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2020.07.30

ムーンストーン色のインクを使い始めました。(ペリカン エーデルシュタイン)

ペリカン エーデルシュタインのインクはいくつか持っていますが、年ごとに出る限定色インクを買うのは今回がはじめてです。
2020年はムーンストーン...素敵です!

発売のニュースを聞いた時、この石がインクになるなんて!と心ときめかせつつ、シルバーグレイと聞いてもあまり想像がつかなかったんですよ。
ペリカンの販促画像:この記事の一番下に貼りました。リンク先はAmazonの販売ページです:を見た限りではやや暗めなのかな?
もしかしたら光るのか?とか。←勝手な予想

実際に購入した方々の感想をきいてみると、(高評価ながらも)人によってけっこう色の印象が違うみたい。
その謎なところに、かえって物欲が動いて注文してみた次第です。

Pelikan Edelstein Ink Moonstone, Ink of the Year 2020 / ペリカンエーデルシュタインインクムーンストーン ← Amazonで買いました。
Amazonでは、輸入の関係からか同じエーデルシュタインでも色や限定の有無により価格の上下があったりします。
このインクの定価は税込み2750円ですので、通販購入時はご注意下さい。


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以下、ムーンストーンインクを実際に使ってみた感想です。
濃いめ発色なエーデルシュタインのなかでは、濃淡がかなり大きく出るほうじゃないかと思います。
なので、色味を楽しむには中字以上で太めに書けるペン先のほうが向いているかもしれません。

ボヤッと淡いだけの灰色ではない、別の色が見える....気がします。
かといってかつてのモンブランの「オイスターグレー」ほどのしっかりした出現具合でもなく。

もしかして、紫がちょっと入っているのか?
もしかしたら、超うっすらとグリーンも見える?
もしかして、書いた直後と今、色が変わった?

という本当にうっすらとしたごく僅かな違いが、濃淡の隙間や描線のエッジから薄〜くふんわり漂っているという...
アンティークの金属を眺めているような、不思議なグレーなのです。
クリーム紙とホワイト紙の上でもけっこう違って見えますよ。
おもしろいなあ。
しかし私の腕では写真にはぜんぜん写らないの残念です。

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そんなわけで、このインクが楽しく使えそうなペンを手持ちから探してみたところ、長らく使っていなかったペリカンのルビーレッド軸がB(太字)ニブだったことを思い出しました。
もう8年経つのか。

●過去記事:ルビーレッド色の万年筆を買いました。

この万年筆、軸サイズ含めて見た目はかなり好きなのですが。
ペン先は私の手にやや難ありでした。
筆記角が合わないというか、書き出しスキップや途切れが微妙に気になる頻度で発生したのでいつのまに仕舞い込んでいたのです。

しかしここにきて、インク出の景気良さでは定評のあるエーデルシュタイン。
紙の上をじゃばじゃば(は言い過ぎですけど)すべっすべに走るようになって、書き出しの問題もほとんど直っちゃいましたよ。
嬉しくって、さっそく手帳のメモや日記帳に大量筆記しています。
良いインクだなあ。

実物のムーンストーンがこういう色かというと、まあ違うかなあ。
でも
「ぱっと見は地味なんだけど、よくよく覗き込まないと正体が掴めないような不思議な色」
という意味ではうまく再現出来ている!
キャップがいつもの黒でなくグレーなのも可愛いです。

(あおみどり系の次に)灰色インク群が気になる私としては、とても満足な買いものでした。


●エーデルシュタインのインク関連記事:
 ・ブルートパーズ色のインクを使いはじめました。(エーデルシュタイン トパーズ)

