2017.02.15

プラチナの古典インク(クラシックインク「ラベンダーブラック」)を使ってみました。

前回、フォレストブラックインクについて感想を書きました。

●過去記事:プラチナの古典インク(クラシックインク「フォレストブラック」)を使ってみました。

いわゆる"古典インク"についての話は上記過去記事にまとめましたのでどうぞご覧下さい。
そして、フォレストブラックの他にもうひとつ購入してみた「ラベンダーブラック」も非常に気に入ったのでご報告です。

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「フォレストブラック」が、色変化が思っていたより少ないというのはわかりました。
(素の色がとても良いミドリなので、そのことについてはさほどガッカリはしてない...。)

その一方でこちら「ラベンダーブラック」は刻々と変わっていって結構面白いのですよ。
上の写真内でボトルのフタ裏に付いたインクがかなり赤いのにお気づきでしょうか。

試したのはコレクトの情報カードなのですが、紙に置いたその瞬間は「赤インク...!」と思うほど鮮やかなんですが。
書き進めていくと、3文字遅れぐらいでスッ..と暗くなり始めます。
やがて1,2行前の色を眺めるとまるで違うインクを使ったかのように紫となっており、数時間、1日ごと、とまた少しづつどんどん深さが加わっていく感じです。


この過程もまたフォレストブラックの時と同じく、書くペン先のインク出や、紙質によっても相当な差があります。

たとえば下の画像の左側は(上のカードと同じものですが)、筆記後2日ほど経った時点です。
他の染料インクを試したときに使っても思うのですが、コレクトのカード紙はインクが変色しにくいです。

右側は筆記後1時間しか経っていないんですが、フランクリン・プランナーのリフィルは古典インクの暗色化スピードがとても速いことがわかります。
この黒みを帯びた「枯れ紫色」、目にもまぶしくないし文字書き用途にはとても使いやすいんです。

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ゲルボールペンのシグノにボルドーブラックという似た色があり、比較した下の画像が(何故か)Instagramでかなりの閲覧数だったのですが、この写真では、ラベンダーブラックのほうがいくらか暗く見えるでしょう?

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しかし!最初の数文字時点では全く違うんです。
赤くて派手なので全然似てないじゃないかと思うのですが、一行書き終わる頃にはシグノと同じ色になり、カメラを向ける頃には更に暗くなってしまうんです。
"派手赤"なときの一瞬に間に合わないのですよ。悔しい〜。

●過去記事:シグノのボールペンが増えました。(ポスタルコTOOLBOXの中身公開)

 
とそんなわけで、当初はフォレストブラック1個だけにしておこうかと思っていまして、ほんの「ついつい出来心」でもう一つ選んでみたラベンダーブラックだったのですが、ここまで気に入る色だとは思いませんでした。
刻々と変わってはいきますが、躑躅の花を連想させるような可愛い色のインクでありながら色彩雫インクとぜんぜん違う裏抜けない強さ(笑)もまた大いに魅力です。

手持ちの中で休眠させていたプラチナのニース ロゼの中字(これもまた前回記事のカスタム74と同じく、自分内EFブームが到来していたという理由でインクを抜いてあった)に入れて使っています。

●過去記事:ニース万年筆を使いはじめました。

ピンクゴールドのペン先にぴったりと合うインクなのです。
いくらかフロー多めなのが気になることがあったペン先だったけれど、今回のラベンダーブラック入りになって、惚れ惚れするほどスッキリした書き味に変わりました。
細字と違い、ほどよい濃淡と黒みが味わえるインク出なのも良いです。
ここにきて、自分内中字ペン先ブームも来てしまいそう...

上記購入時の記事に書いたとおり、表面のすりガラスな加工など含め、持ち心地も楽しい軸です。
お揃いで他のペン先も欲しいわあ〜などと恐ろしいことを考えているうちに、これがピンク色になった「ニース リラ」が発売されてしまい、現在進行形で動揺しているところです。どどどどうしよう

プラチナ万年筆ニュースリリース--#3776センチュリー「ニース」に新色「リラ」が登場

 
番外編ですが、フォレストブラックとシグノのグリーンブラックも較べてみたのがこちら。

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シグノのほうが少し黄色みがありますがこれも似ている色です。
フォレストブラックの、ちょっとづつ「そういえばなんか暗くなってきた」というスピードで、枯れ渋なモスグリーンになってきているのも日ごとにわかりました。

 
今回のインク、なかなかよい買い物でした。

インク好きの界隈では「シトラスブラック」の激変ぶり
(目に見えないくらい明るい黄色から、みるみるうちに茶褐色へ!)
が話題なので気になりますが、まずは、このラベンダーブラックとフォレストブラックの2色を楽しく消費していこうと思っています。

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発売したてなので下記ページ内でも現在品薄かもしれませんが、いずれ在庫も戻ると予想します。
今回私はAmazonで購入しました。

プラチナ クラシックインク←Amazonではこちら。

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2017.02.12

プラチナの古典インク(クラシックインク「フォレストブラック」)を使ってみました。

久し振りに「おおこれは使ってみたいな」と思われるインクが出るとのことで、わくわくと発売日を待っていました。

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万年筆補充用品紹介ページ←プラチナ万年筆のページ

プラチナから出た6色のインクなのですが、これはいわゆる「古典インク」と言われるものです。
万年筆ユーザの間では、ブルーブラック色ではおなじみのもの。
現在のところ、大手メーカーではプラチナやペリカンのブルーブラックがこのタイプです。
(数年前まではモンブランやラミーもこれだったのですが、いつの間にか染料インクに変わってしまいました。)

古典インクと定義される性質については、以下、インクの箱に印刷された説明書きを引用します。

『茶葉等に含まれる植物以来の成分と鉄分を調合した水溶性インクです。
紙に浸透し酸化して定着するため耐光・耐水に優れ、長期間の保存に適した特殊なインクです。
その特性上、書き始めは鮮やかなインクが書き終える頃には黒く酸化していきます
色が変化する過程もお楽しみください。』

国内外において、本来こういうのがペンのインクとして普通だったので「古典インク」と呼ばれているのでしょうが、今はペンにもトラブルが少ない普通の染料インクが主流です。
私も、なにかと面倒なので古典は使わなくなって久しいかも。

17021210年前にモンブランの"古典ブルーブラック"で書き込んだ箱のラベルがあるのですが、今はこんな感じ。

室内の明るい場所に置いているので本来のブルーブラック色の要素はすっかり消えてしまいました。
まさに鉄サビのような茶褐色が濃いめに残り、紙にしっかりと定着しています。
(次の10年も特に変わらずこのままじゃないかな?)

この、いわゆる「古典インク」に関してはふだんSNSで交流しているなかに大変に詳しい方がいらっしゃいます。
今回のプラチナのインクでも、実際に協力されたとのこと。

万年筆用の古典ブルーブラックインクについて、文献を調査し、自分の手で実験してきた記録から、主なものまとめ - 趣味と物欲

この方のブログで、ブルーブラック以外の色でも存在することや、この性質ゆえの(軸内へのこびりつき等)手入れ法など、多くの知識を得ることが出来ました。
ビタミンC(アスコルビン酸)を溶かした液がクリーナーとして使えるとのこと、驚きです。
twitter上でいつも、多くの人が書き込む古典インクへの疑問や心配へ丁寧にレスをつけてらっしゃるので、非常に勉強になるのです。


今回購入したのは、フォレストブラックとラベンダーブラックの2個です。
ひとつ60ccも入っているので、全色コンプリートというのは(今のところは!)自信がなくて。
古典という性質と関係無しで、最も自分が「使いそうな、好きな色」で選択しました。

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いや〜良い色です。

ペン先のインクフローによってグリーンの明るさが全く違う印象を受けました。
当初は中細程度で普通のインク出のペンに入れてみたのですが、なんというか「湯通ししたワカメ」みたいな明るい植物グリーン。
これはこれで魅力的だったのですが。

それならばと、手持ちの中では豊潤にインクが出るとっておきのペン(カスタム74透明軸中字)で試してみたところ、黒みをともなう濃淡が実に綺麗で、決して枯れすぎていない温かみのあるみどり色。
インクフローも、純正のパイロット製を入れていた頃よりはぐっとシマったくっきりとした描線となり、良いことづくめです。

目にも手にも心地よい、まさに古典インクという景色になったのでこちらに決定しました。

●関連過去記事:透明軸の万年筆が届きました。
 ↑ masahiro万年筆で調整品を購入。2008年だったのか〜
  近年の自分の中で「極細ペン先ブーム」が来ていたのでなんとなく休眠させていたのですが。
  仕舞い込んでいたのが申し訳ない、大変に書き心地の良いすべすべモチモチしたインクフローのペン先なのです。
  今後はしっかりと使い込んでいきます。

こんな綺麗な色なのに、古典インクらしさはしっかりと有り、裏抜けがほぼ無いことが有り難いです。
(全然無いとは言えないのですが、moleskineですら使用に足るレベルでイケます)

色変わりは、今回の全6色のなかでは変化少なめなほうかもしれません。
上の写真は、コレクトの情報カードに書いてひと晩経ったものですが、いくらか彩度低めに落ち着いたもののそんなに変わってない感じ。
逆に、手持ちの中で、すぐ黒っぽくなるなーと感じたのは、moleskine、ミードの情報カード、フランクリン・プランナーのリフィルなど。
ウォーターマンのブルーブラックなど色変わりしやすい他のインクと同じく、これは紙質(pHなど)によるところも多いのだと思います。

みどり色のインクは、今までもいくつか買いましたけれど(モンブランのレーシンググリーンや、エーデルシュタインのアベンチュリンなど)この、黒すぎず明るすぎずの色加減がとても気に入りました。
やがて更に渋く変わっていくことを考えると、"みどりっぽい黒インク"として、非常に実用的に消費していけそうです。
もてあますことなく、ちゃんと使い切れるかも!という希望が。

あおみどりや青灰系の罫線を使ったノートや手帳と相性がよいですよ。
クリーム地にモスグリーンな罫線の能率手帳ゴールドなんてもうピッタリなので是非お試しを。

インク出の良い中字以上というのがスタンダードなおすすめペン先ではありますが、細字でも楽しく使えそうな個性があります。

というわけでもう長くなっちゃったので、ラベンダーブラックの感想は次回記事にて書きます。

→●ちゃんネルDays: プラチナの古典インク(クラシックインク「ラベンダーブラック」)を使ってみました。

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発売したてなので下記ページ内でも現在品薄かもしれませんが、いずれ在庫も戻ると予想します。
当初通販サイトで「プラチナ古典インク」で検索していて全く引っかからなかったので店舗限定なのか?田舎では手に入らない?とがっくりきていたのですが、そもそもの正式名称が違うのでした。
(今回私はAmazonで購入しました。)

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2017.02.09

手帳絵日記12-1月編 + 万年筆カルテをシステム手帳で管理し始めました。

昨年12月-先月末分までのページです。
これ以降はまだInstagramでも公開してない(=まだ作ってない...)ので、これからぼちぼちやっていきます。

現在、日記っぽいものは10年日記など含めると何種類か並行して書いてます。
毎日寝る前にきちんと書くものから、週末や月末などにまとめ書きするものなど。

内容が重複してすぐ投げ出すかと思いきや、この絵日記もそうですが 意外と続いてます。
主題とする内容や深度を自分なりに書き分けているせいなのか?それぞれが頭の中で別モノになっているみたい。

こんなメモ書きを保存する価値があるか?等は考えず、楽しくてスッキリするうちはいろんなことをたくさん書き進めていこうと思います。
とにかく道具はたくさんあるし! 

1128-1204 1205-1211

1212-1218 1219-1225

1226-0101 0102-0108

0109-0115 0116-0122

0123-0129


当記事を含めた、今までの絵日記まとめは下記リンクからどうぞ。
Instagramでも公開中です。

手帖絵日記 バックナンバー(2015年4月分〜)


●関連過去記事:「システム手帳STYLE」を読みました(絵日記が掲載されました)+ 手帳絵日記6月編

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昨年あたりから、「万年筆1本につきリフィル1枚」の割合でメンテナンスのカルテのような記録を作り始めています。
メーカー別にまとめてインデックスを付け、稼働中のペンからちょっとづつページを増やし中。
並べ替えや途中の追加がしやすいところ、これこそシステム手帳むけの管理メモと言えましょう。

洗浄やインク補充など、何らかのお世話をしたら日付と共に1行メモを残しておく。
インク抜いて休眠状態ならそれも書いておく。
ページの最上段には、購入日や値段などのプロフィールを。

元々10年以上前から、ペンの購入記録はノートに一覧でつけていました。
(購入店舗と価格を添えて全て通し番号をつけているので、いま手元に何本有るか丸わかりなのですが...それは内緒...!)


しかしその後の、稼働 / 休眠の状態や 現在入れてるインクの色まではきちんと記録できておらず。
手持ちに似た色のインクが多くて記憶があやふやなため、軸への補充時に困ったことが何度もありました。
これらの件を、今までの購入記録と合わせつつ システム手帳の上で管理することにしたのです。

どのペン(ペン先)を休眠させて仕舞い込んでいるか思い出せれば、無駄な買い物も防げるんじゃないかな?
という期待もあります。


そんなわけで、(革面の塗料がハゲかけなので紙が染まってしまうため、やむなくセミリタイア中の)Filofaxの薄型を専用バインダーにして、ちょうど良い感じです!

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2016.12.30

キャップレス デシモが10年ぶりに増えました。

年末、つい最近なのですがお歳暮のような感じで実家から(Amazon経由で)万年筆が送られてきました...。
秋以降ちょっと体調崩し気味だったのでこちら方面への物欲は後回しになっていただけに、嬉しかったよー!
デシモのEFです。

キャップレス デシモ | 製品情報 | PILOT

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キャップレスが増えるのは、実に10年ぶりなんですよ。
デシモのシャンパンピンク細字と、レギュラーサイズ軸の中字を2006年に買いました。
光陰矢のごとし!

その後の使用状況を思い起こすと、見かけは両方とても気に入っているけれど、デシモのほうが稼働率多め。
硬いペン先かつかなりの細字なので手帳などに使いやすいというのもあるし、重さも直径も私の好みに合っているんですよね。

手にとってすぐに書けるノック式であることを考えると、ササッと持ちやすい軽量細軸のほうが面倒くさがりの私には都合良し、で。

・・・しかしレギュラー軸は、その後に続々と限定品として発売の色軸や、マットブラック塗装や木軸etc.
どうしようかと今まで心が揺れまくってきたのは確か。
Instagramなど見ていると、今年にかけて「絣(かすり)」の模様軸を入手された方もフォロワーさんに多かったなあ。
あれも相当気になってました。


今回入手のデシモは、エラボーと同じタイプの赤軸なのかもしれないと気付いて以来、いつか欲しいと思ってました。
しかも、念願のEFペン先もあるし。
(エラボーの、キラリと光る奥行き感のあるメタリックレッド、とても気に入ってるんです。
 ●関連過去記事:パイロットのエラボー万年筆を使っています。

下の写真のとおり、形は全く違うけれど同じ赤軸!

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というわけで早速、年末の手帳へのこまごました書き込みに大活躍しています。
カチッとした硬めのペン先ということもあり限りなくボールペンぽい感覚で使えるのも、年の瀬のバタバタした机上で役立っています。

シャンパンピンクのほうには青カートリッジを入れているので、今回の赤には同梱の黒カートリッジをそのまま入れました。
これがちょうど、ゲルボールペンで使っているシグノの0.38と区別がつかないくらい同じ線幅。

細字を使っている時点で手帳用としては役立っていたので
「キャップレスにこれ以上細く書けるのは、もう要らないよな〜」と思っていたのですが。

EFの"針先"っぽさは、その極細線だけでなく、手に伝わる感触も独特で面白い!
(それに較べるとFのほうは、先が丸々して紙に「面」でくっついてくる感じ。けっこう違うのだ。)

とはいえペン先個体差や、入れるインクによって、見た目の線幅はけっこう変わってくるかと思います。
私の場合、そんなに変わった性質のインクも持ってないのですが、キャップレスの特殊な仕組みを考えると、サラリと流れやすいパイロット純正インクが(少なくともおろしたて新品な間は)馴らし用にベストな気がしています!

そのうち季節が進んだら、爽やか系の明るい色にも挑戦したいです...

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というわけで、いわゆる「忘年筆(その年最後に買う筆記具をこう言うらしいですよ!)」となった赤軸デシモ。

いつもなら当ブログ、買ってすぐでなく、「ある程度の月日で使い込んでから感想を書きたい」方針になりつつあるのですが。
これは即戦力かつ自分への年末年始景気づけとして、久し振りに新品のうちに記録です。
よし、これをお守りにして来年もこまごまと頑張りましょう。

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2016.07.17

黒漆軸の万年筆を使いはじめました。(カスタム845)

1月早々の話なのですが、なんだかいきなり今年の最初で最後の大物になりそうな(と、希望したい...)ペンを入手してしまいました。
気になっていたので「いつかそのうち」とずっと思っていたのですけれど。
たまたま実物をじっくりと眺める機会があり、やはり姿がカッコいいなあと。

カスタム 845 | 製品情報 | PILOT

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つやつやした黒漆の塗りで、ふんわり温かな触感です。
届いた当初は中屋万年筆の時にも覚えのある漆の香りがほんのりとあったのですが。
半年以上経った今は消えてしまったなぁ。

どちらかといえば細身の軸だとは思います。
モンブランの149とほぼ同じ長さ
(つまりけっこう大型。ペリカン800より長い...)にも関わらず、
「あら」
と言ってしまったほど軽いのは、エボナイトの軸だからでしょうか。

IMG_3101細長さの割に軽い ということに慣れるのに少々時間がかかったのは確かです。
しかし後ろにキャップ
(さすがにカスタムのシリーズでいちばん立派なこともあり、金色パーツが分厚くて立派!)
をつけるとバランス的にはだいぶ引っぱられます。
というわけで、このペンは「軽い軸が好きな人」のほうが向いている気がするのですが、どうでしょうか。

ペン先は15号というパイロットの万年筆の中では一番の大型で、今まで使ったことがありませんでした。
カスタム845の場合は18K製です。
軸そのものと同じようにシュッとして長い。

手に伝わる「ペン先の長さ」が特徴的で面白いのです!
ペリカンやモンブランの大型軸では感じないのは、横幅も有るからなのかな...


今回は細字を選びました。
現在個人的流行の真っ最中であるEFペン先が存在していたら、
きっとそちらを狙っていたかもしれません。
(しかしあいにく845のラインナップはBB/B/M/F字の4種類。)

太軸には太めの線幅を合わてこそ というようなことはよく聞きますが、この845の場合は細字でもアンバランスさは全く感じないスマートなデザインだと思います。
細字向けの大型軸!と言ってもいいくらい。
私にはとても実用的に使っていけそうです。


値段が値段なのでAmazon買いは勇気が要りましたが、ペン先のコンディションは大変良く、ラッキーでした。
フローも良いので細字でもインク色がよく映えて、書き味に微塵も不満無し。

ねっちりと紙に沿う、丸くマイルドな感じはいかにもパイロットのペン先の特徴でもあり、
こんなにスルスル滑らかなのは18Kペン先だから? などと素人考えで浮かれたり。

「やわらかい」とか「しなる」とまでは思わないんですよ。
しかし、僅かにふわんと弾む、吸い付くような書き心地がとても上品です。
ああ良いな。

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ちなみに、布張りの箱はなかなか立派でした。
(内部もフサフサ!高級ハムとか洋酒が入ってそうな...)

それ以上にうおぉと思ったのは同梱品で、つまみ含めた上半分のパーツが黒色のcon-70です。
あまりのお揃いぶりに、845専用デザインなのかしら!
とわくわくしたのですが、調べてみるとこの黒つまみバージョンは海外で普通に売っているパーツ配色なのだそう。
これも大事に使わなければ。

・・・と言いつつ、青インクのカートリッジが手元にたくさんあるのでいまだ出番がありません。
(パイロットの青、色彩雫が束になってかかってきても私は一番好き。)


IMG_3095それにしても、一番ありがちとも言える黒 - 金な配色の万年筆(しかも国産メーカー品)の見かけに、ここまで惚れ惚れとしたのは初めてかもしれません。
2つの色の深みがとても素敵なんですよ。

このカスタム845は、恒例の「世界の万年筆展」などを機会に何度か青や緑といった違う漆色の軸でも限定発売されているようで、これまたずいぶん気になるなぁ。
現在も手に入るのは、アサヒヤ紙文具店さんで販売中の朱漆軸です。

パイロット カスタム845 万年筆 アサヒヤ紙文具店

今回の買い物でも正直かなり迷いました。
こちらでは、ウェーバリーやフォルカンといったペン先で手に入るのも大変に魅力ですよね。

●関連過去記事:パイロットのフォルカンペン先、楽しいです。:カスタム742で使ってます。好きなペン先です。

というわけで、カスタム845、予想以上に素晴らしい万年筆でした。

中字なども味わってみたいけれど、それを考え始めるともう「沼」なので(涙)。
この気持ちは今のところ、ずーっと下のほうに仕舞っておこうかと思います...

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Amazonで購入しました。
パイロット カスタム845 万年筆
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2016.07.03

手帳絵日記5月編 + 孔雀インクが気に入ってます。

あっという間に7月に突入していますが、5月分の絵日記をまとめました。

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今は先週分をやっと作り終わったところで、ちょい遅れ気味が普通になってきたのですが、ゆるーくやってます。
鹿の置物はフランフランに売ってます。この月はほぼ毎週小道具になってる...

5月はハイテックCボールペンの楽しさに目覚めた時期で、(シグノやサラサ等の形状とは違って)芯先のパイプの長さゆえにちょっとだけしなる弾力が面白いと思ってます。
どれだけ細いのだろうと思って、0.25などというのを買ってみましたが、
あまりに繊細かつミクロな線のため「ダメだ見えない...」という結果となり、この線幅のはあんまり使っていません。
0.3くらいが"大人目玉"で楽しめる限界か。

●過去記事:カヴァリエのゲルボールペン軸が気に入ってます。(東急プラザ銀座で買いました)


当記事を含めた、今までの絵日記まとめは下記リンクからどうぞ。

手帖絵日記 バックナンバー(2015年4月分〜)


ふだんはInstagramにて公開しています。
つい先日、フォロワーさんが2500名となり、元旦からちょうど1000人増えたので有り難くしみじみ中。
こちらはバリバリ日本語展開ですが、海外の方が絵文字を駆使して感想を入れて下さるのもちゃんと通じるし、嬉しいのですよ!

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2014年に「紺碧」「天色」「孔雀」と3本セットで買った色彩雫インクのミニボトル、孔雀だけ長いことほぼ手つかずでした。

洗浄後に一ヶ月程休眠させていたブルゴーニュ軸EFに入れてみたのですが、これがもう書き味といいインク色といい、大のお気に入りとなってしまいました。

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青み強めなグリーン、文字どおりのピーコックブルーとして知られている色です。
特に今の季節に眺めると涼しげで、スッキリ爽やかな印象があるんですよね。

私は、緑色系統のインクはわりとすぐ飽きてしまって長続きしない傾向なんですが、これは別モノだなあという感じ。
いわゆる植物っぽさがない(黄色味が少ない)ところが、宝石を眺めているような美しさだなあと。

ほぼ日手帳を使っている方は、今月のタブや罫線に使われている印刷色とかなり近いので、参考になさると良いと思います。
書きたての時はちょっと紺が強いような気もしますが、「松露」のような色変わりもなく、均一にこういう色です。

あと、ウォーターマンのブルーブラック(現ミッドナイトブルー)の行く末は、実はこの色にソックリになります。
このインクの褪色具合は紙質によって大きく違うのですが、10年日記などに筆記して数年経った文字はまさにこんな感じの孔雀グリーンとなっているんですよ...。
そのことを感じていたから、常用する気になるまで時間がかかったのかもしれません。

濃いめの色ではありますがベッタリした感じでも無く、EFでも綺麗に濃淡がつくのが気に入りました。
ノーブルノートやほぼ日weeksのクリーム紙の上では上品な深みが出て相性良しです。

●過去記事:・ノーブルノート(B6)を使い始めました。

私の持っているこのペンは、プラチナのEFにしては僅かに太めに線が出る個体かもしれないです。
購入後1年以上経って、ペン先がよく馴染んできています。
他社製インクでも違和感なく滑らかに書ける件もいいところで。
プラチナ特有のシャリッとした手応えもありつつ、手帳などに実用的(=発色良し)な極細線幅で書き込めます。

●過去記事:・ブルゴーニュのEFを、トフィーブラウン色で使いはじめました。

おかげで、新発売のインクへの物欲もほどほどに抑えることが出来てます。...たぶん。
もし今のミニボトルで使い切れたら次は大瓶で買ってもいいなあ!と思えるくらいには愛用中です。

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2016.06.19

ライラック色のサファリを買いました。

ラミーのサファリ万年筆の今年版限定軸です。
海外の通販サイトではDark Lilacとありますが、日本ではふつうに「ライラック」という名前で売ってますね。
その名前の花よりはだいぶ暗めな(ナスな感じの...)紫ですが、良い色だなあと思います。

今回クリップやペン先も昔懐かしの雰囲気で、黒色パーツ+ツヤ消し加工軸。
サファリは長いこと購入していませんでしたが、久々に「欲しいな」とわくわくしてしまったのです。

今回は元々入っていた青インクのカートリッジを付けることにしました。
(黒インクが付属だと勘違いしていたので、コンバーターまで用意してたのですが。)
紫色のインクを合わせずとも、もともとラミーの青は赤味を帯びた典型的なロイヤルブルーなので、けっこう合いますよ。


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光沢加工軸ではないのでカジュアルな感じはだいぶ少なめで、どちらかといえば地味渋な印象。
(だが、大人用としては、そこが良い...!)

ツヤ消し加工のほうが滑り止め効果がありそうな気はしますが、実はサラッと爽やかな触感です。
手への密着度が高いのはツヤツヤのほうじゃないかなと思います。
私の持ち方のせいもあるのですけれど、サファリの樹脂はいくらか柔らかいのか、首軸に爪傷がつきやすいのです。
今回のこういう表面加工ならそれは目立たないので、気にしなくて済むなあ。


160605今の自分の使い勝手を考えてEFにしましたが、国産メーカー万年筆の中細くらいはありそうです。
でもこれはこれで便利で実用性高めな線幅。
(本当の意味での極細字で、手帳にギッシリに書き連ねる用途を求めるにはちょっとキビシイので、廉価ペンであるならばパイロットのカクノやプラチナのプレピーがおすすめです。

サファリのMやBペン先の書き心地もなかなかで、むしろそちらの太めな書き心地のほうが海外スチールペン先の醍醐味を味わえるような気はしています。
しかし、私にとって「サファリEF+ほぼ日手帳 の組み合わせ」は、10数年前に"万年筆を日常的に使う楽しみ"というのを教えてくれた貴重な道具なのです。
そのペン(旧イエロー軸)がとにかく私の手に合う大当たりなペン先だったのが幸いでした。
私の持ち方でぴったり紙に沿う角度で、ちょっと傾斜のある面がついてるんです。
いまだに、これ以上の書き心地のサファリに出会えていないんですよ...
だから、現在も時々インクを入れつつとても大事にしてます。

ペン先に個体差はそれなり存在すると思います。
しかし、プレピーやカクノと同様、店頭でじっくり試し書きして選べるような機会もなかなか持てないペンなので、通販でお買い得に入手して使い倒すのもいいかなという感じです。
(Amazonだとこのライラックでも本日現在で3000円ちょっと。
 他のレギュラー色軸だと2000円台前半から買えてしまいますから。)


今までのところ手持ちのほとんどのサファリを休眠させていたため、ライラック購入で実に久々な使い心地を堪能しています。
ほぼ日手帳のカバーのバタフライストッパーが最近の定位置かも。

それにしてもこんなに軽かったっけ?
この存在感の無さは良い意味に作用して、筆記時の重量バランスだの持ち心地だのの...雑念(?)を取り払ってくれている気がします。
キャップを後ろにつけてもつけなくてもあんまり変わらない気がするなあ。
昔はもっと神経質に気にしていたような気がするのですが。

初心者向けと言われつつもやはりこのデザインは王道な感じ。
見ていて飽きません。
低年齢向けな可愛らしさに傾いてないところも好きです。
他の万年筆と違い、サファリだけはなんとなく「集めたい」という気になってしまうんだなあ...

いつの年になるか分かりませんが、次にまた「うおぉ欲しいぞ」という色の軸が発売される時を楽しみにしたいと思います!

★関連過去記事:
 ・ドイツでいろいろ買ってきました(文具編)
  ↑今回を除いてこれが最近のサファリ購入だった気がします。Bペン先はなかなか日本で買えませんので...。
  当時1ユーロ=100円ぴったりでした。
  街歩きしていたら大型文具店のバーゲンに遭遇して、すごい勢いで買い物した記憶が...。

 ・久し振りにプレピーを買いました。(ようやく極細ペン先で発見)←カーボンブラック入れてます。良いね!

 ・KAKUNOギフトセットに洗浄用スポイトがついてました。←むしろスポイトのほうが大活躍中...


○Amazonで買いました→サファリ 万年筆 ライラック(各種ペン先)

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2016.04.11

久し振りにプレピーを買いました。(ようやく極細ペン先で発見)

160411先月末、前回投稿の「オートクチュール展」の帰りに立ち寄った丸善本店で見つけてきたのが「プレピー」の極細ペン先です。

プラチナ万年筆/プレピー

上記ページ内では02という太さ表示も付いていて、わりとどこでも買えるようになった03(細字)や05(中字)と較べると、ちょっとだけ高額になり300円。
丸善にはプレピー万年筆専用の什器があってそこにきっちりとEF軸の場所も確保されており、どれも全色収まっていたのでした。
さすが大都会の文具店。

もちろん、発売からけっこう経っていますから通販でも買える商品なのですが、こういう安価筆記具は送料分よけいに値段かかります。
(送料無料と書いてあっても100円以上は価格に上乗せして売ってたりするんです)
プレピーだけは「店頭で見つけた時にでも」と、粘り強くその時を待っていました。ああよかったー


私が細字のプレピーを買ったのはもうだいぶ前で、ペン先には黒や紺などのめっきが施されていました。
今のはステンレスペンという表示だけになっていて、銀色のままなんですね。
(ハローキティ軸には電着塗装仕上げとあるので、色付きなのかも。)

色付きペン先は確かに可愛いんですが、かつて私の買ったプレピーはブルーブラックインクを入れていたらすっかり剥げて銀色になってしまった経験があります。
そういう件が原因で加工を見直したのかもしれません。

さて今回購入のEF、確保できたことが嬉しくて赤・青・黒の3軸買ってしまいましたが
カーボンブラックのインク専用にしたくて買いたかったペンなので、黒軸を1本開封しました。

カーボンブラックは、今まで何度かここに書いていますが、その真っ黒さや耐水性の高さで今のところ私の「ベストオブ黒インク」となっています。
しかし顔料インクなので、気密性の高いペンに入れた上で普段からも気を使う必要はあり、そのあたりの対策品を買ったことなどは下記の記事に書きました。
(とはいえ、まだ顔料用洗浄薬液を使うに至ったことはありません。
 洗浄キットについていた"ぴったり合うスポイト"が、水洗いだけでも大変に有能なのです!)

●過去記事:手帳絵日記6月編 + カーボン黒インクを使いはじめました。

プレピーのようなペンでお試しで使ってみたければ、記事内に書いたとおり200円で4本入りのカートリッジから使うことをおすすめします。
カートリッジ本体にもカーボンブラックである件が銀文字でクッキリと刻印されているので、レギュラーの黒カートリッジと取り違えることはありません。
今後、(いずれボトルで買った時の)詰め替えタンクとしても使えて便利かと思います。

なお、このインクは、顔料インクのイメージに反してけっこう裏抜けしやすいです。
フローも良いので、紙によっては、想像していた描線よりも若干太くなる傾向があることを計算してペン先を選ぶのがおすすめです。


160411EFプレピー、個体差もいろいろあるとは思うのですがとても書き心地良いです。
カーボンブラックのカートリッジをつけてみましたが(もちろんコンバーターで他社インクもOKです)、すべすべとインクが出て何の問題もなし。
このインクだからというのもあるかもしれませんが、針先のようなカリカリ感もないのは大当たりだったかも。

私が持っているセンチュリーEFとそれほど変わらない線巾ですし、尖っているせいもあるのか?細字や中字よりペン先に弾力があって、300円とは思えないほど上品な書き味ですよ!

パチッときつめにはまるので、顔料インク用にもおすすめな気密性です。


しかしプレピーで気をつけるべきなのは、Amazonのレビューでもかなりの数で書かれているのが経年で「キャップが割れる」件。
勘合式ゆえの疲労や、この価格ならではの軸素材の限界なのでしょう。

とはいえ、いま現在は私の「休眠万年筆置き場」で眠っているプレジール軸が、いずれEFの強化装甲として活躍しそうな気がします。
プレピーのアルミ製高級版ですから、キャップもこれなら割れないでしょう?!
首から下をそのままつけかえられるので、アタリペン先だと思ったプレピーはこれで守ると末永く使えるのですよ。

●過去記事:1000円万年筆のプレジールを買ってみました。

今回購入した残りの2本は、”崩壊時の予備パーツ"として取っておく方向でも考えてます...


年単位で放置してもまた書けるくらいにキャップ性能が良かったりするので、もっと何とかしても良いのに(笑)「見た目がぜんぜん万年筆じゃない」ところもまた、プレピーの良いところなんですよ。
カクノみたいに可愛さで目を引くわけでもないので、SNSの"すてきな手帳を書いてます"系の写真上にもあまり登場しないのだった。
ほかの同価格帯のゲルボールペンなどと一緒にがしゃっとペンケースにまとめて入れられるし、超安価なので落下故障と紛失の心的ダメージは比較的少なめ。
周囲の人からもまず「万年筆だな、高そうだな」と思われない。

それでいて、書き味は値段をひとけた足していいくらいに快適。←ここ重要
私にとっては場所を選ばず旅先に気軽に持っていける、唯一の万年筆なのです。
というわけで、今後も愛用しつつ応援したいと思います。

○Amazonではこちら。プラチナ プレピー 万年筆
 ↑ペン先・インク色の種類が多々あります(ムーミンなどの特殊軸もあります)ので価格はいろいろです。ご注意ください。

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2016.03.23

中屋万年筆の赤溜を細軟ペン先にしました。(首軸に象嵌も入れました)

2009年に初めて購入した中屋万年筆(ライターモデル ポータブル 赤溜塗り)ですが、
7年目を迎えようとしている現在、ちょっとおしゃれに作り替えました!

ペン先を細軟へ交換し、金象嵌入りの首軸にしてもらったのです。

160323

この1年ぐらいで相当気に入っているのが、プラチナのシャルトルブルーで持っている細軟の書き心地なので。
「これを将来、中屋の軸でも欲しい!」
という思いはあったんですよね...

●過去記事:シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。

もう1本新品を買い足すよりも、
今回のアップグレードを決断したのはやはり、憧れて初めて購入した赤溜塗りの軸を、永く使い込んでいきたかったからなのでした。

 
ここで告白しておきますと、この赤溜軸、ペン先交換をするのは5年ぶり2度目です...

購入時は細字でした。
インクフローが渋めで硬いペン先が、私には予想外に使いにくくて用途がなかなか合わず、手が離れがちになっていたのが勿体なくて...
その後2011年に太字へペン先交換したのでした。

この太字も、旧#3776ペン先らしいドライな書き味で、ほぼ中字並み(!)の太さのペン先として納得して使っていました。
しかし、ここ1,2年は特に、この線巾自体をあまり使うことがなくなり、昨年に至っては数回しか使わず。
インクを抜いて休眠させていた期間も長かったかもしれません。
(プラチナのブルゴーニュやシャルトルブルーを初めとする、新型センチュリーペン先の細軟(SF)や極細(EF)、超極細(UEF)の使いやすさが手に合ったのも理由のひとつかな。)

ずっと持ってても良かった太字ペン先ではありますが、この先もそう頻繁には使わないであろう。
と予想出来ました。
しかもBはブルゴーニュでもう1本もってて、これも現在インク抜いて休眠中なのです。

・・・以上をペン先交換の言い訳とさせて下さい。

というわけで、新規で買うよりもずっと予算が縮小でき(後述しますがこの仕様を新規に買う約半額程度で済み)、
本数を無駄に増やすことも阻止できた上、愛着のある軸を気に入ったペン先でこの先も休まず使い続けられる。

この結果が得られたので万事成功ということになりましたよ。

中屋万年筆、ペン先交換してみました。 ←太字に変えた時(2011)

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)(後編) ←購入時のレビュー(2009)


160323


長いこと「ネットでカスタマイズして買う時がきたらやってみたいなあ」と思っていたのが、グリップに象嵌のしるしを入れること。
蒔絵オーダーなどに較べれば実にささやかな特別注文ですが、最初に中屋万年筆を知って以来惹かれていた件でした。
しかし私の場合、万年筆祭りなどのイベント時に軸を選んでそのまま買っているのでなかなかこれが出来なかったのですよ。

中屋百科事典・中屋万年筆:金(24金)の象嵌

今回も、細軟へのペン先交換だけで終わらせるつもりだったんです。
しかし先方から、私の2009年購入の軸は旧型ペン先用の首軸であり、ペン先交換したいなら
「首軸ごと取り替える必要があります」
と見積もり時に言われてびっくり。
もちろん首軸分の代金も上積みになるわけです。

あーこれはもしかしてプラチナと同じように、中屋もセンチュリー型のペン先に変わっているということかな!と納得。
どちらかといえばインク出が渋めな旧型より、現行ペン先のみずみずしい書き味のほうが手に合っている私には有り難いことなので。
(作り替えた現在、ペン先裏側を見較べてみると、確かにプラチナのセンチュリー系のペン芯と同じ"横長方形のくぼみ"が新しくついてます。)

そこで見積もりにOKを出そうとして閃いたのは
「どうせ首軸のすげ替えを必要としているのだから、象嵌入ってる豪華版にしてしまう良い機会では!」
ということ。


そんなこんなで、

・ペン先交換料金 16,200円
・首軸交換料 6,480円
・金象嵌 7,776円
---------------------
合計 30,456円(税込)

という見積もり金額でした。
5年前のように1行目だけの料金で済むと思っていたんですが。
自分の勝手な注文とはいえ、象嵌入り首軸が加わって2倍!(ノ∀`)
(しかしこれの新品を購入すると「更に倍」だから と思うことに。)

1.5〜2ヶ月の納期と言われてましたが、今月初旬に1ヶ月もかからず届き、大喜びで使ってます。
ちなみに中屋の場合、交換したペン先の返却はありません。


160323金象嵌は、やっぱり入れて良かったです。
十角軸のような本体自体の華やかさはあまりない、おとなしい見かけの漆軸ですから、この小さな模様ひとつでかなり印象が変わった感じがしますよ。
視覚的にシュッと締まって、グリップ部が星のように目立つところが、眺めるたびにお気に入り!

もちろんこの部分、指先に段差や異素材感を全く感じません。
つるつるした漆塗りの周囲に、完全に溶け込むよう細工されています。
常に触る場所とはいえ、24金製ならば変色や劣化もおそらくないでしょう。


肝心の書き味ですが、当初購入時の旧型細字時代に苦労したことを思い出してつい
『あまり細くなりすぎないようにお願いします』
と備考欄に入れて送り出したのです。

後になって、
「もしかしたら中軟くらいに太くなって帰ってくるかも。
 ペン先が新型に変わったなら余計なことを書いたかも。」
と心配していたのですが...
さすがにそれは大丈夫でした。
Amazon購入のシャルトルブルー軸で持っている細軟と、線幅自体はほぼ一緒!安心です。

しかし、比較するとフローが少し多めになるよう緻密な調整がされていることがわかりました。
シャープな線なのに、手帳へ書きこんだ直後、字の中できらっとインクの水分が光るのが見えるんです。
間もなく乾いてしまうのですが、この"字の跡がきらきらする"景色がなかなか良いのです!

というわけで、
シャルトルブルーのほうはサリサリと比較的ドライで賑やかめな筆記音であるのに対し
中屋の細軟はスルスルと静か。
紙の上での走り方も実にマイルドなのでした。
字の形すらちょっと違う感じ。うーん面白いなあ!

使用したいインク欄に、
プラチナのブルーブラックのカートリッジで長く使っていくつもりです、
と書いておいたせいなのか、新しいカートリッジが1本刺さったまま届きました。
(すぐにそのまま使えて嬉しい...)
おそらく装着した状態で調整して下さったのだと思います。
金属球をカタカタ言わせて使いたいので、私は、このインクだけはカートリッジ派なのです。

シャルトルブルー軸のほうは、ブルーブラックのレギュラー担当としての重責(?)から解放されたので、これからいろいろなインクで細軟を楽しむペンにしたいと思っています。
現在は、トパーズ入れてます。 春だなあ。良い色です。

●過去記事:ブルートパーズ色のインクを使いはじめました。(エーデルシュタイン トパーズ)
  ↑ボトルが大容量なので、ばりばり使う色にしたいです。

それにしても中屋万年筆、こうして「本数を増やさず大切に使う」方針でカスタマイズとアップグレードを施したのに。

次の1本はEFかな。象嵌は最初から入れて、軸は碧溜か黒溜。

などと手帳の隅に書いてあるのは何故だろうね??(妄想する分には無料ですが。)

しかしとりあえず、赤溜軸はもうこれが最後のカスタマイズになると思います。
またいつかペン先の好みが自分の中で変わる可能性はありますが、この細軟は手放したくないし、見かけもこれで完成ですから。

今回の思い切ったリフォームで好きなペンを毎日しっかりと使うことが出来るようになり、とても嬉しい結果となりました。

 
●その他の関連過去記事:
 ・ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。 ←最初(2012)に買ったブルゴーニュは太字でした。

 ・中屋万年筆、2本目のペン先はミュージックにしました。
 ↑今回は登場してませんが、ミュージックペン先が中屋の2本目なのです。(2012)
  この菖蒲塗りもすごく良い色!
  金が似合う紫系の青軸なので、グリップに象嵌入れたら更に美しい軸になるだろうと確信しているのですが。
  ペン先は気に入ってるのでこのまま大切に使います。

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2016.03.04

KAKUNOギフトセットに洗浄用スポイトがついてました。

1602211000円万年筆のカクノ、久し振りに買いました。
出たての頃にオレンジ軸を入手したのは下記の通り。
あの頃は消費税5%だったんだなー

●過去記事:オレンジ色のカクノ万年筆を買ってきました。

上記記事の冒頭写真、当時、何故かFlickrのExplorer(公式サイトの「今日の1枚」的なコーナー)に選ばれてしまい、海外から相当なアクセス数とお祝いの言葉を頂いたのですよ。
日本の文具ってやっぱりこういうところが目を引いて驚かれるんだろうなあ!
と実感の現象でした。

その後、白軸カクノが新登場した時、いったんは我慢しました。
廉価万年筆は何本集まってもキリがない(実際、休眠中のサファリやペリカーノetc.が相当数放り込んである"開かずの巨大ペンケース"のようなものを持ってます...)という自戒もあり。

しかし今回とうとう踏み切ったのは、この「ギフトセット」に洗浄用スポイトが同梱されているという話をコミミにはさんだからです!

