「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観てきました。
なかなかユニークな作品であることはコミミにはさんでいましたが、アカデミー賞を7冠獲ったと聞いて(それ以外の予備知識はほぼ無しで...)早速出掛けたのでした。
○映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』公式サイト
いやーもう全然、こういう感じだとは予想してませんでした。
話の大筋はそんなに変じゃないし、パラレルワールドものは日本のアニメなどでも浸透してますよね。
しかしこのエブエブ ←略称、ひたすらものすごいエネルギーで投げ飛ばすが如く物語をバシバシ進めていくのです。
まあ上品とは言い難い表現も多いし、人によっては気絶するかもしれないくらい絵がチカチカ入れ替わっていくところもあるので要注意だし(私は薄目で見たよ)、人を選ぶというか、賛否両論はありそう。
私も正直言って「なんでこれがアカデミー賞?」と引き気味で見てました。
ただ帰宅後、時間が経つにつれて頭の中でおさらいすると、景色が混沌過ぎたゆえにすぐには受けとれなかった件に気付いて。
実はけっこうメッセージ性はあるよな...という感想です。
でも、ホント変わってるし、嫌いな人は嫌いだろうから。無理して見なくてもいいよ!とは言っておきたい)
アジア系移民としての境遇の厳しさだとか、世代によってはまだまだ受け入れられないので家族間でも衝突が起こるジェンダー関連の問題など。
あの選択肢をとらなければあり得たかもしれない(幸せになっていたかもしれない・夢が叶っていたかもしれないetc. それに比べて今は?)という考えに捕らわれてしまうことのラクさと弱さについても、ずいぶん考えさせられました。
マルチバースに生きる自分に夢を預けたいというのは人間みんな思うことなのかな。
こんな時代だしね。
などなど。
ミシェル・ヨーは、強く賢く美しい!という方向のリーダー的な役柄でしか見たことがなかったので、今作のキャラクターはとても新鮮でした。
あと、あんなおっかない感じ+ダルダルなおばさん的見かけに徹してるのに、ジェイミー・リー・カーティスは素敵。
私、ファンなのです
あと、石!
脳内で(?)hahaha! などと語り合う石の場面は心安らぎました。
動眼シール買ってきてそのへんの小石ですぐに作れそうですけれど、制作会社のA24で公式販売されてます。
○Everything Everywhere Pet Rock™ – A24 Shop
人の世の儚さについて考える時にじっと見つめたい。
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