 ・タンザナイト色のインクを使いはじめました。

 ・ペリカンのアベンチュリンインクを使いはじめました。


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2020.07.19

プラチナ万年筆「紫雲」が届きました。

7月1日に発売になった今年のプラチナの限定軸「紫雲」、趣味の文具箱の表紙などで「綺麗だなー」と感動しつつも数日は購入を迷っていました。
(即日完売というほどの消え方ではなかったので安堵しつつも、日々刻々と変化する通販在庫の残数をじーっと観察しつつ...。)
まあこれだけ悩むほどなら、きっと欲しいんだろう!
と最後は諦めの境地に至った次第です。

富士が織りなす旬な景色から、新たな万年筆を創作する 「富士旬景(ふじしゅんけい)シリーズ」第四作目を限定発売。 | プラチナ万年筆←プラチナ万年筆のニュースリリース

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事前情報として「軸の紫は地味めな色合い」と聞いてまして。

確かにちょっと彩度低めというか、くすんだ感じもするパープルなのですけれど。
シルバートリムとの組み合わせもけっこう渋くて大人な感じ。

透明度はまあまあ薄い...
というか、よく見れば軸内の残りインク量が判別出来る程度の明るさはあるので、ブルゴーニュやシャルトルブルーのような濃暗色ではないですね。
しかしだからこそ、きらきらと反射する大きめのカットデザインが生きてくるような気がします。
紫水晶を削り出したかのような、カットとのバランスがちょうどいい透明度ではないかと。
輪郭が尖っている先入観があったカットのエッジは、指に刺さるような刺激は全くありません。
むしろ柔らかみを感じる程の密着した握り心地なのも感心ポイントです。

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ペン先はEFにしました。
インク色を存分に楽しむには太字(B)だろうな...とずいぶん迷ったのですけれど。
プラチナのEF、好きなんですよね。
キュリダスでもEF使っていて、使い勝手が良いなあと思ってますし...

●過去記事:プラチナのノック式万年筆「キュリダス(CURIDAS)」を買いました。

シュッと細〜くシャープに書けて、特にセンチュリーは控えめながらフンワリなしなり方も独特で。
じっくりたくさん書き込むのがとにかく楽しいペン先と言えます。

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インクは当初から決めていたとおり、ペリカン エーデルシュタインのタンザナイトを入れました。
ほぼ黒インクとも言える暗いブルーブラック色だけど、ときどき紫色をほわっと漂わせるところがお洒落なのです。

そして、エーデルシュタインのシリーズ特有のフローの良さと、書き心地のすべすべ感。
極細ペン先なのに、ヌルッとくるほどの滑らかさは(それはそれで好みが分かれるかもしれませんが)とても使いやすいのでおすすめです。
このインクだと、ゲルボールペン0.38くらいの線は出るかな...。

●過去記事:タンザナイト色のインクを使いはじめました。←現在2瓶目を使用中です。


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プラチナの限定は、2年前に出た「薫風」がとても気に入っているんです。

●過去記事:プラチナ万年筆「薫風」が届きました。

上にのせた写真のとおり、この2つの軸の組み合わせ、とても美しい!と惚れ惚れです。

というわけで。
センチュリー軸は数年がかりでもうほとんど全部のペン先を集めてしまったくらいの本数で持ってるので...
限定軸の購入には慎重になっていて(昨年は無色透明ベースだったのでなんとか「もういっぱい持ってるよね」と自分を説得成功)、今年の紫雲の購入もずいぶん迷ったのです。
しかしやっぱり、きらきらするものには抗いがたい。
ファンタスティック・ビーストに出てくるニフラー(ヒカリモノを溜め込むモグラのような生物...)に近い脳みそなのでしょう。

○Amazonで購入しました → プラチナ万年筆 紫雲


趣味の文具箱 2020年7月号 VOL.54 ←紙版とKindle版が出ています。

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2020.07.14

園芸用のハサミを使い始めました。

このところ励んでいるベランダ園芸活動ですが、
(週末ごとに地元ホームセンターの植物売場に通ってます....)
梅雨の悪天候続きで今ひとつな生育具合です。
晴れの日がほとんど無くて、なかなか良い感じに花が咲かないんだよね。
というわけで、間延びした茎や葉などを刈り込んだりしつつ梅雨明け待機中です。