今までも何度か書きましたが、両用式の万年筆は細口ノズルのついた下記の容器を使ってカートリッジの差し込み口へ水を通して洗浄しています。
ペン先裏のこまかい溝(フィン)の中にこびりついたインクを洗い流すにも便利。
おすすめです!
(これは無印良品のなかでは園芸用品のコーナーで見つけました。
 私は10年前に買いました。もちろん観葉植物の水やりにも活躍中。)

ポリボトル・ノズル付・小 300ml・クリア | 無印良品ネットストア


160304今回のスポイトはカクノ内部を洗う用ということで、パイロット万年筆のカートリッジ取付け口にピッタリ合う形状になっているんですよね。
上記の、無印ポリボトルも悪くないのですが、やはり専用品でキッチリ洗えるなら嬉しい。

下の記事にも書いたプラチナ万年筆専用の洗浄スポイト、現在とても重宝しているのでそれの影響も有りです。

●過去記事:手帳絵日記6月編 + カーボン黒インクを使いはじめました。

洗浄液は多めに持ってても問題なかろうということで、欧州規格カートリッジ対応の洗浄セットも近々購入予定です。


160304kakunoギフトセットに付いていたスポイトの話に戻りますが、これ、なんとなく差し込んでみたらサファリとペリカーノジュニアでも使える!!
ということにびっくり。
たまたま、軸のカートリッジ取付部が深めの筒になっており、その直径がスポイトをはめこむのにちょうど良かったのです。
ありがたいなあ。サファリの使用率上がりそう。

(軸がそういうデザインだからというだけで、カートリッジの穴が互換するわけではないのでご注意を。
 ゆるいけど、洗浄用途で水の出し入れする分には問題なかろう..というレベルにはハマってくれます。)


●過去記事:パイロットのエラボー万年筆を使っています。

エラボーの1本にプラチナの顔料インクであるカーボンブラックを入れて楽しく使っていることはこの記事で書きましたが、そんな経緯で、このペンの手入れにも安心できる装備が整いました。


160304カクノ、上に書いたとおり白軸の入手は躊躇していたのですが、今回の機会で手元に置けてやはりよかったです。

私が1本目に買ったオレンジ軸は初期型のため、コンバーターもcon50しか入りませんでした。
しかし、現行のは大容量のcon70も取り付け可能となっているんですよね。
初心者の方はもちろん、マニアの方々(?)が多くのインクを手軽に試せるペンとして最高に便利なんじゃないでしょうか。

このギフトセットは、軸色に合わせたカートリッジの5本入り小箱もついており、私の購入品にはバイオレットがついてました。
試すのが楽しみです。
「開かずのペンケース」に眠らせないよう、活用しなければ。


新入学の季節商品かもしれませんが、このセットはLoftやハンズで見かけました。(定価は1200円)
当記事一番上の写真のように、最初からリボン付きの袋に各アイテムまとめて入っています。可愛いですよ。

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○通販ではこちらです。KAKUNO ギフトセット ← 楽天

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2016.02.27

パイロットのエラボー万年筆を使っています。

購入してそろそろ1年になるのですが、だんだんと馴染んだ書き心地になってくるのが面白く、大変気に入ってます。

・・・というか惚れ込みすぎて、昨年の間にペン先違いで2本も買ってしまったのですよ。
Amazonがけっこう安かったとはいえ、なかなか思い切った買い物でした! ああでも後悔してないんですよホント!

160227近年でようやく、いわゆる「軟調ペン先」の楽しさが私にも何となくわかるようになってきて、愛用筆記具の中に各種仲間入りしてきたのは過去記事の通りです。

●関連記事:
 ・シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。

 ・パイロットのフォルカンペン先、楽しいです。

と、ここまできたら代表的なこのペンも体験してみたい、となったわけです。

エラボー | 筆記具 | 万年筆 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT ←メーカーHP

私が購入したのは金属軸のほうですが、塗装の色味や輝きの質感が素晴らしいです。
(特に赤色の深みがど真ん中に好みです!)
ガッシリと金属素材なせいで重めなところも手が安定して疲れにくく、非常に書きやすいんです。

エラボーと言えば、2012年に出たこの動画のせいで注文が殺到し、あっという間に売り切れたのが記憶に新しいところです。
Custom Namiki Falcon Resin Fountain Pen HD - YouTube

しかしながら私はかえって「ああこんなフニャフニャ曲がるペン先、苦手だよ!」と物欲スルーする要因となりましたが。
後日この有名動画のペン先は、あのような感じにフワフワと書けるよう特別にカスタマイズされたものだと聞きました。

実際のところ、「いったいどこが軟式ペン先?」と言いたくなるほどに、カッチリととんがったペン先で。
上記動画の通りに力を掛けたら破壊間違いなし!と確信。

厚みもしっかりあるのでそう簡単には変形しそうにもない印象はあります。
過去に購入したフォルカンやプラチナ細軟のほうがよほどくっきりと、開いたりしなったりするのが、目でも(手からも)わかるんですけれど…。

持ち主の元々の筆圧や書き癖によってだいぶ違ってくるであろう感想ではありますが、
少なくとも私にとっては、特殊ペン先というほどの差異は感じられず。
「わりと普通に使える書き心地だなあ(安堵)」という第一印象でした。


160227とはいえ、接紙時の一瞬のフワッとした柔らかさや、ペン先のほうから押し返して来るような弾力などは、明らかに普通のペン先とは違うので。
エラボーはそれが持ち味なのだろうなあと思います。

(フォルカンのように筆圧に忠実に追随して手の動きと時差がつくほどしなる、というほどの感じではないんです。
 衝撃を逃してくれる程度の控えめな柔らかさ…。このあたりの普通とはちょっとだけ違う具合が絶妙なのです。)

筆跡も、字の中で線の太さにめりはりがつきやすいので、他の万年筆で書いたのとはけっこう違う気がします。
日本語の形状に向いたペン先だろうと思いますので、習字の心得がある人にはとても上手に書けそうですよ。
私が書くと「ああこれはエラボーで書いたんだなあ」となんとなくわかる、ますます個性ある字(笑)となりますけれど。

私は最初に細軟(SF)、その後 更なる実用性を求めて極細軟(SEF)を買い足しました。

わりと硬いので”普通に使える”という感想を持ったのは、細め線幅のペン先だからというのもあります。

エラボーに対して大量に付いているAmazonのカスタマーレビューは、これを読まずしてペン先は選べなかったと言うほど参考になったのですが。
それらから導き出すと、エラボーならではの柔らかさを楽しみたいなら中軟以上なのかもしれないと感じました。

しかしSEFの、キリリととんがってるのにうっすらとしなる独特の弾力感。
細字好きな人には是非味わって頂きたく、癖になりますよ!

どの軸も首から下は完全に同じ見かけの万年筆なので、軸の本体色を好きに着せ替える楽しみがあります。
どっちをどっちの色で買ったっけなあ。
今はSEFを赤軸にしているけれど購入時は逆だったような気も。

羽ペンを思わせるような、ごくシンプルなペン先のデザインも美しくて良いなあと思ってます。


160227現在、SEFにはプラチナのカーボンブラックを、空きカートリッジ詰め替えで入れています。
フローの良いインクなせいで特に不都合もなく、真っ黒くっきりな細線を出してくれるので実に重宝しているところなのです。

詰め替えにしているのは、顔料インクのせいなのかカートリッジの内壁が、残量も見えにくいほどかなり真っ黒の染まり具合になっているからなのです。
そのため、なんとなくコンバーター使うの勿体ないという思いがあるからという理由も付け足しておきます。
蓋もキッチリ頑丈に閉まる軸なので「詰まる」ことまでは心配していません。
いずれ後述しますが、顔料対策としての洗浄環境も整えました。

クロッキー帳に仕事のラフ
(デザインのアイデア出しで、いろいろなパターンで多数作ってみるアイデアスケッチの段階。文字も混在します)
を描くときにはこの1年ずっとこのペン。
殴り描きの勢いでどんどん描きならべることもできるし、反面、こまかいところまで描き込めるクッキリ発色と線のほそさも良いということで。

こういうペン先は、私の手では大量文字筆記より図案のほうが向いているのかもしれません。
SEFはもう完全にこのインク専用の画材!
と考えているほど気に入った組み合わせです。


もう一段階太いSFは、今は深海インクを入れてます。
昨春にミニボトルで試し始めた1本ですが、ここのところ私の中では「ベストオブ色彩雫(!)」と言っていい順位を獲得しており、じわじわと使用頻度を上げている色なのです。

グレーがかっている地味系ブルーブラックですが、ふつうのブルーブラックインクと比較すると僅かに青緑要素もあるしっとり加減も備えており…。
まあとにかく目に優しいところが良いのでしょう。

紺碧や天色など、春先からまた使用度が増えてくるであろうターコイス系列ですら、今年は深海の大人の魅力に勝てないのでは?
と予想される勢いで消費しています。

●購入時の過去記事:4月の買い物のこまごま。(色彩雫やマステなど。)


160227SEFにカーボンブラックを入れておいて実に矛盾する話なのですが、
SFのほう、他社インクをいくつか試してもどうもしっくりいかず困ったことが何度かあったのです。
(紙上で妙に滑ったり、酷いときには書くたびにぺちぺちと音が鳴ってストレスが!
 壊れたかと思いつつ、パイロット製インクに戻したら完全に治ったんですよ。)

たまたまの個体差なのかもしれませんが、やはりこういう変わったペン先は同じメーカーでインクを合わせといたほうが性能を発揮するんだなあ、と納得してしまったのでした。

ようやくそんな相性を見つけたせいなのかもしれないのですが、SEFよりフンワリ感のあるSFは、1年経った今ぐらいになってようやく「すごく書きやすい」と思えるようになって愛着度が急に増してきたような。

柔らかめの紙にゆっくりめのスピードで書くとけっこう大人っぽい字が書ける(気がする)のです。


エラボーは、使っていけば今後どんどん、自分の手に合わせてより心地よく変化していくであろう期待値がとても大きいです。
もっと柔軟だろうと思って手元に置いてみたら、意外に頑なで人見知り。
それがちょっとづつ歩み寄ってなついてくる感じ!
私の1年モノでもそう思ってしまうほどですからね。可愛いです。

2本も買ってこいつバカだなあ...と呆れつつ読んでしまった皆さん! 
エラボーは気に入るほどに着々と増えるんですよホントです。
カーボン黒じゃないインク用にSEFを今年か来年あたり...メタリック茶軸で...などと考えてはいけない。
と自分に言い聞かせてます。

写真のピンク色の軸は、10年前に購入したキャップレス デシモのシャンパンピンクです。
パイロットは、塗装の質感がどれも綺麗ですね。
この色でもエラボー出ないかな。

 
---Amazonで買いました。価格帯は金属軸・樹脂軸の二種です。

パイロット 万年筆 エラボー
 ↑ 各ペン先のカスタマーレビューが多数で、とても読みごたえあり。勉強になりました。

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2015.08.27

開店特価で買ったペン、お気に入りです。(ミルコロール万年筆)

7月の話になってしまうのですが、最寄りの駅ビルの中に「東急ハンズ トラックマーケット」という小さな店が出来ました。
(帰宅後に調べたところによると、ハンズが本体の、フランチャイズ制の期間限定店舗のようです。
 実際、今回の店も3ヶ月ほどの営業で10月に閉めてしまうみたい。
 品揃えは、"ちょっと便利な生活雑貨"が中心。)

その開店の日、たまたまなんですが午前中に駅へ行く用事があったのです。← ひどい天気だったけれど意を決して伊東屋に向かおうとしていた!

そしてやはり偶然にも、駅構内に入る寸前に、開店告知の看板を見かけ
「ハンズがこんな田舎に来たのか…ちょっと寄ってからにしよう」
とUターンして駅ビル内に戻ったわけで。

150827

入ってみると、朝から大雨だったせいで開店初日にも関わらずけっこう閑散としており。

意外と小さいスペースだったので、軽く一回りしてから東京に向かおうと、レジ近くまで歩いて行ったら!
「開店記念!高級筆記具特価!
という表示にズガーンと打ちのめされたのです。

ワゴンに(まるでお中元売れ残りセールの如く、箱を開いた状態で)ずらりと並べられているのは、新品なのに定価の三分の一くらいまでに値下げられた万年筆やボールペン。
文具的要素はほとんど無い雰囲気の店なのに、なぜか突然の「万年筆3分の1」が積まれていたらそりゃ〜血が沸騰しますよね? ← 大げさ

ざっと見た感じおそらく、全国のハンズから流れ着いた、売れ残ってしまった在庫?
都会のハンズのショーケース内に長らく飾られていたけど、ずっとそのままで
(箱は完璧なのにペン先の金が若干曇っていたのもあったのは、そんな環境だったのではないか?)
ついにこんなところへ送られてしまった… 等々と想像しながら:←ほんとに勝手に想像しただけですよ:
食い入るように眺めていた私。
サファリ1000円とか、1万円クラスの国内メーカー金ペンが3000円とか、種類はさほどなくともドサドサと置いてあってなかなかの目玉っぷりでした。

客寄せ効果を狙っているのだろうし、こういう幸せは大勢の人に行き渡るべきなので 1本だけ。
と自分に言い聞かせ。
しかし並んでいるなかからいちばんお買い得(定価が高い)のを選んでしまいました。

150827

セーラーのミルコロール万年筆です。

ミルコロール(Millecoloré)万年筆 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト

これ、発売当時に画像で見て「ずいぶん大胆な柄の軸だなー」と思った記憶はうっすらとあります。
調べるとけっこう良い値段すること(3万円)を知って以降、そのまま忘れかけていました。
そういうところが、この売場に流れ着いた理由なのかな?
似た感じでキティちゃんがついてるのはもっと高かったような。
ハローキティ40th.万年筆 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト

ミルコロールの青系配色の軸のほうもワゴン内に並んでいました。
しかし、赤-白-ピンクの金輪で区切られたシマシマがちょっとファンシー文具な雰囲気もあって、こちらがとっても可愛い!

店員さんもメガネをかけ直してじーっとペン先や小さいラベルの文字を確認して下さったのですが、線幅の種類は結局不明なままに「まあいいや、細そうだし」と買ってしまいました。
(あとから「中細」しかないモデルなのだと知りました。)

というわけで、これが大特価10000円だったというわけです。
「お会計、一万円でございます」
「ぜ…税込みでいいんですか…!( ꒪⌓꒪)」

 
ホクホクしつつ、そのまま電車に乗って銀座に直行した自分もずいぶんスゴいなあとは思うんですが。
そのとき伊東屋で買ってきたブルーアワーのインクを入れて使っているんです。

●過去記事:トワイライトブルー色のインクを使いはじめました。(モンブラン ブルーアワー)

保証書も箱もきちんとあり、ピカピカ新品の素敵なペンですよ。
プロフェッショナルギアの21金ペン先モデルがベースになっているので、10年近く前に購入した長刀と全く同じ体格なのです。

●過去記事:セーラーの長刀万年筆を買いました。

150827

堅実 VS きらきらファンシー。
正直言って、ここまで違う見かけなのも面白すぎです。
生き別れて全く違う環境で育った双子姉妹のよう…!

国内三社ではセーラーがいちばん「あんまり持ってない」メーカーだったので、買ったのはずいぶん久々でした。
ここの中細ペン先は初めてだったのですが、いやあ、使いやすいですね。

大変良いコンディションのペン先だったのは幸いでしたが、手帳やノートに幅広く対応する中細線幅は、実に万能。
こまかく書き込める細さなんだけれど、インクの濃淡もきちんと出てくれるちょうど良さ。
ブルーアワーの青緑も綺麗に映えますよ。

接地時は硬めだけど書き進むほどにバネ感のある僅かにポワンとくる弾力は「そうそう!セーラーってこんな感じだよね」と思い出させてくれるもので。
この万年筆、見かけ含めて本当に好きになりました。
(金リングの数の分、ふつうのプロフェッショナルギアより重いかな?ほんのちょっとですけど。)

まあ確かに、これがハンズで定価売りされていたら買うか?と問われればモゴモゴと黙るしかないのですが、いろんな巡り合わせで引き寄せられた良縁と解釈します。
大事にするよー!

 
さて3日後「どうなかったかな」と再びそっと覗いてみたのですが、ワゴンの中は見事にカラッポに売り切れており、お店も賑わっていました。
セール品、まだ残っていたら物欲再燃確実だったので、ホッとした次第です。
転売目的での買い占めなどされず特価仲間のペン達が、各家で幸せな余生を送ってくれますように。


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セーラー万年筆 万年筆 ミルコロール 11-3029-331 ピンク
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2015.08.08

トワイライトブルー色のインクを使いはじめました。(モンブラン ブルーアワー)

7月に伊東屋の万年筆売場で購入したインクです。

今年に入って最初に行った時に訊いてみたら
「これから入荷の予定なのです」と言われて諦め、
先日の訪問時には、インク売場の隅にひっそりと1個だけ置いてありました。
(外箱から眺めた感じでは)けっこう地味...?と思いながら購入。
30ml量の小箱にもかかわらず、緊張の2160円でした。
まあ、モンブランだからなー

150806

レギュラーの巨大ボトルから、サクッと出っ張りを切り落として立方体にまとめたようなこのデザイン。
モンブランは、現在の角型インク瓶形状を採用してからキャップのつくりもやたらと豪華になりましたが、
それをきっちりメインに生かしている無駄のないプロポーションになっていて、この30mlキューブはとても美しい!

もともとラベルもない仕様なので、縞模様に盛り上がるガラスを全面に楽しむことが出来ます。
机の上に飾っておいても絵になるなぁ。

いつかの将来カラっぽになった時は、
レギュラー使いしている(けどボトルデザインが実用的すぎてイマイチ好きじゃない)あれやこれやの他社インクを詰め替えて末永く愛用したい!
とつい考えてしまいました。
現在60mlで売り出しているレギュラー組の巨大インク達も、このボトルに入れて半量サイズとして売ってくれないかなあ...。

 
私は「ブルーアワー」というのが色名だと当初思っていたのですが、これは筆記具のほうで展開されているブルーアワーシリーズに合わせた「トワイライトブルー」という色なのですね。...ややこしいっ
マイスターシュテュック ブルーアワー コレクション← こうして眺めるとインクが激安に見えてくる不思議!

"日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯"という意味のブルーアワー、この贅沢な言葉へさらに畳みかけるようにトワイライトときたかー!
と、うきうき試してみたところ、かなり好きな"あおみどり"です。

IMG_1833ウォーターマン(またはパーカー)のブルーブラックや、色彩雫の「月夜」が好きな人には見馴れた系統といえます。
書き始め時点で比較すると、ウォーターマンのような紺の青みがあまりなく、最初から緑多め。
少しフンワリしたあたたかい印象の、海系あおみどりと言えましょうか、素敵な色ですよ!
細字に入れても濃淡が綺麗なインクだと思います。
ボールペンだと、シグノのブルーブラックに似てる気がします。

ただし、やはりこれも紙の上で緑化が進んでいきます。
色彩雫の松露のような、書いてすぐからどんどん変わる!という速度ではありませんが、
次の日あたりに眺めると、ちょっと青が抜けてきた?とうっすら気付くくらいに。
:トモエリバー紙上の場合です。
 このインク、先月の中盤に購入したのですが、そのとき試し書きしたメモがすでに、『ほぼ日手帳の7月の(タブやフォントに使われている)色』と全く同じグリーンになっていてびっくり。

この系統のインクの緑化は紙によってけっこう違います。
例えば、上写真で書き込んだコレクトの情報カードは比較的、書きたての青みが長く維持できている感じですが、上に書いたようにトモエリバーなど手帳用に表面加工されたような紙は、日単位でどんどん緑になっていく感じです。
バンクペーパーもゆっくりめで、1ヶ月たって海水温がほんのちょっと上がってきたなと言う程度の緑化←...全く参考にならない情報

緑化速度は違うもののウォーターマンのブルーブラックもそんな感じ。
(インク名も時々書き添えているのですが)10年日記を書いていると、5年ほど前の記述がもう既にミントグリーンといえるほど明るい緑に変わっているのに気付いたりして、こういう経年変化もなかかなか面白いです。

...という具合に、ほんの僅かな色味の違いや時間による変化に一喜一憂しているから、インクって増えていくんですかね?
毎回、「これで大満足!もう買わない!」
って思うぐらいには気に入ってるのは確かなのですが、いつのまにか。
この方面のミニマリストになる道は長く険しく、時々工事中です。

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2015.07.28

伊東屋でペン先調整をしてもらいました。

先日、東京に出る用事がありまして、またもや伊東屋に立ち寄ってしまいました。
今回「もし行くなら」と考えていたのは、ペン先の有料調整をお願いすること。

本館裏のビル「K.ITOYA」の2階には、PEN CARE ROOMという調整工房っぽいコーナーがありまして、作業を行っているのをガラスの壁ごしに眺めることが出来ます。
K.ITOYAフロア案内 | 銀座・伊東屋
このフロアは、1階の万年筆売場とまた違う雰囲気で、中屋万年筆やNamikiの蒔絵軸の数々が展示されているんですよ。
まるで美術館にいるような豪華さです....。

ここには長らくの懸案だった2本を持ち込んでみたのですが、1本はやはりどうにもこうにも駄目と言われたので諦め
(まあそういう構造のペン先だったというのもあるけれどあえて理由は秘す)
だいぶ問題は多いけれど、コレならなんとか直せそうですと言われたもう1本をお願いすることに。

1507242年半ほど前に通販でかなりお買い得に入手したものの、書き出しかすれや線途切れが酷くて一行もまともに文章が書けず。
即日で"引き出し内お蔵入り"状態に泣かされた
カヴェコのクラシックスポーツ万年筆です。

このペンについては、そんな出会いだったので殆ど存在を忘れかけていました。
しかし前回に伊東屋に行ったとき、本館3階の試し書きコーナーに置いてあった、同型の万年筆の書き味がなかなかのもので。
「これは、良ペン先ならこんなに使いやすい万年筆だったのか〜...」
と愕然となったのです。
思わずそれを現品で買ってしまおうかと思ったくらい良い感じだったのですが、ウチにあるのを復活させねば..と思い直しました!

幸いにも、新装オープン時に放映された「カンブリア宮殿」の番組でペン先調整の担当者として出ていた方に対応していただきました。
預け待ち状態で大量に"患者ペン"を抱えていたような雰囲気でしたが、3時間ほど後の時刻に引き取りOKとなりました。

・ペン先の、左右の山の高さが違うので紙にきちんと接していない
・私の書き癖と角度が合っていない箇所がある
・変に開いてしまっている部分があるのでインクがうまく供給されていない

ルーペで観察しつつメモ用紙に図を描いて、とても丁寧にこの万年筆の不良箇所を解説していただきました。ああああ。

筆圧等を見るため と、お試し用のカスタム743のEFを使って名前なども書くように言われ。
しっかし、このペンすごく良いですね〜
と、人前で書き文字を見られる緊張より先に
感動で賞賛が出てしまったほど....! 私好みの素敵な書き心地のペンを渡されたのでした。

そういえば、パイロットのそこそこ太軸なハイエンド系、憧れに留まっていてまだ持ってません。
(手持ちの中では742のフォルカンが最高位)
743または845、細い字用で使ってみたいな〜!という思いがフツフツと再燃した次第です。いかんいかん。

150719そんなわけで、12階のカフェで食事したり、画材売場でコマカい買い物をしている間にあっという間に回収時刻となりまして。

カヴェコさん、すっかり生まれ変わりました!
もともと、かなりポッテリした線巾の中字なのですが、先ほどの、私のパイロットEFに対する反応も考慮に入れていただけたようで(笑)、ちょっとだけ細く書けるように絞ってくれたとのこと。

この万年筆は通常の状態では10センチそこそこの長さで、左写真のように、手のひらサイズなミニペン体格なのですが。
軸うしろにキャップをつける筆記時になると14センチくらいになって、キャップ自体の太さも加わり、安定した"まあまあ小型の"万年筆へトランスフォームするのです。

今回の調整のおかげで、何の不具合もないマイルドな書き心地になってくれたので、嬉しくなって専用カートリッジをひとつ買って帰りました。
(写真の箱は、ブルーブラック。)

ヨーロッパ式ショートカートリッジなら何でも入るのですけれど、カヴェコ純正パッケージは、どれも古風なデザインが良いなあと思ってます。
今回は、2009年にパリで30本0.99ユーロ(!)という激安で買ったショートカートリッジがいまだに余っているので装着していったのですが、そろそろもう駄目です。
インクの濃度にムラがあることまで指摘されてもうハズカシイ...
中身を吸い出して、空きカートリッジのみ残しておきますか〜。

今回、かかった金額は2160円でした。
単なるインク出調整なら1500円位だと思いますが、もうちょっと難しめな作業だったことは、この変わりっぷりから納得です。

●関連過去記事:
 ・新しくなった伊東屋に行ってきました。 ←新装後はじめて行ってきた話

 ・伊東屋デザインのフリクションボールペンを買いました。 ←さっそくオリジナル軸のフリクションを買ってきました。

 ・カヴェコの「ペンシルスペシャル」を買いました。 ←このシャープペンシルは格好いいのでおすすめ!

 ・「クオバディス+ミッフィ」の文具みやげ。 ←上記の、30本0.99ユーロの学童用インクを買った話

 
150717 150717

こちら、伊東屋12階のカフェでいただいたエッグベネディクトです。
「ちょっと試しに食べてみようよ」
という軽い気分で頼んでみたのですが、けっこうなボリュームで驚きました。
いろんな種類の料理を味わいたければ、2人でシェアするくらいの前提で注文を組み立てることがおすすめです。

下の階の野菜工場で育てた
(写真右。見学窓(?)の枠は、旧ビルの窓枠をそのまま持ってきているのだとか。)
レタスもいっぱいついていて、美味しかったですよ。

それなり銀座っぽい価格ではありますが、お酒もいろいろと飲める感じのメニューで。
伊東屋でこんなにしっかりした食事が出来るとは感動です!

いつになるかわかりませんが次回は、1階のジュースバーにも挑戦してみたいと思います。

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2015.07.22

手帳絵日記6月編 + カーボン黒インクを使いはじめました。

もうとっくに7月ですが、月ごとのまとめを載せるのを忘れていました。
今もほそぼそ続けています。
Instagram上では、3-4日に1回(リフィルが1ページ終わる毎)くらいの頻度で載せています。

ふだんのお仕事は、下描き時点からデジタル作業中心でやっているので、こういうのはけっこういまだに良い切り替えというかプチ修行になっていて、手にも新鮮。
やはり似たようなことを楽しんでいる国内外のフォロワーさんも増えてきて、見せていただくのが面白いのです。
いろいろと、出来ることを試してみたいです。

150722 150722

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ペンはいろいろ取っ替え引っ替えですが、4月の絵日記から使っているこのBindexの週間リフィル、かなり丈夫な紙です。
何を使っても滲まず裏抜けずで、試行錯誤のやり甲斐があります。

●関連過去記事:
 ・手帳絵日記5月編 +「手帳で楽しむスケッチイラスト」を読みました。

 ・手帳絵日記をつけています。(4月編)

 
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

150722先月、プラチナのカーボンブラックインクをボトルで買ってみました。

万年筆用の顔料系黒インクといえばセーラーの「極黒」が有名ですよね。
しかし私の場合はおそらく、プラチナ社製の細字なペンに入れることがほとんどであろうと思ったので、万全を期して(?)メーカーも揃えることに。

黒インクならなるべく濃くまっくろなのが好みになりつつありますし、細字に入れるならなおさらクッキリと視認性重視でいきたいです。
Amazonのレビューを見ると、耐水性は抜群に高いようです。
水彩色鉛筆と組み合わせて使っていて重宝している等の、絵画用途にも良いとの書き込みでかなり欲しくなった次第です。

乾きやすく、ペンの中ですぐ詰まる / 固まったら最後、普通の洗浄法では落ちない
という件をかなり強く連想してしまうため、なるべく顔料インクは避けてきました。
(ペンのオマケで顔料系カートリッジがついてきても近年は使ったことがない。)

当初は、まずは200円万年筆のプレピーに入れようかと思っていたのです。
しかし、センチュリーシリーズに入れて快適に使っている、と既にご愛用の方から教えて頂き、踏み切りました。

プラチナ 万年筆用カーボンインク(水性顔料)ブラックINKC-1500←Amazon

 
上写真のようにブルゴーニュ軸のEFに入れてみたところ、フローの良さにまずびっくり。
顔料インクはインク出が悪いに違いない、という根拠のない偏見がここで打ち砕かれました。
このペンを購入して以来使ってきたどのインクよりもぽってりとした柔らかい線が出てくれます。
今までのインクを入れていたときは、僅かにギシギシと軋みのある書き味が気になっていたペン先だったのですよ。
しかし、このカーボンブラックインクにして全くそれを感じなくなりました!
ここまで変わるとは...。

箱に「本格真っ黒文字用」とあるとおり、EFペン先で書いた線もくろぐろと濃くて満足です。
(手帳や、上記の絵日記手帳などにも活躍中なのです。)

そして乾かした後は、ピットアーティストペンなどのカラーペンや灰色(薄墨)の筆ペンで塗りを重ねても全然滲まないことに本当に驚きました。
この性質だけでも私にとっては大変に実用的と言えるので、買って良かった〜!

ただし、やはり顔料なりに気をつけるべき点は変わらずです。
極細に入れているせいもあるのか、
「キャップをあけたまま、次に再び書き出せる時間」
が、普通のインクより短いのは、けっこうハッキリわかります。
こまめにキャップをしめて乾かさないようにしないといけませんね。
(それでいきなり詰まるというほどのことはなく、しばらくキャップを締めて置いといたり、ペン先を水にくぐらせたりすると復活しますけれど。)
これを機会に「万年筆の初心忘れず」という気分で几帳面にいこうと思います。

 
ボトルの隣に置いてあるのは、ペンの中を洗う専用品です。
顔料インク・染料インク共用万年筆専用インククリーナーセット ← プラチナHP内の解説ページ

「何かあったら大変だし!」
と、一緒に買ったのですが、今のところ、こまめに面倒を見ていればそう頻繁にクスリ使ってまで洗うこともないでしょ?という感じもあります。
しかしもちろん、あれば安心。

それより、これに同梱されているスポイトが便利過ぎます。
プラチナのカートリッジ差し込み口にピッタリと合うように作られており、このスポイトで念入りに水通しをするだけで簡単かつ確実にペンの内部が洗えてしまうため、インク替えなど普段のお手入れ時点から大活躍中なのです。


器用な方々は、空きカートリッジ+スポイトゴム等を駆使して国産各メーカー分を手作りされているとコミミにはさんだことがありますが、なるほどこういうの持ってると効率的なんですね。
パイロットはcon-70コンバーターのような、似たような役目をしてくれるものがあるからいいか!

このクリーナーセット、ヨーロッパサイズ対応のものもあるので、そちらも検討しようかなと思います。
海外ブランドの、(ざっくり言ってラミー社製以外なら)カートリッジ式のを洗うのに、このスポイトは便利そうですよ。

 
このカーボンインク、「顔料だし、まずはプレピーのようなカジュアルなペンで気軽に試してみたい」という場合のほうが多いですよね。
カートリッジ4本入り小箱も発売されているので、いくぶん割高にはなりますが、
(いきなりボトルに踏み切るのに自信がなかったり、それほど量使いそうもないと予想される場合は)これを使うほうが無駄にならないと思います。

プラチナの現行品は、それこそ200円クラスから気密性が優秀に作られていますが、キャップがしっかりとしまるペンにて装着をおすすめです。

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上に書いた内容について、Amazon内でのお求めはこちらです。

プラチナ 万年筆インククリーナーキット 染料、顔料インク共用←ヨーロッパ軸対応セットもあります。

カーボンペン用カートリッジインク 【カーボン黒】 SPC-200 #1←プラチナ型カートリッジ4本のセットです。まずは「お試しで」という方に。

プラチナ カーボンペン DP-800Sパック←EFのデスクペン軸にカーボンインクがセットされており、履歴書用として売り出されているようです。

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2015.07.02

超極細ペン先を使いはじめました。(プラチナ #3776センチュリー)

150701「ほっそく書けて、イイですよー」と、書きもの好きな方々から何度かおすすめを受けていたのがプラチナのUEFペン先。
ウルトラ・エクストラ・ファイン = 超極細!

5月の終わり頃に購入しまして、手帳やら絵日記やらの書き入れに現在大活躍中なのです。

プラチナのセンチュリーは、性能も値段も好きすぎるせいで、既にいろんなペン先で何本もありまして...。
正直、今回はもう「持ってる本数が少ない」という消去法で黒軸にしたのでした。
 Amazon内ではブルゴーニュやシャルトルブルー軸に較べれば売れ行きも地味なのかもしれず、
 黒だと何百円か安めだったのはなかなか良かったです。
 気分次第で、他の色の軸に首部分から下だけつけ替えてもそんなに違和感がないのが黒軸の利点の1つなのです!

 
純正カートリッジの黒インクにて使いはじめました。
かなりフローが良い部類のインクではないかと思います。

ノートの上に、EF(モンブランのトフィーブラウンインク)やSF:細軟(純正ブルーブラックインク)で書いたものと較べてみると、UEFが一番細く書ける筈なのに、3種類とも線幅が同じ!
※下写真参照。だいぶ前にinstagramに載せたもの。ふざけたメモですいません..。

おそらく、元々の個体差・使用するインクの性質・使いこなし具合 等々の要素で、うんと細くなったり二段階くらい太いペン先の線とたいして変わらなくなったりの、面白い変化が出てきそうな予感がします。
これからが楽しみです。

●関連過去記事:
 ・ブルゴーニュのEFを、トフィーブラウン色で使いはじめました。

 ・シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。

 
150701しかし書き心地は、EFやSFとは大きく違います。
「ものすごく尖ったもので字を書いてる」
感じがじわじわと手に伝わってきて。

幸いとても良い個体を入手できたのか、紙を問わず滑らかにペン先が走ってくれます。
こまかいものを万年筆で書きこむ愉しさが存分に味わえるんですよ。
これぞ、細字番長のプラチナ社製!というべき個性じゃないでしょうか。

個体差とインク差と紙差によるところも大きいですが、いま現在の使用感としては
ゲルボールペンの0.3(例えばsignoの0.28)ぐらいと同じような線幅として使えてます。

プラチナの黒インクは、超極細でもクッキリとよく見えるところが気に入りました。
つまりは、濃淡の味わいがそんなに無い系統の黒なのだと思います。
今のところ、むしろそういう「クッキリ濃ブラック」なほうが好きになりつつあるので、実に使いやすいです。

 
150701ところで、どうしてクリップに水色の何かがくっついているのかといいますと、既に持っていて比較的使用頻度多めなC(極太)ペン先も黒軸なので、見分けるためです。

●過去記事:センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先)

膨大な手持ち在庫の中から、極小しずく型シールを見つけました。
キラキラしたラメ入りで透明感もあり、ふっくらな立体感もあります。
こういうのは手帳用の需要があるのか、Loftなどの売場でいろんな種類のが大量に売ってます。

これをクリップ下部の位置に貼り付けてみたところ、なかなかの馴染み具合で気に入りました。
中屋万年筆のオーダーで"贅沢部門"なオプションである、「クリップに宝石をつける」とちょっと似た雰囲気に!
これ、1シートに虹色並みに多色セットになっているので、まだまだいくらでも差別化が可能なのも頼もしい(笑)

プラチナの万年筆は、他メーカーと違ってクリップがだいぶ平たい板状のデザインなのです。
だからこんなこともしやすいのは新発見でした〜。

 
150701番外編オマケ写真です。
上が極太、下が今回の超極細。
同じセンチュリーの万年筆ですが、横から見る景色はこんなに違います。
面白いですね〜

 
●その他関連過去記事:手帳絵日記5月編 +「手帳で楽しむスケッチイラスト」を読みました。← この作業にも、文字書き部門で現在たっぷりと使用中。

 
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○Amazonで買いました。
 UEFペン先は、ブルゴーニュ・シャルトルブルー・黒の3色の軸から選べますが、それぞれ微妙に売価が違うのでご注意を。
 → プラチナ センチュリー 超極細

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2015.05.18

ブルートパーズ色のインクを使いはじめました。(エーデルシュタイン トパーズ)

150501

今月初めのことですが、新しいインクが(また!)増えてしまいました。
ペリカンのトパーズです。
以前から「これは、春〜夏ぐらいの期間でうっかり買いそうな色だなあ」と思っていたので、やはりね...

エーデルシュタインの瓶は綺麗で好きなんですが、モンブランほどじゃないにしろ実に場所をとる大きさであることが厄介。
このシリーズがじわじわと増殖する度に、また、空きが減ってきたわと緊張するのです。
→ インク収納専用の大きな蓋付きボックスがあるのですが、この容積を超過したら不要分を選別して強制廃棄する という自分ルールを設けているため。

●関連過去記事:
タンザナイト色のインクを使いはじめました。

ペリカンのアベンチュリンインクを使いはじめました。

 
ペリカンのターコイスの上位版みたいなもの?だと思っていたのですが、どちらかといえば青緑(あおみどり)系列であるターコイスと違って、トパーズはすっきりとした、いわゆる水色。
ブルートパーズってこういう色ですよね。
暑い季節に着けたい宝石!
涼しげなところがとても良いです。

ペリカンのコンコルド広場に入れてみたのですが、なかなかお似合いの組み合わせではないでしょうか。


150418・・・とここまできて、気がつきました。
このブルーは、色彩雫の天色にかなり似てるんじゃないの? と。

●過去記事:天色インクが最近のお気に入りです。

並べて書いてみたところがこの写真の感じです。
もうほとんど区別が付かない(笑)
でも、じーーーーっと眺めると、なんとなく黄色みというかグリーンが余計に入ってる気がするのがエーデルシュタインのほう。
ごくごく僅か〜な違いなのですが、この2人は双子だけど体温がちょっとだけ違う(天色のほうが冷たい。トパーズのほうが陽当たりが良い) という感じか。
あまりにもソックリなので、はたして使い切れるかと心配にもなりつつあるのですが。
特に春夏は活躍してもらわないといけませんね。

色味より、けっこう個性が出るのは紙への滲み方でしょうか。
これ、文字どおりのチラシの裏というやつで適当にそのへんにあった、コピー用紙より少しパリパリ硬い感じの紙なのですが、天色のほうがじんわりエッジがボケます。
意外と紙を選ぶところ、確かに色彩雫っぽい。

ペリカン純正の青インクからエーデルシュタインに変えてみたコンコルドですが、更にすべすべ書けるようになった気がします。
逆に、使いどころ(入れるペン)を考えなければいけないインクなのかも...とも言えるのですが、フローは本当に良くなるんですよねこのシリーズ。

特に白色紙のノートの上では、クールなのにきらきらと自己主張していて、まさに宝石の名前が相応しい!
と、うっとりしているところです。


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Amazonで買いました → ペリカン エーデルシュタイン
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150501

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2015.04.22

4月の買い物のこまごま。(色彩雫やマステなど。)

150403今月の初め頃、近所の文具店にて春の2割引セールが開催されまして、さっそく行ってきたのでした。
色彩雫のミニボトル、2セット目に突入するというのに30分がかりで選んでぐったりと疲れました。

(各インクが入った見本ペンで試し書きも出来たので、3本に絞るのが大変な状況…
 夫は隣のカフェで読書+おやつを食べながらじっと待ってました。)

今回は「深海」「冬将軍」「山葡萄」で。
いずれも、他の方のレビューなどに影響されてずっと気になっていたもの。
だいぶ昔に買ってそろそろ鮮度(どろり具合)が心配になっていた「松露」を、これを機会にミニで買い直す計画もあったのに、それもすっかり忘れました! あららー。

 
ペンに入れて使っているのは今のところ「深海」なのですけれど、このインク、とても好きです。
当初は全く物欲を向けていなかったのですが、店頭でちょっと書かせてもらったら、ブルーブラック好きの魂に呼ばれてしまいました。

今年に入ってペリカンの「タンザナイト」も買っているわけですから、似たような系統ばかりかなあとも思うのですが、コレもまた良し!
手元に置きたいと思わせる魅力が。

iroshizuku<色彩雫> | 筆記具 | 万年筆 | インキ | 製品情報 | PILOT

 
150405← 相変わらず、わかりにくい書き例ですいません。

「深海」はかなり落ち着いていて、目に優しい紺だなあという第一印象です。
赤っぽい、緑っぽいetc.といった他色の雰囲気を漂わせず、彩度は低めだけど決して黒寄りなわけでもないという。
なかなか大人の青さじゃないでしょうか。

左写真のように、EFに入れてさえもきちんと濃淡が見えるところも気に入ってます。
なにしろ今、空前の極細字マイブームがきているのは前回記事で書いたとおりでして!

真っ白のバンクペーパーのノート上では、どこのインクでも発色が比較的派手に目に映る(プラチナのブルーブラックなどは、書きたての時は特にかなり眩しい青に感じる)気がしているのですが、「深海」はここでも目にささる刺激は全くなく大人っぽいです。
乾くにつれて、パイロット純正のブルーブラックとはわりと似た感じになるのですが、もうちょいシャバっと柔らかく淡い感じに落ち着きます。

色彩雫ならではの裏抜けや滲みやすさで紙を選んでしまう危うさはありつつも、フローの良さがとても使いやすい。

というわけで、結構、日々消費しています。
字が大人っぽく見えるんだよね!なんとなく!

●関連過去記事:色彩雫のミニボトルを買ってきました。(A6版MONOKAKIノートも)

 
150403そして、2割引の勢いに乗ってマスキングテープも久しぶりに買ってしまいました。
花柄可愛いですね。
布地みたいな感覚でつい集めてしまいます。
(茶色のはレース柄です。鳥の絵柄も大好き。)

困ったことに私には、手帳やノートの紙面をマステで飾るような習慣がなくて。
・・・ということはつまり、手持ちの在庫がなかなか減ってくれません。
なにかを貼付けたり束ねたり修正したりするような用事(つまり、本当にテープみたいな用事…)に使うのが主なのです。
一応、「ここに入りきらなくなったらもう買わない」という”マステ箱”があるんですが、とうとう限界を超えました。
いやあ困ったな。
なんで増えるんだろうな〜 ← あんまり反省してない感じにて終了。

●関連過去記事:merciで買い物してきました。(旅にっき)
 ↑ この時点をきっかけに花柄テープをこつこつ買うようになりました。
  しかしメルシーコラボのは実に美しく勿体なくて、いまだほとんど使ってません...。

マスキングテープ「mt」- masking tape -
 リンクして覗いてみてからそのコンテンツ量に驚く!
 ああもう...こりゃ〜収集にハマる人が大勢いるのも頷ける凄さですね。


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2015.04.13

ブルゴーニュのEFを、トフィーブラウン色で使いはじめました。

1504092月に細軟ペン先のシャルトルブルー軸を買って以来、”ほそーい線でコマゴマたくさん書く”ことにハマってしまいまして。
万年筆を手にして以来何年かごとに巡ってきてはいるのですが「細字マイブーム」が現在到来中なんです。
ただし、今回は軟調ペン先や、F (細) どころかEF (極細) 愛が高まっているところが私史上初といえましょう。

● 関連過去記事:シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。


先月ぐらいまで、Amazonの「欲しいものリスト」でずーっと、売価の上がったり下がったりを観察してきた物品がプラチナ ブルゴーニュのEFでした。
プラチナの少なくとも1万円クラスは、うまくいけばだいたい3割引ぐらいで買えるのです。
いい感じのところまで下がったら在庫なくなる前にポチっちゃおうと、日々チェックしていたのですが、ある日突然その値段のモノが「残り1点」になったのですよ...!

