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2020.09.20

「TENET テネット」を観てきました。

4768313647なんと、今年初の映画鑑賞です。
公開初日の18日に行ってきました。
映画『TENET テネット』オフィシャルサイト

前評判のとおり、ものすごく理解力を要するストーリーでした。
私なりに、分厚いSF小説を一気に読み終わったときのような疲労と「おぉ、面白かった!」という納得はあったのですが。
なんとも説明しにくい"初回ならではのわかってなさ"があり、ムズムズが続いています....
(時間移動系SFに慣れている人には、スパッと入ってくる話だとは思う。)

ざっくり言うと
「人類の危機を救う!」
がテーマなんですが、その任務遂行方法がなかなかぶっ飛んでいるので、普通のスパイ映画(の香りはほんのりある...)と思っているうちに、脳内で何かが不安定になっていく感じがすごい。

時間の逆行(火が冷たい など各種属性も逆)と順行(我々と同じ世界)が同時存在する場面があったりで、えらいことになってます。
非現実な瞬間の連続を眺めていると、終始こちらも落ち着かなくなる...という不安定さも仕掛けのひとつかな?

前半の、数秒の景色や動作が終盤になって畳み込むように伏線回収として生きてきますから。
途中でトイレ行ったりポップコーンのんびり食べてる場合じゃありません。
2時間半ずーっと目を離せない緊張感がありました。


帰宅して感想をネット検索してみると、もういろんな解釈が存在してまして
(「えぇ...ちょっと難しく考えすぎじゃないの?」から「おお、私もそれ思ってた!同志!」と身を乗り出した意見まで。)
こういうのが楽しいんだよなあ、ノーラン監督作品...!

今後もっと、世界中からも感想が集まりますよね。
過去にも「インセプション」や「インターステラー」に関して、熱心な鑑賞者による時間軸や人間関係の図解グラフィックがどこからか流れてきて感動した思い出が。
今回も期待したいです。

正直、1回見ただけでは絶対気付かないような細かい仕込みが多数入ってるでしょうし、博識な誰かの豆知識を聞いてやっと納得できることもありそう。
回を重ねて鑑賞するうちにじわじわーっとわかってくることが多いのは確かなので、長く楽しめるんじゃないかな〜
半年〜1年後くらいにスターチャンネル他配信媒体で放映されると思うので、私はその時の答え合わせ(?)を楽しみに待ちますよ。

右から読んでも左から読んでもTENETであることは、ヒントというか、今作の象徴になってるんでしょうね。
「ROTAS OPERA TENET AREPO SATOR」というラテン語の回文なんだって!

あえて「これがちょっとなあ」と思うところがあるとすれば、出来事の進むテンポが速すぎなんです。
主要人物以外の存在が見えにくくて。
ミーティングにサッと出てきてちょっと喋ってすぐに場面から消えていく感じ?(笑)
すごい俳優さんが勢揃いしているのに人間模様も意外とアッサリ。
例えばケネス・ブラナーの、いかにも極悪人な表情は素晴らしかったけれど、もうちょっと奥さんへの屈折した感情の裏を知りたいとか思ってるヒマもなく...
まあこれも、2回目以降に見れば見落としていた何かがわかるのかも。

それにしてもエリザベス・デビッキさんの美しさ、ドラマの「ナイト・マネジャー」を見てうっとりしたのですけれど、今回も良かったなぁ。
役柄もほんのちょっと似ているかな...

主人公の相棒であるロバート・パティンソンも、その人生がいろいろと想像できてしまう、実は物語の核になる存在だったりします。
ハリーポッターやトワイライト以来のファンとしては、なんかもう「大人...!」と感心するばかり。
(いま撮影しているというバットマン役も頑張って欲しい。)

というわけで、
wikiに書いてあったんですが、主人公のジョン・デヴィッド・ワシントンは実は高所恐怖症なので撮影が大変だった...
という小ネタを披露してグダグダな感想文を終わりたいと思います。


映画館ですが、マスク装着(ポップコーンなどは外して食べてOK...)のお願いの他に入場時はセンサーによる検温があり、席も1つおきに封印されていました。
本編上映前に、館内ちゃんと換気してるので安心ですよという内容のCMも流れました。

うん、こんな感じなら映画鑑賞も再開していいのかな?と話し合った次第です。
今後の状況次第で変わっていくのでしょうけれど...やっぱり大画面と大音量、いいですよね。

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