五月頃でしたが、剪定用のハサミを初めて購入しました。
これがまたよく切れるのなんの!
今まで愛用していた、お古のキッチン鋏とは雲泥の差です。
「切れてるのに気付かない」くらい切れます(笑)

売場でたくさん較べてみたのですが。
もっと高いのももっと安いのもたくさんあったという、家庭園芸系では中間的な価格のもの。
2000円くらい。

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高額な、いわゆる職人向けっぽい感じのものは私の手にはかなり重くて...

今回選んだのは、刃の部分は本格的ながら持ち手が樹脂なので軽快に動かせるのが気に入りました。
ステンレス刃なので錆などの心配もあまりせず洗ったりできるのも良いです。

このシリーズだけで8種類くらいの鋏ラインナップがありました。
硬い枝もほぼ無い草花系を効率よく刈り込む用途で使いたいので、 刃長木鋏という形状に。

高儀 TAKAGI 本刃付ステンレス刃長木鋏 195mm← Amazon

実際に使ってみた感想ですが、上に書いたとおりものすごい切れ味です。
触っただけのつもりでもスッパリ切れているといっても過言ではなく、生い茂ったペチュニアなどを切り戻すのが短時間で済み大活躍でした。
くれぐれも怪我にご注意を...。

また、付属はしていないので、刃先キャップというかハサミホルダーぽいものを用意することは必須になるかと思います。
(隣の売場にあった革のを買いました。)

欠点があるとすれば、やや大型かつ切れ味が良すぎるほどの刃なので、細い茎1本を狙ってチョイと摘むような作業がやりにくいです。
もうすこし小さいハサミもあれば。という万年筆脳が働き...
(太字と極細は使い分けられるはず!)

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買ってきたのがこれ。

アルスコーポレーション クラフトチョキ プリザ レッド FW-330HC-R← Amazon

いかにもお花用という感じで、小さく軽いです。
ワイヤーも切れるというフラワーアレンジメント向けな機能もついてとても便利。

切れ味の良さはもちろんですが、かなりこまかい場所に刃が入って行く感じが素晴らしい。
先端は尖っていますが、持ち運びにも重宝する樹脂製のキャップも付いていてありがたいです。
現在、このハサミを片手にベランダをうろうろしては何かを切ったり摘んだりの作業が日課になりました。

・・・というわけで、今のところ園芸に使うハサミは3本です。
・刃長木鋏 → 主にバッサリ刈り込んだり、ちょっと太めの茎を剪定したり用
・クラフトチョキ → 咲き終わった花茎を切り取ったり、日々のこまかい仕事用。摘芯にも便利。
(摘芯とは:茎の先端を切って脇芽を出し、その繰り返しで2倍づつ枝分かれさせ、こんもりとした株にする。花もいっぱい咲くようになる。)
・古いキッチン鋏 → 土や肥料の袋を切ったり、鉢底ネットを丸く切り抜いたりetc.、意外とはたらきものな雑用係。

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よく切れるハサミというのは本当に楽しいです。
同じ形のものが100円ショップにあるとしても、それは全くの別モノです。
園芸でも文具でも、切る道具はそれなりに良いものを選ぶと作業効率が違うことを実感中です。

●関連過去記事:
 ・ベランダ用のホースリールを買いました。(Takagi NANO NEXT)
 ここのホース関連商品は便利なものが多いです。
 先日、ホースの先に取り付けるロングノズル(水やり用)も買ってみたので使用機会をわくわくと待っているところです。梅雨時なのでしばらく出番がなさそう。

 ・ものすごく切れるハサミを買いました。(スーパーフェクション 事務用ばさみ 18cm)
 いまだに切れ味に驚きつつ、だいたい毎日使う用事があります。

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