というわけで、昨年度最後の買い物となったブルゴーニュ極細です。
プラチナの金ペンでEFを持つのはこれが初めてかもしれません。
もうシャルトルブルーもブルゴーニュも2本づつになってしまいました。
区別つけるのも大変だから、そろそろ同型で濃緑透明軸とか出しませんかー!
と言いたいくらいプラチナばかり使っている私。

既に所有しているセーラーのプロフィット21のEFは、ペンクリニックで川口さんに調整+赤軸に組み替えて頂いたもので、今でも書くたびに「おぉ。」というオドロキが湧き上がる、とても滑らかな逸品です。
現在は純正の黒カートリッジにて活用中。

● 関連過去記事: ペンクリニックで買ってきました。

セーラー特有の硬いけど弾力あるペン先と較べると、今回のプラチナ センチュリーのEFはきりりとひたすら尖っている鋭い書き味。
そして、先に購入したシャルトルブルーの細軟が、バンクペーパーのこまかな表面凹凸の上をそのしなりでうまいこと衝撃を逃しつつ乗りこなしていくような面白い振動を味わえるのに対して、
ブルゴーニュ極細のほうは紙の繊維の隙間を分け入ってゆくような針っぽい硬さがあったりします。
しかし、こんなに面白く個性があるのに線の巾は皆だいたい同じ!
(とりあえず軸色を別にして良かった…使い分けが愉しいはず…)


150409幸いにして、インクフローは全く問題ない個体でした。
しかし極細線であることには変わらないので、視認性の良いパキっとした色のインクから今回選んでみたのは、モンブランのトフィーブラウンです。
過去にブログでレビューしてけっこう良い印象だったのですが、慣れない色味(つまり、青系じゃないということ)だったので。
それほど活躍しないまま今に至っていた、勿体ないインクでした。
ブルゴーニュの軸色とも合いそうです。

●関連過去記事:モンブランのトフィーブラウンインクを買いました。

目に鮮やかな典型的な「ちゃいろ」で、プリンのカラメルやチョコレートを連想してしまうのは、まさに名前の通り。
白紙にもクリーム紙にも映えます。
EFペン先にもすべすべと書きやすく、少々乾いてくると黒寄りに変わるところも使いやすいし、その濃淡の味も良しです。
また、色彩雫よりは滲みに耐性があるのでこの点もまた優秀で。

しかし使用2週間ほど経った今、ようやく次の補充を数日後くらいかと気にし始まった程の減りの遅さ、プラチナEFならではの細さのせいでしょうか。
モンブランの大型ボトル内には、まだまだたっぷりとカラメル色のインクが…!

そんなわけで今月は、私のノートも手帳も、今のところ細線天国です。
春が進行するにつれ、なんだかはずみがついていろいろとやっちまった( ← 買い物的に)各種更新を今後また、ゆっくり書いていこうと思いますのでお待ち頂ければ。


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○Amazonで買いました → プラチナ万年筆 #3776 センチュリー EF
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2015.04.01

ロットリングのアートペン、再びのお気に入りに。

150401わー4月だ!

最近になって、事務書類書き用に手持ち在庫から”発掘”し、予想外に大のお気に入りになっているのがロットリングのアートペンなのです。
3年前の購入時は、ふつうの廉価スチールペンとして使いはじめ、その後なんとなく使用率もフェードアウトしていた筆記具でした。
しかし突然の今にして「いいなあ」「さすがこのメーカーだなあ」と思うこと多々有りです。

●関連過去記事:アートペン、ちょっとづつ増加中。

・非常に軽い樹脂軸だが、グリップ部が溝入りでしっかり指先が留まり、全く滑らない
・Safariやペリカーノジュニアによく似た形状のペン先で、大量筆記時の筆圧にもヘタレない頑丈さ
・同梱されていた専用カートリッジの黒インクが、顔料入りかと思うほどまっくろで美しい!(濃淡ナシ)

 
もちろん、久々にこのペンを出したときは、すっかりカートリッジが干からびており、ストックを探してみると未使用インクは僅か1本しか残っていませんでした。

それを使った上でのことなので、ここまで真っ黒なのは、水分が抜けてそんなに新しくないからなのか?微妙に判断しかねる件なのですが、万年筆の黒インクをここまで良いなあと思ったのは初めてで。
黒インクが好きで「濃さ」を求める人が意外と多い理由がちょっとわかりました。

鉛筆のように軽々サラサラとした書き味とともに、このインクに感心している次第です。
さっそく、ひと箱、新しいものを注文してみました。
(2000円台で買えたペン本体に較べると、540円というのはちょっと割高だけど...メイドインフランスなのだ!)

ネットでの情報を見ると、このインクは昔は顔料だったけれど近年で染料に切り替わったんだそうです。
確かにカラーペンを重ねた場合は残念ながらジワリと滲みます。
とはいえ、気持ち良くびしっと強い線が引ける濃さがあります。
バンクペーパーの白紙の上だと、目にしみるほど黒々…

このペン先はEFで、アートペン内では「スケッチング用」というジャンル分けがされています。
(他にレタリングやカリグラフィ用が数種類揃っています)
<アートペン・周辺用品> | ホルベイン画材

150401EFとはいえ、国産ペン先で言うと中細くらいなのかな?
インクによってはもっと太くなるかも。

個体差でこうなのかもしれませんが、線巾はとにかく全然EFっぽくないので、私のはノート大量書きや手帳面にちょうどいい感じです。
(とても硬いペン先なので、筆圧によって抑揚をつけたりは出来ません。)

もちろん、本来推奨されている用途であるイラストの線描きなどにも、インク特性とあわせて最適な感じなのはさすがのロットリングと思います。
顔料インクだったら更に絵系の使いみちが拡がりそうなんですが、手入れも大変そうなので仕方ないですね〜
せっかくのロットリングなので製図ペンなど使ってみたい気もしてきました。
昔はそういう図面をIllustratorに起こす仕事をしていたのに、やることが逆行してきた気がしますよ!

おしりの長い軸デザインですが、軽量な軸です。
キャップは軽めの力でも外せる勘合式で気密性はそれほど良いとは言えませんが、欧州規格のカートリッジやコンバーターも入るので万年筆として扱いやすいのも魅力です。

 
今のところ、その軽いところを生かして、机上では無印良品の歯ブラシ立てに差してデスクペン化しています。
(どちらでも一応大丈夫ですが、キャップ側を下にした方がぐるぐる動かず安定します。)

●関連過去記事:歯ブラシ立てをペンスタンドにしてみました。

この歯ブラシ立て、私が買った頃は白しかなかったんですが、今は可愛い色でいくつか出てますよね。
あまり重くない、そして万が一倒しても惜しくない価格と品質の軸であることがおすすめですが、気軽にお気に入りの筆記具をスタンド置き出来るので、書きもの好きな方々にはおすすめな雑貨なのです。

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○Amazonではこちらです。 → ロットリング アートペン
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・・・とまあこんな感じに、(忘れかけていたり、以前は個人的にそれほどな評価でもなかった)手持ち在庫の良さも再発見して活用しよう。という方向性も持ちたいと思います。

それでも、物欲はヒタヒタと絶え間なく、背中の後ろをついてくるのですが。

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2015.03.13

タンザナイト色のインクを使いはじめました。

150307日本橋方面では恒例の「世界の万年筆祭」の真っ最中な時期ですが、吹き荒れる花粉と年度末な日々のせいにして、今年はじっと閉じこもっております。
(出掛けてしまったら最後、今回はスゴイのを買ってしまう予感がする...中屋の細軟ペン先とか...ペリカンの灰色縞軸とか...!)

そんなわけでささやかながら、以前から気になっていたインクをひとつ注文しました。
ペリカンのエーデルシュタインシリーズのひとつ、タンザナイトです。

名前は素敵ですが、わかりやすく言えばブルーブラックに分類されるのだと思われます。
春先にしては地味色な、"実用系"を選んでしまったかなー?
という思いは、ちょっとだけあったのですが...。

 
試してみた第一印象は、「予想していたよりずいぶん黒い」でした。
宝石のタンザナイトって、こういう色なんですよ。
シリーズのお約束通りにその名を付けているのだとすれば、もうちょっと明るい青紫な要素が多いと思ってました。

 
インク出の多めなペン先で書いてみると、限りなく紺に近い黒?という感じ。

しかし字の中でいくらか淡くなった部分には、濃いめの新品デニムのような藍色(青ではない、紫っぽさ)が浮かび上がっていて。
ああ確かにこれはブルーブラックなのだなあと気付く、とても微妙な色味なのです。

 
最終的には、中屋万年筆の赤溜軸にてメイン使用することに。
私のは「太字」ではありますが、他社製の中字とほとんど変わらないくらいのスリムなインク出のペン先なんです。
意外と表情豊かな濃淡の線が出るのもお気に入り。
バンクペーパーの白地の上では、日の沈んだ後の雲のようなブルーグレーの趣もありで。

ぱっと見で目を惹くような華やかさはないのですが、とても気に入りました。
私にとっては、黒や濃グレーにかわる用途としてばんばん使っていけそうです!

150312

隠れた色味を楽しむという感じのインクですので、使うペン先は中字以上のほうが楽しいかもしれません。
箱裏には「Extra Soft Ink」とあり、このインクの特徴である、なかなかのフローの良さを示す言葉なのかなあ。
(それゆえにペン先を選ぶかもしれません。しかし渋めな個体の活用先として良いかも。)

 
このシリーズでは、ペリカンからの貰い物ですが他に緑色の「アベンチュリン」を持っています。
●関連過去記事:ペリカンのアベンチュリンインクを使いはじめました。
綺麗だからとおすすめをうけたのですが、私にはあまりにも不慣れな鮮やかさかつ、ボトルの容量が大きすぎで。
いつまで経っても減らないのがもうすでに不安です(笑)
色彩雫みたいにミニボトルで出してくれたら集めまくりたいんですが...無理でしょうねぇ

タンザナイトはきっと使い切ってみせるよ!

150312●その他関連過去ログ:中屋万年筆、ペン先交換してみました。

5年以上ぶりにラミーのアルスター細字も引っ張り出してみましたが
(現行の「オーシャンブルー」軸ですが、伊東屋限定「ブルースター」だった時代の2004年に買いました。)
今までで一番書き心地よく感じます。

かつては、ガッシリな鉄ペン先特有の硬すぎる書き味で、正直いってそれほど愛用までに至らなかったのです。
今回、タンザナイトを入れてみるとそんなことを忘れるくらいにすべすべと書けるようになりました。

こういう感覚も、インクの性質次第でけっこう変わるものですね。

 
次のエーデルシュタインは、季節柄なんとなく「トパーズ」が欲しくなってきているのですが、またこの巨大なボトルを増やす気なのか?
と自分に言い聞かせ中なのです。

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Amazonではこちらです。
 カートリッジタイプも有り、まずはペリカーノなどで試してみたい方はこちらのほうが気軽でいいと思います。
 容器のアルミ缶も可愛いですよね。
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2015.02.14

シャルトルブルー軸の細軟ペン先を買いました。

150213愛用しているプラチナのシャルトルブルー軸やブルゴーニュ軸に、新しいペン先の品揃え(細軟:SF/極太:C)が加わったのだそうで。
それもとっくの、去年の夏のことだったらしい・・・あらまー知りませんでした。

プラチナ万年筆/Century ← メーカーHP

軟調ペン先に対する長い間の苦手意識のせいで、脳内で自動的にスルーしていたのかもしれません。
(実際、5年ほど前に最初の中屋万年筆を買いに行った時、よく売れてるペン先ですと聞いて細軟を試させてもらいました。
 うぅむ、あの時ぜんぜん好きじゃなかったんだよなあ。)

 
極太ペン先は、それ以前の黒軸のみの発売時期に購入しておりまして、これは10年日記などにも重宝してます。
細線傾向なプラチナのことなのでやはりと思いましたが、私のは他社製で例えれば一段階下の「太字」程度。
けっこう使い勝手いいんです。

●過去記事:センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先)

しかし黒-金軸の見た目があまりにも渋すぎるので、気分によっては、赤透明ブルゴーニュのほうに首軸ごと付け替えたりしていたのでした。
(シャルトルブルーもそうですけど、濃暗系の透明軸なので、真っ黒の首軸になったところで全く違和感無しなのだ!)
最初から色付き軸で買えるのは羨ましいなあ。


150210さて「細軟、今ならもしかしたらイケるかも?」と思ったのは、昨年実に7年ぶりで休眠から起こしたフォルカンが予想外に大活躍しているからであります。

●過去記事:パイロットのフォルカンペン先、楽しいです。

♯3776系の、"普通の細字"はけっこうガチッと硬いペン先なのです。
インクフローに関係なく、自分の手に馴らすのにそれなりの時間がかかった個体もありました。
私の場合、過去に中屋万年筆の細字が結局扱いきれず、太字へペン先交換してもらった経緯もあるくらいで...

●過去記事:中屋万年筆、ペン先交換してみました。

こういうペン先に「軟」の特徴がつくわけだから、むしろ最初から使いやすかったりして。
・・・などと超都合良く自分を洗脳していくうちに、とうとうポチってしまいました。
あの晩はすこし酔ってた。飲んだら(Amazonを)見るな!しかし7000円台は魅力!

 
結果は予想通り。
ものすごく気に入ってるんですよ!
やっぱり、手が変わったんでしょうかねぇ。

普通の細字と違ってよくしなりますが、フォルカンのようにペン先が「開く」という感じはありません。
細軟だからかもしれませんが、筆圧次第で太さが変わるというほどでもありません。
プラチナのブルーブラックインクを入れてますが、これだと0.4ぐらいのゲルボールペンと同じぐらい。
(色彩雫を入れるともう少しみずみずしく太めになるのかな?)

 
150214「軟」とはつくけれど、昔の万年筆ってだいたいこんなしなり具合だったんじゃないかな?
現行品があまりにも硬すぎるのでは?
というのが正直な感想です。
私はヴィンテージ品と言われるペンは買ったことがありませんが、親世代から譲られた「よく使いこなれた昔の万年筆」に似た、ほどほどな柔らかさでなんとなく懐かしい気が。

このペン先、無駄な筆圧をぺこぺこと逃してくれる弾力が楽しいです!
これだけ細い線なのに、わずかにザラりとした摩擦もあって心地よし。
ちくちくゆるゆると、コマカイ絵や字を手帳に書き付ける楽しさ、これを使えばきっとわかりますよ〜

ただし、「適している筆圧やスピード」があるというのもまたわかりました。
今の私がたまたまそういう時点にいるのでしょう。まだちょっと手首痛いし。
(ぐいぐい勢いで書くタイプの人にはあまり向いてないはず)
フォルカンと違って、その心得があったとしてもさほど筆文字な線も出ませんので、単純に、手との相性ですね。


不思議なことに、こうして細軟に入れ込むことで、普通の(軟がつかない、ほとんどしならない)細字ペン先のこりっとしたボールペンみたいな感じの良さにもあらためて気付きました。
紙の繊維感をさりさりと味わうにはうってつけで、これはこれで愉しい...と久々に思えるようになり。
相乗効果ですかね?
冒頭掲載の写真にも写ってますが「本栖」細字がいまそんなふうに”いい子に育った”感じ!

●過去記事:プラチナの本栖万年筆を買いました。

 
最近、ひとさまの美しい(可愛い/センス良い/たのしい)ノートや手帳面を眺めるのにInstagramを開くことは私の癒やしになっていまして。
タグを辿っては、いいなあと思った方々を積極的にフォローしては鑑賞させてもらってます。
ほんとすごいんだよ。
私が捕捉範囲でのブログとかtwitter上では全然知らなかった方々も多くいらっしゃって、もう楽しみで。
やはり同じようにこういうことが好きなお友達同士で濃いめに盛り上がっていて、相当数のいいねがついてる有名人(?)も。

他のSNS以上に匿名性があって「画像だけで好きなことを語れる」感じが手書きを披露しやすい場になってるのかも。
テキスト情報中心の趣味ネットワークだと、最初からそこに無駄な自慢とか蘊蓄を入れて自分を大きく飾る人、たまにいるでしょ?
そういうんじゃなくて、見えてる次第ってところが私にはたぶん心地よいのだと思うんです。
私は、飲み食い写真の合間で、たまにブログのネタになりそうな文具撮影をして送り込むぐらいですけど...それでも楽しいのです。

 
こまかく書き込まれた素敵手帳の数々が流れてくると、同じような道具:つまり、うんと細字が書けるペン:が欲しくなってくるんですね。
今回の買い物もその作用なのでしょう。
これだけ持ってても新しいの買っちゃう(シャルトルブルー軸自体2本目だ...)自分がほんと情けないんですが。

次の中屋万年筆こそは細軟で!
などと、うっすらうかびあがる計画を必死で振り払い中。
余計な出費が発生しないよう、来月の日本橋方面のイベントには近寄らないようにしようっと。

プラチナの万年筆、やっぱり好きだなあ。

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○Amazonで買いました。軸色によって売価が違うのが悩みどころ!(でも安い)→ プラチナ センチュリー 細軟
 記事内で紹介した極太ペン先もおすすめです。
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●その他関連過去記事
 ・瑠璃色の万年筆にターコイズのインクを入れました。(プラチナ シャルトルブルー万年筆) ← これは普通の細字。現在、黒インク用。
  今回の細軟との見た目識別をどうするか悩み中。軸にシールでも貼る?

 ・ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。 ← 黒軸の極太ペン先につけかえて使用中。

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2015.01.09

天色インクが最近のお気に入りです。

15010411月末にミニボトルで購入した3本セットのインクはどれも気に入ってます。
「天色」は、プラチナのニースに入れてみたのですが実に可愛らしいパステルブルーだったのでした。

●買い物時の過去記事:色彩雫のミニボトルを買ってきました。(A6版MONOKAKIノートも)

 
ペリカンのターコイスなどを何年も使っているので、それほど目新しい系統の青インクではないんですけれど...
しかし今までになく濃淡差が大きい(その点ではペリカンのロイヤルブルーに匹敵な)青系なのです。
ボトルから出したてのようなみずみずしい感じが長く続くのは魅力!
当初予想よりは淡く儚げな色でもないので視認性もそこそこ有り、ノート雑記用等のレギュラー使いな位置は確保できてます。

また、黄味や赤味に寄ったクセもほとんど感じないので、紙色が真っ白でもクリームでも青く爽やかな印象。
「紺碧」が比較的きつめの"真っ青"なので目に刺さってくるインパクトがある(これはこれで大きな利点ですよ) のに対して、天色のほうは柔らかいんですよね。
天然系ゆるふわ美少女という感じ!← 擬人化するならば。

このインク色が、フロスト加工された軸の中に透けて見えたり、ピンクゴールドのペン先から出てくるという景色もハマりすぎているほど可愛い。
これぞ大人のファンシー文具だわ...
 ↑これでもかというくらいパステルカラー配色な、サンリオのキャラクター雑貨に熱狂した小学生時代をうっすらと思い出したのでした。

ニース万年筆のピンクゴールドはもう1本、細字あたりで欲しいくらい気に入ってるのです。
(モンブランの90周年シリーズを見てしまうと、うぅむ あっちのほうがすごいな。と思ってしまうけれど!)
銀色パーツ系のニース ピュールというのも出ているけれど、フロスト加工されていなければ「本栖」とそっくりだし、これもようやくペン先がこなれてきて楽しくなっているので"似ている人への浮気"は避けたい。
嗚呼迷うねぇ。

●関連過去記事:
ニース万年筆を使いはじめました。

プラチナの本栖万年筆を買いました。


と、ここへきてペリカンの新製品のニュース(Souverän 805 Stresemann)もコミミにはさんでしまったので年初から物欲も通常運転です。欲しいと騒ぐまでは無料だし!
(オイスターグレーインク入れて使いたい...)

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2014.11.30

色彩雫のミニボトルを買ってきました。(A6版MONOKAKIノートも)

悪天候でしたが、東京に出る用事があったので丸善で買い物してきました。

この機会ですから見つけたら必ず!と考えていたのは色彩雫インクのミニボトルです。

iroshizuku mini<色彩雫> 3色セット | PILOT

インク全24色のなかから好きなのを選んで買えるようになったと聞いたので、これはありがたいなあと。
何しろ今まではボトルが大きすぎて長年経っても使い切れず、やむなく処分したものもあるし、間に合わずえらい目に遭ったことも(後述します)。
そんなわけで、今回は「紺碧」「天色」「孔雀」を購入しました。

141129

ミニボトルは3本まとめて2100円で、原則、バラ売りは出来ないようです。
丸善でもそのような貼り紙がしてありました。
(将来、700円で単品買い出来るようになると良いのですけど...)

1本は15ml入りです。
手のひらの真ん中にコロッと収まるので「けっこう小さいんだな」という印象。
フルサイズ壜と同じく分厚いガラス製なので中身が宙に浮いたように見えますし、ずっしりしていて化粧品ボトル的な雰囲気があって気に入りました。

使い終わったら他のインクを入れ替えて、卓上でのちょっと使い用や持ち運び用にするにも向いてるんじゃないかな?
という期待感も大。


3本選んで店員さんに渡すと、専用ボックスを奥から出してきて、お歳暮の詰め合わせのように並べてくれたのでした。

プラスチックの箱はけっこうかっちりと蓋が閉まってます。
帰宅後、前面の半月型に凹んだ部分を指先でかなり強めに押さないと最初は開きませんでした。
贈り物に最適ではありますが、こんなに立派な箱は要らないなあ...(そのぶん安くしてくれないかしら)
とすら思ったのですが。

フタ裏のスポンジや、ボトルをはめ込む凹みがついた台座などは、接着などは一切されておらず簡単に外れることに気づきました。

「樹脂製の白い蓋付き箱」として考えると、
箱マニア(とはいえ収納に転用できなければ容赦なく廃棄主義)の私には、とても「使えそう」な予感がするんです。

前述のように蓋の閉まりはいいし、蓋中央にグレーでシンプルにiroshizuku等と文字が書いてあるだけなので格好いいです。
インクカートリッジやコンバーター等のパーツ箱にしてもいいですし、中に布でも敷いて蓋付き筆記具入れにしても。
(私の手持ち内だとモンブラン149や中屋万年筆の長さでも、程よい余裕がある横幅でした〜
 ちなみに、ピッタリとMoleskineポケットまたは能率手帳またはSmythsonパナマダイアリーが収納できる奥行きです。
 Moleskineなら2冊、能率手帳ゴールドなら3冊重ねても蓋が閉まる!←なにかの隠し箱としておすすめかも(笑)
 時節柄、やってみましたが残念なことに官製ハガキは無理です。)

というわけなのですっかり評価が変わりまして、何に使おうかなと楽しく検討中です。

 
今回、(だいぶ似かよっている)これら3色に決めた理由ですが。

「天色」と「孔雀」は以前から他の方のレビューや写真を眺めて購入検討していたものの、これまでは容量が多すぎて躊躇していました。
メーカー標準の青やブルーブラックを固定でひたすら消化する傾向な自分の性格を考えると、こういう趣味性のある色は絶対使い切れないだろう。
と予想出来ましたし。

私の部屋では、インクは過剰増加防止効果を狙って「ここに入るだけしか買わない(増やすならそのぶん捨てる)」と決めている収納ボックスがあるのですが、
色彩雫フルサイズの場合は、その占有率も考えものです。
なので、ミニボトルが出たら真っ先に買おうとしていた色がこれら2色。

「紺碧」は、もともとフルサイズで持っていましたから、先日までフォルカンやスタブのペン先に入れて急速に消費中だったのです。
しかし、大変なことが発覚しました。
先週だったか、ボトルから引き上げたペン先に何かヘンなカタマリがぶら下がっている...!!
底にもねっとりとした(後略)

もう思い出したくないので詳細記述は避けますが
自分の記録によると、紺碧の購入は2008年3月でした。
これじゃ変質しても文句など絶対言えませんね。

昨年末の大処分に入れなかったのは、色味としてかなり好きだったから
「勿体ないし、もうちょっと使ってみよう」という贔屓心だったのでした。
あーあ。半分くらいまで減りましたがもう駄目です。
もちろん、軸内はしっかりと洗浄。

●関連過去記事:年末なので思い切ってインクを整理してみました。

紺碧は、大きいボトルで買ってもいいかな?とも一瞬思いましたが、ここでまた数年後に悲劇を繰り返したくないです。
「小さいなー」
くらいの、もの足りない気分でいたほうが良いのでしょう。
今回の購入品、裏側に3本とも2014.10の印刷がバーコードの上にあります。←忘れないようにメモ

紺碧以外はまだ入れ先のペンが決まっていませんが、他の2色も近々に試してみたいです。


○楽天ではこちらで購入できます。
 → パイロット リフィール 万年筆インク iroshizuku mini −色彩雫− INK-15 15ml 3本セット 全24色【文栄堂】

 
141129

また、MONOKAKIノートのA6サイズも出たという情報をちょうど聞いたところだったので、それも一緒に購入しました。

MONOKAKI|原稿用紙・ノートの浅草「満寿屋」

満寿屋 MONOKAKI : フルハルター*心温まるモノ

●関連過去記事:MONOKAKIノートを使いはじめました。

 
というわけでこうしてまた「早く使ってみたい待機在庫ノート」が1冊増えたのでした。
着々と紙天国進行中なので、今年はもう手帳買うのは打ち止めね...。と(一応)誓ってます。

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2014.11.13

パイロットのフォルカンペン先、楽しいです。

141113カスタム742のフォルカンです。
通販サイトの購入履歴を二度見したほど時期に覚えがなかったのですが、2007年8月に買ったらしい。
・・・そ、そんな昔?

当時、届いて試してみたら、全っ然、書けなかったんです。
インクは出たんですがカリッとした細い線しか引けなくて。
字にしてみるとペン先が予想以上にフワフワして筆記の動きについてこない!
とにかく私の手には相性が悪いとわかりました。
だから、「うまく書けない」からといってこれがフォルカンとしてはアタリのペン先なのか、調整すべきハズレなのかもいまいち判別できず...。

そんなわけでさっさと洗って仕舞い込んじゃったんです。
(ポイント補充してすごく安く買えたからそういうことが出来たのかも?まったくもう。)

 
今になって何故思い出したかと言いますと。

漫画制作やカリグラフィ用途で使われるような、いわゆる「つけペン」で字を書いてみたくなったのが発端。
「ネットで見かけた良い感じのレビュー」にすぐ影響される性格です。

所有しているのは、海外で買ってきたBiCのペン軸+ごく普通の細字ペン先セットです。
軸の後ろにレバーのような金具がついてまして、これを閉じることでペン先がしっかりと固定される仕組み。
これを、ボトルインクに直接浸して文字を書いてみるとなかなか楽しい。
ペン先に玉がついてるわけではないので、わりとガリガリ来る硬い書き心地なんですけれど、万年筆ではあまり体験したことのないような"しなり"がとっても心地良くて!
あっというまにメモ用紙が埋まるほど書きまくってしまいました。

141113しっかし、いちいちインクをつけるのがちょっとめんどくさい。
(ボトルの蓋を開けっ放しというのも、蒸発しそうで気になる。)
というめんどくさがりの心理を経て、
「万年筆でこんな感じの持ってなかったっけか?」ということに。


さっそくフォルカン、超久々にインクを入れて書きだしてみました。
おお、力をかけなければ極細に線が出て、しならせ方次第では中字程度まで太く出来る...。
つけペンとはまたちょっと違う手応えですが、
バネのような弾力に助けられて、いくらでも書き込める感じです。

線巾が筆圧でかなり変えられるので、線の入り抜きもクッキリ付けられるゆえに
「筆のような」
という評価をよくきく理由はわかりました。字の見かけは確かに筆っぽいんです。
太字なときのインク流量も、紙の上にこんもりと山になるほど。

でも、書き心地はぜんぜん筆とは違うかな。
柔らかいという感触でもないです。どちらかといえば尖った硬いペン先。
でも、ボヨンボヨンとしなるので、無駄な力を吸収してくれて、こつをつかめばノッて書き進められる感じ!

数年を経て、このペン先が楽しいと思えるようになったのは、
・cocoiroのような筆ペンタイプの筆記具を使い慣れてきた
・筆圧の加減や筆記速度が万年筆使っているうちにそこそこ矯正され、手が大人になった(?)
からでしょうか。
不思議だ〜

あと、インクの相性もかなり使い心地を左右すると知りました。
最初は、コンバーターでラミーの青インクを入れてたんですが、ちょっと速めに書くと、昔のようなインク途切れや線の中抜けが頻発。
だったらパイロット社製のほうが良いのかもと、色彩雫の「紺碧」を入れてみました。
(その前に、台所洗剤を数滴加えた豆腐大の容器に水を溜め、con20のスポイト機能を駆使してペン先内部も洗い流しました。←ピストン式万年筆では機構内に入り込むのでこの洗い方はやめてください。)

そうしたら、滑らかさもみずみずしさも倍増しになったかのように心地よく書ける!
インクの減りも速いので、大型のcon70につけかえて満タンにしてみると、いい感じの重量感も加わって軸バランスも良くなりました。


フォルカンは万年筆初心者用のペン先ではないけど、そんなに怖がることもないなという感想です。
試してみて駄目だと思う人も多いと思うので、そのときは潔く諦めてもいい。
でもいつかまた時を経て試してみたら、ちょっとしたきっかけで気に入るかもしれない可能性は大有り。そのときは楽しみましょう!
という展開になったのでした。

●参考になったページ:
 ・パイロット万年筆 フォルカン・FA ニブ(ペン先)のご紹介--スミ利文具店
 ・万年筆 パイロット カスタム743 フォルカン【FA】--アサヒヤ紙文具店

●動画:▶ [万年筆] pilot custom742 フォルカン - YouTube
 とても見事ですが、これはカリグラフィの心得がある人の使い方でして、ここまでペン先開かなくてもホントに普通に使えるんですよ。
 むしろ、これが普通だと思ってグイっと真似すると、あっというまに壊す予感がします。


フォルカンは、カスタム742/743/912で展開されています。
742は下の写真のように、モンブラン146にかなり体格が似てるんですよ。
ペリカンで言うとM600系に近い直径かな。
私の手には細すぎず太すぎず、そして軽め。ということで、いちばん合っている型ではあります。

141113

Amazonではこちらです ← しかし特殊な書き心地ゆえ、いきなりネットでポチる前にかならずどこかで「体験して、好きかどうか判断してから」の購入決断をおすすめします。

フォルカンは楽しいことはわかった!
ちょこまかした絵を描くにも向いているし。
弾力に慣れてきた今は、どんどん使うつもりです。

だったら、似てる(と言われていて、むしろこちらのほうが話題な)方面の、エラボーも欲しいかも?
それとも全然べつものなのかな?
...あまり調子に乗ると、また手に合わずガッカリして数年仕舞い込むことになるのではないかと、悶々中です。
どうしようかなー。

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2014.08.04

ニース万年筆を使いはじめました。

どうしましょうかねぇ、もうポチった?と発売前後の時期にかなり私のまわりのネット上で → 騒然としていた万年筆、ニース。

プラチナ万年筆/Century NICE ← メーカーHP

140804

100人中100人が「ナイス」と読んでしまう気もするし、富士五湖シリーズの次が何故いきなりフランスへ飛ぶのか?ブルゴーニュ→シャルトルブルーとつなげてフランス系になっているのか?と謎も多かったのですが。

すりガラスっぽいフロスト加工透明軸や、ピンクゴールドづかいが物珍しくて、やはり注文してしまいました。
しかもあっさりとAmazonで。

 
140804今回はごく直球に、中字ペン先を選択。

シリアル番号は2000番中、951番でした。
半透明なキャップの先に浅く彫られた極小数字はものすごく読みにくくて、家中の拡大レンズ:rogan用含む:を総動員してようやく解読できた途端!
前回「本栖」を買ったときに"番号は外箱にシールで貼られていますよ"とコメント欄で教えて頂いた記憶が蘇って、ああ確かに。と、脱力したのは秘密...。

 
ピンクゴールドのリングやペン先は、予想していた以上に可愛らしい見かけで気に入りました。
透明軸という(正直、そんなに高級感がない)素材に使われている意外性もなかなかお洒落に感じますよ。

フロスト加工の樹脂は案の定、とてもサラリとしている密着感少なめの質感なのですけれど、持ちやすさを大いに助けているのは縦にぐるりと彫り込まれた溝です。
浅すぎず、手に痛いほどは鋭すぎずの面白い触り心地となりました。
指紋にかっちりと組み合わされるので手の中にびしりとはめ込まれるというか....これは冬場の乾燥肌でも安心ですよ(笑)

 
同梱されていた銀色加工のコンバーターは、私は今回初めての入手。
従来の金色タイプよりは涼しげで、(ピンクゴールドと色が合ってないのは残念だけど)今後もこの軸に使っていこうと思います。

ニース専用パッケージとのことですが、楕円型の箱もシンプルでいい感じなんです。
余程のものでない限り筆記具の箱はガンガン廃棄する主義な私でも、
「これもうちょっと取っておこうか?」の悪魔のささやきが聞こえるほど。

 
140804同じ透明軸でも、本栖は比較的フロー渋めなコリコリした細字であるにも関わらず、今回のニースはたっぷりとしたインク出。

シャルトルブルーなどもその傾向だったので、方針が変わったのか、または個体差なのか?興味深いところです。

それでも、芯の部分に心地よい弾力といくらかのザラり感がある書き心地は、さすがプラチナペン先。
と勝手に内心で賞賛しています。

フローだいぶ多めと言っても、決してだらしなく線が拡がるわけではなくて、エッジが綺麗なのも期待通りで好き。
やっぱり良いなあ。

 
クールで可愛い見た感じに合わせて、ターコイスやスカイブルーなどの爽やかなインクを入れてみたくもなります。
(よほど薄めない限りは軸の外側からインク色のままを楽しむのは無理なのですが、ペン先からそんな色を出したくなる!)

幸い、このフロー豊潤さのせいで数日程度の愛用ですぐカラになって、くるくるとインクの交代が出来るのもまた魅力なのですよ。

買ったばかりの時は、ウォーターマンのミッドナイトブルーであおみどりを楽しみ、今日までは久々にラミー青インクのラピスラズリのように輝く青みにうっとりしていましたが。
次はパイロットの紺碧でも入れようかなあ。
夏ですからねー!


●関連過去記事:センチュリー軸はこれでだいたい揃った!

瑠璃色の万年筆にターコイズのインクを入れました。(プラチナ シャルトルブルー万年筆)

ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。

プラチナの本栖万年筆を買いました。

センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先) ←書き心地の良さに個人的需要も多いので、首軸をブルゴーニュにつけかえて使ってます。違和感まったく無し。

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プラチナ万年筆 ニース ← Amazonでは各ペン先こちらです

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2014.07.31

パリで買ってきたPluminix万年筆をようやく使い始めました。

140731昨年のゴールデンウィーク、パリのBHVでどっさりといろんなものを買ってきたことは、下記過去記事にて書きました。
予算と帰国荷物重量を気にしなければ、家一軒改装する勢いでいろんなものを買いまくっていたかもしれない程に興奮するデパートだったのですよ....絶対にまた行かねば。

●関連過去記事:
BHVで引き出しのつまみを買ってきました。(旅にっき)

BHVで文具もいろいろ買ってきました。(旅にっき)

上の記事の文具編にて買ってきた、パイロットフランス社のカリグラフィ万年筆ですが、ずーーーっと引き出しの奥に未開封で仕舞ったままのを先日発見。
忘れていたわけではないのだけれど、使いみち無い間は無理して今開けることないかなーと、視界からよけていた感じ?

しかし、2本オマケで付いているカートリッジが干からびるのも何だなあと思いまして、勇気を出してパッケージを開封してみました。
この時点で初めて気付いたのですが、これは既に持っているPlumixでなくてPluminixという名前。

Plumixのほうは2009年のパリ旅で買い、日本ではパイロット社の「ペン習字ペン」として流通しているものとほぼ同サイズの長めなデスクペンぽい軸で、けっこう気に入ってるんです。
そして昨年買ってきた短い軸のほうはPluminix。
それぞれの軸に記された単語をじっと見較べ、誤植ではないとようやく判った件なので、あーもう!ややこしい。

●関連過去記事:パイロットのカリグラフィーペンを買ってきました。(PILOT Plumix)←長いほう。

過去記事にあるとおり、Plumixは5種類も線巾が有り、私が持っているのはFの細字。
これがまた、もともと細字ゆえに「言われてみればペン先が平らっていう書き心地だわ...」という程度のうすいカリグラフィ度。
小型の手帳にメモ用として普通に使える便利さなのです。
普通の細字鉄ペンに較べればいかにも万年筆らしい(平研ぎペン先特有の)字が安定して書けるんですよ。

140731

こちらのPluminixは、軸色のバリエーションが何色もあって迷ったくらいだったんですが、ペン先はM(中字)のみ展開のようです。
Pluminix - Plume Moyenne - Rechargeable - Stylos plume - Stylos par famille ←パイロットフランスの商品ページ

 
線巾は、確かに細字Plumixより一段階太いんですが、思っていたよりはスリム巾。
カリグラフィと構えるよりは、普通に文字書きが捗りそうなシャカシャカした使い勝手です。

これおそらく、日本で売られている下記万年筆のカリグラフィ版と同じペン先じゃないかなーと思うのですがどうでしょう。
(さすが日本売り仕様のほうが外装は桁違いに立派。今さら欲しくなってきちゃったよ。)

プレラ 色彩逢い iro-ai | PILOT

「ヘリテイジ912」で持っているSU(スタブ)ペン先とそんなに変わらない線巾でもあります。
(Pluminixのカサっとドライな書き味とはさすがに全く違うマイルドな筆記感ではありますが。)

以前購入したときの同梱取説では、細字0.44mm、中字0.58mmなどと書いてありまして、この0.1mmちょい程度の差がわかるのかなあと疑問に思ったものですが、書き味で意外と判別可能。
というか、どうみても(同梱のインク使った結果だと)取説の2倍くらいの線巾です。
 

キャップをつけても全長12cmとミニペン体格なので、持ち歩きなど考えると、むしろこちらが細字巾のほうがよかったな!
と思ったところでしたが、さすが名前がややこしく似ている同士、全パーツ完全互換でした。
Plumixの首軸はうっすらとグレーが入っているのですけれど、透明青の尾軸と組み合わせてもなかなかかっこいいのです。

カートリッジが欧州ショートサイズ対応なのは、フランスの学童万年筆市場の規模のせいでしょうか。
この規格なら、あちらのセールではまとめ売りで(ひと山1ユーロ、みたいな感じで)実に安く買えるのです。
ちなみに、米国売りのPlumixシリーズはパイロットの純正カートリッジ対応なのだそうですよ。

同じ会社でも、国別にいろいろと仕様を変えた商品をだしているところ、面白いです。
今のところ、日本では売られていないペンなので検索すると私の過去記事に言及頂いている記事も多く御礼申し上げます。

こういう学生向けのお手軽文具を海外のお土産にすると、気軽に使えるうえ後々まで楽しいので非常におすすめです。
1本10ユーロ前後の価格ですし!

140731

○「細字万年筆にこだわる」さんの関連記事:
パイロット 「Plumix」 再び

海外版ペン習字ペン? 「Pilot Pluminix & Plumix」

○「趣味と物欲」さんの関連記事:
金ペン化っ! 更にチープな軸に パイロット編

PILOT PLUMIX米国版

●当ブログの関連過去記事その他:
パリの旅の記事まとめ 13'

パリの旅の記事まとめ 09'

ペンクリニックで絶好調になりました(ヘリテイジ912スタブ)

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2014.07.12

5本差しのキップ革ロールペンケースが届きました。

今日届いたばかりの「5本差しキップ ロールペンケース」です。
神戸のナガサワ文具センター、メールマガジンはけっこう前から読んでいるけれど、実際に買い物したのは初めてかもしれません。
本当は、旅先の目的のひとつとして直接行きたい...

以前から気になっていたキップ革のシリーズ、品薄だったりして入手のタイミングをなかなか掴めずにいたのですが、ようやく!
ポチってからウチに来るまでがAmazonお急ぎ便かと思うほど速かったのも印象的でした。すごい。

140712

3〜5本程度の筆記具を気軽に持ち出せる、長く使えそうなペンケースをちょうど探していたところで。
このロールペンケースは知る人ぞ知る10本差しもあるので興味津々なのですけれど、さすがに私には太巻き過ぎるような気がしました
(・・・が、いずれ欲しくなる可能性も否定できず)。

ボルドー革のほうにしました。
黒革の、糸色や内側の赤になっている配色にとても惹かれたのですけれど、赤革文具好きの魂が「こちらを選べ」と言ったのです。
わりと渋めの葡萄色で、今後の経年変化でも深みや光沢が加わっていきそうな気がします。

ボルドーは内側がベージュ色です。
革ではなく、エクセーヌという眼鏡拭きっぽい繊細なフンワリ感のある人工布。軸が綺麗になりそう。

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開箱直後の印象は「ずいぶん平たいなあ」だったのです。
しかし、革はフワフワで手によく馴染むあたたかみが可愛らしいのなんの!
全体にシボも入っていて、しかしそんなに凹凸はなくとにかく柔らかいので視覚的にも気になりません。

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最近の机上常駐メンバーを入れてみました。
左から、ペリカン800、モンブラン146、149、プラチナセルロイド金魚、ファーバーカステルのシェブロンペンシル。
(他にもいろいろ入れてみましたが、私の持ってるものは全て問題なく格納可能。
 一番長いのは中屋のポータブル漆軸ですが、これも双方の身長ぴったりに収まりました。)

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モンブランの白い☆印、見馴れていたけれど、あらためて良いなあと思えるのはこういう時かもしれません。
それにしても、太軸をまとめてみたにもかかわらず、驚くほど小さい直径に丸まってくれるのは有り難いです。
最初は「薄いんじゃないか」と心配だった、革そのものの耐衝撃性もけっこうある気がしますよ。
ひらたく拡げた革自体も、その柔らかさゆえにペントレイっぽく使えそうです。

140712

外出時、私は小心者なのでモンブラン等々を持ち出すことはまずないと思うのです。
しかし廉価なりに、プレピー万年筆やCocoiro(の芯を入れた手紙ペン)は愛用していますので、まずはそのあたりから格納して、さらっと近所に出掛けたい。
あと、近年はシャープペンシル大好きですから、お気に入りの1本+棒状消しゴムのmonoZeroなんかも入れて、軽々と外出しようかと思っているのです。
というわけで、「小さくまとまる5本差し」の丁度良さには、想像するほどにうきうきしているのです。

これからも、フワフワの革を撫でつつ楽しく育てていこうと思います。

NAGASAWA 神戸 キップ ステーショナリーシリーズ PenStyle 5本差しキップ ロールペンケース ←楽天支店で買いました。

 
●関連過去記事:

ファーバーカステルのシャープペンシルを買いました。
 ↑眺めるたびに「かっこいい..」といまだに感動してます。観賞用と言ってもよい存在。

セルロイドの金魚、愛用中。(その他万年筆ネタ)
 ↑長いことインクを入れっぱなしだったので先日しっかり洗浄したら、怖いくらい書き味が良くなったので使用再開。
 プラチナのペン先はやっぱり良いなあ。

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2014.06.19

今年の紙色に思うことのこまごま(手帳やインクなど)

140619

年明けに、書店の手帳コーナーで衝動買いした1日1ページレイアウトのA5手帳、なんと(な、なんと!私にしては珍しく!)いまだに飽きていません。

●関連過去記事:今年からデイリーA5手帳も使い始めてます。(NOLTY メモリー2)

カバーは結局、ウィークリー手帳用の青革版とお揃いにしたい理由もあり、赤革ルガードにつけ替えました。
さすがのクオリティで多少厚めの本体でも変な癖はつくこともなく、ツヤツヤ輝きながら働いてくれてます。

●関連過去記事:
 ・赤革のダイアリーカバーを買いました。
 ・来年の週間手帳を買ってきました。(NOLTYベルノA5バーチカル)
 ・青革のダイアリーカバーが増えました。


A5版に使われているNOLTYのダイアリー用紙、とても気に入ってるのです。
レイアウトも文句ないので、少なくともウィークリー手帳は今後数年、同じのを使い続けるつもりでいます。

1日1ページ手帳は、
「コレを使ってしまうと普通のノートの大量な買い置きが消化できない」
という(実に個人的な事情から来る)欠点を恐れてなるべく避けていたのですけれど、
やっぱり、手帳形式は便利。
最初から日付が印刷してあるから、あらかじめ明日やそれ以降のページに、やることリストや外せない予定を伝言のようにメモしておけることや、
全ページに今月/来月のカレンダーがついてることなど。
さりげなく気の利く秘書が、常に机の上に乗っているような感じ?

