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2020.09.29

朱漆軸の万年筆を昨年末に購入しました(カスタム845)

パイロット カスタム845の朱漆、昨年の12月に東京の丸善で購入しました。
(ペン先は中字)

200929

カスタム845は、先に黒漆バージョンの細字を使っています。
下記リンク先で、詳しい感想を読んで頂ければと思います。

●2016年の過去記事:黒漆軸の万年筆を使いはじめました。(カスタム845)

すっかりお気に入りになりましたよ!

・・・いつかこれ以外のペン先でも欲しいな!
見分けられるようにどこかにしるしでも付けねば…
などと無茶な妄想も始まっていたときに、軸色違いの朱漆が発売され喜んだ次第です。

カスタム 845 | 製品情報 | PILOT

200928

カスタム845の黒以外の漆色は、過去にも、催事や店舗の限定販売でなら緑や青や朱も出ていました。
それが今回、(大型軸のカスタムurushiに続いて)845でも朱軸がレギュラー化!
という経緯だったかな。

200828

ネットの画像で見た限りでは、赤と黒と金の配色は過剰にキツいかもなという心配がありました。
しかし、実物は全然違って本当に美しい朱赤!
とにかく真っ赤ではあるのですが、目を引き過ぎない不思議な落ち着きがあるのはやっぱり漆だからなのかな。

赤色が好きならば、ずーっと眺めていても飽きず、所有欲が満たされるというか…。

黒軸と同じくふんわりと柔らかく、あたたかみのある触感も素晴らしい!

入っていた木箱も立派。何かに有効活用します…。

200928


というわけで、購入時から中身はずっと青インクです。
大容量なコンバーターcon-70に入れてもどんどん減っていくくらいには使い勝手のよい中字。
手に伝わる漆のさわりごこちと同じく、フンワリ滑らかな書き心地、とても好きです。
(将来、また色違いの軸で出ないかなあ…次は太字?)

○Amazonではこちらです。→カスタム845 (黒軸はAmazonで買いました。ペン先は非常に良い状態でしたよ。)

200828

それにしても、いまだに東京への文具買い出しが叶っていません。
まだちょっと怖いかなー...
1年なんかあっという間に経ってしまいそうです。


ちなみに、ペンや手帳と写っている、チェックボックスの列が押せるスタンプはとても便利なのでほとんど毎日使っているもの。
そのまま押すだけでよい浸透印タイプです。

チェックボックス間の巾は、用途に合うようさまざまなサイズで販売されており、私はノート類でよく使う7mm間隔のものを使っています。
とくにほぼ日手帳に合わせたわけではないんですが、方眼(おおよそ)2行おきのほどよい間隔でボックスが並んでくれるので書き込みしやすいです。

たくさん ToDo スタンプ・7mm幅・浸透印←Amazon:ボックス間隔は5mmから13mmまで、たくさんの種類があります。

最初は狙いを付けるのが難しいのですけれど、月齢マークの左側の罫に合わせて押すと、「秘密の縦ライン」に綺麗に沿ってチェックボックスが押せることを発見しました。
75㎜サイズの正方形ポストイットに押して、「貼ってはがせるToDoリスト」として使うのもおすすめです。
下リンク先の記事でゴム印のほうをご紹介したosanpo shoppingさんの製品です。

●過去記事:ToDoリスト用のチェックボックスはんこを使いはじめました。

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2020.09.20

「TENET テネット」を観てきました。

4768313647なんと、今年初の映画鑑賞です。
公開初日の18日に行ってきました。
映画『TENET テネット』オフィシャルサイト

前評判のとおり、ものすごく理解力を要するストーリーでした。
私なりに、分厚いSF小説を一気に読み終わったときのような疲労と「おぉ、面白かった!」という納得はあったのですが。
なんとも説明しにくい"初回ならではのわかってなさ"があり、ムズムズが続いています....
(時間移動系SFに慣れている人には、スパッと入ってくる話だとは思う。)

ざっくり言うと
「人類の危機を救う!」
がテーマなんですが、その任務遂行方法がなかなかぶっ飛んでいるので、普通のスパイ映画(の香りはほんのりある...)と思っているうちに、脳内で何かが不安定になっていく感じがすごい。

時間の逆行(火が冷たい など各種属性も逆)と順行(我々と同じ世界)が同時存在する場面があったりで、えらいことになってます。
非現実な瞬間の連続を眺めていると、終始こちらも落ち着かなくなる...という不安定さも仕掛けのひとつかな?

