ消し加工+黒クリップ・黒ペン先の渋めな佇まいが良いです。

●関連過去記事:ライラック色のサファリを買いました。

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ペトロールの軸色は、実物を見るまではもう少し黒っぽいくすんだ感じがすると予想していたのですが。
手に取ってみると、部屋の光によっては青みの爽やかさも感じられてけっこう綺麗だな〜と思ってます。
サファリの軽やかさを表現するような色ではありませんが、こういう大人っぽさも良いものですね。

○○ラミー サファリ | ラミー・LAMY←ラミーの日本HP

来年は何色が出るんだろう...
ツヤ消し渋色軸に黒パーツの路線、続けて欲しいです。


ボトルインクのほうは、ひたすら暗く濃いグリーンで、万年筆インクとして非常に使いやすい色ではないでしょうか。
プラチナのフォレストブラックなども渋め緑の範疇ですが、あちらの黄味がかかった(名前の通りの)植物系グリーンとは違います。

●関連過去記事:プラチナの古典インク(クラシックインク「フォレストブラック」)を使ってみました。

ペトロールは鉱物のような、いくらか青み混じりな寒い感じの緑。
とはいえ、ブルーブラックというよりはしっかりと緑色の主張が有ります。

白とクリーム紙、それぞれの上でも印象(黒っぽさ/青っぽさ)の差があって面白いんですよ。

過去の手持ちの中では、似た色味でモンブランのレーシンググリーンがあったような気がしますが、古いインクで処分してしまったので較べようのないのが残念です。
うんと濃い抹茶のような記憶があるので、よく見れば鉱物グリーンなペトロールとはちょっと違うかも。

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まだ、このサファリ中字1本にしか入れてないので確信はないのですが、流れはかなり良く、すべすべ(どちらかといえばぬるぬる)書けるインクであるような気がします。
その分、裏抜け耐性は弱めかな。

強い色ではありますが、この書き心地と深いミドリ具合を味わいたいので。
スタブやミュージックの幅広な線が引けるペン先で使ったら....目にも手にも楽しいのでは?と考えています。
逆に、細字で使って、地味黒さのなかに時々きらりと出現するグリーンでフフッ..となるのもいいだろうなあ。などなど妄想は尽きず。

「沼」とすら言われている万年筆インクの世界ですが。
片足を突っ込みかけている自覚のある方々には等しくオススメな、実に「使える」色であることは主張しておきたいと思います。

ラミー ペトロール ←Amazonで買いました。

※サファリ単体に同梱のカートリッジインクはペトロール色でなく、青ですのでどうぞお間違いなく。
 ボトルインクを使うには、別途コンバーターを購入する必要があります。

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