少なくとも三分の一以上は毎日埋まっていて、逆に1ページで足りないということも月に1〜2度程度迄で済んでいるので、A5サイズであることも今の私の生活には適正であるような気がします。

 
この用紙、書き心地は文句ナシで、他のノートに数日浮気をしても結局戻ってくるほど好みなのですが。
唯一すこし気になるのは
「クリーム色が濃いめ」
ということ。正直、毎日こればかり使っていると黄色みの強さが目についてくるというか...
上掲載の写真は、インクの青さを強調する補正をしてあるので、紙面は実際より結構白っぽく写ってます。

今年の私が、何故か(春夏になっても)地味色系のインクばかり使う理由は多分、このクリーム紙の上に更に鮮やかな色で書き込むと、コントラストが強すぎて目がチカチカしてくるからなのですよ。
普通の青インクすら派手に映るので、結局ブルーブラックやグレー系を好むようになってしまったのかも。

気分転換に、あと何度かこまかい浮気(1週間くらいは、試用と称して他の「非クリーム紙(白とか水色とか!)」のノートを使ってみる)を繰り返す予感はします。

1日1ページ手帳を来年も使い続けるとして、これぐらいは"脱"クリーム紙にしようとなった場合、強力な候補は9月の発売で今から気になっている、半年版のほぼ日カズンでしょうか。
ほぼ日手帳「分冊」についてのアンケート 「2015年版は、はじめての「分冊」を製作します。」- ほぼ日刊イトイ新聞

かつてカズン発売当初にいちはやく購入したにも関わらず、挫折も早かったのは
「手帳の厚さと重さで、(月間や週間の)他ページへ行き来するのに手首が疲れる」
という情けない理由だったので、これが厚み半分になれば解消されるはずと目論んでいるんですけれど、どうでしょう。

とはいえクロゼットの中に積んである、国内外で買い置きしたノート達は今日も
「そろそろドーンと使ってくれや」と囁いてくるのです...。

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一番上の写真のインクは、パイロット色彩雫の「紺碧」。
このあおいろは、下の紙色にはあまり関係なく輝くような主張の強さ。
大粒のブルートパーズを思わせます。
混じりけなくひたすら真っ青なところも涼しげで、ターコイスインクを通り越した夏らしさもまた良いなあと!

スタブのペン先といっしょに使用復活中です。
小さめの字を書くなら、ミュージックよりはずっと使いやすい「たいらペン先」。
思い切って調整をお願いして良かったです。

●関連過去記事:ペンクリニックで絶好調になりました(ヘリテイジ912)

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2014.06.02

モンブランの90周年グレーインクを買ってきました。

140523「バルテュス展」を見に行った日、上野の人混みのすごさで心が折れそうになったのですが、もうひと足のばして銀座に寄って帰って来ました。

左写真は、モンブラン銀座本店で購入した90周年の灰色インクです。
売場は、限定マイスターシュテュックがディスプレイされていて、ピンクゴールドペン先の美しいことと言ったら!
さらりと「これ下さい」と言えればどんなに楽しいか...とも思ったのですが、その傍らに置かれたインクだけにしておきましたよ。
ボトルが可愛らしくて、普段使用している巨大な靴型サイズに較べるとだいぶ小ぶりです。
私はモンブランの限定インクは今まで買ったことがないので、このクラシックな丸い形状がとても珍しく感じました。
箱のデザインも、昔風ででそのまま飾っておきたいような、インク色に合った落ち着いた雰囲気ですよね。

PermanentGreyという表記が気になりまくりだったので、いろいろと質問したかったのですが
(古典成分?顔料?染料?インクフローは?)
なんというかそういうガッついたマニアックな質問ができる雰囲気でもなく、私も周囲の華やかな空気を読みすぎてしまったので。
とりあえず穏やかに
「このインクは他のとどう違うんですか」
と訊くに留めました。
店員さんは
「こちらは他の色のインクと何も変わりません」
「普通のインクと同じに使ってください」
を繰り返すばかりでしたし
「オイスターグレーと色味が少し違うという程度に考えてください」
とのことでした。
ふーむ...

箱をひっくり返したところが下の写真です。
耐色性に優れていて、5年以内に使い切りましょう、とのこと。

140602

実験した方のお話だと、耐水性(書いた上に水を流してみる)もなかなか優秀なインクなんだそうです。
お店の人がいくら「同じです」と主張しても、箱がわざわざPermanentと言うからにはとにかく「定着しやすい成分」が入っていることは確かですよね〜。

入れる軸は、手元にたくさんある廉価系鉄ペンで気負いなく運用していく計画だったのですが。
結局、キャップの気密性が抜群に良い、なおかつ両用式のペンであるプラチナブルゴーニュのBニブ
(と言っても実質 中字線幅なペン先として私の中で分類されている。)
で、まずは使ってみることにしました。

インクも注入も、空のカートリッジへ詰め替える方式で。
プラチナなら"インクかき混ぜ銀玉"が入ってるし...。

●関連過去記事:ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。

一番上の写真は、instagramに載せるのでかっこつけて149と一緒に載せましたけれど、このペンに今回のグレーインクを入れる勇気はまだ出ない...。
9年前の誕生日(..若っ)に購入したものですが、キャップの名前刻印はすっかり色が落ちて素彫り文字となってしまいました。

140602

感想ですが、色味は、ごくごく普通の灰色な気がします。
オイスターグレーの、あの「書き出し時に出現する紫っぽい不思議な感じ」を取り去った以外に、特に違いがわからないのでは?
といえるほど、よく似ていますし。

●関連過去記事:モンブランのオイスターグレイインクを買いました。

濃淡差がかなり大きくて墨絵のような感じが出せるので、太字めのペン先が実用的かと思います。
書き味は、
これはあくまでも個人の感想ということなんですが「サラサラしている」気が。
うーん、プラチナペン先で書いてるせいなのか?
乱暴に言ってしまうと「粉っぽい」。
インクフローは全く問題ないし、確かに他の染料インクと差異は感じないんですけれど。
みずみずしさとは違う系統の滑りやすさがあり、意外とこれが好み(や適した紙)を選ぶかもしれない。
 ↑
個人の感想です。ペン先の個体差に起因する件なのかもしれないです。


とはいえ、使いやすい筆記感なのは満足しました。
やはり黒インクよりは目に穏やかで、鉛筆に似たあたたかい印象がありますから、普段用にけっこう重宝しているのがグレー系のインクなのです。
もう少し軸内で煮詰まれば更に使い勝手良い色味になりそうですし。

私にとって、耐色や耐水の性質が自分にどれだけ必要かどうかは謎。
しかしさっそく日記などに使い始めました。
見かけの良さも大いに気に入っているので、限定だからと惜しまずに消費したいです。
空き瓶の再利用もまた楽しみにしようかと。

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2014.05.23

インクを替えたら書き心地が良くなったという話。

140523プラチナのライトブルー色のカートリッジインクを使っていると年末ぐらいの記事に書きました。
●関連過去記事:年末なので思い切ってインクを整理してみました。

シャルトルブルー軸の細字に入れて色味は気に入っていたのですけれど、どうも使い続けるにつれて書き味に違和感が。
筆記時にペン先が滑って空回りしているというか、うまくインクが乗らないというか…
手応えが、「紙と噛み合ってない」感じ?
同じ色系統でも、ペリカンのターコイスを入れていた時とは書き心地が違うような気もします。

このままではじわじわとストレスが蓄積して、いずれ手が離れてしまいそうな予感。
駄目なインクというよりは、たまたま私の持っている個体との相性が良くなかったのだろう...と思うことにします。

それにしても元々このペンはどういう状態だったのか?
購入時の、良品だと喜んだ記憶も確信が揺らいできた程でした。
なので思い切って洗浄し、一番スタンダードと思われる黒を試すことに。

そうしたら、全然違うんです。
プラチナ特有の、こりこりと紙の繊維の上を進む弾力と、シャープな描線が戻ってきた!
細字ながらも僅かな濃淡のなかに、ごくごくうっすらと青みが見えるのは、プラチナ黒インク特有のものなのか、それとも前のインクが洗い切れてないからなのか?
たぶん後者かなあ?繰り返し使ってみないと不明ですが、涼しげで素敵。
黒自体、好んで使ってきたインク色とは言い難いのですが、ここではじめてグッときたような気もします。

細字にも関わらず、みずみずしく紙上に盛り上がる申し分のない流量なので、紙を選ばず滑らかにペン先が進んでとても楽しいです。
やっぱりこの「指先の骨の延長のように」文章が書ける心地よさが、私の万年筆好きの原点なのだなあ。
というわけで、しばらくはこのシャルトルブルー軸、黒の細字専用にします!

ペン先調整と大騒ぎするほどでもないけれど、気になっている小さな不具合って、インクを替えるだけで氷解する(場合もけっこうある)んだなあ。
という教訓を、久々に得たのでした。
これは初心者の方でも、インクが増え始めるとわりとすぐに実感してくる件ではあります。
 
それにしても今シーズンは、ノートや手帳を眺めてみると、例年と全く違って驚くほどロイヤルブルー+ターコイス率が低め。
夏もこの雰囲気が続きそうな予感がします。
ブルーブラックや黒や鉛筆色などが中心で、この渋みと落ち着きはいったい…。
私の中にどんな変化があったのか?
という分析も、このペンで長々と書いてみたくなってきたのでした。

●関連過去記事:瑠璃色の万年筆にターコイズのインクを入れました。(プラチナ シャルトルブルー万年筆)

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2014.03.25

ペリカンのアベンチュリンインクを使いはじめました。

一昨年ペリカンのルビーレッド軸を伊東屋で買った時、ひとつ差し上げますのでお好きなものをどうぞ、と言われたのです。
つい張り切って、今まで全く使ったこともないような色を選んでしまいました。
それが、エーデルシュタインシリーズのアベンチュリン。
帰宅後、箱から出してボトルの美しさをじっと観察したものの、長いこと仕舞い込んだ(ちょっと忘れかけていた...)ままでした。
●関連過去記事:ルビーレッド色の万年筆を買いました。

140325

このインク開封に辿り着いたいきさつですが
実は先日から、色彩雫シリーズの「松露」を、とつぜんスイッチが入ったように「いいじゃないか〜」と使いはじめてまして。

書きたての紺からぐんぐんと青緑へ変化していくスピードは目に見える程で、ウォーターマンのブルーブラック(現:ミステリアスブルー)どころではない素早さ。
購入当初、かなり驚いたものです。
●関連過去記事:松露色のインクを買いました。

今、主に週間スケジュールや日々のログ用に使っているNOLTYのダイアリー用クリーム紙は、ウォーターマンのブルーブラックがあんまり緑変しないんですよ。
「それでいいじゃないか」
という人のほうが多いかもしれないんですが、私はわりとこのブルーブラック由来の「あおみどり」が好きで。

だったら、わりと最初からこれに近い色が再現できる松露インクのことを連鎖的に思い出したのでした。
(年末の「古インク大量断捨離」後も生き残らせていたのは、使用再開の予感があったのかも?)

カスタム74の中字で使っていますが、やわらかでとても素敵な青緑になります。
クリーム紙の上では、夜の森のようにしっとりなあおみどり…。

140325

というわけで、私の→万年筆史上初、グリーン系のインクがものすごく気になりだして、そういえばあったじゃないかとエーデルシュタインのアベンチュリンを開封した次第です。
今年の個人的春夏インクのトレンドは、(もはやオールシーズンのレギュラーになりつつあるターコイスでなくて)、どうやら緑系になりそうです!


140325アベンチュリンインクの色は、簡単にいえば「完全にミドリ」です。
緑系の○○、といった雰囲気的なものでなく、きっぱりと目にしみるようなグリーン!

透明感はじゅうぶんにあるのですが、サインペンやペンキを連想するような発色の鮮やかさがあります。
通販サイト等での見本写真では、わりと黄味がかった要素が入ってそうな気がしたのですが。
実際に紙に乗せてみるとすっきりと涼しげな青みが土台になっていて、意外なほどに使いやすい。
で、時間が経つにつれて生き生きと明るくなってくる感じ。

実物のアベンチュリンという石は、どちらかといえば、水色方向に傾いた淡いグリーンな(ものが多い)んです。
だから、ちょっと色名としては合わないなあと発売当初から気になってはいたんですけれど。
よほど翡翠とかエメラルドの名のほうが似合うような気も。
というのが、元宝石屋としての感想なのですが、どうでしょうね?
それぐらい、キラキラと光を放つかのような存在感のある緑色です。
これからの新緑の季節にもぴったり。

 
ボトルの左下に印刷してある色名、この文字の色と実際のインクの色、かなり一致してるんですね。
エーデルシュタインはアベンチュリン以外持ってないので他のインクがどうなのかわからないのですけれど、この点はちゃんとしてるなーと感心しました。

現在、セーラーの長刀に入れています。
インクを試すときはまずはサファリ等の廉価ペンに入れていましたが、今回はいきなりの実戦配備(?)となりました。
(2006年の万年筆祭にて購入したプロフェッショナルギア21仕様の長刀ペン先は、今も変わらず極上な書き味です。
 ●購入時記事:セーラーの長刀万年筆を買いました。

アベンチュリン、インクフローはかなり良いほうだと思います。
そのぶん滑らかに書くことが出来て細字ペン先でも使いたくなっているのですが、どちらかといえば(私の持っているインクの中では)平均以上に裏抜け指数は高めかも。


エーデルシュタインは、宝石のネーミングに相応しい発色と厚いガラスのボトルデザインも好きなので、あといくつか欲しいとは思っているのです。
タンザナイトやトパーズにも興味津々。
きっと綺麗だろうな。
うーむ困ったなー

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ペリカン エーデルシュタイン ← Amazonでは各色こちらです。
——

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2014.03.05

ブロッターを使い始めました。

140218先月の関東地方大雪の直前で注文してしまったので、宅急便網も大荒れした結果、1週間以上かけて届いたのがこのブロッターです。
エルバン社のもので、横幅8センチくらいのかなり小型です。

紙面のインクがなかなか乾かないとき、その上にコロっところがして吸い取ってもらうわけですが
「(私には)必要ないなー」
と考えてずっとあとまわしにしてきました。
基本、ノートや手帳は机の上に開きっぱなしでいますから、インクが乾かなくて困るということもなかろう…というわけで。

しかし一旦使いはじめると、今や毎日かならず手に取るほどの重宝具合なのですよ!
もっと早く買えば良かったです。

今年に入って、トモエリバー紙(ほぼ日手帳)や能率ダイアリー紙など、比較的「すべすべしていてインクはそんなに吸わない」系の使用がメインになったことも関係しているかもしれません。
インクフローなみなみのペンで気持ち良く書き終わってからノートをすぐに閉じてしまうと、反対側のページにポツポツと(時にはベッタリと)字が転写されてしまうのです。
あとから発見してショックを受ける事が急に増えてきたので、使ってみようかなと考え始めた次第です。

慣れていないので最初は小さいものにしておこうと思ってコレにしたのですが、このサイズがなかなか絶妙。
太字でどんどん書き進めることが重要な10年日記
(ここのところ月末に一ヶ月分まとめ書きするのが習慣なのです!)
のちょうど一日分の範囲の上を具合良く転がせると発見しました。名刺より二回り位、小さい面積です。
この点だけでも買ってよかったわと思ったのですが、
手帳の上などで字が込み入った部分だけピンポイント的に乾かしたいとき(ゲルボールペンなどでも。)や、書類をたたむ前の印鑑の上にもコロっとやれるのはなかなか便利です。

ボルドーに近いほどの赤みがある木製で、取っ手までニスでテカテカ光っていて可愛いです。
この、ドアノブのようにまん丸な形状は、小さいながらも手のひらに収まりがよくてツボ押しのようにはまって心地良いのですよ。

140301上の板を回して、両端を挟むかたちで吸い取り紙を取り付けるようになっています。
国産のなにかで代用出来るような気もしたのですが、替えの紙も純正のものを1セット付けて注文しました。
フランス語のラベルもおしゃれだし、濃いめの桜のように綺麗なピンク色の紙で素敵です。
相当インクに染まってから取り替えれば良いのではないか?(裏がえしても使えるんじゃないの?とすら)思っていますので、長持ちさせますよー

ブロッターはいろんな会社から出ていて、調べてみると、たとえばコレクトから出ているのはもう少し大きくて実用性が高いみたいです。

樹脂パーツになっているツマミを、引き出し用に売られている可愛いものへ自力で取り替えたり、曲面にフェルトを貼ったりのカスタマイズも楽しそう。
エルバンのはダイレクトに木地になっていてフェルトはついてないのです。
100円ショップで裏側に糊面がついたシール状フェルトがたくさん売ってたのでやってみようかな?
それでまったく支障なく使ってるけど、フカフカしたブロッターも使いやすいのかも…

というわけで、思っていたよりはずっと便利な道具と気付いたので
(しかしとりあえず、ブロッターのほうにインクを分け与えてしまう形となりますので、字の色は淡くなります。
使いどころはほどほどに選ぶべきかもしれませんが)
書きもの好きな皆様にぜひともおすすめしたいと思います。

——
○Amazonで各種ブロッターはこちらです。
——

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2013.12.31

年末の文具系こまごま。(2013年もお世話になりました)

先日、久々に丸善本店へ出掛けました。
Amazonがひっきりなしに届く生活をしていると、店頭でいろんな本を手に取りつつ選んでいくのは本当に楽しいです。
特にこういう有名書店は、並べ方(提案の仕方)も何かと行き届いていて、まるでテーマパークにきたみたい。

夫が山のように買い込み、バッグにも入りきらなくて苦労していたので案内カウンターで訊いてみると、1万円以上購入すれば配送を無料でやってくれるとのこと。
安堵しました。
でもよく考えてみれば、そういうサービス、ないと困りますよね。
丸善ともなると、洋書含めてかなり巨大な豪華本もたくさん売ってるわけだし...

131229私は、さっそく4階の文具コーナーでいくつか買い物を。
モンブランのブルーブラック(古典じゃない、染料タイプの)です。
インク売場のなかでも、モンブランの箱はまるでレンガのようにゴツっと大きくて目立ちまくっていたのでした。
この写真でボトルの脇に置いてあるのは149ですが、実際には146のEFに入れて使い始めています。

このペンを買ったのは2005年でしたから、なんだかんだでもうすぐ10年選手になってしまうのです。
(この間にオーバーホールも1度。)

ペン先は年々と私の書き方に合ってきて、どんどん素敵な書き味へ育ってきている気がしますよ!
購入当初は、少し硬いなあと思っていたのですが、手に馴染むにつれてふんわりしてきたのも不思議。

 
というわけで、ブルーブラックインクですが、とても良い色です。
古典インク時代の色味の記憶が何となく蘇る重厚感があります。
青過ぎず・黒すぎずで主張しすぎない渋み、気に入りました。
さらっと染料っぽいフローの良さも安心...。

使用期限だと思うのですが、「2018 SEP」というシールが貼ってありました。
うん、これには間に合うように使い切りたいですね。
実用度抜群なインクになりそうなので、愛用していきたいと思います。
(それにしても大きいボトルだ)

 
131229あともう1本、実物をみてから買おうと思っていたペリカーノジュニアの新色軸です。
このターコイス色の他にパープルもあってすごく迷いました!
(こちらがソーダアイス色ならば、あちらはグレープジュース色。綺麗でしたよー)

このごろは日本でも、子供向けな絵柄付のカートリッジに入って売ってるんですね。
可愛いドクロ柄で、中はおそらくブルーインクかな?
私は、2012年にドイツで買ったカートリッジのカラッポの筒もストックしてありますので、ここへさっそくペリカンのターコイスインクを(100均注射器で)詰め替えて付けてみました。
おさるの絵が透けてみえてこちらも可愛いよ〜。

●関連過去記事:ペリカーノ・ジュニアに可愛いカートリッジインクを付けてみました(文具土産その2)

私が持っているペリカーノジュニアのなかではかなり太く書けるペン先の個体のようです。
日本のペン先基準で言えば完全に、太字以上かなあ(笑)
マーカーみたいな線がでますが、スルスルと滑らかで満足です。

ペリカーノジュニアで好きなのは、ガッチリ厚みのある頑丈なペン先。
小さな子供が多少乱暴に扱ったところで簡単には壊れそうにない感じがすごいので。
しなる書き味は皆無ですけれど、太めな字ならこういうのも書きやすくて。
日記用などにも重宝しそうです。

○Amazonではこちらです→ ペリカン ペリカーノJr - Pelikan Pelikano Junior - ターコイズ 万年筆 中字(A)

 
131231日記と言えば(と強引につなげる!)2009年から始めた伊東屋の革装10年日記、無事に5年目の枠を埋めることが出来ました。

●関連過去記事:10年日記を買いました。(伊東屋プレミアムレザー版)

月末になってから一ヶ月分をまとめ書きするパターンが定着しつつありますが、それでも続いているのは一日あたりの書く量が少なくて済むからかなあ。
過去の手帳や雑記帳をひっくり返して、メモ感覚で埋めていくのでわりとラクなんですよ。
書きながら、これまでの4年分をちらちらと読み返すのが楽しいのです。
ああこのときは海外にいたんだなとか、去年と同じおかずを作ってたのね!とかツッコミを入れつつ。

 
とにかく、今年も平和に終わることが出来て良かったです。
リンキン・パークの皆さんにも会えたし...

Mac環境に完全移行してから初めての年だったので、体制を整えるための初期投資もじわじわ多かった1年だったけれど、それ以上にお仕事にも恵まれました。
来年は、諸々を回収すべく更に頑張るつもり。

 
大晦日も、主に家事関連でやることが詰まっているので、手帳の移行作業は年明けになってしまいそうです。
(やっと、能率手帳ゴールドを箱から出した。という段階...)

しかしまあ、日付が変わるだけの話ですが、なんとなく年末ならではの野望に満ちた前向きな気分で、ひとりしずかに盛り上がり中。
来年もよろしくお願い致します。
毎年言ってますが、ネタはそれなり抱えているのでもうちょっと多めに更新したいなあ。

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2013.12.26

年末なので思い切ってインクを整理してみました。

131215先日、インク特集だった「趣味の文具箱28」を読んでいて、こちら方面の世界も途方もなく奥深いのだなあと感心。
(インク専用に冷蔵庫を持っている方の記事がかなりびっくりした...)

一方ふと心配になったのが、どれも同じような色ばかりだけど総合的には決して少なくはない自分の在庫。
無印良品で買ったポリプロピレン蓋付きの箱のなかいっぱいに持っていますけれど、そのうち実際に継続的に使っているのは半分以下。
同じものを繰り返し買っているものに至っては、定番ブランドのロイヤルブルー等ほんの数本なのです。

 
特にいちど「うぅむちょっと違うなー」と思ってしまったインクは、それっきり使わない(ほぼ存在を忘れてしまう)ことも多々ありまして、今回は大幅に在庫整理することにしました。

あまりにも古すぎていたり(少なくとも開封後4,5年は経過していて)、
何らかの気になる点があって、今後も使用に気が進まないものを集めてみましたが、それもちょっとした数に。
合計金額などは考えないことにして、思い切って処分です。
これまた廃棄予定だった古布や古新聞を丸めて袋の中に詰めてそこへドボドボと、心の中で謝りつつ。
(水道管に流しちゃ駄目だよ)

いわゆる、鉄成分入りの"古典”インクな(最近のは染料になったそうです)モンブランのブルーブラックも、あまり使わないままに終わってしまいました。
ボトルを透かしてみるとなにか均一でない感じに変わっていたし、怪しい匂いもしていたので、経年による変質と判断。
ああ残念だなあ。

 
上写真のペリカンのボトルも、見たとおり今は売ってない旧型のものです。
でも色が好きなのでしつこく使い続け
(むしろちょっと水分が飛んできた:煮詰まってきた:くらいの深い青空色の時が大好き)
ようやくカラッポに。
ボトルの上の壁に粒状の乾燥飛沫が点々とついていたりして、もう使用にギリギリな古さだったのがわかります。
でもこれ、レトロで良いデザインの壜だったなあとしみじみ思います。

こちらは新ボトルの買い置きがあるので、さっそく使用継続。
今まではもっぱら春夏使用で集中していたターコイス色でしたが。
紙色やらインクの組み合わせやらを工夫すると、寒いときでもなかなか趣があって良いものなのだと、書きもの好きな方々から教わりつつある日々です。

 
最近使っている中では、プラチナのシャルトルブルーに付けているライトブルー色が気に入り中。
これ、同社のプレピー(万年筆だけでなく、マーカーペン先にも)用に売られているもので、カートリッジ2本で100円というコストパフォーマンスの悪さですが。
でも、明るく澄んでいて気持ちの良いクールな色なのです。
長持ちさせたいけれどついつい使ってしまいます。
ついでにこのシリーズ、グリーンもきらきらと発色良いインクなのでおすすめです。
プラチナ万年筆・水性染料インクカートリッジ ← メーカーHP

●関連過去記事:瑠璃色の万年筆にターコイズのインクを入れました。(プラチナ シャルトルブルー万年筆)

 
そんなわけで、インクの在庫はだいぶ減ってしまいました。
(インク収納箱に空間がひろがった。おかげで、下の記事に書いたカートリッジの収納箱のひとつを内部に片付けることが出来ました。)
●関連過去記事:カートリッジインクの収納箱を作ってみました。

好きな色味の数はたいして多くないし、いわゆる珍しめな限定インクにもあまり興味が無い性格であることを、ここ数年でわかってきましたので。
同じ事を繰り返したくないから今後の買い物はもうちょっとよく考えます。
(で、でも、モンブランの染料型新ブルーブラックは欲しい。
これはちゃんと、即戦力として使うと思うのね...!)

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趣味の文具箱 28 ← Amazon

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2013.11.19

パイロットのエリート万年筆(赤軸)を使っています。

131118

8月に届いて以来非常に気に入ってるのが、このパイロットの小さめ万年筆。
エリート95S | 万年筆 | 製品情報 | PILOT ←メーカーHP

昭和43年発売品の復刻軸だそうで、こういうクラシックなペン先形状がたまらなく好きです。
紙に接しているときの、エッジの曲線といい 先端までシュッと延びた金の光沢といい、上から眺めていてうっとりするほど美しいデザインだなあと...。

●関連過去記事:銀の万年筆をいただきました。 ←こちらとペン先が全く同じデザインなのです。

ポケットに入るコンパクトなサイズにもかかわらず、キャップをうしろにつけると実用的なちょうどよい長さになってくれるのが良いんですよ。
※上写真のノートはA6判

直径も、華奢めなプラチナのショート軸よりも一段階太いので、全体的にポッテリした安定感があります。
手の大きい人にも携帯用としてオススメといえます。

●関連過去記事:プラチナの古い万年筆をもらいました。

131118

このディープレッド軸は、復刻に伴って新しく出た配色なのだそうですが。
ほんのり赤みがかかった淡いシャンパンゴールドのキャップが、とても上品で綺麗な色なんです。
シュルっと押し込んで滑らかに軸にはまる手応えも楽しくて。
指に当たったときのすべすべとした感触も独特で、キャップ締め時のころんとしたミニサイズ化とあわせて、なんとなくヒヨコのように手のひらに包んであげたくなる佇まいです。

 
私は細字ペン先を選びました。
ちくちくコマゴマと書けそうなEF(極細)とずいぶん迷いましたが、能率手帳から5mm方眼のノートにも使いやすい万能さでFもなかなか良いですよ!
「通販なのに...えらい!」
と変な感じで褒めたくなるほどに、インクフロー良く濃淡も豊かな上々コンディション品が届き満足です。

細字ながらもパイロットペン先特有の、先端まんまるな書き味なのですが、時を経て、私の手にこなれてきた時の使い心地もまた楽しみにしたいです。

131118

現在、青インクのカートリッジをつけてます。
パイロットの青といえばもう、どこの文具店にも売っているものでしょうけれど。
他にどんな凝った色味や名前のインクが同社から出ていても、レギュラーの青が実は一番のお気に入りなんです。
(まあ他社製よりは、紙に対してちょっと浸透しやすい性質はありますが)澄んで癖のない明るいブルーは本当に良い色だと...使う度に感心。
手に入りやすいだけでなく、値段も安いし!

というわけで、カクノ万年筆が元気な妹分だとしたら、これは年の離れた綺麗なお姉さんという感じ?
置いても書いても(それを見下ろしても)美形なので、間違いなくこれはいいぞぅ...とレビューしておくことにします。

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Amazonではこちらです:赤軸・黒軸がありまして、ペン先は極細・細・中字の3種です。

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2013.10.20

オレンジ色のカクノ万年筆を買ってきました。

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大雨の日曜でしたが、近所の駅ビルに入ってるLoftでさっそく買ってきました。
万年筆 カクノ(kakuno) | PILOT ← メーカーHP

1050円です。
ペン先に顔がついてて可愛いのですよ!

軸はかなり地味目のグレーなのですが、カラフルなキャップがどれもくっきりと鮮やかで収集欲をかき立てられます…。
赤や緑とも迷いましたが、オレンジの細字を選びました。
本当に、うっとりするほど綺麗な発色のキャップで、視界に入るだけでも楽しいペンなのです。

131020 131020

欧州で学童用万年筆として定着しているペリカーノジュニアやサファリ等、あの辺りの商品群をかなり意識しているのがよくわかるデザインではあるのですが。
ペン先を顔に見立てたり、初心者が使うための懇切丁寧な説明書を同梱したり等々の工夫がいかにも、「日本の文具」っぽいよなぁ!としみじみ。
手にとがった刺激を与えない、ぎりぎりの丸みの六角軸もこまやかな配慮だと思いました。
机上で転がりにくくて助かります。

書き味は、パイロットの3000円台くらいまでの万年筆と同じ感じを受けました。
(つまり、かなりお得。)

相当に硬めなのは確かなのですが、ペリカーノジュニア等と較べるとペン先がシュッと長くていくらか薄い(気がする)ので、僅かながらも、筆圧でしなる手応えがある点も日本の文字向けな気がします。
大人にとっても、ノートに長文をざくざく書いたりペン習字等にも使いやすいのではないでしょうか?

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今まで買い集めてきたラミーやペリカンの子供用万年筆において常々、
「もう少し細い字が書ければ良いのに!」
と思ってきた私にとって、kakunoの細字はほれぼれするほど理想的な線巾であるように思います。
小型手帳はもちろん、こまかーく何かを書き入れたい用途にはうってつけです。
だからきっと、複数買う場合も(←まだ買うのか…?)細字で集めてしまいそう。

twitterで教えて頂きましたが、コンバーターはcon20と50型なら入るのだとか。
もちろん、カラッポのカートリッジへ100均注射器で詰め替えるのもよいでしょう。
パッケージには黒のカートリッジがついてきますが、今のところ私は手持ちのブルーブラックにつけ替えてみました。
細字ながらも濃淡がついていい感じです。
キャップに合わせたインク色にするも良し、しかし意外とグレー色の文字も鉛筆感覚で似合いそう。
...と妄想が高まり中です。

なんの支障も無くインクが出てきてスルスル書ける状態ですが、おそらくもう少し使い込んでペン先が馴染んでくると更に良くなる予感の手応えがあります。
楽しみ!
 

こういう製品をきっかけに、万年筆が(単に「文具好き」な層だけでなく)手書き・手描きの道具として当たり前のように幅広い年代へ広まってくれると良いなぁと思います。
すでに聞き慣れた言葉かもしれませんが「デジタルの時代だからこそ」大事ですよね。


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2013.09.22

金ペン堂でペリカンの800を買いました。(5年ぶり2本目)

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神保町の金ペン堂、ついこの間行ったような気がしていたのですが2008年以来でした。
ここで前回購入したEFペン先の緑縞は、もうずーっと素敵な書きごこちのまま日々稼働しています。

M800はそのずっしりなボリュームゆえに、体調によっては「ちょっと重いかなぁ」と思ってしまう時もあるのですけれど。
しかしそれ以上に、金ペン堂チューンの心地よさで休眠させるヒマも無くて。
そろそろまたペン先違いで仲間を増やしたくなってきたので、今年踏み切ってみようと決心。

●前回の購入記事:金ペン堂でペリカンの800を買いました。

 
行き方自体ほぼ忘れていましたので、近年の訪問レビューが掲載されたブログやGoogleマップのストリートビューでじっくりと事前調査はお約束で。

辿り着いてみると、何も変わってなくてひと安心です。
(ご家族の方なのかもしれませんが、中の人が増員されていました。)
常にお客さんが出たり入ったり問合せの電話が鳴ったりで、極狭の店内はなかなかの活気。
ショーケースの中に、ペリカン達が型別・色別にまとまってピカピカ大量に並んでいる風景、ああこれも以前のままだ!

やはり前回と同じく、万年筆のお金を払う人のうしろにおとなしく並んで順番を待った私です。
「800の太さで買いたいと思ってるのですが。」
と、(きっぱりとその気満々で)即反応いたしましたよ!

それ以降のあいだは私以外の「買いに来たお客」もなかったので、店内混雑することもなく。
EFも以前買いましたという件からじっくり和やかにお話が進んで、楽しかったなぁ。

Mはだいぶ太いですよとも言われたのですが、既に持っているペン先達との使い分けを考えると、ベストな選択であろうという考えは揺るぎませんでした。

130922

ペン先は調整済みで販売されているとはいえ、何通りかの個性別にざっくりと分けられているような気がします。
とりあえず渡された1本目を試し書きすると、その様子を観察されてすかさず
「いやこっちのほうがきっと書きやすいかもしれません」
と違うのを渡され。

「もし、前の時代の平らな研ぎの感じがよければこっちも書いてみてください」
というのも体験させてもらいましたし
(でも先方の予言の通りこういうのは、適応筆記角が限定されるので私の手には書き出しに少々難があり。
それ以降の書き心地はいかにも、ちょっと以前のペリカンの感じだったので楽しかったんですが。)

とにかく、まったく書き心地が異なる何本かのM800中字で「星野」と書き試しているうちに。
「たぶんこれが一番気持ち良く書けるんじゃないかと思いますね」
と手渡されたものは、いままで体験したことないようなトゥルン(?)とした豆腐のような滑らかな筆記感。
それでいて、ショワっとした筆記音もあるんですが、インク出はたっぷりとしています。

「…おおぉ…これは面白い…良いですねー!!」
と驚いていると、
「その(私の)書き方には合ってると思うんで、これにしますか?軸の交換ついでにもう少し(調整を)やっておきますし」
とのことで。わーい。

 
青縞-金トリム軸にしたのは、まあシンプルに言えば消去法的に「持ってない色味がこれだから」という理由が一番大きいんですが、近年はシルバーよりゴールドと組み合わせた色軸のほうが好きになりつつもあり。
いつも赤系の二番手候補として迷っていた配色ではあったのです。
残り3本しか飾ってなかった赤縞軸が800ではもう製造されない色であることも知ってはいましたけれど、既にM400のBニブで所有しているのでぐっとこらえ、スルーということで。
それじゃなくても去年600のルビーレッド軸を買っていますので、赤ばっかり続くのもどうかと思いました…。

ちなみに、ダメモトで尋ねてみた茶縞軸は
「ここのところまた急に問合せが増えてあっというまに」
旅立ってしまったとのこと。
皆さん、考えることは一緒ですね!

130922
 
もちろん、ここで買うならこれしかないなという感じで、さっそくウォーターマンのブルーブラックを入れてもらいました。
(耐光性をのぞむならパイロットのブルーブラックがおすすめとのこと。)
ウォーターマンBB、私が所有しているのはいまだに前のラベルデザインのボトルなのですけれど、現行の新版は成分もちょっと違うのだとか。
帰宅後使ってみると、緑色への変色は相変わらずだし ← これはむしろこの現象が好きだったので安心した
どう違うのかな?という感じはあるのですが。
青みの深さが少し違うような気がしなくもない?
・・・とにかく、現在使用中のマルマンボストンノートの上では書き出しの見事な藍色を経て、すこし経った頃にはもう、夜の海のような深い青緑となっていたのでした。

ちなみに、キャップが固まりがちなウォーターマンのボトルは、あくまでも私の解決法ですけれど、こりゃダメだわと思ったら、しめたまま水道の流水の下にボトルをさかさにしてくぐらせます。
そうすると、蓋がしまってるはずなのに、その周辺でかたまったインクがするすると流れ落ちる!
そうなったあとにギュッとまわせば大抵外れます。
くれぐれもペンチなどでキャップをぶっ壊してはいけません。

130922とにかく、このインクは新旧混ぜるのはおすすめできないとのことでしたので(まあ確かに、うちのはだいぶ古いインクではある。)、以前のほうは他のペンで使い切ってくださいねと言われ、新ボトルも一緒に。
あと、ペリカンの箱に入った小型革ペンケースもオマケで頂きました。
その後、透明軸をつかった吸入実演やら、お手入れ-管理法までビッシリ書かれた紙もつけてもらい。
最近、慣れのあまりか諸々ちょっといいかげんになっていた気もするので、よい矯正となりました。
勉強になったなあ。


そしてうまいこと再び新客が歩み寄ってきたタイミングで、ご挨拶して帰ったのでした!
ああよい買い物をした。満足であります。
次(また5年後?)は、ホワイトのM400が可愛くて良いかなぁ。

 
自分はわりとドライめな(インク出がそう多くない、筆記音もうるさいくらいの)ペン先が向いているのだと思いこんでいましたけれど。
今回のはすべすべショワショワの豊潤フロー。
 ↑何を言っているのか自分でもよくわからないけどそんな感じ。いわゆるヌルヌルっていうのではないと思う。
良い仕上がりになっているので書き味がコレジャナイと思うようになったらいつでも持ってきて下さいねとのこと。

まだまだ万年筆の世界は奥深いのだ。
と深々と頷きつつ、ノートにあおみどりの文字を書き散らしている毎日です。

誕生日プレゼント、どうもありがとう!だいじにしますよ


 
年に1,2度するかしないかのひとり東京遠征文具ツアー、今回も、手帳を含めてたくさんの店をまわり、どっさり買ってしまいました。(はたらくぞー)

しばらくは、そんな「買った」系のネタが(といっても年中こういう話ばかり書いてますね)続きそうですが、どうぞ大目にみてやって下さい。


●その他、"おおもの系ペリカン"についての関連過去記事:
 ・ルビーレッド色の万年筆を買いました。

 ・ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。

 ・ペリカンの400が増えました。

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2013.07.22

瑠璃色の万年筆にターコイズのインクを入れました。(プラチナ シャルトルブルー万年筆)

130718

「ブルゴーニュ」に続いて今年は青系の「シャルトルブルー」が2月頃に発売されました。
プラチナ万年筆/Century ← メーカーHP


こりゃー絶対買うだろうな!とは思ってましたが、もう一押しのタイミングが欲しかったところ
「フランスに行った記念にしよう」
という理由を思いついた(←無理矢理に都合良く。シャルトル大聖堂には行ってませんし…)ので、帰ってきていそいそと注文した次第です。

うぅむ、前回の時も思いましたがこのクオリティでこの値段は本当に大満足。
実に美しいです!
光の加減によっては一瞬黒軸にも見える程の軸色の濃さは、ブルゴーニュの時以上に感じます。
自然光を反射したりすると「ああ青くて透けてるんだなあ」と。

●過去記事:ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。

今回のペン先は、細字を選びました。
このシリーズだと既に透明軸の「本栖」で純正ブルーブラックを入れた細字を持っているのですけれど。
シャルトルブルーでは「ターコイズ色のインクでこまごまと書き込む用に使いたい!」という明確な目的があったから。

●過去記事:プラチナの本栖万年筆を買いました。

軸色に完全に合わせるならば、ロイヤルブルーインクだろうな。
でも、ターコイズも大好きで。
ブランドによるこまかい差を較べ始めるとキリがない気もするのでそんなに多くを試してないんですが、現在は、この色と言えばペリカンばかり使っています。
クッキリ、だけどあたたかみのある、快晴の空!という感じの発色が好きなのです。
(特に、少しだけペンの中で水分の飛んだくらいの青みが。)
ペリカンなら比較的どこででも買いやすい、というところも有り難いですし。

130718

インクフローは驚くほど良好で、プラチナ社製でここまで豊潤な細字もあるんだなあと感動したくらい。
個体差の範囲内なのでしょうか?
本栖細字と別なペンであるかのような違いに驚いてます。
私の手元にきた本栖は、旧型#3776よりはだいぶ良いフローになった実感はあったのですが、今回のシャルトルブルーを体験してしまうと「センチュリーの割には渋め」なのかも。
本栖、当初はかなり書き心地が硬く感じて、用途や紙を選ぶかなあと、少しだけ心配していたのです。

でも使い続けて行くうちに、今年あたりから急激に!私の書き癖(角度?)にペン先が沿ってくれた手応えが有りまして。
シャカシャカと筆記音も大きめな素っ気無さもあるんですが、私が理想とする細字の書き味にどんどん近づいて今や非常に可愛いです。

それに較べるとシャルトルブルーのほうは、インク出は既に本栖には勝っているけれど、まだこれからの成長が望まれる(ペン先が持ち主専用に固まってない)感じがします。

しかしとにかく、みずみずしさのせいでどの紙にも非常に書きやすい、実用的な「日本の細字」です。
バンクペーパーのような厚みも摩擦もしっかりめな質感の上でも気持ち良くて、このたっぷりフローは癖になりそう。
プラチナの細字は、やっぱり良いなあ。
(ミュージックもいいけど...極太もいいけど...)