前半の、数秒の景色や動作が終盤になって畳み込むように伏線回収として生きてきますから。
途中でトイレ行ったりポップコーンのんびり食べてる場合じゃありません。
2時間半ずーっと目を離せない緊張感がありました。


帰宅して感想をネット検索してみると、もういろんな解釈が存在してまして
(「えぇ...ちょっと難しく考えすぎじゃないの?」から「おお、私もそれ思ってた!同志!」と身を乗り出した意見まで。)
こういうのが楽しいんだよなあ、ノーラン監督作品...!

今後もっと、世界中からも感想が集まりますよね。
過去にも「インセプション」や「インターステラー」に関して、熱心な鑑賞者による時間軸や人間関係の図解グラフィックがどこからか流れてきて感動した思い出が。
今回も期待したいです。

正直、1回見ただけでは絶対気付かないような細かい仕込みが多数入ってるでしょうし、博識な誰かの豆知識を聞いてやっと納得できることもありそう。
回を重ねて鑑賞するうちにじわじわーっとわかってくることが多いのは確かなので、長く楽しめるんじゃないかな〜
半年〜1年後くらいにスターチャンネル他配信媒体で放映されると思うので、私はその時の答え合わせ(?)を楽しみに待ちますよ。

右から読んでも左から読んでもTENETであることは、ヒントというか、今作の象徴になってるんでしょうね。
「ROTAS OPERA TENET AREPO SATOR」というラテン語の回文なんだって!

あえて「これがちょっとなあ」と思うところがあるとすれば、出来事の進むテンポが速すぎなんです。
主要人物以外の存在が見えにくくて。
ミーティングにサッと出てきてちょっと喋ってすぐに場面から消えていく感じ?(笑)
すごい俳優さんが勢揃いしているのに人間模様も意外とアッサリ。
例えばケネス・ブラナーの、いかにも極悪人な表情は素晴らしかったけれど、もうちょっと奥さんへの屈折した感情の裏を知りたいとか思ってるヒマもなく...
まあこれも、2回目以降に見れば見落としていた何かがわかるのかも。

それにしてもエリザベス・デビッキさんの美しさ、ドラマの「ナイト・マネジャー」を見てうっとりしたのですけれど、今回も良かったなぁ。
役柄もほんのちょっと似ているかな...

主人公の相棒であるロバート・パティンソンも、その人生がいろいろと想像できてしまう、実は物語の核になる存在だったりします。
ハリーポッターやトワイライト以来のファンとしては、なんかもう「大人...!」と感心するばかり。
(いま撮影しているというバットマン役も頑張って欲しい。)

というわけで、
wikiに書いてあったんですが、主人公のジョン・デヴィッド・ワシントンは実は高所恐怖症なので撮影が大変だった...
という小ネタを披露してグダグダな感想文を終わりたいと思います。


映画館ですが、マスク装着(ポップコーンなどは外して食べてOK...)のお願いの他に入場時はセンサーによる検温があり、席も1つおきに封印されていました。
本編上映前に、館内ちゃんと換気してるので安心ですよという内容のCMも流れました。

うん、こんな感じなら映画鑑賞も再開していいのかな?と話し合った次第です。
今後の状況次第で変わっていくのでしょうけれど...やっぱり大画面と大音量、いいですよね。