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ペリカンのターコイズとも相性バッチリで。
透明軸とはいえ色味がかなり濃いので、中のインクの様子も暗くてよく見えないんですけれどね…。
特にパーツが詰まっている首軸はほとんど黒に近いので、センチュリーの黒軸(極太)のほうと付け替えても全く違和感なしなのでした。

●過去記事:センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先)

この夏は、瑠璃色万年筆とともに乗りきります!

 
ちなみに、ペンと一緒に置いて写したガラスのコップは無印良品のものです。
青や緑の淡い色付きのものもあって、いかにも夏らしくて好きなのですけれど、こういう濃いガラスも良いものですね。
先日売場で、「あーこれ、万年筆と同じ色だ」と一目惚れです。
かなりお買い得な価格でしたし、ビール映え(?)もよくてオススメなのですよ。

 
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2013.06.09

お揃いで万年筆も買ってみました。

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旅先の文具買い出しで、ファーバーカステルのオンドロ(Ondoro)という0.7mmシャープペンシルを入手したことは以前書きました。
BHVで文具もいろいろ買ってきました。(旅にっき)
太軸かつ鉛筆そっくりの六角デザインが予想以上に使いやすく、毎日手に取る筆記具となりつつあります。


結局、この持ち心地ならと、万年筆のほうも先日ポチってしまいました。
嗚呼...このお揃い癖をなんとかしたい…(頭を抱える)
定価は14000円、通販売価では今のところ1万円前後といったところでしょうか。
1万円なら日本産金ペン先のスタンダードモデルが購入できる現在、こちらはスチールペン先なので決してお買い得とは言えませんが、しかし!
とても楽しいです。気に入っちゃった。

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ペン先は、サファリよりほんの少し長いという程度。
シュッとした形状とポチポチ模様がなかなか格好いいのです。
軸に比してだいぶ小さめな鉄ペン先ゆえに、筆記時のしなりはほとんど無いと言えます。
しかし、特筆すべきはそのインクフローの豊潤さ。
細字(日本産ペン先でいう"細め個体な中字"程度。)なのに紙の上でキラッと光るほどはインク出があるので、書き味も滑らかで。
みずみずしいせいで一瞬、これはふんわりな柔らかペン先?と錯覚してしまうほど。

こういう仕様なので、万年筆らしい表情に富んだ趣のある書き味を求めることは無理なのですが、ボールペン的にガッシガシと高速大量筆記可能な頼もしさは、持ち心地にもペン先にも確実に有りです。
能率手帳用にはすこし太くみずみずし過ぎるので、ノート上で活躍中。

通販ではFペン先しか売ってなかったので、線巾1種類じゃ増やし甲斐がないや…(?)と諦めていたのですが。
調べてみるとMやBも海外市場では存在するようです。
Faber-Castell - Ondoro ←メーカーHP
オレンジ軸への心残り、解消できる時がいつか将来やってくることを心待ちにしたいと思います!


上に掲載した写真の通り、首軸がかなりの度合いでくびれているのです。
そのせいか(六角軸であること以外)お揃いのシャープペンシルほどには「鉛筆似」な感じはありません。
このくびれの細さのせいで、持ったときのゴツさが消えるのは良いかも。
軸内部は、ねじ込み部分は金属パーツで上下ともしっかりと作ってあるので好印象ですが、この部分が華奢なせいか締めがゆるいと筆記時にギシっと揺れるので注意です。

総重量32gとなかなかのズッシリ感なのですが、そのうちキャップが17gを占めますので!これは外して書くべきでしょう。
廻すのではなく、プチっとはめる勘合式キャップですが、シッカリ目な手応えなので密閉性もよいと思います。


コンバーターも最初から付属してました。
「コンバーターがちょっと緩い」というレビューを見かけたけれど、私の個体もそうだった…
下記のとおり、他メーカーの代替品はたくさんあるからまあいいや、なのですけれど。

カートリッジは普通の欧州規格なら大丈夫そうです。

ウォーターマンやペリカンのロングサイズも使えそうですが、まだまだ余っているBiCのお徳用ショートカートリッジでじゃんじゃん消費中です。
このカートリッジ、買った直後はペリカン青どころじゃないほどシャバシャバし過ぎていて、だいぶ水っぽいなあと思っていたのですけれど、今になってようやく(蒸発して多少煮詰まったのは確かで。)ラミーっぽい鮮やかロイヤルブルーに変貌。
いいぞいいぞー!
でも早く使い切らないとね。

ちなみにカートリッジは行方不明やバラけを防ぐために、まとめて箱収納してあります。
●関連過去記事:
 ・カートリッジインクの収納箱を作ってみました。

 ・「クオバディス+ミッフィ」の文具みやげ。

というわけで白い六角ペア、目にも涼しくて日仏それぞれの良い買い物となりました。

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ファーバーカステル オンドロシリーズは下記で購入できます

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2013.04.21

カートリッジインクの収納箱を作ってみました。

130420マニアックなもの(←買える店や販売数が限られている意味で。)にはさほど物欲がなく、わりとメーカー純正のレギュラー色をコツコツ使い続けてきたので、自分のことを
「万年筆好きな割には、インクをたいして持ってないほうなのでは?」
と長いこと思っていたのですが、実はそうでもなかった(とやっと気付いたので)収納を考え直してみました。


今まで、「これに入りきらない数は持たないようにしよう」と決めて無印良品の蓋付き収納箱のなかに、テトリスのように隙間無くギッシリと詰め込んでいたのですが。
そろそろ限界であり、目的のインクも非常に探しづらくなってきていたのでした。

●関連過去記事:無印良品の半透明アイテムで片付けてみました。
 ↑ インク入れにしてるのは、写真の棚、右列上の蓋付きボックス1個だけ。
すぐ下の引き出しは、いろんなペンケースがたくさん入ってます。写っている3箱とも、サイズは下記のもの。
PPキャリーボックス・小 V)約幅25.5×奥36×高16.5cm | 無印良品ネットストア

この箱には、万年筆インク全てを詰めていたのですけれど、今回、カートリッジ系は別箱に分離することに。
上のリンクの過去記事写真で言うと、蓋付きボックス上と棚板の隙間に2つの専用箱を並べて置いてます。
ボトルと箱を分けたことで取り出しやすくなったので結果は大満足。


130416 121205

赤い箱のほうから解説すると、これは12月頃にカルディでみつけた缶入りベルギー産チョコ菓子のもの。
色つやがステキだったので、久々にドキドキした出会いだったのです。
最初から完全に、缶の再利用目的で購入。
(右側写真が開封前。チョコの写真がついた紙製の帯が巻かれています。)

肝心の中身は思ったより少量でガッカリだったのですけれど、このチョコレートは驚くほど美味しかったのでした。
さすが欧州産だ!と感動しながらちびちびとおやつで消費。

現在は左写真のように、箱入りカートリッジを立てて詰め込んで惚れ惚れするようなジャストサイズ。
側面で全体量が見渡せて、取り出しやすいのも気に入ってます。
手前にたくさん並んでるグレー色のはラミーのカートリッジなのですが、結構色数も揃っていて、その在庫を忘れかけていたことに衝撃。
safariでじゃんじゃん使わねばっ。

ちなみに箱内奥のグリーンの入れ物は、(確か、LA行ったときにスタバのレジ脇で買ったような気がする)ミント缶で蓋はスライドして開くのですが、これがまたウォーターマンのロングサイズカートリッジ用にぴったりな感じで。
可愛いし、何かと便利な大きさなのでもっと買ってくれば良かったなあ。
もちろん、味もおいしかった。


記事冒頭の箱は、見たとおりiPodTouch(初代頃)のもの。
オマケでついてきたものや、海外の徳用ブリスターパック入りだったものなど、紙箱に属さない放浪しがちな存在の"バラバラカートリッジ"専用収納箱となっています。

箱内でざっくりながら仕切りを入れてますが、これはMeadの情報カードを工作したものです。
柔らかな薄手画用紙っぽい紙質は折り目を付けやすく、ホチキスやマスキングテープなどで工夫して貼り合わせれば意外と丈夫。
そのうち他の成果物もご披露したいと思いますが、工作用紙としての重宝さはなかなかのものなのですよ。

Apple製品は、空き箱好きの視点から言って品質がとてもよい(再利用成功率が高い)ので、なかなか捨てられず。
製品だけでなくその箱も、近年急激なスピードで小さく薄くなってきているので用途も変わってきました。
昔はMacbookの箱なんて、持ち手付き衣装ケースとしてトランク的に活躍してくれたものですが、今じゃ、お道具箱サイズの薄さなのですよ。
iPodなんて、透明プラスチックの石けん箱みたいなケースになってるし。

長年の箱マニアとしては、こういう移り変わりも感慨深いのでありました。

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2012.11.15

ルビーレッド色の万年筆を買いました。

先日、伊東屋の新しい売場でホクホクと購入した万年筆です。
ペリカンのM600ルビーレッド。( Pelikan M600 Ruby Red 2012 Special Edition )
これ、発売のニュース聞いて以来ずっと狙ってたんですよ……嬉しいなあ。

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史跡シリーズ限定軸であるコンコルド広場、2005年に購入以来、見かけも書き心地もお気に入りです。
その軽さも直径も、私の筆圧と書きスピードに負けないちょい硬めのペン先も、非常に手に合っているような気がします。
M800も超愛用していると言って良いけれど、ずっしりめの重量感が、気分や体調によってはたま~につらいときがあるのだ。
以来、「このサイズ(スーベレーンM600系)は、限定軸で好きな柄が出たときに、違うペン先でちょっとづつ集めていこう!」と決意。

●購入過去記事:ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。

今までも、ナイアガラから始まるふっくら型のシリーズも惹かれてだいぶ迷ったことはあったのですが、どうしようかと考えているうちに売り切れになっていました。
しかしこのごろになってホワイトトートイス軸も出てうおぉと感動したし、M300型で出たときにぐらぐらきたルビーレッドがいよいよ登場に至っては、いよいよ2本目入手の好機が来たなぁと...。

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コンコルドはMだったので今回は太字のBで入手したい。
と以前から決めていました。
売り場の脇の台には、各スーベレーンの軸サイズ別に全ペン先がずらりとならべられたトレイがいくつも置いてありまして、まずはそれで600型のBの字幅を確認。
そして、実物のルビーレッドでも、さらっと試させて頂きました。
M400でもBは持っていますが、結構たいらな形状の、ヘラっぽいカリグラフィ的なペン先といいましょうか、線のたてよこの幅の差が大きいタイプなのです。
400のサイズだからこそ取り扱えますが、M800などでは筆記角がシビア過ぎて、当時の私は店頭で書き出すことが出来なかったのでした~。

・・・で、近年のBペン先は、かつてのこの傾向からいくらか変化し、カドが丸くなって(比喩的な意味でなく、形状が。)書きやすくなったとコミミにはさんだことがあり。
確かに今回のルビーレッド、そう思います。
でもちゃんと、昔ほどでないにしろ、字幅のタテヨコ差はあるんですけれどね。
するっと書き出せて、紙に吸い付くようなマイルド感も。
期待通りにとっても良質なペン先が来てくれました。

ちなみに、キャップをおしりに付けるかどうかは、わりと気分でどちらでも。
というくらいに私にとってこのM600サイズは絶妙なバランスなんですよね。


インクは、なんのひねりもないんですが、ペリカン純正のブルーを入れています。
儚い露草の青といいましょうか、太字になるとなおのこと目立つ、独特の濃淡がいいんですよ。
次々といろんな名前がついた限定インクが売り出されるようになった昨今ですが、これはいまだに飽きなく使い続けている青色の1つなのです。

121115 121115

軸は、非常に美しいです。
私はこういう、白いキラっとしたサシ(って言うのか?)の入った大理石模様が好きなのです。
セルロイドもこんな感じですよね。

アウロラのオプティマクラシックもこのタイプで、手に取る度にうっとりするほど気に入ってるのですが、同じ赤系でもこちらのバーガンディ軸は、石目の模様が大きめで黒に近い色味が点在。
似ているようで各社の個性が豊かなのですよ。

ペリカンのルビーレッドの方は、よく眺めると透明度はそれなりにあって。
キャップの内部に首軸のリングがうっすらと見えますし、電灯にかざせばピストンの機構やインク量もなんとなくわかる。
模様がなければ、プラチナのブルゴーニュより透けている位なのかも?


天冠は総金属製でペリカン親子の背景は艶消し加工になっており、美しいです。
このデザインのを持つのは初めて。高級感があっていいですねー!

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ペンの箱を開けると、お洒落な白いペンケースのなかに万年筆が入っていてとても素敵。
白い中皿部分は、中央部がゆるく凹んでおりまして、机上でペン皿としても都合良く使えますとのこと。
(真っ白だから撮影台としてもちょうど使えるよなあ…)
外箱にはstandard gift boxと小さく印字されていますので、限定軸だからではなくこれが通常の箱としてデザイン変更されたのでしょうか?
上品なうえに、今までと違って再利用できそうなポイントが多くてお気に入りです。


なんとなく、今までのペリカン(高いやつ)のパターンだと「金ペン堂か書斎館」で買うことになるのかな?と思っていたのですが。
先日の記事に書いたように、伊東屋の万年筆コーナーが華麗に変貌を遂げたせいでこちらもすっかり気に入ってしまいまして。
万年筆専門店として非常にしっくりきたのが良かったのですね。

●関連過去記事:銀座でいろいろ見てきたこまごま。

特に、ペン先のことなどでちょっと質問があったので試し書きしつつお話ししてたら、(おそらく繁忙日の販売応援要員として売り場にいるのであろう)ペリカンの社員さんも対面に呼んで頂けまして。
一新された製品箱や試し書き什器のこと、エーデルシュタインインクのボトルデザインのこと等々、開発秘話(っぽい件を軽めに)楽しく聞かせて頂いて感激。
御愛用という緑系オリジナルインクの配合まで聞いてしまったよ!
「ああっ。コレで秘密レシピじゃなくなった..」と仰ってたけれど(笑)、万年筆好きな皆さんはモスグリーン系の色味お好きなんですね。

昔のように、そう頻繁には買いまくりたくなるほど欲しいものも、収納スペースも残ってはいないのですけれど...また買いに来たいです。
楽しかった!
ぼうっと鑑賞してもよいですが、既に毎日じゃんじゃんと手帳にノートにと使いまくっております。

次はいつになるのかわかりませんが、コレと決めた限定軸に出会えたら、EFあたりが良いなあ。

●その他、ペリカンの吸入式万年筆を買ったときの過去記事(新しい順):
 ・ペリカンの青色透明軸万年筆を買いました。(M205)

 ・金ペン堂でペリカンの800を買いました。(誕生日用)

 ・ペリカンの400が増えました。

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2012.10.26

ペリカーノ・ジュニアに可愛いカートリッジインクを付けてみました(文具土産その2)

前回のおみやげ記事にて、紹介し忘れたおもしろいモノがありました!

ペリカンの、griffixというシリーズ。
子供用(おそらく、小学校入学くらいの年齢層から向け)として展開している筆記具で、どれもおもちゃみたいなカラフルなデザインです。
ペンのおしりについているスマイルマークがイイ感じ ´◡`
こういうの学校で使ったら勉強も楽しくなるでしょうね〜

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もちろん万年筆もありまして、途中に透明の窓がついてるんです。
そこから覗くインクカートリッジの筒には、なんと絵が印刷されているのでした。
(こ、こういうのって、中屋万年筆の蒔絵コンバーターしか知らなかったけど・・・子供用にあるのね!と驚愕)
Für den Füllhalter - Pelikan←ペリカンのHP

121025絵付きカートリッジ、単品買い(といっても5本×2箱セット。3.99ユーロでした)で早速購入です。
おサル軸と熱帯魚軸の組み合わせにしましたが、他にロボット/宇宙などの男の子っぽい感じの等、何種類かありました。
入ってるのはロイヤルブルー色インクです。

立ち寄ったデパートでは、ペリカーノ・ジュニアにもこのカートリッジをセットして(本当に、差し込んだまま売ってるのでキャップを取ってすぐ書ける状態で!)売ってたんです。
軸全体がカラー半透明のこのペンにはまさにピッタリで、カートリッジがばっちり鑑賞できて実に可愛らしいのだ。

あまりにも見事な組み合わせだったので感動してそのまま買って帰ろうかと思った私を引き留めたのは
「まったく同じ万年筆が色違いで何本も家にあるじゃないか!(・・・白キャップ旧型を含めると5本・・・)
という事実。


ペリカーノ・ジュニアは、万年筆に凝り出した初期の頃に、非常〜に惚れ込みまして。
いろんなインクを詰めながら、家でも外でもばりばり使っていたのですよ。
今は全部休眠させて、洗浄後にひとまとめで仕舞ってあったのを、異国の売り場でドーンと思いだしたのでした。

長らく手つかずになっていた理由は全く彼らのせいではなく、他に使うペンが増えに増えて出番が激減したからに他ならず。
今回の記事のために一本だけ復活ということでインクを通してみると、やはり名品であることを思い知らされました。

程良い太軸、指先がうまいことハマるグリップの凹み、多少のアクシデントにはびくともしなさそうな硬めのペン先。
と、余計なことを考えずガシガシと大量に書ける仕様になってます。
(紙を走るときの、"滑らかだけどシュルシュル"な手応えがたまりません。)

どの軸も発色クッキリで目立つし、がしゃっとペンケースに突っ込めるカジュアルな樹脂質感も気負ってなくて好きです。

ペン先は、国産メーカーの中字ペン先くらいと考えてよく(私の所有品は個体差がわりとあります。びっくりするほど大玉なペンポイントがついたのも持ってます)、小さな手帳にこまかく書き込むより、スケッチやノート/日記帳への大量筆記用途におすすめな感じ。
これが(日本では)1000円ちょっとで買えてしまうなんて感激です。

ちなみに、少し前に書いた、無印の歯ブラシ立てで使うのもオススメな配色とプロポーション。便利だなー
●過去記事:歯ブラシ立てをペンスタンドにしてみました。

インクは、純正のカートリッジが最もオススメです。
いろんな色が揃っていて、赤軸に赤インク入れて使っていたこともあったなあ。

他社の(いわゆる欧州規格)カートリッジや、ペリカンのコンバーターの場合、「入ることは入るけどゆるくて不安」という程度にはグラつきが発生することが多いです。
私の場合、どうしてもボトルインクを使いたい時には、コンバーターのおしりにノック式ボールペンに内蔵されている小さなバネを詰めて、軸の中で固定するようにしていました。

あともうひとつ、安全な方法としておすすめなのは、カラになった使い終わりのカートリッジに(100円ショップに売っている化粧品用移し用の)注射器を使って好きなインクを詰め替えること。
ペリカンのロングカートリッジなら結構容量があるので便利です。
(注射器噴射で中は綺麗に洗えますのでいろんなインクが使えます。)


B0007OEDDE・・・というわけで、おさらいがてらの解説になりましたが。
この可愛いカートリッジ、「詰め替え用」としても使いたく、からっぽになっても一本も捨てたくない!
の思いで使い始めました。

○ペリカーノ・ジュニアの万年筆、Amazonではこちらから各色購入できます
軸は赤・黄・緑・青の4種類で、線の太さは一種類のみ、銀色のスチール製ペン先です。
大人にも愉しい書き味ですが、もちろん、初めての万年筆としてお子様にもおすすめです。

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2012.09.09

ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。

7月の終わりくらいに買いました。
プラチナ万年筆/Century - Bourgogne←メーカーHP
春に発売した直後から欲しかったのですけれど、やっとタイミングが合ったというか…
(通販でそれなり安くなってきたから、ともいえますが!)

120908

このブルゴーニュ、シリアル番号カード付きの先行発売が行われた3月の万年筆祭りでは、文字どおり飛ぶように売れていました。
●関連記事:「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012
ほんと、そこらをひとめぐりしてチラ見する度に(!)売り場の本数がどんどん減ってましたから。
私も、中屋万年筆の予定がなければ確実にお買い上げしてただろうなあ。

ペン先は、極細・細・中・太 と手堅い路線がひととおり揃っています。
限定生産でなく通常品なのも嬉しいですね。

上掲載は、かなり光が通っているところを苦心して写したスケスケ状態。
普段の見た目は実のところ、照明の具合によっては一瞬黒軸に見えるほど暗く濃いんです。
透けてはいますが、キャップ内のペン先や、中のインク量などもぼんやりとしかわからない。
今まで購入してきた無色やパステルカラーの透明軸万年筆とは全く違う印象です。

艶の具合を除けば、赤溜の漆に似てなくもない(下写真)。
ワインというよりはガーネットを連想する綺麗な赤です。
キャップリングのゴールドとのコントラストも効いていて、大人の男性の方にもどんどん使って欲しい上品さがあります。

今回は太字で買いました。
中屋万年筆(赤溜)で既に持っているペン先なので、プラチナ系ではこれで二本目。
今回はセンチュリーの新型なので、中屋とはちょっと書き味が違うような気がします。

120908まあ1本づつしか持ってないので個体差の範疇と言えるかもなんですが、
旧型中屋版のほうが太字にもかかわらず鉛筆のようなサリっとした手応えとしゅっと締まった線であるのに対して、センチュリー型はインク流量もたっぷりでみずみずしい書き味。
硬度は双方硬めのはずなんですが、センチュリーのほうがフローの分なのか先端にふんわり感多め。
というわけで、けっこう個性があるペン先達なのでした。

いまのところ、コンバーターをつけてペリカンのターコイスインクにて常用中です。
さすがに小さな手帳には向いてませんが、ノートの上でのポッテリな濃淡が楽しいです。
大人っぽい濃いめな透明軸のシリーズ、紺や緑系でも出たら面白いのに…等々と、プラチナのファンとしては将来への期待が膨らみ中です。


Amazonで注文しました。→プラチナ万年筆 ブルゴーニュ
全く問題なく良品が届きました。
14金の大きめペン先でお得感もあり、これが8000円台とは実によい買い物が出来たなぁと大満足です。


●関連過去記事

 ・センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先) ← ホントはこれをブルゴーニュ軸で買いたかったけど、太字までなんだよねー....

 ・プラチナの本栖万年筆を買いました。

 ・中屋万年筆、ペン先交換してみました。

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2012.07.21

センチュリーの黒軸、愛用中です(極太ペン先)

春に中屋万年筆を購入のとき、ブースで初めて試し書きさせて貰って感動したのが、極太字ペン先。
(この時の購入をミュージックにするのは何ヶ月も前から固く決めていたので、これ自体は後悔無し。)

・・・とはいえこの体験が早くも、「次の中屋で買うペン先はコレだな」計画のスタート地点となりつつあるのでした。
会場での試し書きで記憶に残っているのは、とにかくどのペン先も他社より細めに収まる傾向のプラチナ系列において、極太ともなるとようやく"太字らしい太字"が出るのでホホゥと感心。
そしてその書き心地が実に楽しい。
インクに溺れるようなぬめぬめでなく、ちゃんとペン先から紙の質感を味わえる、爽やか系滑らかさ(←謎表現)っていうんでしょうか。

この気持ちよさは、いわゆる中屋チューンだからなのか? しかも職人さん自信作だというずっしりチタン軸だったから? この感じはプラチナのレギュラー価格帯でもほぼ同じく味わえるのか?
・・・ずっとモヤモヤは続いていたけれど、さすがに立て続けに中屋万年筆を買う余裕は無し。
(今まで通り、まあ最低2,3年くらいは間を空ける予定。)

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というわけで、まずはセンチュリー軸の、しかも王道の黒軸で思い切ってみました。
プラチナ万年筆/Century←メーカーHP

アマゾンで買ったので、定価1万円のところを8000円台で。
(ペン先サイズ等考えると、かなりお買い得なモデルなんですよね。)
プラチナ万年筆 センチュリー 極太 ←Amazon

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※写真、2本のうち上が新型、下がMSペン先で既に持ってる旧型。

同じデザインで素材違いの「本栖」をさんざん見馴れているにも関わらず、黒軸-金トリムを手にとって初めて、ああ新デザインは以前の♯3776とずいぶん変わったんだ、と気付きました。
正直に言えば、前よりずっと『モンブラン似』になったということかな。

本栖の銀色パーツではほとんど目立たなかったけれど、キャップリングに立体的な厚みがあり、メインの上に細いリングが付け足されていることで、よりソレっぽくなったというか。
軸も少しふっくらしているので、なかなかの高級感が出てて良い感じ。
区別がつかない程とまでは言い過ぎですが、146と並べて置いておくとかなり近くなったんだなあと。

●関連過去記事:プラチナの本栖万年筆を買いました。

華奢な細身軸でリングもテープを巻いたように平らな、♯3776前モデルもそれなり愛着があるのですが
(現在ミュージックニブで愛用中)
センチュリーもだいぶ頑張ってデザイン変更されたんだなあとしみじみです。

●関連過去記事:ミュージックな万年筆。


もちろん、プラチナならではの大型ペン先も健在。
根元のほう、14kの下にCという刻印があり。
これはパイロットの「コース」と同じCかな?

先に付いてるペンポイントは巨大です。
上から見ると、パイロットのスタブ程度の幅はあって、そんな感じの線が出るのかと期待もするのですが、全く違うのは、横から見ても分厚いこと。
タテヨコ双方向に厚い、レンガのような(横からだと、先に向かって少し細い三角形なのでオニギリのような?)カタマリ感がずっしりと。

純正ブルーブラックを入れてみると、線幅はせいぜい1ミリくらいかな?
つまり、言うほど、ごくぶとくない(笑)
ちょっと太め個体の海外ブランドMくらいでも有り得る(平均的にはB程度の)線なんじゃないかと思うのですが。

インクフローは良好。
店頭買いでないことを軽く心配していたけれど、問題なしの良品でした~

下の写真の通り、幅も厚みもあるペン先なので、タテヨコ線の幅差はほぼ無いです。
濃淡は、"平らにインクを出す"ミュージックとはまた違う、ポッテリとしたあたたかみがなんとも面白い。
これだけのボリュームがある線だと、字の端だけでなく、曲がり角や交差している場所のインク溜まりの表情がとても豊かなのですね。

多量に使い慣れていたはずのプラチナのブルーブラックって、こういう色だったっけ?
という新鮮な発見があったのでした。
書きたてはクールな紺なのですが、それほど間を置かず、ほんっの僅かに、黄とも緑ともつかないような色味が淡く浮かんでくる。
ウォーターマンのブルーブラックのような「緑化」というほどの大袈裟なものではないけれど。
青み自体も日ごとに少しづつ儚く褪せていく感じもありで。
この変化は書き付ける紙質にもよるのだろうなあ・・・
でも、このふんわり風味の紺こそ、まさに日本の誇る藍色!と惚れ惚れなのです。

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そして球状ではない、カクっとしたレンガおにぎりポイントのおかげなのか?
ペン先の「面」が当たって紙をつかむ書き心地がとても素晴らしいのです。
上の方にも書きましたが、インクに溺れすぎない、ほんのりサリっとした手応えも。

見た目は至って普通のポッテリ線ですが、手に伝わる書き味の四角(□)な感じをひっそり楽しめるのがなんとも良いです。


現在、8mm罫のマルマン ボストンノートを使用中ですが、この太罫にはこの極太線、ピッタリの使い勝手!
たっぷりのインク出ですが、みっしりの厚地紙ですから裏抜けは皆無。
真っ白なので藍色の濃淡も映えるのでした。


インク量が手伝うマイルドさはかなりありますが、先までガシリと肉付きよいので、総合的にはしなりは少なく結構硬めペン先であるといえます。
ミュージックのようなヘラ状のペン先と違って、筆記角に束縛される割合が格段に少ないので、太字を気軽に楽しみたい人にはこちらのほうが万人向けかつオススメかもしれません。

サクサクと速書きもいけるので、私は、10年日記から語学用ノート、リーガルパッドでのアイデア出しまで、大きくて目立つ字で記すのに向いている場所にはどんどん使い始めています。
「太字は宛名書き専用」などとよくコミミにはさみますが、気密性抜群の新機構なペンとは言え、そんな用途のみに限定してしまうのは勿体ない逸品です。
違うインクでも楽しみたい気満々なので、将来3本目の中屋万年筆が有り得るならば、やっぱりこのペン先はその時の第一候補かも。

というわけで、ミュージックと共にいま現在、自分に来ている太字ブームの代表ペンになってます。
結局私は、プラチナ・中屋系に落ち着くんだね~ モンブランのBなども憧れてますが!

●その他関連過去記事
中屋万年筆、ペン先交換してみました。

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2012.04.19

中屋万年筆、2本目のペン先はミュージックにしました。

先月、日本橋三越の万年筆祭りに行ってきた感想を書きましたが 今回は、その場で買ってきたものについてです。

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3年ぶり、めでたく中屋万年筆になりました!
ペン先はミュージックです。
ずーっと前から、2本目はこのペン先にしようと決めていたのでとても嬉しいです。

●1本目のレビュー(後編も続けて有り):伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。

中屋のHPをみていると、思い切り凝った注文をして個性的なペンに仕立てたいと(予算は別として)さまざまに妄想してしまうのですが、実際のところ、こういうイベントの機会に対面で組み立ててもらうのも結構楽しいのですよ。
あと、ネットで見る画像と、ずらっと並んだ実物って、色味も形状の印象もかなり違うんです。

ネオスタンダード軸の格好良さや、十角軸の縞配色な華やかさがずっと気になっていたにも関わらず、結局今回も基本形といえる"ライター ポータブル"軸を選択したのは、「やっぱりこれが一番、私の持ち方にしっくりハマるわ!」と再確認に至ったから。
(バランスだけでなく、ネジ山の位置、首軸との段差や直径含めて私の好みに丁度良い。
丸軸表面からの漆独特の触感もまた、ほどよく指に密着してあたたかいんですよ。)


120419そして今回、色味は1本目(赤溜)との組み合わせを考えて最後まで迷いました。
鴇色(ときいろ:薄紅というか赤みが差した肌色というか)や菫色(すみれいろ:阪急での販売用として作ったそうです。淡い紫で可愛い感じ!)などの珍しい軸色も見せてもらったりして。

決めたのは当初の青系希望のとおり菖蒲色にしました。
解説によれば、漆としては難しい色なので少々割高になるのですけれど...。
中屋HP上だと、かなりくっきりした紫色として、あえてそのように画像補正されているのが判るのですが。

○漆の色の解説はこちら:菖蒲

実際のところは、真新しい今の時点では上のリンク先とは全く違う「暗い紺色」と言ってよいです。
同様の濃い色のものと並べて眺めて初めて「ああそういえば赤みが入ってるから、青っていうよりムラサキなのかな?」と気付く程度。
"煮詰まって、かな~り濃くなっているロイヤルブルーインク"といってもよいかも。
きっと、経年変化で鮮やかに明るくなっていくのでしょう。

照明の加減で黒~紫までいろんな色味に錯覚してしまう面白さと、溜め塗りのような目立つ明暗差こそないものの、しっとりした艶のある濃紫がなんとも上品!
標準のクリップ色であるイエローゴールドとの組み合わせも程良い華やかさになって非常に好みです。

NAKAYA - ライター - ポータブル 菖蒲


ミュージックのペン先、プラチナの#3776で使い慣れています。

●6年前のレビュー:ミュージックな万年筆。

今も、休ませるヒマなく愛用してると言ってよくて。
この、タップリなインクフローで縦太/横細のリボン状の線が書けるペン先だと、混み入った字画の日本語でも視認性よく表現できるし、それなりに味のある見かけの文字にもなって、どんどん楽しく書けてしまうのですね。
太罫のノートや日記に大活躍なんです。
普段づかいの素晴らしさが身に染みてわかっているからこそ「いつか中屋(の軸)でも」と夢見てきた2本目なのです。

地球型の中屋マーク等、こまかい模様などの見た目はプラチナと違うのですが、2本切り割りなこと等、基本的作りは双方同じです。
・・・とはいえ、対面でちいさな調整を何度も加えつつ仕上げて下さったので、おろしたて時点の書き味のマイルドなことと言ったら!
(良品だったながらも、ある意味まっさらに「素」の状態からはじまったと言えるプラチナの方の書き心地がここまで来るのは、ちょっと時間がかかりましたから。)
インクフローもたっぷりと瑞々しく、紙の上をスルスルしながら走っていくやわらかな感触にうっとりしてしまうのでした。

中屋を純正ブルーブラック専用とし(軸色がこれ以上無くぴったり合うからね...)♯3776のほうはペリカンのターコイスをコンバーターで。
こうして大好きな2大インクを最強のミュージックで末永く使い分けるのも、あたためてきた夢だったんですよ(涙)

幸いなことに、現在使用中のクオバディス エグゼクティブ手帳と、マルマンのボストンノート、どちらも頑丈みっしりな紙質なので、これらペン先のたっぷりフローにも十分裏抜けずスベスベと快適に使えています。
たのしいなあ。
大切に使いたいと思います。
(ちなみに、中屋万年筆の場合、ミュージックですと標準のペン先プラス1万円になります。
 確かそうでしたよね!とお勘定時にこちらから確かめたところ「わかって下さって有り難いです..」と嬉しそうにポツンと言われたのでした。
予算上、じゅうぶんハードルになり得る件なのでこの件お忘れ無く!)


ミュージック(MS)に興味を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、まずは店頭での試し書きをおすすめしたいです。
ヘラ状に接紙面の多い形状ゆえに、普段の書き癖:立て角度や捻り具合 によってはスムーズに使えない人もいると想像します。
無理するとズレや食い違い等、ペン先の傷みにつながりやすくなりますし。
各メーカーにあるペン先ですが、それぞれ個性が大きいと感じました。
(例えば、ペン先の切り割りが1本だったり2本だったり)


120419MS以外の中屋のレギュラーなペン先は、国産ブランドの平均的な線幅よりさらに0.5~1段階は細いと考えて選んだ方がいいかもしれません。
私の1本目の赤溜軸は、当初細字で購入しましたがあまりにも細くて用途が限定されすぎるので、昨年太字にペン先交換したという経緯があります。

●過去記事:中屋万年筆、ペン先交換してみました。

他の方のレビューでも読んで覚悟していたのですが、生まれ変わってもやはり「コレのどこが太字!」と笑いたくなるようなスッキリとした線でして、パイロットの中字より細い(ようにも見える)し、そもそも手持ちのプラチナ♯3776(セルロイド金魚)の中字とあまり変わらないくらい。
これはこれで好みに合っていて、むしろ非常に実用的という意味では結果オーライですけれど。
今回のイベントでも微調整して頂きまして、細字時代と較べれば何倍も使い込んでます。

「次」があるとすればまた、今までと同じく3年以上開けてしっかり資金をそだてることにします。
(だって、ここまでくれば「極太」が気になるし。実際、ポッテリしたペンポイントがとても書きやすかった!)

色柄・パーツをオリジナルにしまくった特別注文に後ろ髪引かれつつ、また対面イベントへわくわくと出掛けることになるのでしょう・・・


○公式サイト(通販もここから可):中屋万年筆・手作り万年筆

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※ 掲載画像の、2枚目と3枚目はinstagram等で色味を強めにいじってます。照明によっては、まだまだかなり濃紺というか黒っぽく見える軸なので...

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2012.03.30

金沢箔万年筆を買いました。(金魚柄)

2月からの先行発売ニュースを聞いて以来、じわじわと気になっていた万年筆です。
プラチナ万年筆/金沢箔万年筆 ←メーカーHP。豪華。

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そもそも、これのベースである「18kスタンダード」、プラチナのファンとしては何年も前から、見かけたら買ってもいいな~と思っていた位には欲しかった万年筆。
しかし意外と出会わず・通販でも在庫のタイミングが合わずで。(メーカーでも品薄なときが多かった...)

○参考になったコラム:地味なルックスに万年筆本来の魅力を隠し持つ名作!プラチナ18Kスタンダード万年筆


それが今回、金箔絵柄付の特別仕様の割にはプラス5000円程度の価格差で入手できるとあって、とても楽しみだったのです。
4種類の軸がなかなか決めきれなかったので、万年筆祭会場にて「ぜひ実物を見てから」と計画していたのは、以前更新のイベント感想記事の通りです。
ほんと、どれもすごく素敵だったんですよ!
(しかし購入は、いくらかでも手持ちポイント投入して節約しよう、と帰宅後に通販で申し込んだのでした...。
イベント会場でショーケースに貼り付いていた私に熱心に説明して下さった社員の方、どうもありがとうございました。)

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絵付け元である「箔一」のショップで購入したのですが、豪華な桐箱入りで届いてびっくり。
贈り物用途にも万全な感じです。
(細身の軸なら3,4本は余裕で並びそうな幅があるし、柔らかい木材なのでペントレイとして再利用するのもおすすめです。)

初回2000本分に同梱してくれるという、金箔の箔一ロゴが入ったコンバーターも無事入手。
これだけで1500円するそう。うわー! ちなみにロゴ無し通常品だと500円です。

絵柄は、金魚にしました。
可憐さと、今の季節ということで"桜"とも多いに悩みましたが。
ペット的感覚と、赤要素が多いということが勝因?
4柄の中ではシンプルめ(特に、キャップ部に描かれている絵はキンギョ軸が一番地味かも)ですが、とても気に入りました。
魚本体の赤-金の緩やかなグラデーションや、キラキラ光るこまかい粒子感がなかなか素敵なんですよ!

こういう工芸品なので、使い続けているうちに模様が薄れたり剥がれたりしないのかな?という不安は若干あります。
よく見ると、キンギョの形に沿って透明な被膜がシール状にかぶせられているようです。
この保護層の頑張り次第、でしょうか。
軸の後ろにキャップをつけるとそのフチが絵柄の上にかかるので、ちょっと怖い。
16gと非常に軽いペンなのですが、金箔耐久性のためにも私はキャップ無しで使うことにします。

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今回は、万能度を優先して中字ペン先を選択してみました。
(といっても、プラチナなので予想どおり、中細な感じの線幅です)
書き心地は、インク出も全く問題無しで非常に滑らか。安心しました。
ラミーのサファリのような両サイドを丸めたシンプルなペン先で、わりと硬めにまとまっているように思います。
でも筆圧をかけたときに、ペン先全体の範囲で地味ながらもバネのような「しなり」があって、これが面白いんだなあ。

インクは購入当時に気に入っていた割には出番が途切れていた、モンブランのトフィーブラウンを入れてみました。
プリンにかかっているようなカラメル系の明るい茶色なので、意外と、春先の気分に合うことも発見!
フローも良くクッキリの発色ですが、文字の中に浮かび出てくる濃淡(明暗)差も良い感じです。
このペンではいろんなインクで遊びつつ使うことも楽しみたい!

ネットでみていた画像よりも実物は太めに感じましたが、それでもペリカンの400よりは細軸だから比較的、携帯にむいた体格のペンであると言えます。
ポチッとはめる勘合式キャップで扱いやすいですし、なんといっても世界に誇れる和風全開な模様ですから。
引き出しに閉じ込めず、いろんな場所に連れ出してあげたいと思ってます。

というわけで、良いペンとの出会いがたくさんあって、たのしい春が進行中です。


関連過去記事:
モンブランのトフィーブラウンインクを買いました。

セルロイドの金魚、愛用中。 ←キンギョ一匹目購入時のレビュー。

「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012

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○楽天ではこちらです→ プラチナ 金沢箔万年筆
:私が購入した「箔一」での先行販売在庫はほぼひと段落してますが、4月以降売り出し店舗が増えてくるものと思われます。

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2012.03.21

ペンクリニックで絶好調になりました(ヘリテイジ912)

パイロットの「ヘリテイジ912」です。
昨年のはじめ頃に届いたので、購入して1年以上が経過しています。
PILOT | カスタム ヘリテイジ912 ←メーカーHP

前回記事に書きましたが、先日の万年筆祭内のパイロット社ペンクリニックにて調整をお願いし、驚くべき変身を遂げたのが、このペンなのです!
○関連過去記事:「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012

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ペン先は「スタブ」で購入しました。
パイロットの各種ペン先解説ページによると、”縦の線は太字、横の線は中細字"(縦太横細の明朝体っぽい)線を書くことができます。

普段もプラチナのミュージックを愛用してますし、カリグラフィ系のたいらな書き味がかなり好きな私としては、このスタブも以前から欲しかったペン先のひとつ。

手持ちの中ではこの系統ですと、(ミュージックやペリカンのBなどより)ずっとちいさな字も書ける、「Plumix(F)」はとても重宝してまして、手帳にもよく使ってます。
さすがのパイロット製でキャップ気密性も良くて文句なしなのですけれど、ヘラ状でペンポイントもついてないカリグラフィペンなので、速書きするとシャリシャリ気味になるし、耐久性もわりと心配。
2本買って帰るべきだったわ…
○関連過去記事:パイロットのカリグラフィーペンを買ってきました。(PILOT Plumix)

というわけで、狙うべきは「縦太横細が書けるけど出来るだけ巾のせまい たいら系ペン先:可能なら金ペンで」と、ずっと考えてきたんです。


スタブの方は一度も体験したことのないペン先だったので、いずれ丸善などの店頭でじっくり試し書きをして…等と計画を練っていたのに。
ちょい酔っ払っていて気が大きくなっていたとある晩、検索してだいぶ値下がっていて、更にいくらかのポイントを充当すれば相当安く買えるとばかり突然、勢いでポチってしまったのでした〜。
(なんてこった!酒気帯び注意!)

届いてインクを入れてみて、かなーり残念だったのは前回の万年筆祭り関連の記事の通りです。
ドクターもルーペで覗くなり「うーん、通販っていうのはこういうのもあるから難しい事が多いんだよね~」と苦笑されていました。

筆記角が個人的に合ってないとかいう以前に・・・
(スタブは巾の細い割に、いやそれだからこそ、許容筆記角がシビアらしいです。
元々ミュージックやカリグラフィ使ってたからちょっと油断してたのも今回へんな買い方をしてしまった敗因)

まっすぐ引いたつもりでも道路のごとく二本線が出現したり、上方向に向かう字のときは特にガリガリした振動が手に伝わってきて、先端が妙にペラい感じがどうにもこうにも!
そのうち慣れる(直る)のかもしれないと無理に使い続けてもきたのですが、半年くらい前から「これは一度診てもらうしかないな~」という諦め度が高まっていたのでした。


120320調整の会場では、ドクターが手書きでペン先を図解しながら、ここをこう修正するとちゃんと書けるようになります等々、とても丁寧に説明頂きました。

薄い金属板を差し込んだり様々な砥石的なものにグルグルしたり(調整方面の語彙が貧弱でスイマセン)、この時点で試しに書いてみてと何度か手渡される度に、生き返っていくのがわかるのです。
当然、上方向のガリガリや、ペン先がズレているようなペラ感も消失。
当初の想像通りの滑らかさと快適な「たいらペン先」であることを確認できてひと安心です!


最大に書ける幅自体が細いので、端からみるとそれほど縦太・横細の差が大きいわけではありませんが。
独特な四角い書き味っていうんでしょうか、文字のタテヨコを「平らペン先」でさばいている、紙へのぴたっとした接地感がほんとに楽しい。

5mm四方程度の漢字も(若干の省略体を交えつつ)頑張れば書けるので、たっぷり濃淡でちいさめの手帳にコマゴマ並べるのも面白く、万能に使えそうな予感もします。
皆さんも、店頭などで機会があればどうぞお試しになってみて下さいね。


レギュラーの細字や中字と違って特殊系のグループに入るので、スタブが付く型番のペンは限られます。
そのうちの一つであるこのヘリテイジ912は15種類ものペン先で揃っていて、シルバートリムですっきりと葉巻型・クリップも丸玉無しのシンプルさがかなり格好いい。

ペン先サイズや軸の長さなどは、モンブランの146に合わせているような気がします。
コンパクトすぎない実用的なプロポーションなのもいいなあ。
(セーラーのプロフェッショナルギアとも共通する形状ですが、パイロットの方が1.5cm程度長いです。)

現在は、ペンに同梱されていた70型コンバーターにペリカンの青インクをタップリ詰めて使ってます。
SuperSheriff(ペリカンの青字専用字消しペン)で綺麗に消えるからという理由以外にも、濃淡豊かな割には紙を選ばずしっかりと書けるので、結局はコレがいちばん活躍している青インクになるのかも。


・・・そんなこんなで1年以上悩みつつ触ってきたペンでしたが、今回いきなり即戦力メンバーに生まれ変わりました。
こちらも、よろしく御願いします!と気分を一新して使い始めているところです。
(来年も行こうっと、万年筆祭り。)


●関連過去記事:
 ○羽田空港でペリカンの「スクリプト」を買ってきました。

 ○ミュージックな万年筆。

 ○Lamy Joyを買いました。

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2012.03.17

「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012

金曜に、日本橋三越で開催中の「世界の万年筆祭」に行ってきました。
第13回 世界の万年筆祭 ~書く・記す・認める~ | 日本橋三越本店

この時期、毎年のように気にかけていたのに、なんと前回訪れたのは2006年…
(年度末・花粉症・ド田舎etc.いろいろ言い訳は有るけどさすがに行かなすぎ!)
確か、セーラーの長刀万年筆を購入したのでした。
素晴らしい書き味で、今ももちろん愛用してます。

今回は三越新館7Fだったのですが、平日の夕方前時間帯な割には比較的混雑していた印象です。
万年筆の会場が、というよりこのフロアでの他の催し物や売り場もそれなり集客していて、通りすがりにちょっと立ち寄って見ていく人も多かった感じ。
(なので、ショーケースを眺めている人数の割には、各社ペンクリニックや試し書きコーナーは空いていた。
これもまた、私には好都合。)
前回といっても6年前ですが、人がいなさすぎて緊張した思い出とは全く違い、今年はとても楽しかったのでした。


以下、感想メモです。

●先日の「趣味の文具箱」を読んでいたおかげで、各社新製品の数々の実物が予備知識付で観察できてホントに良かった!
 アウロラのマーレ・リグリアは想像以上に鮮やかなグリーン。青系より派手です。
 ○関連過去記事:「趣味の文具箱 22」を読みました。


●まずは事前に練っていた行動予定の通りに動こうと、パイロットのブースへ。
 セーラー以外のペンクリニックに持ち込むのは今回初めてです。
 様々な調整道具を前にして職人さんがテーブルに着いてましたが、待ち人ゼロ。 
 細字といっても渋すぎるような気がしていたカスタム74と、昨年初め頃に安価優先な買い方にて勢いだけで通販し、欲しかったペン先なのにかなり残念な書き味で届いてしまい、ストレスが溜まりまくっていたヘリテージ912を見て頂きました。

以下診断結果:
・カスタム74(伊東屋限定シルバートリムのF)
 流量は、細字としては「こんなものですよ」とのこと。私の持ち方の問題みたい。
 だいぶ下の方を握り、書き込むにつれて軸をかなり立てる癖に合わせて、インクの良く出る位置をサラサラっとヤスリ的な道具で調整して頂きました。
 僅かなシャリ感も加わって、超細線なのにほどよく盛り上がるほどのインク乗り。今までと全然違う!
 小型手帳用の最前線へ送り込もう。
 ○買ったときの過去記事:紺色の万年筆を買いました(CUSTOM74伊東屋版)

・ヘリテイジ912(スタブ)
 「箸にも棒にもかからない」という表現が使いたかった位ダメだった書き心地が生まれ変わりました。
 やっぱり「当たり」だとこんなに良いものだったんだ!!と衝撃の結果に。
 特有のペン先構造をレクチャー頂きつつ、大手術に近いんじゃないかというほど丹念に調整して頂きました。
 あの場で新品に変身したと言えるほど素晴らしい書き味になったので本当に(今回の相談が)無料でいいんですか?といま大感激で使用中。
 これまで、どうにも気に入らずにレビューも書けなかったのですが、これはかならず直近の更新で詳細をご報告しますね。
 ショックだったのは「ペン先を少しいじった(そして結局失敗した)痕跡がある」と判明したことです。
 私じゃないです。・・・ということは。
 うーん、やっぱり、買い方が悪かった。ほんと反省。


●各社のペンがひとつの場所に集められた総合的試し書きコーナー
 どのペンも非常に状態良く調整済みな感じで、何を手にとっても「すごい、欲しいわ」となってしまうので危険。
 おそらく中字以上と思われるセーラー長刀万年筆の描線(縦細/横太の線幅差がすごい!)と、デルタのドルチェ・ヴィータ・ミディアムの握りバランスの良さに感動。
 いつか欲しい。
 しかし特にドルチェヴィータなんてだいぶ先になるでしょう...(実に美しい軸だけどあんなに高価とは知らなかった)


●パーカーのインジェニュイティお試しコーナー
 大きなスペースで、盛況。試した後に買っている人も多し。
 やっぱり、大勢が書き込みして適度に磨り減った中字芯、ほんと書き心地柔らかくて良い線が出る。
 私のがこうなるのはいつのことやら。
 (片減りさせたいのなら)せめて、芯の裏表は区別してとっかえひっかえしないとだめだねと学習。


●ペリカンは、実に残念なことに「万年筆相談」日ではなかったのですが、スーベレーンの全サイズ軸の各ペン先をずらりと試せるテーブルがあり、これも人がいなかったのでたっぷりと。
 (折角なのでぺりかんの絵を描いてきた)
 やはり、M600の軸が総合的には自分に一番合っている件を再確認。Bは是非欲しい。しかしBBも面白いなあ。
 ホワイト・トートイスの600軸はゴールドと白のコントラストが目立って綺麗。
 「相談日」でじっくり座り込んでたら実に危ないところだったかも。


●プラチナ・中屋ブースはいちばん最後に訪問計画していたところ。
 (物欲が引っかかりまくって時間を一番とりそうだったから。)

・赤色透明センチュリーの「ブルゴーニュ」
 見ているそばから試され→お買い上げでどんどん減っていった!
 色も深く濃いぃ赤で、カラー透明軸にありがちな子供向けっぽい安さはあまり感じないのがいいかも。
 シリアルナンバーは、本体に彫られてるのではなく、ただ番号付のカードがもらえるというだけみたい。
 これが不要なら、近いうちにブルゴーニュ自体は通常販売されるので、そのタイミングを待っても良いと思います。

・金沢箔万年筆は、やっぱり綺麗で可愛い!
 写真で判断していたよりポッテリした太さがあって使いやすそう。
 これもその場であぶないところだったのですが、中字あたりで、どこかに在庫があるうちに購入予定。
 明るい色づかいで繊細可憐な桜より、やや落ち着きのあるキンギョ柄のほうが自分に合ってる気もしてきた。

・中屋万年筆の吉田さんの休憩戻り後の順番を予約しつつも、無人の間に中屋テーブルにてたっぷりと各軸を眺め、各ペン先を試し書く。
 調整は、手持ちの赤溜軸のペン先を見て頂きました。
 書き味に全く悪いところはなくむしろ絶好調なんですが、裏側からみて微妙にペン芯とニブの中央が斜めにズレてきている(気がする)。
 これもまた私の書き癖のせいと思われます。
 このまま使い続けても大丈夫か軽く質問のつもりで持ち込んでみたのです。
 しかし、これもまた大変丁寧に見てくださり、問題ないと回答ありつつもきっちりと修正後、ペン先もいくらか調整して頂きました。安心。
 
 そうこうしているうちになんと、万年筆画家の古山浩一さんが隣席に。
 吉田さんとのお話内容から古山さんであろうと確信したので、私も、趣味文の記事や御本で拝見していますとご挨拶。
 買われたばかりのブルゴーニュを吉田さんが整え、さらさらっと、まさに絵筆を試すかのような筆蹟にも感動。
 「このペンほんっといいよねえ!」「シリアル番号は、誰も欲しがらない数字のでいいから頂戴!」「せっかくだからコレでミュージックとかも作らないの?(←同感です)」等々と、楽しいやりとりのあと、爽やかに去って行かれました。

 あと、ツイートで「趣味の文具箱」の編集長様に体験をお勧め頂いたチタン軸の万年筆、触ってきました。
 ペン先まで質感を揃えた、鈍く光る銀色がとてもかっこよくて、007の小道具に使って貰えそうな武器っぽさも抜群。
 しっかし、かなり重い。使っているあいだの経年変化も楽しめそう。


というわけで、会場を離れたのは夕方5時を回ったあたり。
これからまた、退勤後に寄る方々の混雑タイムが訪れるとのことで。
大満足で今年のイベントをあとにしたのでした。

(あ、買いました。やっぱり買っちゃった、中屋。
 手持ちのデパート商品券等のコツコツ貯金も総動員せざるを得なかったけれど、とにかく今年はもう大物枠終了な!←自分に言い聞かせる
これから、ほどよい光線の日差しになったときを狙って写真撮ったり準備予定。
いずれ後日、レビュー記事の方もお楽しみくださいね。)

○2006年訪問の過去記事:万年筆祭り感想とか、春はペリカン青が気になるインク話。


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110316ここまではるばるきたのだから、と銀座のほうへ移動した後、デパ地下で晩のお総菜を買って帰る計画に。

もうね、iPad売り出し初日のAppleStoreの混雑具合ときたら、道路の向こう側から眺めても人影で隙間が見えない!
まっくろけの大群が店内に詰まっているというか...しかし負けずにちょっとだけ突入してきました。

次から次へ、流れ作業の如くiPadの箱がお客さんに会計されては消えていく。
すごいですなあ。
で、当たり前のようにさらっと「カバーはどうされますか?」という質問が出て、スマートカバーもなくなっていく。
(これはウマい方法ですなあ。)

解像度が倍になった画面、噂どおりとっても綺麗です。
かなり小さなサイズのコマカイ字が、印刷したかのように滑らかに読めるってホントですね。
しかしまあ、私の物欲は日本橋をあとにした時点で完全に解消されたので、心穏やかに店を出ることが出来ましたとさ。

帰宅すると、instagramやいつもの巡回ブログには、iPad開箱の写真と興奮のレビューがいっぱい。
画面からヨロコビをおすそわけされつつ、こちらも鼻歌まじりで。
持ち帰ったペン達(調整分含)をひたすら試し書いてはフフフんと満足中です。

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2012.02.02

アートペン、ちょっとづつ増加中。

最初の一本を買ってから既に2年以上経過していると思うのですが、それほどしょっちゅう使っているわけでもないのに時々気になってはポツっと買い足している...というつかず離れずの関係の筆記具なのです。

rotring - ArtPen ←メーカーHP

もともと、こういうデスクペン特有のヒョロっとした形状が好きなんだと思います。
過去の記事をふりかえってみるとわりと定期的に買ってるし!(リンク先をさいごに載せてます)

上記メーカーHPの詳細にあるようにラインナップはスケッチ用とレタリング用とカリグラフィ用に分類されていますが、私はごく普通の筆記に使おうとEFを購入。
(個体差・インク差はあると思いますが)カリカリするような尖った感触はなく、0.5mm芯のシャープペンと同じくらいはある線巾かも。
摩擦多めの紙でもすいすい書きすすめられる滑らかさはかなり優秀。
ほとんどしならない頑丈なペン先なので、筆圧が比較的強めな方にもガシガシと問題なく使えます。

120201

キャップは軸のうしろに差すことはできず、重量は非常に軽いです。
丸軸に滑り止めとしてきざまれた深めの溝が、握っていてけっこう気持ち良いのですよ。
マッサージ効果というか...血行がよくなる感じ(笑)。
しゅっとした黒軸に渋め赤色の輪っか、白字のロゴ、と見た目もかっこいいと思います。
安めの万年筆にありがちな子供向けの雰囲気が全く無く、ロットリングならではのプロ道具っぽさが出ているのが気に入ってます。


インクは、アートペン専用の黒のカートリッジが5個ついてまして、缶ペンケースに本体と一緒に収められています。
濃淡ゼロでかなりマックロケ度が強く、EFの線でも目にしみてくるような(?)濃い黒。

普通に万年筆として使っていると、もともとスケッチ用の筆記具であることを忘れてしまうのですが。
手が疲れにくいし、インクのこすり耐性も高めで、ペン描きするには非常に都合が良いことに気付かされます。
(ちょっとしたイラスト入りの手帳をつけているような人にもおすすめですよ。)

通販サイトのいくつかを見た限りでは「もともと顔料インクだったのが染料に仕様変更」と書いてあり、それがいつからなのか・私の持っているカートリッジがどっちにあてはまるのか等は謎。
とにかく黒インクはあまり消費しない傾向の私でもこれは別格で、細字のゲルボールペンなどを使うよりはずっと心地よくて、ちょっとした事務用書き込み含めて使い途も増えてきている感じです。

いわゆる「欧州規格」のカートリッジなら大丈夫なようで、インクのバリエーションも楽しめると思います。
私は、昨年2本目に購入したほうに、パリのコンビニで買ってきたBiC製30本0.99ユーロの徳用パック青カートリッジをつけてます。
コンバーターでの使用も当然おすすめですが、あまり見かけないロットリング純正のものを探す前に、手持ちで余っているペリカンなどの他のヨーロッパブランドのがありましたら試してみてください。
(私はウォーターマンのを使う予定。プチッとしっかりはまる事までは実験済み。)

110811若干残念なのは、気密性がさほど良くないこと。
軽い力で外せる勘合式キャップでこれも利点のひとつではありますが、わりと久々に取り出してヘビーに使い出した今回、あけてみるとすっかりカラッポ状態でした。

実は昨年夏にバンクーバーに持って行ったのですが、着後にホテルでキャップを開けてみると結構ペン先がびしょびしょになってまして(でも、漏れて周囲が汚れるようなレベルじゃないですよ)あららー!と思った次第。
渡航に耐える気密性と価格・・・やはりプレピー最強なのか?
--左写真は滞在中に撮影した、ホテルの部屋の机の上。白いボタンの機器は電子辞書です。
●関連過去記事:あの携帯そっくりな電子辞書を愛用しています。

でもこのアートペン、トラベラーズノートに雰囲気が合うんですよねえ。
この長さだからこそレギュラーサイズのほうに景色もしっくりくるし、鉛筆的にサッパリとした書き味も旅先筆記具として丁度良いというか...。

まあ、普段の使用にはほとんど差し支えないことなので、あんまり気にせず今後も使い続けることになると思います。


キャップ頂上部は、黒い丸とそのなかに白字でペン先の表示(スケッチ用なら「F」など、カリグラフィ用なら「1.5」等の数字)がついていて、同じデザインの軸ながらも一目瞭然に見分けられるようになっています。
ただし、両方EFでインク色違いで使っている私にはこれらを見分けるのは難しい。

たまたまもっていた手帳用の丸いシール(いつだったかのアソシエの付録だったと思います)を貼ってみたら、天冠部の黒丸と直径がピッタリすぎて驚き!
写真の、キャップに青い星印ついてるのはシールです。
このシールまだまだいろんな種類のがあるので、いくらでも差別化できそうです。

そんなわけで3本目はMまたはBで狙ってるんですけど、今年もじわりと1本増やしてみようかなと考え中です。


☆Amazonで買いました。スペアのペン先や、カリグラフィの複数本セットも揃ってます。
 →ロットリング アートペン

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★関連の過去記事(デスクペン系のレビュー)

羽田空港でペリカンの「スクリプト」を買ってきました。

パイロットのカリグラフィーペンを買ってきました。(PILOT Plumix)

デスクペンで極細字堪能。

Lamy Joyを買いました。

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2011.10.20

モンブランの万年筆をオーバーホールに出しました。

世間(?)は手帳ネタで賑わっておりますが、久々に万年筆の話を。
8月のなかばくらいの話でだいぶ時間が経ってしまったのですが、自分用資料として記録しておくことにします。

111020

お気に入りの146(EF)と149(F)、書き味は問題なく順調に使っていましたが、若干困る症状がいくつか出ていたので、モンブランに送って診てもらうことにしました。
(銀座まで出て行く気力無し...というか電車賃より送料の方が全然安いって程度には田舎です。)

「宅急便を使ってやりとり」は、5年前に149(M)を購入直後のペン先調整で経験してたのでまずは銀座のカスタマーサービスに電話。
今回チェックして欲しかった2本は、双方、買って5年前後経っているのでオーバーホールには適切な時期だったみたい。
送付先として教えてもらった住所は、江東区佐賀のモンブランテクニカルサービスだったのですけれど、てっきり銀座でやってくれると思ってたので、へえーという感じ。
(調べてみると他のリシュモン傘下のブランドも、此処の住所にこういう部門が集まってるみたい。)


2本とも、何が困っていたかというと

・尾栓がくるくる回る。
 そもそも回らないとインク吸えないでしょというツッコミは承知ですが、問題なのは筆記中に触れてしまうだけでつまみが回転して緩んでしまうこと。
 (連動してピストンが動いてインクが噴き出すとかいうのではないんです。)
 つまみ部分だけが固定されなくて、気がつくと、プランジャー式の如く変な隙間が空いてしまう時も。
 そろそろ我慢ができなくなってきたので。

・ピストンの動きが硬くてインク吸入に難儀。特に146。
 なんとか回そうとして余計な力が掛かり続けた筈なので、これは尾栓がゆるくなった原因に直結していると思います。
 いつも使いたいから滅多にインクを抜いて休ませたことはなかったし、純正ロイヤルブルーしか使わない主義だったけれどやはり「入れっぱなし」の期間が長かった時もしばしばだったのが原因かと。
 内部を普通に洗うとまあまあ調子が良くなるんだけれど、(146は特に6年目でそれなり使い込んだので)一度分解と洗浄をして必要ならパーツ交換しましょうということに。

電話でもやりとりはしましたが、上記の件を手紙にまとめてこちらの連絡先とともに同封し、きっちりと過剰なほどに梱包して送り出しました。
ちなみに、保証期間を過ぎたものは有償修理になりますし、保証書も付けなくていいようです。
シリアル番号等はあちらで調べて修理証明書に記載してくれてました。


見積もりは後日電話がきたのですが、当初の予想とだいたい同じ金額
(修理内容を聞くとむしろ思ってたより安かったかも?)
だったのでした。

モンブランの修理料金はカテゴリー別にきっちり設定してあり、かなり分かりやすい明朗会計であることはコミミにはさんでいました。
今後少しでもモンブランに修理をお願いする可能性があると思われるなら、アフターサービスのページの「モンブラン筆記具 修理料金表」というPDFをダウンロードしておくことをおすすめします。
金額や細かい部品名などはこの資料で予習しておいたせいで、電話でも非常にスムーズに話が進んで、あっさりとOKを出すことが出来ました。
価格は今後改訂されていく可能性が大きいので1年ごとくらいにはこまめにチェックをしたほうがいいかも。


さて見積もり結果ですが、146のほうは「ペン先が食い違いを起こしていましたよ」という予想もしなかった告知。
確かに、EFの割にはえらく太いし、縦横差も大きい線だとずっと思ってました。
でもそれなりに独特な書き心地の良さがあったので、完全に、モンブランの細字とはこんなもんなのだろうと手が馴れきっていたので大ショック(笑)。
ペン先調整に加え、案の定、ピストン交換になって「カテゴリーⅢ」の15,000円でした。

149のほうは、ピストン+ペン芯+ペンカバーの交換という、大がかり手術にも関わらず「カテゴリーⅡ」なので10,000円。

ちなみに料金は、あちらからの送料などが足されたうえでの代引きとなります。
化粧箱に入ってくるわけではありませんが、ビニールの専用ジッパーケースにきちんとくるまって返送されてきます。
(この袋、便利に再利用できそうな感じ。)
今回、送ってから見積もりをもらい、返ってくるまでちょうど半月でした。

対応も気持ちよかったし、料金もじゅうぶんに納得の範囲内だったので。
今後は、ストレスを伴う症状が出たら躊躇しないで直しに出すわ(できれば東京に出るついでの機会を見つけたい...)と決意しましたし、また5年くらい経ったら健康診断してもらおうと考えています。
尾栓もピストンもキビキビと働いてくれるようになって嬉しい~

それにしても146、新品同様のキリリとした正統なEFになって戻ってきました。
じゅうぶん普通に細字として使える線幅じゃないか….
メーカー基準的にはヘンだったながら、親しんでいたかつての書き心地とまるで別モノになってしまったことへの微かな哀しみは否定できませんが・・・またゆっくり育て直しますとも!

近年になってやっと、「146キャップ無し」のコンパクトで軽~い感じのバランスが手にしっくりとハマってくるようになってきました。
やはり名品と言われるだけあるなあと思います。
(以前に買ったもので言及し忘れているもう一本があるので、それもまたいずれ!)

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2011.09.03

中屋万年筆、ペン先交換してみました。

2年前の10月に購入した、赤溜塗りの軸。
このたび、細字から太字ペン先への換装をお願いしました。

110903

中屋のHPから7月の中旬くらいに申し込んで「3-4週間かかります」と言われたものの、なんとなくお盆休みなども加算しつつ7週間は経ったので,そろそろ問い合わせしようかと思っていた矢先の到着。
会いたかったよ!

申込フォーム(ペン先専用というのは無くて、新規商品発注と同じページから送信したのですが。)では、傾け癖やら筆記速度等々を自己判断ながら詳しくカルテ欄に入力できますので、今度はこうしたいという要望や相談あれば応えてくれるんじゃないかと思います。
ちなみに、振込で15750円+送料840円でした。


細字、書き味は本当に滑らかで良かったんです。
しかしあまりにも、あまりにも…線幅が細すぎた!
針の先からインクが出ているような細字であったため(これより細い「極細」がどんな状態なのか全く想像がつかない)、使い途が限定され過ぎてしまいまして。
せっかく長年かけて迷って決めた漆軸、もっと常日頃から触りまくれる環境で生活に取り入れたいと思いました。
いわゆる、円満な解決による別離(?)であります。

このままで"フローを増やす"調整のみにする道も有りでしたが、先日購入の「本栖」をはじめとして、川口さんチューンのプロフィット21EF等々、既に高品質細字枠はこれで十分だと気付きました。
だったら、まだ一度も使ったことのない「太字」にしてみようと思い立った次第です。
(中字はセルロイドキンギョで、ミュージックは♯3776で所有)


早速、ブルーブラックのカートリッジを付けて使い始めましたが、もう完全に以前とは別モノになりました!
フローなみなみでスルスル書けます。・・・ああ満足。
他の詳しい方のレビュー記事を読んだり助言などを頂いてたので、「中屋万年筆のことだからきっとこのくらいだろう」と予測していた線幅とだいたい一致しましたけれど、それでも手持ちの海外ブランドの中字とほぼ遜色ないかな。
このへん、文字どおりの「太字」を期待する人にとってはアレレ?と思うかもしれません。
私にとっては、日常的に使っているノートへの書き入れには最適となりました。
勉強用にも大いに使えそうです。

細字の他にもう1本買うというゴージャスな解決法も一瞬頭に浮かんだのですが、増やせばいいってものじゃないだろうし、やっぱりこの軸がいちばん好き。
現在の気候のせいもあるんでしょうが、しっとりやわらかな漆の触り心地、とても楽しいです。

これから、毎日大切に使い込んでいこうと思います。


●関連する記事●
プラチナの本栖万年筆を買いました。

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)
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2011.07.27

プラチナの本栖万年筆を買いました。

先日届いたばかりですが、ものすごーく気に入ってます!
ルーペ片手に発見したシリアル番号は、2011本中の「1037」番でした。キャップの上の方に小さ~く彫られているのだ。
ペン先は細字(F)にしました。

プラチナの万年筆は、200円のプレピーから始まってどれも私の手と相性が良くて愛用していますが、今回の「本栖」の当初の物欲優先順位はだいぶ下でした。
(限定っていうけど、今どき無色透明軸は珍しくないじゃーん...という程度の印象。)

しかし、私が日頃読んでいるブログの中で、続々と増えていくレビューを読むにつれ「これは今までのペン先とずいぶん違うらしい」ということが、楽しそうに伝わってきて。
あたらしものへの好奇心が抑えらないわ、そろそろ在庫薄という情報にも背中を蹴られるわで、気がついたらマウスがすべって何かをクリックしてました。

110724

というわけでこの「本栖」、9月に新発売のCenturyというモデルの、これは先行発売にあたる透明軸バージョンだそうです。
以下、メーカーHPの詳細記事
プラチナ万年筆/本栖

プラチナ万年筆/Century

今まで馴染んできた♯3776モデルのリニューアルということですが、とにかくいろんなところがだいぶ変更された印象です。
見た目以上に、手に持って書いてみることで「おぉっ」と驚くことが多かったかも。


さて、いままでのモデルである♯3776ですが、1万円タイプと同じ樹脂軸のものはミュージック(ペン先が特殊なので15000円定価)
セルロイド軸(キンギョ柄)では中字、
中屋万年筆のを含めると細字も所有しています。
以下、このブログで言及した記事
ミュージックな万年筆。

セルロイドの金魚、愛用中。

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)← 後編も続きにあります。


切り割りが2本もついているミュージックは除くとして、中字も細字も「思ってたよりずっと線が細い」というのがここのペン先の印象。
ただしこれはこれで好みな感じだったので、あえて調整だのでどうにかする気は無かったんですね。
紙の質感がダイレクトに手にも耳にもしゃらしゃらと伝わってくる、少し硬めの鉛筆を思わせるような独特の書き味が楽しくて!

そしてこの本栖、先に買っていた皆さんからの「インクフローがだいぶ増えた」という評判から、旧来#3776の"細字と中字の間"くらいあろうことを期待して選択したわけです。
(私の持っているお気に入りのプレピーの一本がまさにそんな「中細」の感じ。
 これくらいの線幅が細字としてはなにかと実用的なんだけどな。と常日頃から思っていた。)
狙いはかなり当たりまして、これは私にとってかなり使い勝手のよい線幅!

フローが増えたからといって水分の山ができたり、輪郭がぼてっと太くなったというほどでもなく(私物比だと、ペリカンのEF程度と同等か?)、プラチナの細字だというのにこの程良いみずみずしさ、だいぶ流量が改善されたなあという印象です。
マイルドになって、かつての細字で感じていた「鉛筆っぽさ」は若干薄まったものの、いかにもプラチナらしい硬質弾力と、奥にあるさりさりっとした微粒子感は健在です。
線の形は全体的に柔らかめ・穏やかめにはなったけれど、丸いだけの研ぎじゃないじゃないってこともわかるし。

インクの中をぬるぬる泳ぐような感覚よりも、あくまでも"紙を感じたい"系統の書き味が好きなのですけれど、これは、それらのバランスが双方偏りすぎずにとれていて良い!
♯3776では少しドライな感触なので避けがちだった、例えばツバメフールスのような凹凸しっかりタイプにもちゃんと使える等、気持ちよく書ける場所の許容範囲がひろがった感じです。

しかしながら「プレピーと線幅が似ている」とはいえ、インク乗りの平均的厚みが全く違うのは当然のこと。
同じカートリッジを入れているのに、フロー次第で字の色すら違って見えるのは不思議ですよ。
(あれ?ここのブルーブラックってこんなに深くてしっとりな藍色だったけ?と手帳を開いて驚いたりも。)

110724

見た目と形状の話になりますが、かつての♯3776がだいぶ:他社の1万円クラスと比較しても:細身で華奢な感じだったのが、ちょいフックラに。重さも3グラムくらい増えたみたいです。
キャップは、私の持ち方だと付けない方がいい感じ。
太くなった分、わりと手の中で安定します。

透明軸の全体的な印象は、購入前に予想していたより高級感があって安心しました。
たとえば天冠付近から覗き込める、スリップシール機構周辺がけっこう格好いいんです。
バネやらネジやらの部品がちょっとメカメカしいというか。

あと、胴軸中程の、内側ぐるりに施されたカットも、キラキラして綺麗なんですよ~。
透明軸にありがちなガラス管的単調さを消しているし、インクの濃さで全体が暗い色になっているカートリッジが丸見えでも、さほど地味にならない。
(多くの人が思ってることだとは思いますが、プラチナのコンバーターのパーツが金色であることは実に残念であります。
でもまあ、カートリッジの金属球がコトコト上下するのも大好きなので。
しばらくは純正ブルーブラックで楽しむとは思いますが、いざというときはダイソーで買った化粧品用注射器による詰め替え活動にて運用していくことになると思います。)

スリップシール機構、キャップの最後の2廻しくらいでフニュっとインナーキャップの中に「入り込む」感覚があります。
この気密性、いずれ別なペン先にてモンブランのBBインク用としても検討したい気が..。

ネジ溝の本数も今までの軸よりずっと多くて、旧♯3776の倍くらいはありそう。
このネジ山地帯とその上との段差も比較的あるので、人によっては持ち心地がだいぶ変わったと感じるかもしれません。
このへん少し中屋の(ライターモデルの)軸に似てる気がします。

110724

今回、細字を選びましたが、このペン先だと、プラチナならではのキュっとした細字を求めて「もう一段階、線が渋いやつを!」と思う人は少なからず存在するだろうな~
まもなく登場するCenturyでの極細や超極細でそれが叶えられるのか、興味津々です。
逆に中字以上がどれだけなみなみしてるのかも体験してみたい。

今回のリニューアルでより初心者にも扱いやすい(最初の金ペンとして惚れ込みやすい)製品になったと思うので。
黒だけと言わず、ぜひともボルドーやらネイビーやらの、渋カラー軸展開を切望します。

というわけで購入以来毎日、ノートに手帳にとヘビーめに使っていたら、細字らしからぬ勢いで刻々とインクが減ってきている様子が透けて見えます。楽しいなあ。

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2011.07.06

モンブランのオイスターグレイインクを買いました。

出て以来、ずっと欲しいと思っていたのですが、私の買い物圏内では全く見かけなかったインクです。
青や黒のようなレギュラー色ではないせいか、田舎での店頭入手は無理そうだったので、意を決して通販で頼みました。
(送料は、トーキョー往復運賃に較べればずっと安いのだ。)

モンブランの新デザインボトルを買うのは、トフィーブラウンに続いて2個目。
●買ったときの記事:モンブランのトフィーブラウンインクを買いました。

瓶も外箱もかなり大きいです。
インク専用収納スペースには、テトリスのように隙間なく詰め込んでありますがもうこれで満杯!こまったなあ...

110706

それにしても、とても良い色で気に入りましたよ!
「黒」は嫌いじゃないですがどうも目に強すぎるので、普段づかいとしてはなかなか定着しないというのが私のインク傾向。
グレーならばもっと活躍するだろうと以前から考えてました。
(かつて、エルバンのGrisNuage"グリヌアージュ"を購入してこの色味の使いやすさは体験済みだったのですが、これはあまりにもシャバシャバしていて滲みまくり、相性の良い紙やペン先をみつけるのは難しかったのです。)

このオイスターグレイ、紙の上に置くと一瞬ぼぅっと(赤というほどではない微弱で)淡い紫のような雰囲気が灰色の中に浮かび上がるのですが。
やがて程良い濃淡で沈んで、液体化した鉛筆のような、見馴れた感じに落ち着きます。
うーん、この感じが「牡蠣っぽい」のかしら?とかなんとか妄想。

決して「黒の薄く水っぽい感じ」ではなくて、むしろ結構ハッキリな発色なのですが、黒よりはずっと穏やか。
愛用のロイヤルブルーと混ぜ書きしても浮き上がらないというか。
特に、クリーム色の紙の上での、主張しすぎない静かな感じはお気に入りです。

110706

いれている白いペンは、2月頃に近所の文具店で大量に売っていた(廃番品の在庫放出っぽい感じ?)シェーファーのノンナンセンスです。800円くらいだったか。
それより1週間くらい前に、なんとなく欲しくなってわざわざ通販で探して赤軸を買っていたので、この出会いにはかなりびっくり。

はじめてのシェーファー万年筆でしたが、このような廉価ペンにもかかわらず、硬すぎず柔らかすぎずでいくらでも書き進めていけるような弾力のある心地よさ、実に感動です。


赤軸は、カートリッジでシェーファーの「ジェットブラック」を入れていますが、これはまっくろけなのに温かみのある、不思議な黒インクです。
名前も良いなあと思いまして。("ジェット"はエンジンの方じゃなくて、黒玉と呼ばれる宝石の方のジェット。)
ペン先がFなのにわりと太字なことも手伝って、ぽってりした線端になるのもこのインクによく似合うし。


対するこの白軸は、私はボールペンで使っていたのが最初。
もしかしてノンナンセンスの万年筆と全く同じ形なのでは?と気付いたのはつい近年ですが、我が家ではかなり骨董的に古い、思い出深い文具といえます。
写真の通り「MIT」のマークが入っているのはボストンのお土産だからなんですが、遙か十数年前に夫が現地で買ったものなのです。
帰国後配りきれなかったから、と箱付で大量に手渡された記憶があります。
海外のお土産店にある都市の名前入りグッズって、大勢に回せるように10個くらいが束になって売ってたりしますよね。
まあそういうタイプのものです。
新婚の頃は、このボールペンでせっせと家計簿などつけていたものですが(懐)、もともと古くて書けない個体も多くて殆ど処分してしまい(芯だけが日本でも売ってるなんて知らなかった~)、今現在この1本しか手元にありません。
ああもったいない!でも今さらキャップ付の油性ボールペンなんて使うだろうか...という迷いもあって、書けなくなった芯を付けっぱなしのまま寝かせ中。

というわけで、そっくりの万年筆と時空を超えて一緒になったおめでたい写真というわけです。(万年筆の方はどこのお土産でもないので無地白軸です。)
これは、同じFでも比較的細字。
高校生の頃からご愛用という大ベテランのミケさんに、現行のコンバーターが使用できるとも伺ったのでそれも購入です。

万年筆なのに、鉛筆色の字が書けるというのが楽しくて。
これは青系の次に重宝するインクになるであろう予感があります。


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Montblanc モンブラン ボトルインク 60ml オイスターグレイ ←Amazonで買いました。
(写真はブルーブラックになってるのが紛らわしい...)
楽天でお探しの場合はこちらです。
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2011.06.14

アクアマリン色のサファリを買いました。

2年ぶりくらいにサファリを購入しました。
今年の限定色、アクアマリン軸!綺麗な色でとても気に入ってます。
ペン先はMにしました。

110613

前回サファリを購入したのは、海外旅行先。
唯一のBペン先なので今も重宝してます。
●買ったときの記事:太字のサファリを買ってきました。(ペン先B!)


サファリ万年筆は、いわゆる"文具ハマり初め"の頃に、大喜びで、しかもEFばかりで買い集めてしまって...。
現在そのほとんどがインクを抜いて休眠状態なのがちょっと勿体ないです。好きなのに申し訳ない。
今のところは、上記リンク先の記事写真にある3本(黄色軸EF、青+赤M、赤軸B)だけを普段づかいにしている状態です。

●青+赤クリップ軸を買ったときの記事:「青と赤」が届きました。
●ここに入ってるのは今はお休み中:ペン収納用「パイ箱」をもらいました。


・・・ですので、「次に買うときはよほど好きな色が出たらね!」と自分に言い聞かせて約2年。
今回はとうとう我慢できなかったけど後悔はしていないですよっ。

どうしてもパキっとした青色に写ってしまうのですが、実物はもう少しグリーンがかって柔らかい感じです。
アクアマリンという名前から、水色~青の系統を連想してしまうと届いてビックリ!ということになってしまうかも。
典型的なトルコ石ブルーで、宝石のアクアマリンじゃなくて南の島の海水色なんです。
光線によっては「青みの強い緑色」といってもよくて、時間や場所ごとに見える印象が変わる面白さがあります。

軸色とピッタリ合うという意味でおすすめのインクは当然ターコイスブルーです。
もう少し実用方面ならウォーターマンのブルーブラックや、いろしずくの月夜などの青緑系濃紺もしっくりくると思います。

今回のMニブは、前に同じペン先で買った青+赤クリップ軸(これもネットの写真と全然違う色でびっくりした思い出がある1本。ぽりばけつ色なんて言われてますがとても可愛い。)よりもだいぶフローが良く、0.5段階くらい太い線が出る個体のようです。
ラミー純正のターコイスカートリッジを差していますが、スルスルと濃淡豊かで、ノートへの書き込みがとても楽しい!
中字以上のサファリの書き味に近年ハマりつつあるので、今回も旅先または海外通販で再びBを買おうかとも考えていたのですが、これでいいやという結果になりました。
アクアマリン、手帳用にFでも欲しいわ!という気持ちはここで封印して(当たり前じゃ!)、次の「よほど好きな色」が登場するのをじりじりと待とうと思います。

Amazonで購入しました。
(販売元やタイミングによるかもしれませんがオマケカートリッジは青でした!)

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2011.01.05

羽田空港でペリカンの「スクリプト」を買ってきました。

大晦日にいつも立ち寄るのは、空港支店の書斎館です。
Pen Boutique 書斎館 Aoyama

私にとってはその年をしめくくる総決算どころ...というのは大げさですが、あの壁面ディスプレイをじーっと眺めつつ、今後の買い物計画を妄想する楽しい場所になっています。
(時節柄の人混みで落ち着かないので、スゴいものを買ったことはありませんが。
ライトの中に浮き上がる筆記具の数々に、いくらでも時間が吸い取られてしまうんですよね!
今まで殆ど関心がなかったあれこれがキラキラ自己主張してきて、なんだか欲しくなってくるという.....)

110105

というわけで、今回:つまり昨年最終の:買い物は、店内なかほどにお試し用とともに並んでいたペリカンのカリグラフィーペン「Script」になりました。

1本2,100円で、字巾が1mm / 1.5mm / 2mmの三種類ありまして、キャップの色がそれぞれ違います。
軸のおしりにも、キャップと同じ色のパーツがポチっとついているのが可愛いです。
お値段もリーズナブルなので、きっと欧州方面の学童用文具として使われているに違いないと想像。
Script - Pelikan←ペリカン社のHP

そのほか、上記3本+文字のお手本テキストetc.がひとつのケースに詰め合わせになっているセットもありました。

Lamyにも同じようにカリグラフィペンのJoyがあって、私はだいぶ前に1.5mmのを買ったんです。
これ持ってなかったらペリカン3種セットで欲しかったなあ...。
●過去記事:Lamy Joyを買いました。

今回は1mm巾のものを選びました。
描線の縦横差はその分少なくなって、カリグラフィっぽさの醍醐味は犠牲になります。(もともとその知識もないんだけど...)
しかし筆記角的に小回りが効いて速書きもできるので、メモなど普通の万年筆と同じ運用ができる率が高まるのも「字幅が細めのたいらペン先」のいいところ。

たとえば、パリで買ってきたPlumixなんて、カリグラフィ式とはいえ0.44mm巾ですから。
じゅうぶんに能率手帳に使えるほどのコマカイ字が、縦太横細で楽しく書けるんですよ。
●過去記事:パイロットのカリグラフィーペンを買ってきました。(PILOT Plumix)


お店では全て試し書きできましたが、1.5mmは先述のJoyとダブります(しかしこのタイプとしては一番おすすめサイズなペン先ではあります)し、2mmは太すぎてきちんと真っ直ぐに紙に当てないと私にはまともに書けない感じ...。
ちなみに、青のカートリッジがおまけで一本入ってました。
ロングタイプが差し込めるのでコンバーターも空間的には大丈夫なのですが、手持ちのペリカン純正のものでも根本が少々ぐらついて不安な感じです。
(この件、個体差でいろいろかと思います。
見較べたところ、ペン芯やペン先のベースは「ペリカーノ・ジュニア」と同じもののようです。)

こんなこともあろうかとコマゴマ備蓄していた使用済みカラっぽカートリッジに、ダイソー注射器でインクを注入。
「中屋オーダーのミュージック、もう一本買ったらターコイスで!」という贅沢を妄想したのはついこの間でしたが、とりあえず2100円でなんとなく叶った!(気がする....)

まあとにかく、ベーシックながらも本当に良い色じゃないですか?ペリカンのターコイス。
黄味がかっているので明るくて暖かみのあるところが、冬需要にもOKな感じ。
太字で消費量も多そうだしめんどくさいので、カートリッジで入手したいところですが、なにしろ以前の通販のオマケでもらったせいで、ボトル在庫がたっぷりあるのです。
せっせと注射器で補充していくよ!

キャップはプチっとしっかり固く締まる勘合式、クリップ込みで全て樹脂性なのでとても軽いです。
丁度良い太さの丸軸で、指先のあたるエリアがざらっとした表面加工になっていて、持ち心地もかなり良し。

110105ペリカンの純正インクで使った限りでは、フローも多めで、ペンポイントのないいわゆる「お好み焼きヘラ状ペン先」の割に驚くほどシャカシャカせずに水っぽく書き上がります。
この「1mm」ですと、手持ちのM400のBとだいたい同じくらいの規模の線で書けますが。
しかし、ペン先の玉がない分、線幅差はキリリとはっきり出て文字の縦横を捌いていくのが楽しい。

ああ、好きだなあ、たいら形状のペン先。
こういう書き味に魅了される1年になりそうな予感がするよ!

ちなみに売り場の試し書きの紙にぺりかんの絵をかいて(Pelikan売り場だけに。く、くだらない….)店内をぶらついてたらスタッフのお姉さんに話しかけられました。
ふつうのペン先と勝手が違うので(このペンで商品ポップを書くのに)苦労されたとのこと。
「蛍光マーカーで字を書くみたいなものですよ」と偉そうに語ってしまったけれどラインマーカーって基本、斜めだからオブリークのペン先ですね?
カリグラフィならばやっぱり「お好み焼きのコテみたいなものですよ」と言うべきだったか。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

110104今年もどうぞよろしくお願いします。

金沢は寒かったです。
毎度のごとく、キャバリア犬の熱い抱擁で年明けを迎えました。
お互いまた、元気で会おうよね~!