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2020.09.12

秘色(ひそく)という名前のインクを使っています。

あおみどりインクの愛好者ならご存知の方も多いであろう「秘色(ひそく)」という名前のインク。
最近のお気に入りなので、感想を書いておこうと思います。
2月に、キュリダス:下記リンク先ご参照下さい:と同じ日に伊東屋で購入していました。

●過去記事:プラチナのノック式万年筆「キュリダス(CURIDAS)」を買いました。

すてきなインクであることは、先に購入した方々の感想でわかっていたのです。
(若者ふうに言うと、とても「エモい」色らしい...)
使ってみたい!と買う気満々でしたが、既に所有のものに似てそうだなという迷いも。
↑「買っても買ってもあおみどり」現象

200911

公式のオンラインストアによるとこんな感じに解説されています。

京の音 / 秘色 – TAG STATIONERY STORE

焼き物(青磁)由来のグリーン系統色とあることも含め、掲載の見本画像を見る限りでは、モンブランのチャイニーズブルーと近い?

●過去記事:モンブランのチャイニーズブルーは春のあおみどりインクです。

伊東屋のインク売場では、実際に紙に書き込んだ見本ファイルを手に取ることが出来ました。
(即決。やはり実物を前にするとね!)


インクボトルが、非常にシンプルかつコンパクトなことにも好感です。

と、帰宅するまでは思っていたのですが!

蓋が、もんのっっっすごく硬く締まっていました。
驚愕。
握力が弱いのでそういう時用の摩擦力強化ゴム手袋(手のひら側にイボイボの加工がされている)を持っているのですが、それを使ってもなかなか回らないほど大変でした...

いや、いいんです。
蓋が緩くて漏れてたりするよりは、遙かにマシです...
過去にそのような件があって対策として締めまくっているのかもしれず、ようやく開いた時は安堵。

貼られていたラベルは白紙で、自分で色付け出来るようになっていましたので早速ガラスペンで塗ってみました。(上掲載の写真)

200911

色の印象は「グレー要素多めの、あおっぽいあおみどり」です。
彩度は低めで、今流行っている"くすみカラー"という分類かな?
視覚的に刺さらない、まわりに溶け込む穏やかさがあります。

濃淡もたっぷりで、和風の味わい深し。
その分、裏抜けしがちな使い勝手なのかもしれないんですが、その特徴を味わうには中字以上が楽しいかもしれないです。

モンブラン チャイニーズブルーとの比較ですが、モンブランの方が青みがあって紺色な感じです。
グレーだけでなく少し黄色味も入ってそうな秘色インクのほうが、静かで渋い。

私の持っている手帳類だと、能率手帳のグリーン文字にも合わせやすいですが秘色インクのほうが青っぽい。
どちらかといえばフランクリン・プランナーのオリジナルリフィルの基本色に近いあおみどりです。

わかる人だけわかって...!


インクフローは、色から受ける印象ほど水っぽくはなく。
あくまでも私の感覚ですが「思っていたより線が細く出るな」と思いました。

ちょっとサラッとした書き味で粉っけがあるような?
書いた一瞬は透明感があって「薄っ」と思うんですが、あとからジワッとくる不思議な感じです。

近いような気がするインクを書き較べてみたのですが、色彩雫の孔雀とチャイニーズブルー、すごく似ているんですね...
(心の目で見ると私の中では全然違う青緑なので使い分けています!)

200911

秘色は、プロフィット21に入れています。
10年以上前に手に入れたペンですが、長い休眠から起こしてみました。
もう少し軸が重ければな...
とは思いますが、セーラー 21金ペン先の『硬め弾力』な書き味が最近お気に入りなのです。
中字ニブの万能な使い勝手もいいね...

●過去記事:「プロフィット21」が届きました。← 2007年かー!

というわけで、いま私が持っている中ではかなり大人度が高い(?)と思われる秘色。
年齢を選ばず日記や手紙に重宝するインクだと思いますので、機会ありましたら是非!

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