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2010.11.19

モンブランのトフィーブラウンインクを買いました。

101119

新しいボトルデザインのインクを、ようやく買ってきました。
(折角だから、銀座本店で。)

「トフィーブラウン」というインクです。
これは新色だそうで。
「セピア」がうっすら気になっているあいだに廃番になってしまいましたが、これとは違うということですね?

なにぶん、青っぽいのばかり買い集めているので、茶系統のインクはメーカーを問わずこれが初めてだったりします。
今回も、いつものレギュラーであるロイヤルブルーと迷いましたが、まだ残量が多め。
青ならAmazon等の通販でも簡単に買えるようなので後でいいや。というわけで。
ちなみに、前代のカラ壜はいまゼムクリップ入れとして机上活躍中です~

ロイヤルブルー以外だと「ボルドー」も持っているのですが、今のところはどのペンにも入れてない休養状態。
私の理想とする"ボルドー"にしては、少々ブラウンすぎていて紫っぽさが足りないという要素が惜しいというか、長続きしない原因になっているのかなあと分析。
赤溜の漆色だと思うと納得できる、実に素敵な色なんですけどね~!
そういえば「レーシンググリーン」もなんか寝たきりかもしれない(すいませんすいません)。

101119・・・というわけで今度こそロイヤルブルー以外で長続きする色を。
と祈るように指名買いしてみたのでした。
一応、気になるペン先のお試しも兼ねて、店頭でもトフィーブラウンで書かせてもらいました。

シンプルにいえば「あかるいちゃいろ」です。
文字の線端や曲がり角での大きめな濃淡に味わいがあって、モンブランらしさを感じました。
珈琲的な渋みも暗さもなく、彩度のある朗らかな色味。
チョコレートだとしても、カカオ度はごく普通で糖分多めな甘い香りがしそう。
ほんと、カラメル(プリンの底に溜まっているやつ。)などの砂糖煮詰め系の雰囲気はその名前の通りなのですよ!

家に帰ってからは、サファリのBニブに早速。
しっかりした色味のインクなので細字でも問題ないのですが、濃淡の豊かさを味わうにはやっぱり太字かなあと。

フローは良く、すべすべと書けます。
何より気に入ったのは線のエッジがくっきりしていて滲みにくさを実感できたこと。
毛細血管的な"ヒゲ"が出にくいように思います。(掲載の写真は、コレクトの無地情報カード)
今使っているMDノートにも裏抜けは全く無し。
そして不思議なことに、Moleskineの紙には書いた直後は赤茶に近いほど明るいのですが、1行どころか数文字遅れのスピードでじわっと僅かに土っぽく暗くなるのです。
ウォーターマンのブルーブラックの緑化のように、紙の性質によって左右される件なのかもしれませんね。

このサファリの書き心地の良さもかなりお気に入りというのもあるのですが、しばらくはここに常駐させて愛用しようと思っています。
ロイヤルブルーとのコントラストも非常にいい(青と茶色はお気に入りの配色!)ので、同じ紙面にも併用していけそうですよ。

秋らしくて、かわいい色が手に入って大満足であります。


さて新しいボトルの形ですが、容量もすこし増えたので、ますます重くどっしりになりました。
だいぶ角張っていますが、以前と変わらずにかかとがついた靴型ですね。
壜だけでなくキャップの高級感もすごくグレードアップしていて、使い終わったらマグネットでもつけて再利用したいくらい!
取っ手がついて引出せるボックスも楽しいです。
実用一辺倒というよりは、万年筆で文字を書くという特別さを演出してくれる工夫があって、今回のリニューアルは素敵。
次回、青インクを補充購入するのはいつだろう。楽しみです。

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☆Amazonではこちら。→ 万年筆用ボトルインク 60ml【トフィーブラウン(TOFFEE BROWN)】 105188
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2010.07.24

1000円万年筆のプレジールを買ってみました。

発売のニュースを聞いたとき興味津々だったのですが、その直後どこに行っても(東京の大型店でも)見かけなかったのが、プラチナのプレジール。←メーカーHP
あれっ。
なんかプラチナのトップページが前よりお洒落になってる!ちょっと嬉しい。

軸色がいろいろあることだし本当は実物をよく観察して選びたかったのですが、また送料無料の罠に負けました。
定価は1000円です。
せっかくの廉価万年筆だし、実用っぽい地味なのもどうかと思ったのでバイオレット色(細字)を選んでみました。
プラチナ万年筆 プレジール(Amazon)


届いてみると、贈り物として十分使えるレベルの、結構しっかりした透明プラ製のフタ付箱に入っていました。
1000円だとここまで高級化するのかと印象良し。

そして、公式サイトの写真ではあまり想像できなかった件ですが、軸の色目がなかなか綺麗!
「アルミにアルマイトパール加工」だそうで、艶々と滑らかな手触りです。
キラキラな粒っぽさはないのですが、最上部に透明な膜が一層あるかのような(ワックスでよく手入れされた車の表面みたいな)奥行きのある光沢なんです。
こりゃー意外と、ブルーやレッドといった濃いめの色軸の艶のほうがカッコイイのかもしれない。

Platinum Plaisir : Violet

私の、この薄紫色は淡いけれど落ち着いていて大人っぽい色味です。(ピンク軸とも迷ったんだよなー)
予想していた以上の見かけだったので気に入りました。

ただ、クリップが、軸と同じ色が溝の中に入っているんですが、ここの紫色塗料の表面が少し波打っていて、よく見ると気泡っぽいものが入っている。
このへんは店頭で選べば避けられたかなという思いも少々..。
気にしない人のほうが圧倒的に多いであろう、ちょっとした「個体差」ですよ


パチッとはめこむ方式のキャップは、リング部分ががアウロラのオプティマと同じくらいの幅で存在感大きめです。
しかし、見た目と全く違って、軸の後ろにつけても何も感じないくらい超軽量!さすがアルミです。

1年間、蓋を付けっぱなしにしてもインクが乾かないという画期的な機能も搭載されているわけですが、確かにキャップの内部には半透明樹脂の帽子のようなもの(インナーキャップ)がはめ込まれており、これで気密性を確保しているようです。
「万年筆なんてたまにしか使わないけど興味あり」というユーザ層にもアピールできますね。
プレピーのキャップにも同じようなものが付けられているんだけど、もっと強力ということかな?
それに加えて、キャップのはめこみは、ガッチリと硬いです。開けるときに手が滑って吹っ飛ばしそうになります。


B003PRGZZYパーツ的には「首から下はプレピー」ということで、書き味は想像できていました。
"1000円"のキャップをあけると、見慣れた"200円"の姿が現れるという視覚バランスはちょっと気になる(笑)
プレピー(メーカーHP)

プレピー自体は好きで、黒・青・赤・緑の4色で持っている私。
軸直径が手にちょうどよくしっくりくるし、一見では万年筆とはわからない、200円だからこその「普通の文具」っぽい見かけも外で使いやすくて。
使いまくったわけではないけれど、3カ国ぐらいは一緒に旅したかもしれない。
「とりあえず持っていく万年筆」といえばコレしか考えられなかったし。

それに、グリーンのインクが、なんでボトルで出ないのかと思うほど好きな色なんですよ。
明るくて生命力のある植物緑!
※注:プレピーは軸色に合わせたインクがついてきますが、プレジールは全て黒インクです。
 グリーンなどのカラーインクは2本セットのカートリッジを別途買うこともできます。

プレピーは、個体差は承知ですが私にとっての「当たりペン先」の特徴として、「細字」の字幅が♯3776のような高額ペンの細字よりもいくらか太く書けて、ちょっと「中細」っぽい感覚。
(厚みのない)スチールペン先ならではの意外と心地よいしなりがありますし、ま、この値段なら十分、悪くないんです。


というわけで、プレジールとは首軸をくるくるまわして手持ちのプレピーと交換できます。
気に入った色味のプレジールを"高級着せ替え軸"として用意し、プレピーの気に入った書き味の首軸をつけかえる(時々買い足してみる)という位置づけになりそう。
普段から手持ちのプレピー黒軸の書き味が気に入っていて早速プレジールに換装。
パープル軸でも黒めっきのペン先はそれほど違和感無し。
赤や青の軸ならサファリっぽくてもっと格好いいのかしらと妄想。

もともとついてきた紫色のペン先が付いた首軸はストックとしてとってあります。当たりペン先だといいなー

次にもう一本買うなら、プレピーでは全くもって手に入りにくかった中字ニブも興味ありです。
安いのばっかり増やしても仕方ないんじゃ..?と思うのですが、今まで買ってみた「1000円万年筆」のなかでは一番好きです。

ブルー軸もきっとテカテカで美しいだろうと気になっているので、いいかなあ…!
(こうも暑いと青軸しか考えられない)

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2010.07.20

「蒼天」インクを使いはじめました。

B003TN8HR8ずっと気になっていたけど購入のびのびになっていたセーラーのボトルインク「蒼天」が本日届きました!

少し迷っていた理由は、現在中屋万年筆に入れて日々使用している、パイロットの「紺碧」と似すぎているのではないか(名前もそんな感じだし)という心配。
紺碧を買ったときの記事:こんぺき色のインクと、赤革ペンシースを買ってきました。

ターコイスもペリカンで持っているし...。
好きとは言え、同じ傾向の色味ばかりを集めても無駄になってしまうのではと躊躇してました。

なんとか踏みとどまっていたものの先日の趣味文を読んで、ダイヤ入モンブランは無理だけど、インクの一本位、いいじゃないか!という気分になってしまい・・・
Amazonでぽちってしまいました。 こわいよ送料無料!


セーラーのボトルは他にブルーなども持っていますが、新仕様であるインクリザーバー付のものは今回が初めて。
ボトルが平たくて、ペン先が大きめな万年筆への吸入には難儀していたのが解消されるのか、非常に期待しています。
(口までたっぷり入っている新品なうちは効果は不明。
そのうち水位が下がってきたらレビューしたいと思います。)

100720 100720

そんなわけで早速、プロフィット21の中字に入れてみました。
前述の、パイロット色彩雫「紺碧」との違いですが、書き出してすぐ位だとアラーやっぱり..というくらいには同じ印象です。

しかし、紙の上に落ち着けて観察してみると、個性はずいぶんあるような。
"そら色"は紺碧の方だと思います。あたたかみがあってクリーム色の紙にも馴染み良し。
いっぽう蒼天は、ブルーハワイのかき氷シロップみたいな、下地が白いほど目に涼しい青味。

どちらがいいかは好みは分れるでしょうし、そもそも「気にしなければわからんでしょ」程度の違いですが、下記に並べてみます。


・「紺碧」はグリーンの成分が多めで柔らかく、あおみどりの系統がハッキリ出ている色味であるとあらためて気付いた!

・「蒼天」は紺碧のような黄味がかった感じはない。明るいクッキリ青。
 セーラーらしいと言うべきなのか、字の中のインク溜まりの部分やエッジにうっすらと赤味が残る。
 コレクトの情報カード(方眼)のような硬滑らか系の紙には紫がかった反射が線の中に確認できる。
 (とはいえ柔らかくて吸インク性のある紙ではほとんど目立たない。)

・色味は例えて言うなら、WindowsXPの青いフレームや、HTMLで"特に指定してないとき"のリンク付テキストのような、ハッキリした青に近い。視認性はよい。
 濃淡は少なめなので、落ち着いた情緒のようなものはそれほど無いかな。
 いかにも人工っぽいクールさのある、いまどきの派手系カラーインクという感じ。
 青紫が進化した「明るいロイヤルブルー」といってもいいかもしれず、キャップをはずして少し放置すると通常のブルーインクに近い、彩度のある濃青が出て来た。意外に使いやすい。
 真っ白な紙に書いた上での涼しさ・発色のクッキリさは「紺碧」より「蒼天」のほうのコントラストかもしれない。

・書き心地がとても良い。
 別物かと思うほどにペン先がみずみずしく滑るようになり、セーラーならではの硬いバネバネしたしなりを味わえるように。
 ・・・プロフィット21って良い万年筆だよねぇ!
 カタログギフトでの貰いものという問答無用な経緯で入手したのに、大当たりだったわと再感動中。
 このペンには、これまで「青墨」のカートリッジを入れてきたけれど、すこしざらっと(ゴリっと)した書き味に変貌したのが気になり、少々手が離れていた。
 (カートリッジ内で棚釣りが頻繁に起こっていて、それによる原因も多分にあると思う。)


いちばん書き込む手帳がクオバディスのエグゼクティブ(白色紙)だし、カード書きにも良いので、このクッキリさが非常に気に入っています。
手持ちの中だとオプティマの青軸が最高に似合いそうですが、国産中字くらいまでが5mm方眼にも対応できて実用的なので。
このままプロフィット21を専用ペンにして使っていこうと思います。

この夏限定とありますけれど...うーん、まだ暫くは品切れないよね?
「利休茶」色も気になるし。

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2010.06.13

万年筆も季節の入れ替え。

100612週末は、「使用頻度が極めて少ないのに長らくインク入れっぱなし」の万年筆を10本(!)くらい洗浄して、休養に入ってもらいました。
本格的に暑くなる前に選抜しておきたかったので、これで気分もすっきりです。

自分のなかでしばらく続いている「細字ペン先ブーム」のせいか、今回の洗浄ほとんど中字以上のものなのですが、まあそのうち好きな傾向(字幅だけでなく重量や材質も流行要素。)も移ろっていくだろうし、しかるべきときに復活してもらうことにします。

しかし服の衣替えと違って、ここで休養品を大事に仕舞い込んでしまうと、"場所が空いた"という視覚情報から余計な買い物に走りそうです。
中味カラッポのまま、いつもの場所に並べておかないとなあ。

ちなみに、以前も書きましたが洗浄必須アイテムは、無印良品のノズル付ポリボトル。
それに加えて、インクに染まった水の吸排出用に、適当な入れものを洗面器代わりに。
イチゴ等が入って売られているくらいのサイズの透明な容器とか、豆腐のパック位のでもいいと思うんですよ。
そういうのをよく洗って万年筆洗浄用に1個確保しておくと、水を無駄なく使えて周囲も汚れにくいです。

ここ1週間くらいの机上定番は写真の4本。
(普段は引き出しの中に1本づつ並べて保管していますが、すぐ手が伸びる定番用として土屋鞄で購入した革のペントレイをキーボード横に置き、このなかにいつも何本か入ってます。
あれこれ使いまくって気が散ってるときは微妙に山盛りになってることも!)

いまはちょっとデジタル多めのシーズンなので、万年筆といえば手帳にちょこちょこ書きが中心。
ペリカンのM800(EF)とセーラーの長刀(中細)にウォーターマンBB、先日の新入りであるパイロットの銀軸(F)に松露、中屋万年筆(細)に紺碧を入れてます。
・・・インクのバリエーション少なっ。今週は基本、あおみどりの気分で。


ペリカンの新しい限定品の「ブルーオーブルー」、通販で予約を受け付けはじめたところなどもあり、画像も出て来ましたね。
「青いM800系列」が出る、とコミミにはさんだ時点では今年の目玉(←自分のなかで。)になりそうな予感があったのですが、画像を見た限りでは見かけの予想が外れてしまいました。
勝手に想像してたのはペリカンのコンコルドの雰囲気が濃くなった感じ。

実際は、既に持っているオプティマ・クラシックの青軸が大人しくなった(笑)雰囲気に似ているのでさてどうしようかなあと。
写真からは、いくぶん半透明な感じもうかがえるので実物見るまでは油断は出来ませんが、ペリカン内での個人的な需要はM400のホワイトトートイスのほうかも?
(しかしその前にiPhoneとか...デジタル部門もいろいろありで...)
などなど、風呂の中でも真剣に考えている日々です。

先日のシルバー軸カスタムをはじめとする主要メンバーの満足度が非常に高いので、万年筆欲は、今のところかなり静か。
しばらくもう、このままいきますから!的な達観があります。

.....などと立派なことを宣言してみますが、「今のところ」ってのが実に怪しい。


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☆関連過去記事は下記ご参考下さい(入手時に書いたもの。)

セーラーの長刀万年筆を買いました。
金ペン堂でペリカンの800を買いました。
伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。 ← 前・後編あります
銀の万年筆をいただきました。
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2010.05.19

銀の万年筆をいただきました。

100518このことは以前ちょこっと書いたような気がしますが、実家のお隣の方から古い万年筆を頂きました。
「趣味の文具箱16」の話を母から聞いて、「あらーそんなに好きなら是非!」と昔に愛用していたものを私宛に譲ってくださったとのことで。
ほんっとに嬉しかったです。

この金属軸には格子模様が彫ってあり、よく似たデザインのが以前パーカーで出ていたのは知っています・・・
(遙か昔の子供の頃にも、ボールペンかなにかでこんな感じのを使った覚えはある。ホンモノかはわかりませんが。)

観察してみたところキャップの下のほうに
「PILOT CUSTOM STERLING SILVER MADE IN JAPAN」
の文字が!
なんと.....。
いつかは欲しいと憧れだった、銀軸の万年筆が今ここに(涙)
このクラシックなデザインのペン先には、18KWG(18金ホワイトゴールド)、F(細字)の刻印があります。
(下の写真参照ください)

帰宅後さっそくカートリッジをとりつけてみたところ、素晴らしい書き味です。
決して柔らかいわけではないのですが、この形ゆえの独特のしなりを感じます。
おそらく元の持ち主の書き癖からくる極小の面がついており(これがまた私の筆記角にも心地よく、大人っぽい線で字が出てくる。新品のペン先では決して味わえない手馴れ感といいましょうか。)たいへん滑らかに細字が書けるのです。

いやあ有り難い...
とにやにやしながらふと手元を眺めると、大変なことが発覚しました。
指先がまっつぁおですよ!
ペン先の、いちばん下のV字状になっている根元部分からジワジワとインクが漏れだしていました。

もちろんコレが原因というわけではないんですがその頃、私の体もまたジワジワと蕁麻疹が浸食中だったので。
東京に出てパイロットのペンステーションに持ち込むなどという夢は叶わず、以前もアウロラのキャップ交換でお世話になったことのある地元の文具店経由でメーカーに出してもらいました。
かゆみがほぼ治った先日、万年筆もまた1ヶ月ぶりに退院。
お店はセール期間中だったので割引きもしてもらい、4000円ちょっとで元気になって帰ってきました~。
(気のせいかもしれませんが、すこし緩めだったキャップもしっかりと固くはまるように調整してくれたような感じがします。パチンと入れる勘合式です。)

待っている間に、コンバーターを用意し(使い慣れた操作で入るCON-50がいいと判断。格好いいけど"押して"入れる70はペン先がどこかにぶつかりそうでちょっと怖いんです。)じっくり考えて、色彩雫の「紺碧」を注入。
やっぱりこの色は、春から夏にかけて大活躍する大変美しいインクだと思います。
僅かに黄味がかったペリカンのターコイスが日差したっぷりな空色とすると、紺碧は、酸素濃度薄めなくらいに上空の青色ですね。
毎年、手帳にこれらのそら色系統の字が増えてくると、だんだん夏に近づいてるなあと思います。

100518 100518

というわけで、私は古いペンの知識が皆無なので、これの詳しい名称などは判らないのですが。
思いがけず私のところにやってきた素敵な万年筆、今年を象徴する一本になりそうです。

部分的ながらも実は、年月を経たなりの燻し銀の色味はかなりしっかりとついていまして、アンティークな渋みを放っていたのですが。
(だいぶ迷いましたし、それはどうよと思う方もおられるでしょうが、)これは私の時点で一度リセットさせて頂くことを決断。
貴金属磨き布で結構ピカピカにしてしまいました。

柔らかい光沢と、吸い付くようなあたたかい触感、これが銀なのだなあ。
これからまた、私の手の中で育っていくのが楽しみなのです。
大切に使っていこうと思います。
(これを起点に他にもシルバー軸が欲しくなっちゃったらどうしよう。)

重さはコンバーターやインク等セットした状態ではありますが28gくらい。
手持ちの中ではわりと重めの部類ですね。
とはいえ、キャップを後ろに付けても私の手には合うバランスのようで、程良いずっしりを楽しみつつコマゴマ書くのを楽しく感じています。
今後しばらくは、紙類が紺碧色の記述で埋まっていきそう....

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2010.04.21

プラチナの赤インクを使っています。

100421地味色インクばかり好む私ですが、「赤ペン」も何か一本持っておきたいよね。
・・・と思って買ってきたプラチナのカートリッジです。
蝶々柄のプラチナのショート軸を専用にして数ヶ月、結構重宝しているのです。
この万年筆、値段と書き心地の良さに感動して何本か購入したのですが、そのたび人にあげたりして白軸だけが手元に残りました。
・最初に買ったときの記事です:チョウチョの万年筆が届きました。

学校の先生の"丸つけ用"ペン(ソフトペン)でお馴染みですから、赤入れと言えばプラチナ。という勝手な思い込みがあるんですよね~。
照明によっては濃いピンクにも朱赤にも見え、インク溜まり部分の反射光はうっすら金色という、わりときつめな鮮やかさ。
紙面の罫線も遠くに霞んでしまうような「前に出てくる!」感じの赤がなかなかいい仕事してくれるんです。
注意を惹きたいここぞというときの囲みや注釈入れには、これぐらい主張の強い色を使うと目線が一瞬止まってくれるような気がします。
紫がかってもうすこし暗く落ち着いていた方が断然好みだし、普段の書き文字用インク色ともしっくり馴染んで読みやすくて使いやすいであろうことは判っているんですが!
(いろいろ捜しています。色しずくの「躑躅」とか欲しい季節になってきたし..
モンブランのボルドーを持っているけれど、これは私のなかでは限りなくブラウン系統のインクに分類されてます。)

しかし、なんとなく気持ちをもう一段上げたいというとき、思い切ってこれをメモ用紙やカード一面に使ってみると、強烈な視覚刺激が理由なのか(笑)、すごく効果があるみたい。
頭の中がシャキッとするんですよ。

わざわざ白い軸にこんな色で使わなくともいいのではとも思ったのですが、ペン先は、根元まわりの樹脂がうっすらとピンク色に染まり(あんまり年月が経てば落ちないかもしれないなあ。)、裏側はもちろん、表の小さな穴からも紅色の液体が透けて、なんだか白ウサギのようで可愛いのだ..。

古くからのスタンダードなインクであるわけなので、たくさんの人に使われてきた機能的な色なのだと思います。しかも安価だし!
マル付けの赤というよりは、濃イチゴシロップ色として楽しむのもいいかもしれません。


ちなみに最近気に入っている情報カードは、上の写真にいっしょに写っている、「補助6ミリ罫」というもの。
ミード(mead)製のカードが欲しくてうろうろしていたのですがこんな田舎では見つかるはずもなく、これなら似てるからいいやとコレクト製のを買ってきまして。

タイトル入れて10行そこそこという、ほどよい書き込み量と空間比率がいいです。
"長めの箇条書き"でぽつぽつと思考が整理しやすいうえに、追記事項もあとから隙間に書き込める、いつもの手帳の延長のような感じで使えるのが好きで。
情報を書き込むというよりは、ネタ出しなどのアウトプット系に向いているレイアウトじゃないでしょうか。

方眼だと、1枚の中に詰めこまなければというプレッシャーを感じるので(・・というのは私だけかもしれませんが)、そのあたりはうまく使い分けたいですね。

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先週の今頃は、体中どこまで斑点が増えていくのだろうと嘆いていた私のじんましん、まだ若干むずむずしますがゆるやかに恢復中。
「かゆい」ということで頭がいっぱいになっていた約1週間、ほんとに何も手につかず、どえらい目に遭いました。
ここ何日かでようやく脳内のピントが合ってきた感じ。
教訓:長さがちょうどいいからって30cm定規で背中をかくのはやめましょう。肌が傷だらけになります。
はやく映画館や美容院に行きたいんですけど!(涙)

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2010.03.13

モンブランのインクを使い切りました。

愛用のロイヤルブルー、とうとう、ひとびん終了しました。
昨年冬に入った辺りから、どう傾けても(壜底の「かかと」に集めまくっても)、大型ペン先の149や146の吸引が困難になり。
その時点で諦めて新しいのを買い、もう使いはじめています。
残り少ない古いボトルのほうは、前回の更新で書きましたが「注射器+空きカートリッジ」方式で何本かのペンに振る舞いつつ、昨日ようやく、最後の一滴までの供給を完了。

それにしてもこのインク、輝くようなサファイヤ色が派手だなあと思う時もあるのですけれど。
私にとっては、大好きなモンブランの万年筆と共に一番の基本づかいにしたい青だといえます。

100313

洗浄済みのボトルは意外なほどに透明度があって、ガラスも厚くズッシリ。
波状の壁になっている部分がきらきらして綺麗です。
空気が入ってるだけ(笑)でもけっこう目に楽しくて、ペーパーウエイト的に使えるんじゃないかな?
インク残が少量でも使いやすいよう工夫された靴型デザインであるわけですが、今度は違う用途で机に常時置いておきたくなりました。
(セーラーなどのインクなどを詰め替えたら便利かもと思っていたけれど...ゼムクリップに変更しようかな。
水入れて花でもいけてみたい気もする!)


そうそう、まだあまり減っていない2本目を持っているこのタイミングで、モンブランのボトルインクが今年から大幅にデザイン変更されるとのニュースをききました。
靴型であることは変わりませんが、もっと四角い感じになり、容量もちょっと増えてキャップが豪華になったり等々、情報を集めているところです。
ベーシックなインクはそのまま色味の変更がないみたいなのでホッとしました。
(いずれ、ブラウンやグレーなどの新色が出るようなので、それはかなり気になってます。)

ブルーブラックは既に新しいデザインで販売が始まっているようなので、どこかで目撃したい!
残念ながらBBもブルーも、まだまだ手持ちのボトル内にたくさん中身が入ってるので。
私のインク備蓄箱(無印良品の「PPキャリーボックス・小」)に新ボトルが加入するのはいつのことやら。

・・・ということで既に旧デザインになってしまった、この丸みのある靴型ボトルも、私が買った2本の間で実は微妙なデザイン変更がなされています。
今回カラになったのは3年前くらいに近所のLOFTで買ったものですが、ボトルのラベルや箱の表面に、うっすらと光る小さなホワイトスターマークが全面に印刷されているんです。
指で触ってわかるようなエンボス加工というわけではないのですが、この、粋な地模様のせいで高級感が。

一方、昨年に通販で購入したほうは、この模様がどこにも無くてつるりとしています。
ラベルのデザインも少し違いますね。
箱には、このくらいの時期までには使い切ってね表示と思われる(私のは、Best before 2014 MAR)刻印もついてました。
このペースならきっと余裕で大丈夫!


文具に限らず、同じものを淡々と継続し、そしてきちんと使い切る楽しさって、情報に誘惑される日々にいるとなかなか味わえません。
だからこそたまにこんな瞬間が来ると、達成感が大きくていいものだなあ。としみじみ思います。

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☆前回、ラミーの青を使い切ったときに書いた記事: ボトルインク終了。

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2010.03.11

春はインクが欲しくなるなあ。

毎年のように今度こそは行くぞ!と思いながら花粉やら年度末やらで踏み出せずにいるうちに、とうとう規模縮小されて「祭り」から「フェア」に名前が変わってしまった、日本橋三越の万年筆イベント
うぅむ、それでも日本のメーカーがペンクリニック付で勢揃いなわけだから、きっと楽しいに違いない。

さっそく、今日行って購入してきたという方からプラチナで新発売の顔料インク(ブランセピアとローズレッド)の筆跡をtwitterからの写真で見せて頂いたのですが、万年筆らしい濃淡もきちんと出ていて実に使いやすそうな発色!
茶系のインクが欲しいと思っている私にはかなり羨ましいお話です。
ボトルのデザインが、昭和またはそれ以前と言ってもおかしくないほどに、超・古風なのも印象的...。

セーラーから出ている春のシリーズもどれも素敵ですが、特に桜森がとっても気になっています。
こういう可愛い色味は、あえて太めなペン先で使って楽しみたい!
(でも、地味系インクばかり好きな自分が、これをひとびん使きれるかは頭の中でよく相談しないといけない。)


100308ところでこちらは、プラチナの黒インクです。 (ぜんぜん春っぽくない。)
先日、よく行くショッピングモールのポイントが貯まって500円分の金券と引き換えることが出来ました。
その足で文具売場に直行して楽しく買い物してきたわけです。

細字では黒インク、という実用的すぎる組み合わせが最近何故か気に入ってまして、昨年購入の中屋万年筆のようなとっておきクラスのペンにも導入してみたくなり。
カートリッジと迷いましたが、もし気に入ったらいろいろ使い回す可能性も考えてボトルで購入。
それにしても420円は安くてありがたいです。

入れてみた結果、ブルーブラック等よりずっとフローが良くて使いやすくなりました。
この万年筆はかなり細字で、出の渋いインクだと書き味がちょっとコリコリしすぎてしまうのが気になってたのですが、黒でいちばん改善された感があります。
この字幅だからというのもありますが、濃淡は僅かしか見えず濃いめの黒。
線の存在感が今までになく出て良いなあ。
液体シャーペン(?)みたいな使い勝手になって、相当に活躍しています。
Moleskineなどでも滲みが少なめな印象です。

季節柄、ターコイスやグリーン系のインクを使いまくりたい気持ちもすごくあるのですが、ベーシック過ぎる黒の良さにも気付いてしまった大人の春(....なのか?)。


ところで私は、内部で金属球がコチコチと移動する感触が好きなので、プラチナ製のインクは今までカートリッジでばかり使っていました。
他社インクを使いたくなったら、洗った使用済みカートリッジに注射器で移したりとか、しょっちゅうです。

注射器といっても、ダイソーに売っているおもちゃみたいなものですが。
スポイトよりはずっと細いパイプなので、こぼしてしまう失敗がほとんどありません。
作業後に、内部についたインクを洗うのも簡単ですし。
化粧水を旅行用などのミニボトルに移し替え用のものとして売られているので、一本持ってると便利です。
コンバーターが入らない小型サイズの万年筆にも、この方法で充填できるわけですし、コンバーターを買うほどではないけどちょっと使ってみたいインクがあるときにも。
カラのカートリッジは各社何本かづつでも、捨てずにとっておくといいですよ。
(注射器は、カートリッジの中を洗うのも便利。)

この注射器も、ペン本体の洗浄用にも使えないこともないですけれど、容量はそう多くないしピストンが固くて疲れるのでおすすめできません。
以前もここに書いたことがありますが、私は、無印良品の園芸用品売場にある、「ノズル付ポリボトル」を昔からペン先洗い用によく使っています。
結構たくさんの水をピンポイント的に噴射できるので、特に両用式の万年筆は、中に水を通して洗えるのでとても重宝します。
2サイズありますが、小さいほうで十分。くれぐれも水圧は加減して下さいね。
でも、これが便利すぎて超音波洗浄機などは滅多に使わなくなりました。

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2010.02.10

ペリカンの青色透明軸万年筆を買いました。(M205)

これは、昨年の暮れに買ったペンなのです。← 今年は「まだ」であることを主張!
ペリカン M205、ブルーデモンストレーター軸です。

夏頃からいろんな通販サイトの画像で眺めていて、クールで格好いいなあと。
その後伊東屋などで実物を目撃して(想像していた色味と若干違うものの)、やっぱり"今度こそ"欲しいかも、と再確認。
このシリーズ前回の限定であった無色透明軸は、スーベレーンのM800購入計画と決行でおなかいっぱいになっているうちに売り切れてしまいました。

昨年は昨年で、秋頃に中屋万年筆が魂(と予算)を奪っていったので、年内はとりあえずもういいか...などと考えていた12月、うちの近所の文具店に何故か2本も入荷。
こんな可愛い風景見ちゃったら我慢するのもう疲れたよパトラッシュ...
頭を冷やすためにいったん帰宅して「通販だとどれくらいの値段なんだろう」と調べてしまったのが決定打に!
この日の夜は軽く酔っぱらっていたことを言い訳としておきたい。

やがて数日後、速やかにうちの宅配ボックスに入っていたのでした。

Pelikan M205 Blue Demonstrator

この青色は照明によってはだいぶ違って見えるので、「思ってたより暗い」と思う人も結構いるんじゃないかと思います。
私はもうすこし鮮やかに水色っぽいイメージだったのですけれど、実際はずいぶん大人しめの沈み加減。
まさにペリカンの青インクをそのまま薄めたような、水中のブルー。

・・・というと格好いいけど、私が最初に連想したのは「うちにある、ゴハンを1膳ごとに冷凍保存しとく容器の蓋の色」だなあと。(←わかる人にしかわからない、ジップロックコンテナやその類似品のフタだ。)

好き嫌いが分かれるタイプの青かもしれないんですが、そんなに濃い色でもないのにずいぶん落ち着いている。というギャップが私は面白いと思ってます。
だから銀色クリップが視覚的に浮き上がることなく、そんなに安っぽくみえないのも強みかも。
もちろん透明軸の宿命として「すごく高そう」にも見えないんですが、まあホドホドで留まっている感じ。

とはいえ、パソコンの画面や空中の明るいところに透かして、中のピストンやら首軸付近の中身をみているのは楽しいです!
インクは、私の手持ち在庫ではおそらく何を入れても暗く黒く映りそうですが、ふとしたときの水滴状の溜まりでうっすら本来の色が綺麗に透けて美しいのです。
(軸色に最も近いことを狙って、純正のロイヤルブルーを入れてみました。)


Pelikan M205 Blue Demonstrator選んだのはEFです。
私の場合、実用即戦力と言えば細字なので、これにしておけば引き出しの肥やしにはならないであろうという判断から。

インク注入後、ちゃんと「人差し指と親指の間に置いてスーッと引き摺って(つまり自重だけで)途切れ無く線が引ける」、ペンクリニック川口さん推奨の状態。
通販でもこの点は大丈夫だった。嬉しいよー。

ペン先はとても硬く、鉄ペンぽいシャリシャリも特に無いです。
ペリカン特有の丸く滑らかな書き味のせいで、硬さが帳消しにされている感じもあり、柔らかい紙(Moleskineや、使い進めて紙がこなれてきた手帳のページなど。)には特に気持ちよく書きつけることができます。
有り難いことに国産ブランドのFニブに迫る細字なので、5mm方眼のカードなどにもびっしり書けてしまうのが重宝!

ペリカンのロイヤルブルーは、淡い儚めな色味ですよね。
フローは問題無いものの、これくらい細い字幅には少々存在感薄めになるので、次はパープル色のインクでも入れてあげようかな~
(私は、ペリカンのインクは少々水分が飛んだくらいの時期のマットな感じが好きなんですよね。)


今、これとほぼ同じ体格であるM400のEFのほうにターコイスインク入れて使ってるんです。
購入4年を経て、いくらか太めの線になっているのですが、ほんっと素晴らしい書き味に成長中で。

当初は、想定より細字過ぎるのと超軽量であることで「M400は向いてないな」とすら考えていたのですが、今ではすっかりこの、「指の骨の延長」みたいなコンパクトさと、経年で培った柔らかい紙当たりがお気に入り。
この透明軸もきっと、4年後にはこんなふうにまで育ってくれることを期待しています。

M205は、ニブのデザインはかなり素っ気ないのだけは少々気になります。
軸もペン先も華やか仕様のM400と較べると物足りなさも感じるのは仕方ないのですが、それは別腹として考えたい。
きっと、このシリーズでまた好きな色の透明軸が出たら今後も買っていくと思うんです、確実に。
そんな不思議な愛着を感じます。

次回に生かしたい反省点でもあるけれど、どうせならBニブくらいで購入してインクをじゃばじゃば使いまわしながら気軽に楽しめる位置づけにしたかったかな。
(EFクラスはこだわった結果、あまりにも精鋭を揃えてしまったという個人的事情も...。)

もちろん、ピストン吸入式の万年筆を初めて使ってみたい初心者の方が、手帳用に携帯したり勉強にもバリバリ使うための最初のものとして選ぶものとしてもM200台のシリーズはおすすめな気がします。
鉄ペンではありますが、コストパフォーマンスが良い上に、所有の満足感は大きいです。


というわけで、私が購入した通販サイトは楽天のこちら
価格に加えて何が決め手になったかというと、ボトルインクが「2本」もオマケで付いてくるという特典。
(大好きなターコイスとロイヤルブルー、これでもう、しばらく先までの備蓄は完了した!)
専用箱での包装ももちろん丁寧で、良いコンディションのペンが届いたので今回の買い物は大満足です。
ちなみに、Amazonの場合は最安で8500円。ニブによって販売元や価格が違います。


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B002JH959E★今までの「透明万年筆」の記事まとめ(新しい順)
透明軸の万年筆が届きました。(パイロット カスタム74)
レシーフのクリスタルが届きました。
透明万年筆と空色インクを買いました。(ラミー サファリ)

★今までの「ペリカンの万年筆」の記事まとめ(新しい順)
金ペン堂でペリカンの800を買いました。
ペリカンの400が増えました。
ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。

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2010.01.18

「青墨」インクを使いはじめました。

以前から興味津々だったのが、プラチナやセーラーから発売されている、顔料系の万年筆インク。
「極黒」などが知られていますが、滲まない・まっくろけな色味を求める人にはたいへん好まれているそうですね。

ただし、普段使っている染料系インクと違って、軸内部で乾いてしまったときの落ちにくさから引き起こされるペンの不具合など、ちょっと怖いことも聞いているので二の足を踏んでいました。
こういうのを使うときは「コレで、頻繁に書くかどうか?」から考えないといけないのでしょうね。
そもそも黒インク自体を滅多に使わないので、私にはまだ敷居が高そうでした。


しかし昨年、この種類の青色系も発売されたと聞いて、ああこれは我慢できないかもしれないなあと..。

実は、プラチナの「顔料ブルー」は、昨年、中屋万年筆のイベントで試す機会がありました。 → メーカーのHPではこちら。

もちろん、漆軸の万年筆を買うためにはるばる乗り込んでいったのですが、各種ペン先試し書きのときに、職人さん自らが気に入って使っているという軸も貸して頂きまして。
そこから出て来た線は、プラチナのブルーブラックよりは明るい、ロイヤルブルーのような青。
「それ、この前でた新しいインクで、顔料の青なんですよね~」と、たいへん気に入られているようでした。

驚いたのは、フローの良さです。
細字ニブでもさらさら書けて濃淡も結構あるし、「顔料」の先入観が崩れました…

使ってみたいと考える方はぜひ、色見本と共に詳しく説明がされている下記サイトをご覧になるとよいかと思います。
特に、放置の危険性やメンテナンスの項目もご覧ください。
プラチナ萬年筆 顔料系ブルーインク 新発売! ファン待望の超微粒子顔料ブルーインクです!

100112 100112

と、前置きがいつものように長いですが、今回買ってみたのは、セーラーのほうから出ている「青墨(せいぼく)」。
「あおすみ」だと思ってた!

まずは手軽に扱えるカートリッジにしました。
いろんな万年筆に使い回すほどの勇気は(まだ)ないので、ちょうど寝かせ中だったプロフィット21のMニブを「専用ペン」にしてみようかと。

万年筆用超微粒子顔料インク(ナノインク)、と箱に書いてあります。
カートリッジ本体にも「ナノインク」と金文字がきざまれており、ここでぐぐっと緊張してきます。

・・・書いてみると。
暗ターコイスというべきか、深海色というべきか、これはいわゆる「あおみどり系ブルーブラック」でした。
(正直なところ、ウォーターマンのブルーブラックとぱっと見の区別がつかなくて、色に対する驚きはほとんど無し...。)

プラチナのときの体験と同じく、フローもたっぷり、濃淡も綺麗ですが。
色の乗りがくっきりしていて、白い紙に書くと(もともとフローも多めなMニブだからというのもあるけど)、グっと前に出てくるような立体感さえあります。
私はもちろんそうなんですが、この、緑寄りな藍色が好きな人にはたまらない発色と言えますね~。


Moleskineに対しては
・裏抜け具合は、「全然抜けない」というのを期待していたが実はそれほど鉄壁ではなかった。
(これについては古典BBやラミー青のほうがよほど優秀な気はする。)
しかし、太めの字でも先端や交点中心に若干ポチっといってるくらいなので、まあ実用の範囲内か?
盛り上がるほどのなみなみフローの割にページを裏返すとその程度なので、この紙にしては、もちろん大変に良い仕事をしてくれていると思う。

・滲み具合は、これもやっぱり完全ではなく、ちょっとエッジがボケ気味かな~。
はっきりいってこの点、好みからはギリギリなところ。
気まぐれなMoleskineの紙の個体差によっては、ムズカシいときとイイ感じのときの差が大きくて、少々予想外。

でも、裏抜けしない度の高さは有り難いので、今後このノート上でも使うと思いますが。
乾いたときの擦れも特にないですね。


クオバディスのエグゼクティブやコレクトの5×3方眼カードといったような、目の詰まった硬めの紙のうえではサラサラスラスラと、微少ながらサ行な書き味で。
(手応えに「粉っぽい」感じがある。とまでいってしまうとそれは"超微粒子"という説明書きを鵜呑みにした錯覚かもしれない。
しかしなんとなく、染料インクの場合と違う筆記感じゃないか、と思うのだけど....。)
そして上記のように、白の上でのクッキリ発色が、これらの紙でも目に楽しいです。


あと、ウォーターマンなどの染料系とは色は似ながらかなり特徴的に違うところは、「手帳やノートの、印刷された罫線等を弾かず、しっかり上にインクが乗る」ということかな。
その点でも気に入ってます。


いままで何度か色しずく系を出し入れして、使い道が定まらなかった(このシリーズ、色は好きだけど紙を選ぶから大変→でも綺麗だから使いたいので入れてみる、の繰り返し。)、このプロフィット21のMニブ、今度こそ安定需要につながりそうで期待しています。

ああ、でももう一本、プロフィット21のEFがあるからそっちにも入れちゃおうかな~。とか、長刀研ぎのほうに入れるとすぐ減っちゃうかしら、とか、野望はむくむくしてきた!


付け加えると、上写真のとおり、インクの箱の裏には、「セーラー製の万年筆以外には使用しないで下さい。」とあり。
(まあこれはカートリッジなのでそうせざるを得ない。ボトルでも売ってますので、今のを使い終わったら買ってみたい!)
ちなみに、プラチナの顔料ブルーのほうにも「専用万年筆のみ対応」という注意書きが。

とにかくそれくらいは心してもらわないと。というか、難易度が高いですよというメーカーからの念押しはヒシヒシと感じられるので、ペンに優しい、計画性のある消費をしていきたいと思います。
ちなみに、Amazonで買ってみました
現状、3月末までどんな少額品でも送料無料なので、インクや替え芯・コンバーターなどの消耗品補充に、ぜひともご利用おすすめな感じです。
カートリッジみたいな小さい商品でも「封筒にぽろり」じゃなくて、トレイ状のダンボールにしっかりセットされて届いたので、梱包品質も満足でした!

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2009.10.21

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(後編)

前回は軸の件だけで力尽きて書き終わったので、気を取り直して肝心のペン先方面のレビューをしたいと思います。


私はこれまでにプラチナ♯3776系モデルを2本持っていまして、
(・中字のセルロイド金魚軸と、 ・ミュージックペン先の黒軸。)
かなり愛用しておりますので、1万円モデルのボルドー軸細字をさらに買い足したくなって、ずーっと探していた時期がありました。

昨年だったか、何故かそのときに限ってどこに行ってもたいへんに品薄、通販でも「いつ入荷するかわからない」と言われるような状態。
このペン先でも細字を味わってみたかったので、ガッカリしていたのです。

というわけなので、中屋の万年筆はさいしょから、細字を買う気満々で行きました。

Nakaya FountainPen Nakaya FountainPen

試し書き用のペンがたくさんささっていた9本分のらっぱがついたスタンド、すごい迫力だったなあ~!
試筆用のペン達は、いろんな人の手を渡ってきただけあって、どれもフロー多めで当たりが柔らかく正直どれも欲しくなってしまって迷うところだったんですけれど。

今回選んだ細字ペン先、ビシっとした硬さが気持ちよく、いかにもプラチナっぽい(と言ってしまっていいのか?職人さんいわく「まあ、同じようなものです。」)、輪郭のはっきりした、キリリとした線が出ます。
調整してくれる方の面前で字を書くのはすごく緊張するので苦手なんですけれど、なんだか面白くなって、こりこりと「茨城県」とか「細字」とか意味もなく書き続ける私。

いちおう、たいへん人気であるという「細軟」も試させてもらったのですが、うーん、予感はしていたのですが、このふわりとした弾力感は、私の書き心地傾向には全く合いませんでした。残念。
このタイプでもう少し太い「中軟」ペン先も同様。
筆圧の入り抜きがきちんとわかっていて、いわゆる「大人の字」がさらりと書けるような手には、きっと相性がよいであろうことは理解できました。
・・・でも紙上をさりさりと疾走する硬式ペン先を愛する私には難易度が高すぎたのでした。
悔しいー。

そして予想外に、太字、それ以上にミュージック(MS)が書き心地良くて、一瞬手が止まりました。
♯3776で持ってなかったらどんでん返しでこっちに決めていたかもというくらい、すべすべと幸せな感触!


帰宅してしばらく集中して書き込んでみて、実のところ、もうちょいフロー多ければこの硬さは和らぐのかな(試筆ペンみたいな感じに近づけるのかな)、という感想はあり。
川口さんに"インクなみなみ"で調整していただいて購入した「プロフィット21」のEFのほうがほとんど同じくらいの幅で書けるくらいだったりします。
どうしようかな、1週間後にまた調整の方の常駐日があるからもう一度行って、やってもらおうかな。
と、そのとき思ったのは確かなのです。

しかしいくらでもコマカク字が書けてしまう、コリっとした書き心地が1日で楽しくなってしまい、持っているどれにも似ていない個性として可愛がりたくなってきたのでした。
ああ単純。
しかも、その後たった数日ほどで、どんどん、なんだか脱皮するように書き心地がしっくりしてきて、面白いなあと。
今後も順調に愛用していけば、月単位・年単位であの試筆ペンの触感に近づいていくのではないかな。と期待します。

もちろん、目の前でペン先に調整を施しつつ組み立てて頂いたので、書きだしカスレや途切れといった不具合は皆無。
インク出自体も、多すぎず少なすぎず、としか表現できないような「ぴったりまんなか」の程度なのではないかと。
(通販でも対面でも、書き味に関しては、こまかい好みがある場合は対応して下さるのでリクエストするべきですよ。)


薄くて目が詰まった手帳用紙にこりこり字を埋めていくのも、まさに「細字番長」な会社のペン先らしい醍醐味があるのですが。
クッション性ある厚地で筆記摩擦多め系の紙(ツバメノートとか。MDノートなんかも。マルマンのクロッキー帳もいいぞ。)にシャキシャキと書き進めていくのもなかなか新境地にたのしい。
「万年筆は"ぬらぬら"だけじゃないんだぞ!派」の私にはとても相性がよいです。

極細所有であることも手伝っているのでしょうがプロフィット21は穂先がけっこうしなるペンなんだなーと感じるのですが、そのいっぽうで中屋の細字ペン先は、先までがっちり、の堅牢さが手に伝わってきます。
それどころか、このペン先で長時間字を書いたあとは、ペリカンのM800にフンワリな柔らかさを感じたり、モンブラン146がずいぶんしなやかに思えてしまう(いずれもEFペン先で。)という、相対的効果が大きいことに驚かされます。
こういう新たな発見も面白いですね。

Nakaya FountainPenいまのところインクは、購入時にひとはこ頂いたブルーブラックをそのまま使い続けているのですが、好きな色とはいえちょっと実用的に過ぎる感じもあり。
滲みや裏抜けに悩まされないから素晴らしいインクなのですが。
このままこれで馴らしてしまうか、せっかくの軸なのでフロー良好系でいろいろ遊んでみるか、悩むところです。

その他ちょっと珍しいので、売場にあるときに買っておいてもいいかなと以前から思っていてたのが、写真の、ヨーロッパ規格のカートリッジをさすことが出来るアダプター。100円です。
プラチナのコンバーターは持ってるので、必要になるときがくるかどうかは謎ですけれど。
(ちなみに、このアダプタ+ウォーターマンのロングカートリッジは、あまりに長すぎるのか軸内部でつかえてしまってダメでした..。)

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そうそう、つい2,3日前の出来事なのですが、知っている人にとっては、当たり前じゃんと言いたいであろう話。
なんと、♯3776モデルが首軸ごと中屋の軸にクルクルとそのまま普通に付け替え可能なのでした!!


・と、いうことは、漆軸で手持ちのプラチナミュージックが使えてしまう。
(中屋のほうもその手前のところまで黒いのでほとんど違和感なし...黒い樹脂首軸ですけれど中屋側と目立つ段差もなく、先端にリングがついているのでむしろ豪華にみえたり...)

・そして、漆軸でセルロイドキンギョの中字が使えてしまう。
(これはどう贔屓目にみても見た目にかなりおかしい。
しかしこのキンギョ軸は、キャップ無しだと短くて軽すぎ・キャップは重くてうまく後ろに止まらない、ということに微妙に悩んでいたので、中屋軸にとりつけるとベストバランスになってしまうのが悔しいくらい。)

伊東屋で試筆時のミュージックペン先に後ろ髪引かれていたので、思わず、「ヒャー」と声に出してしまったくらい嬉しかったです。
中字も、首軸だけド派手な見かけはべつとして上記理由で格段に疲れにくくなったし。


セコいこと言ってるなあ..、とお思いでしょうが、あまりに驚いたので世界に自慢したくなるくらいの発見(これはまるで、パリで見かけた「カリグラフィペン先首軸3種 + 胴軸1本」セット商品の合理性を味わった思いだ。)、なのでした。

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2009.10.20

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)

実は何年もずーっと、いつかはここのペンを買おう…と思い続けていました。
それでもなんとなく「まだまだそのうちね。」とあとまわしにし続けていたのを、とうとう決断!
中屋万年筆の、赤溜・細字です。

先日銀座の伊東屋に行ったのは能率手帳買いも目的の1つだったですが、中屋のイベントが開催されていて、普段売場に置いてあるよりも、ずっと多くの種類の実物がみれる絶好の機会であるから というのも大きいです。
ネット上でいきなり通販する前に、決めきれないことがいくつかありまして、実際にいろいろと眺めたり手にとったり出来る機会がどうしても欲しかったのです。
しかも、職人さんの常駐日かつ平日だし。
(という理由で、雨の中頑張って出掛けたのだ。
しかしその状況なら、対面調整後にそのままお買い上げに至ってしまう危険性もじゅうぶん覚悟。
メルシーポイントやら貯金箱etc..総ざらえでひっくりかえして握りしめて行けば、当然こうなるよなあ!)

Nakaya FountainPen Nakaya FountainPen

赤溜め塗り軸にしようというのは、中屋のHPをはじめて見たときから揺らがずに決めていました。
この濃淡の深い漆の色が好きだったし、使ううちに表面の透明感が加わって更に奥行きが出てくる、という話をきいてとても憧れていました。
売場でたくさんの軸色をみてうっとりしたものの、ここは初志貫徹で。

軸のデザインもいろいろありまして、一応昔から、実際に買うならオーソドックスな「ライターモデル」になるかなと思っていたのですけれど。
長さが"ロング"と"ポータブル"と二種類あるのです。
これがネットに出ているデータでは(数字に弱すぎる私にとっては)イメージしづらくてどちらかに決断できず、ここの万年筆を買う最後の一押しに足りなかった最大の原因です。

結論から言って、私の手にはポータブルでじゅうぶん、というかたいへんに書きやすい。
とにかくこれがちゃんと見て持って較べられたのは良かった。
ライターモデルはキャップ無しで使うのが基本のようなので、通販だったら"なんとなく"ロングのほうにしていた確率が大きかったです。
(実物は、思わず2度見しちゃうくらい長くてすごい迫力。びっくりだ。)

応対して下さった吉田さんも、
「ポータブルっていっても149より長いくらいなんで、違う呼び方のほうがいいかなと思うんだけど...」
とのことで。
(ポータブルは、キャップとじた全長状態でも、ペン先からの軸だけの状態でも、149よりほんのちょい長め。
ざっくり言うと、太さは146と149の中間くらい。 握った感覚はペリカンのM800と近い感じ。
ライターモデルは、普段からこのあたりのサイズに慣れている人向けとも言えます。)


今年に入ってからレギュラーに加わったという、「ネオ・スタンダード」という軸デザインがありまして。
これと対抗馬になるプロポーションの、上述「ライターモデル・ポータブル」を持ち較べてさんざん迷うことが出来たのも、現場(?)に行った甲斐、ありました。

上記リンクの比較画像でみるとおり、ネオ・スタンダードのほうは、上下端がスっとたいらになっており、全体的に流線型。
デスクペンのデザインがベースになっているのだとか。
ネジみぞ地帯も狭めだし、首軸のくびれもシュッとしていて、ライターモデルとの違いは一目瞭然。
正直言って「お洒落!」と感じたのはこっちですし、女性や若い人にも抵抗なく持てる感じがしました。
今後、売れ筋モデルのひとつになっていくんだろうなあ..と。


それでも最終的にライターモデルを選択した理由は、握って、実際書いてみたときの安定感が決め手になりました。
(以下、あくまでも、私の手や持ち方に合わせた結果の感想であることご了承ください)

・全体的にふっくらしたボリュームのせいで指の中の収まりがよい。ほどよくフィットするというか。
 "149キャップ無し"の持ち心地に近い。
・ネオ・スタンダードの首軸はけっこう急斜面な先細りなので、指が滑っていってしまいがち。
 (私は書き量に従って筆圧が高まる傾向なので。)
・キャップをはずすと結構存在感のある、首軸上で広めの「ネジ溝地帯」が、指先のあたる絶好の範囲に巻かれているのがライターモデル。
 ちょうどこの溝の上でぴったりと指を留めてくれるので、他の場所へ滑ったりズレたりすることなく、まったく余計な力が要らない。

キャップ無し状態でのバランスも非常に良くて、(かなり大きいペン先かつ軽めの軸なので)ポータブルだと私の手には物足りないかと心配していたのが、全くの取り越し苦労でした。


漆塗りの手触りは、ぬめっと柔らかで、それまで持っているどんな材質の手触りとも違う、イキモノ的な温もりがありますね。
いかにも、なにかに当たるだけで簡単に傷が付いてしまいそうなデリケートな感じもするのですが、意外と丈夫なんだそうで。
これから、新品時より更に硬くなっていくし普通に扱っていれば大丈夫ですよと言われましたが、もちろん革のペン皿常駐で他のペンとの間隔に気をつけて見守る日々になるでしょう。
何より、この溜塗りの色味がどう変わっていくのか楽しみだな~!
きちんと使って(触れて)いないと綺麗に変わらないというし、革に通じる"育て甲斐"を感じます。

中屋のHPをみていると、個別オーダーって楽しいだろうな!と溜息が出るほどの美術品寄りな特注品も多くあって。
自分だったら(なおかつ予算がたっぷりあったら。)という妄想がもくもくと涌いてしまうので、ほんと、新作ニュースの更新が楽しみで、みていて飽きないのです。

よく読むブログの数々でも、素敵なオーダー例の画像をいくつも見せて頂いていたので、凝り出すとキリがないだろうなあというのはよ~くわかっています。
伊東屋に展示されていたのは主に無地の塗りでしたが、それでもたくさんの色味があって目を奪われました。
まるで美術工芸品のよう..!
十角軸などは塗りの、面と縁の色差が素敵で、かなり欲しいと思いました。
また、ラミー2000のシリーズを思わせるような黒いつや消し軸も、落ち着いた和風っぽくて格好いいのなんの。(触り心地も良かった!)

私も通販で買うつもりだったときは、ちょこっとだけ、ペン先のメッキ色を変えたり・首軸に象嵌のしるしを入れたり..な、少額単位のオプション注文は当初予定していました。

しかしペン先色については、基本の金色がモンブランに使われているのとかなり近い「黄色すぎない、淡めな」イエローを帯びていたので、べつにいいや~とあっさり納得。
(赤い軸+ピンクゴールドにすると可愛い感じになるだろうなと思ったけれど、)こっちも金ペン先としては好きな雰囲気なのでこれで全然OK。

それに、一応その時点で誰も調整や購入待ちの人がいなかったことも手伝って、いろいろとお話ししたり試筆したりして時間を過ごすうちにフッと煩悩が去ってしまい。
結局、その場で組み立て調達可能のいちばんベーシックな仕様でお買い上げしてしまいましたが、"最初の"中屋としては大満足。

このぶんだと"次"がある予感はタップリ。
中屋の1本を買うことで、私の万年筆買いは限りなく"最後"になると思ってたけど甘かった...また「あたらしい沼」に足先を浸けてしまった思いです。


というわけでもう、相変わらず巻きもののように長々書いてしまったので(これから注文するどなたかの助けになればいいなと願いつつ。)
ペン先系の話は次回に記事を分けます。
やれやれ..。 今年ぐらいは、「大物は買わない」と固く誓っていたのに。

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2009.10.09

パイロットのカリグラフィーペンを買ってきました。(PILOT Plumix)

パリで買ってきて、なかなか気に入ったのでほぼ毎日使っているペンです。
Pilot Franceから出ている、あちらのペン習字(カリグラフィー)用のもので、ルーブル下のVirgin Mega Storeで購入。
いまや海外の文具店やコンビニにパイロット(や、ゼブラも多い。)の筆記具をみつけるのはしょっちゅうなので、わざわざ買って帰るのもどうかなと思ったのですが、これはちょっと珍しいような気がしまして。

私も昔買ったことがある、同社の「ペン習字ペン」によく似ているような気がするのですが、カリグラフィのは見たことないなあ....と興味津々。
売場に大量にぶら下がっていたのでよく見ると、字幅がいろいろ揃っています。
(EF~BBまで5種類も! M・B・BBの各ペン先+軸1本がセットになっているパッケージも有りました。
各字幅はパッケージ裏に解説されていましたので、写真ご覧ください。)
091006 PILOT Plumix 091006 PILOT Plumix

あまり太いのは、いま持っているLamy Joyとダブって使わずじまいになるような予感がしたので、ここは思い切ってFニブを選択です。

頑丈なブリスターパックに入ってまして、中にカリグラフィーの詳細なお手本が折り込まれています。
おまけのインクは黒が2本。
(パイロットのペンだけど、ここはやっぱり欧州規格カートリッジ仕様になっています!
長い軸なので、ロングカートリッジやコンバーターも入りそうなのが嬉しい。)

首軸部分がスモーク系の透明パーツになっており、カートリッジとの接続部分がちょうど見えてカッコイイのです。
軸下部がふっくらとシシャモのお腹のように(←これしか連想できない....)膨れており、滑り止めにもなる波状の溝もあってとても持ちやすいです。
デスクペン的なデザインですが、おしりにキャップをさすことは可能。

091006 PILOT Plumix 091006 PILOT Plumix

上記のJoyと同じくスチールペン先で、頭がすぱっと水平に切られていますので、縦線が太く・横線が細く・曲線はリボンのように書けます。
このめりはりある線と、平らなペン先ならではの紙へのくっつき感が細字でも十分味わえて、すごーく楽しいです。
こういうのって、アルファベットだけでなく、タテヨコに込み入った漢字を書くのも結構向いてる気がします。
Fなら取り回し良く小さい字もこまごまと書けますので、能率手帳などの小型の紙面にも十分使えておりまして、これは買ってよかった!
(EFも買ってくればよかった!)

ただし、難点を言えば、ペンポイントがなくたいらな金属板に切り割りが入っているだけなので(お好み焼きやもんじゃ焼きの"へら"を想像して下さい。)ので、書き味は若干シャカシャカ系。
同じ「たいらペン先」系の、プラチナのミュージックや、ペリカンのBニブなどとは、滑らかさや幸福感(?)が格段に落ちることは確かです...。
普段使いにするには耐久性等々気になりますが、この字幅でこの書き味というのが実用的かつ楽しすぎるので、今後かなり出番が増えそうです。
ああ、細字基本でなおかつ平研ぎの万年筆がないものかなあ。

8ユーロちょい(1000円くらい)の価格でした。
普通の学用品のコーナーやレジ脇にまでたくさん揃っていましたので、こういうのを使う、書き方の授業なんかもあるんでしょうね。

日本で売られているものか調べたところ、残念ながら海外通販でも頼る以外は無理であるようなのですが、このペンについては「細字万年筆にこだわる」さんで詳しい解説がされており、勉強になりましたのでご紹介します。
(売ってればもちろんカラー軸のほうを選んだと思うのですが....あの店では見なかったなあ!いや、気がついてないだけで、あったのかもしれないなあ!と、今になって悶々としております。)

本家のサイトによると、品揃えはこんな感じです
逆輸入ということになるのでしょうが、ぜひとも、日本でも買いやすくしてほしい商品ですね。

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2009.10.02

太字のサファリを買ってきました。(ペン先B!)

091001 090930
3年以上ぶり、にラミーのサファリ万年筆を購入しました。
海外のどこかの文具屋で見つけられたらそのときに。と考えていたペン先Bです。
(Bニブは日本で未発売ではありますが、並行輸入のようなかたちで仕入れているお店ならば日本でも入手可能です。
在庫のタイミングをみる必要がありますが、例えばレクスタイルさんなど。)

購入は、パリのとても古い時代から続く商店街(詳細後述)のなかにある、これまた歴史ある画材店。
サファリはレギュラーの色味のほかに、オレンジ銀クリップの軸がざくざく並んでました。
ここは原点に返って、赤軸を選択。(Fニブでも持ってるけどお休み中...)
勝手ながら私は昔から、「サファリは、今後どんなに限定色が出ても、見た目の完成度は赤軸と黄軸に敵わない。」と確信しておりまして。
やっぱり、ペン先含めて黒のパーツとの色バランスがたまらなく良いんですよね~。

ゴロンと大きなペンポイントがついているBの書き味は、ねっとりと紙に吸いつくような不思議なみずみずしさがあって、これは愉しい!
太字な上にまだすこしペン先に馴染みが足りないので、若干筆記角を選ぶ面があるけれど。
字幅はロディアの5mm方眼くらいならアルファベットは大丈夫。(漢字はきついかな....)
普段から8mm前後の太罫ノートを愛用する身としては、あらーぜんぜん普通に使えちゃう太さじゃない?という実感があります。


現在所有の黄色軸(EF)の話になりますが、これはもう買ってから5年くらいは経っていますが、私的には史上最高に近いレベルで大当たりペン先で!
その後どんなに筆記具総数が増加しても、これだけは休ませることなく身近に置いています。
ほぼ日などの"毎日書く手帳"+万年筆の組み合わせに目覚めたのもこのペンの功績と言ってよく。
その後勢いづいて、FやEFばかりでどんどん集まったわけですが(同じニブとして買った万年筆にも、はげしく個体差がある!という件はこの時代で学習)、結局現在はほとんどインクを抜いて洗浄休眠中。
当然これに合わせて買ったコンバーターもやたらと余っているわけで。
うぅむ。きっといつか復活させますさ。

ごく最近から、黄軸が微妙に色味変更されたことをコミミにはさんで、半信半疑で近所のLOFTに見に行ったところ、うわ、爽やかな明るい檸檬色になってる!とびっくり。
これはこれでもちろん綺麗なのですが。
いかにも樹脂っぽいレゴ系な原色を愛する私としては、少々寂しい改変ではあります。


サファリが面白いと再び思い始めたきっかけは、はじめて中字(M)で購入してから。
なにかと実用的な字幅である上に、滑らかでまあるい書き味なんです。
これには今、ターコイスのカートリッジを入れて使ってます。
開封したての水分たっぷりなときは、既にボトルで持っていたペリカンのターコイスと見分けがつかないほど似た色味で、若干がっかりもしていたのですけれど、ラミーのこの色は少し時間が経って軸の中で煮詰まってから、くらいが本領発揮。
青み多めなエメラルドグリーンというか、孔雀ブルーというべきか...なかなか美しいので気に入ってます。


というわけで、サファリは、手帳用にはEFなんだけど、さらに良さを味わってみたいならM、機会があればBもいいですよ~!というお話でした。

ああ、いまだにみたことがないけどピンク軸でも欲しいのだよ…

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

今回赤軸Bニブのサファリ他、を購入したのは、Passage Choiseul(パサージュ・ショワズール)という、庶民的なアーケード街。
設立は、なんと1825年頃なんだそうで!すんごい古い!
90905 Passage Choiseul 90905 Passage Choiseul
オペラ座や日本食ストリートの近くにあります。
泊まったホテルからもすぐそばでした。
200m近くある、かなりの規模の商店街なのですが、そんなに活気があるわけでも観光向けという感じなく、どちらかといえば近所の人々向け的な地味さがあり。
午前中などは特にひっそりめな雰囲気...。
(通路の両端に門があり、休日や閉店時間になるとここが閉められるようです。)

090905 Passage ChoiseulこのなかにあるLavrutという画材屋さんも看板によると1922年開店ということなのかな?
とても老舗ですね。
古い建物のせいか、店内は奥行きが驚くほどあり、画材類の品揃えも本格的。
日本のコピックなどのカラーマーカー類もどっさり置いてありましたし、巨大なカンバスや額縁なども奥の方にたくさん。
まさにプロ御用達のオーラを放っていました。

そんなお店でサファリやクオバディスをちまちまと買っていく私...!
レジのお兄さんがモデルのように格好良くて、思わず目から☆がとびでたことも書いておきたい。

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2009.05.13

ブルーブラックでよみがえりました。

MONTBLANC M145光の加減で黒軸に見えますが、これは4年前の暮れに買ったボルドー色のモンブランM145です。字幅はF。

手帳などと一緒に携帯しやすい軸直径、キャップを後ろに付けて書くときのバランスの良さ、カートリッジ/コンバーター両用式なのでお手入れもしやすい等々、かなり気に入って使い始めたものの。
何故かだんだんインクが途切れるようになって、そのストレスで日々ドンヨリ…

その後、見事に再生して頂いたあとは、かなり気をつけるようになったのですよ。
「診断」によるとどうやら、筆圧でペン先が開いちゃったらしいのです。反省。

M145は、現在持っている万年筆群のなかではすごく華奢なペン先の部類に入ると思います。
(私の筆圧で)ガシガシっと大きめの文字で長文がいけるような耐久力は、見るからになさそうな...。
この書き心地でもって国産ブランドの細字または極細字程度であれば、どれだけ使い勝手良いかと想像するのですけれど、あいにく、買ったときからFとは思えないほど太字な個体でした。
(海外ブランドの字幅は、日本製の表示の一段階上くらいと考えるのが適切である、らしいのですがその基準をも突破するレベル。)

インク途切れを直して頂いてからフローの豊潤さ自体も前に増して絶好調になりまして(笑)、なかなかインクを決め込むことが出来ませんでした。
M146やM149達は純正ロイヤルブルー専用で安定した成長を続けているのですが、このM145に限っては、なにかのインクを入れるとすぐに、描線がドボドボ溺れたような大味な書きごこちに飽きてしまって。
ひとつのインクが長続きしないのです。
それでも、絶対に使い込みたかった思い入れあるペンですから、とにかく手持ちのあらゆる色を実験した回数においてはナンバーワンかも。


しかし唯一、おお?と違う感じになったのが今回のモンブラン製ブルーブラック。
いわゆる、鉄入りの「古典BB」であるし、今までは常用するほどの使用頻度でもなかったこのペンに入れるのは避けたいと思っていたインクです。
(前にも1度、少量入れてみたことがあるけれど、他のものを洗浄するついでにすぐ抜いてしまった。)

このインクのせいでほんの少しだけフローが渋くなったのですが(もともとそれが狙い。)、結果、急激に書き心地が好みになりました。
ドボドボした水分過多状態から一転、鉛筆のようにシュルシュルとした書きごたえが手に伝わってくるようになりまして。かなり楽しい!
描線の端や曲がり角に出る、モンブランBB特有の水墨的濃淡もかっこいいです。
もちろん、裏抜けや滲みなどにも強いのでそれほど紙に気を使わなくていいのも魅力。
筆記直後の青みが、時間と共に彩度を減らしながら黒(というより灰色系の濃淡へ)落ち着いてくるのも趣があります。
目にささるほど濃すぎず、そしてカラフルでないせいか、書きながら集中できる利点もあるように思います。

Fの割にあきらかに太字なところはそんなに変わっていないのですが、インク色も書き味も「液体鉛筆」っぽく変身したおかげで、なぜか小さい字を書きつけるのに便利になってしまい。
画数の多い漢字はけっこう混み合っちゃいますが、手帳をはじめちょっとしたメモなどの時はつい手が延びるようになってきました。
今くらいの使用頻度なら、ブルーブラック専用としても全く支障なく運用できそうな予感。
素敵なインクだなあ。いや、ペン先も良いのだ。
(川口さんが手渡してくれながらの言葉「使い込めばもっとよくなるよ」をやっと実感できてきた!)
と、日々ほれぼれ中。

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2009.04.15

廉価万年筆一斉洗浄の春。

safari + pelikano jr.
ああいっぱい並んで綺麗だねえ!

・・・とかいう話ではなく。
衣料品の入れ替えと同時進行で、いままでずっと先延ばしにしていた、「使用頻度低めな」ペン達を一気にクリーニングしてみました。

万年筆が気になり始めた最初の1、2年くらいで買い集めたものがほとんどですが、それなりの値段のものを買うようになってからはだんだん手が離れてしまったのですね。
それでも、インクを試したりするには重宝していたので、ほとんどにコンバーターをつけて運用し...たつもりになっていたのですが、月単位でキャップをあけていないものが続出。

けっきょく、超音波洗浄機やら漬け込みやらで3日くらいかけないとこびりつきがとれない色が何本か有りまして(モンブランのブルーブラックや、ボルドーなど。)、長期放置はいけないなあと反省しています。
とにかくこれで、カラッポの廉価万年筆が洗浄完了。

今後きっとすぐに、また新しいインクにとびついて、それに合わせて大枚はたいてペンを買いたくなるのかもしれませんがしかし!
この「待機中」の方々の写真を撮っておくことで、物欲を抑えてみようかと思います。
これらの軸にそれぞれくっつけていたコンバーターも、たくさん洗い上がり。
いつでもまた復活できます。

今回は、手前の黄色軸と青+赤軸のサファリ、2本が生き残りました。

黄色軸は、かなり初期の頃に買ったもの。
書いてみて、はじめて「ペン先にアタリハズレがあるとしたら、これはかなりの大当たり」と実感したEFニブ。
私の筆記角に沿ったかのような位置にちいさな「面」がついていて、すべすべと気持が良い筆記感があります。
青のカートリッジをつけてずっと使い続けている、ラミーの良さを体現するような存在の、大事な1本です。

青+赤軸は唯一のMニブなのですが、この、丸いけどしっかりまろやか(謎)、の書き味を体験してしまうと、「サファリはいままで細字で集めすぎた!Mでもっと買っておけば良かった!」と後悔。
手帳よりはノート向けですが、今となっては何かと実用的な字幅なのでMであと2本くらい欲しいのが本音なのですけれど、もうこれ以上増えてもなあ~。と、悶々。
ターコイスのカートリッジをつけて日記などにも愛用中です。
(ペリカンのほうと区別がつきませんが、爽やかな空色です。)

サファリもペリカーノジュニアも、入門者向け・学童向けという範囲を超える名品だと思っていますので、これから万年筆を使ってみたい方にはぜひともおすすめしたいです。

安いペンはつい気軽に買ってしまい、今後も懲りずに増やしてしまいそうだけれど、これらの中からもまた、じわじわと少しづつ生き返らせながら(笑)、ながく書きものを楽しんでいきたいなあ。

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2009.04.09

松露色のインクを買いました。

PILOT 色彩雫 松露 iroshizuku : syo-ro PILOT 色彩雫 松露 iroshizuku : syo-ro
三個目の色彩雫インクを買うなら何にしよう、とうっすら考え続けて約1年(長っ)、とうとう「松露:しょうろ」に決めました~。
ちなみに
一個目は月夜 / 二個目に紺碧
を買っています。

濃淡もはかなげに反映される綺麗色が欲しいのは春夏恒例ですがもともと、「『レーシンググリーン』ほど黒味寄りでないけど普段使いできそうに落ち着いたグリーン系のインク」をずっと欲しかったんですね。

紙によっては変色著しいという特色をもつウォーターマンのブルーブラックインク、あおみどりが好きな私としては、その緑化した色もわりと気に入ってたんです。
クオバディスやフランクリン・プランナーを使っていた頃は、この変化を楽しんで愛でていたのですが。
能率手帳ゴールドやほぼ日カズンになってからは、ほとんど紺色のまま定着するようになってしまい、(これはある意味"優等生"な紙なのかもしれんが)ちょっとつまらないなあと思っていました。

趣味の文具箱13 (エイムック 1705)「最初からグリーン強め」の青色として、松露なんかいいんじゃないかなあと考えはじめていたのですけれど、これが決定的な物欲に昇格したのは、先日発売の趣味の文具箱13に、教師の方の使用実例として掲載されていた、原稿用紙に書き連ねられたみどり色の文字。
文字の一画ごとの筆圧を追うかのように、インクの溜まりというか濃淡も鮮やかで、なんとなくグリーントルマリンを連想させるのでした。(←元宝石屋的発言)

ああいいね~。これにしよう。
と、購入確定して、他人様の松露レビュー記事も検索で読み始めたらこれが面白い。
どうやら書き始めは普通に青いのに、紙に乗せた直後からみるみるうちに緑色になってくるんだとかで。


そんなわけで今朝宅急便で届き、夜までこまごまと使ってみて、いま本当に気に入ってます!
こまかい色味は違うものの、「月夜」はウォーターマンのブルーブラック、「紺碧」はペリカンやラミーのターコイスと、手持ちの中では用途が若干かぶっていますが、「松露」のグリーンはいまのところライバル無し。

上記写真で書き込んである紙は、コレクトの5×3サイズの情報カード(無地)なのですが、これはかなり明るいグリーンにまで、駆け上るように変わっていきます。スゲー!
ほぼ日の紙は、これもちゃんと緑化してくれるけれど、深みというか影のあるあおみどり。良い色だ。

ペンのほうは、使用2年目に入り、しっとりとした書き味も育ってきたプロフィット21の中字に入れました。
(ああそろそろ、今年もなにか一本欲しいですねえ)


その他、ふんわり濃淡系のインク、ペリカンのロイヤルブルーやターコイス、モンブランのブルーブラックなどが気温に比例して使用量がどんどん多くなってきたかも。

モンブランのブルーブラックは145のFに入ってもらって落ち着き中です。
ペン先は定期的に水を通すつもりですが、コンバーターへの着色こびりつきが面倒くさいので、空きカートリッジに(ダイソーで買った化粧品移し替え用の)注射器でインクを入れてはめこんでいるのですが、なかなか良い感じ。
このニブではちょっと太字ではありますが、能率手帳にも使っちゃうほどに、いま一番かわいいブルーブラックなのです。

上記の「趣味の文具箱」内で、藤村俊二さんがウォーターマンのエキスパートに、モンブランのブルーブラックを入れて愛用という大きな記事が載ってまして、その力強く味わいある筆跡に、うぉおおお自分もやりたいわ!、と感動したのですが。
あと2箱くらい、ボストンでアホ買いしてしまったフロリダブルーのカートリッジ在庫がありますので、真似するのはこれが終わってから(またはそれまでに黒軸あたりでもう一本いくか?)の、将来計画としたいと思います....。

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2009.02.27

2月も終わりに近づくこまごま(春のインクや日記帳のことなど)

090219最近急にペリカンM405(青ストライプ)のEFを愛用しまくっています。
全体の写真はこちら

購入当初は、「これこそ万年筆っぽい」と勝手に考えていた理想よりも、小さすぎ・軽すぎ・字幅細すぎ、でちょっと失敗したかとすら感じていたのです。
細字大好きな今となっては、そんな自分を叱ってやりたいほどに手放せないです....。

このサイズゆえに「指の骨の延長」みたいに扱えて、ストレス無く書けるところが特にいいんですね。
もちろん、涼しげな青の軸もすごく気に入ってます。

毎年、今くらいから夏にかけて、水色のインクが私の中で大ブームになるので、この青縞氏にしっかり担当してもらっているのです。
ペリカンのターコイスを入れていますけれど、これがまた、すべすべ書けて気持ちいい。

細字でもわりと濃淡つきがちで、時間が経ってちょい煮詰まった感じの深みもまた良し。
「紺碧」インクよりは黄(緑)色がかった水色なので、実用度ではたぶん、深みのあるあちらの色味に負けますが。
しかしこれこそまさに地上から眺めた、日光(と、花粉とか黄砂とかが)だたよう春の空のなのです。

手帳の1ページ全部をこの色で書き込むと、(ちょっとチカチカするものの)すがすがしい達成感が..。


M400では他にBニブ(赤ストライプ)をもっていますが、こちらはいま、10年日記にて活躍中。
限定100冊といいつつもひっそりと再販メールが来ていたので、在庫は復活していますね。
2ヶ月分をせっせと振り返るのもまあそれほど苦じゃないので、これを機会にいかがでしょう...。

博文館の日記帳の紙って、ほんとに良いですね。
適度な柔らかさでものすごく書き心地が良くて、インクもフローたっぷりなBニブ使っても全く支障ないのが不思議。
むしろ太字専用日記として、149のMと交代で書くのがお気に入りです。

忙しいと1週間くらいは溜めてしまうのですけど、手帳をひっくりかえしつつなんとか続いてます。
太字ニブ使っていることもあって、小さな幅のなかにせいぜい1日5~6行のペース。
足りないと思うくらいがちょうどいいのかもしれません。

正月明けの頃は、いかにもスケジュールの転記という感じの箇条書きばかり書き連ねていましたが、そのうちに、所感や希望などを織りまぜつつの日記らしい文体になってきました。
これは10年日記に書いておくべき(つまり、単年より長い規模で残しておくべき)ことかなと思った件は、あらかじめCOUSINの隅っこにメモるようになり、おかげでこれを見ながらそこそこの日数分のまとめ書きにも耐性ができてきたのです。

たとえば今月だと、月初の「予記」の欄に確定申告のざっくりとした収支データをメモすることに決めて、今年のぶんは書き込みました。
同じページに10年間の記録が積み上がるのは怖いような楽しみなような。
(今後のことは全く謎ですが、なにかをこつこつ頑張っているといいなあ、自分...。)


デスクトップマシンのある部屋は真北向きですので、この季節ですと昼間もすごーく寒いのです。
日の当たる場所へノートを持っていって、確定申告用の作業をもくもくと終わらせました。
数字を打つにはテンキーがないと不便なので、iMacのキーボードを借りてきてつないだのですけれど。
ひらべったいデザインやがっちりしたアルミ板な質感等々、本当に素晴らしい。

…しかし薄いぶん、とにかくキーの押し込みが浅すぎて、東プレのリアルフォースで鍛えている私の機関銃打鍵(?)にとっては、Macのほうがおシャレかつクールすぎて全く手がついていけないのです。

最初にこれを使ってそれなりの長文を書き終わったあとに、肩凝りと頭痛と吐き気で悶絶してばったりと寝込んでしまってからは、近寄らないようにしていました。
いやーあれは怖かった!

今回の作業で、ぱたぱたぽつぽつと電卓的に数字を押す分にはとっても使いやすいと気づいたし、やっぱり見かけがステキだと思ったですけれど..
書き道具は、ペンだけでなくキーボードも奥深く悩ましいモノなんだよなあ。と思った次第です。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

3月1日発売の「Mac100%」(晋遊舎)にて、HPを紹介して頂けることになりました。

小さなドット絵は苦手の私がこれ幸いとデスクトップアイコンを作り始めた理由である、OSXが登場してからもうずいぶん経ちまして。
今年はなんとかして、古い技術(と、感覚。)で作ったものを大幅に削除し、新規の作成物と入れ替えたいと決意しています。
こういうことも、コツコツ頑張ってやっていかなければ!

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2009.02.22

ボトルインク終了。

090219万年筆のボトルインク、ふらふらと物欲のままに買ってとっかえひっかえ使っていると、どれもがなかなかカラにならずに蓄積するばかりだったのですが。
しかし先日とうとうラミーの青を綺麗に使い切りました。

「Moleskineに滲みにくいから」という理由でほとんどのペンにも入れていた時期もあったのに、いろんなノートを使いだしている近年は少々ご無沙汰でして、ようやく。
(ちなみに吸引のトリをかざった(?)のはLamy2000でした)
ボトル底中央のあの凹みから、インクがスーッと消えていったあとに残ったのは、写真のコレです。

ラミーのボトルをお持ちの方にはお馴染みな、下からテープ状につながった吸い取り紙が引き出せるこの仕掛け、これも最初は喜んで使っていたのですが、見慣れるにつれていつのまにか存在を忘れていました...。
ペン先を拭うには、ティッシュなんかよりも毛羽の立たない、こういうものを使うのがベストであるとわかってはいたのですけれど、つい。

カラになったボトルは処分したかったので、余っている吸い取り紙は別にしておこう。
と考えて引っ張ってみたんですけれど、これがまた!
抜いても抜いても、まるで手品みたいに果てしなく出てきて焦りました。
ふたたび丸めた結果、まるで包帯のロールのようになっちゃった。

ミシン目や裏紙もついていて、けっこう機能的に出来てるんですよね。
今まで使わずにもったいないことをしました。
ペン先ケア用に、これから活躍してもらおうと思います。

もうすぐモンブランの青インクもからっぽになりそうなんですけれど、これの空き瓶は捨てるのに惜しい。
いい雰囲気なので、よく洗ったあとに何かに転用したい気分ですけど、さて。

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2009.01.12

モンブランのペンスタンドを買いました。

Montblanc PenStand for 149 Montblanc PenStand for 149
これは、モンブランのマイスターシュテュック149用ペンスタンドです。
先月訪れた、シンガポールのチャンギ空港内のモンブランで購入することができました。
(広大なモールのように免税店や飲食店の数々が立ち並び、寝椅子でのテレビ視聴コーナー、電源・LAN完備のパソコンテーブル等々、設備が素晴らしすぎる空港です。
私にとってはテーマパークのようだったので(笑)、深夜出発便のために半日いても飽きない...)


夏ごろのシンガポールドルは、1SGDあたり確か80円くらいはあったと思うのですが、年末(今も同じくらい)に向けて60円前後まで急激に円高になってしまいました!
予約当初、ホテル代がえらい高い国である印象だったので、これは最終的にかなり助かった感じです。
こりゃあ買い物も楽しいだろうなあとひそかに張り切っていたのでした。

モンブランのペンスタンドを最初にみたのはだいぶ前、銀座の伊東屋だったと思うのですが、
「おおっ。こんな美しい専用品がっ。」
と感動すると同時に、モンブランですらもう一本いけそうな値段が付いていて(5万円前後とか。うろおぼえですがそれくらい。)驚愕しました。
それ以来ずっと憧れていましたけれど、値段がこれじゃなあ、と。

空港のモンブランに置いてあったペンスタンドはP146用のもので、もちろん金具パーツは本体とおそろいのシルバートリムで構成されていました。
他のマイスターシュテュックと一緒に陳列されていたのですが、ずいっと吸い寄せられました。
頭上に電卓ウィジットが浮かんでいたんじゃないかってくらいにあらゆるものを日本円で脳内計算しまくりです。

万年筆本体でなく、こういうものに激しい興味を寄せる私を「こいつはオタクな人に違いない」とばかりに一生懸命応対してくれたスタッフの人はとっても優しかったです。
私も、持ってる万年筆のラインナップを説明したのですが146用か149用にするかで決められず。
(ワンフォーシックスとかワンフォーナインで通じた、一応。)
20分後にきてくれれば、隣のターミナルの店舗から他のモデルのペンスタンド全部もってきてあげるからそこから選びましょう、とのこと。
待つよ!飛行機は夜中だし!

というわけで、再び訪れたときには、145(144かもしれない)用の細いのから、146のゴールド用、P(シルバー)用、149用とペンスタンドばかりずらっと並べられたのでした。
壮観。
うしろから他のお客がのぞき込んでくるほど不思議な光景でした。

149用にした理由ですが。
いくらかコンパクトな146に較べれば「机上専用」の存在感があるのは149だし、いまのところ2本持ってるから本数では146に勝ってるし(?)どうせ円高で買うなら定価的に「上」のほうから先に...等々の様々な策略が絡み合った結果です。
換算だと、日本円でだいたい3万円台半ばで購入できました。
(夏ごろのレートだったらたぶん買わなかったと思う...)

まあこれでもじゅうぶん、アホかと言われていい出費ではあるんですけれど、憧れのものが納得の価格で購入できた喜びはとっても大きくて。
買い物後のフードコートで、興奮しながら
「とうとうモンブランのペン立て買った!」
と喋りまくる私をみていた夫はそれが余程の大規模なものだと想像していたらしく、たった一本しか差し込めないことを開封後に知って衝撃を受けていました。


黒や金色の部分は149本体と同じ素材で出来ています。
台座のところは、いわゆるモンブラン樹脂(っていうんだよね?)と金色パーツの間に、透明なガラスブロック状のものが挟んであってずっしり重いです。
透け具合や光の反射がとても綺麗。
差し込み部も、クリップがないだけで本体のキャップとそっくりです。
左右への回転は自由にできますが、傾きは固定されていまして、この角度が実に使いやすく、見かけも格好良い絶妙な傾き具合。
この組み合わせで机上に置いてあるだけで、思わず腕を組んで見とれる私はきっとおかしいんだと思いますがともかく、自分の車をいつでもどこでも鑑賞して愛でたいという方々の気持ちがちょっとわかったような。

差し込みですが、ひねって入れるネジ式でもパチッとはめこむ勘合式でもない、ただの筒型。
だからこそスッと出し入れできるので、ペンスタンドとしてはストレス無く使えるのですが、その反面、気密性はあまり期待できません。
もちろん、乾いちゃって書けなくなるような事態は起きないのですが、終日使っていると、ほんの少しインク色が濃くなったような事実はあり。
冬だからなあ。
常駐させるというよりは、一日の終わりはちゃんとキャップつけて本体は仕舞うようにしてます。

あと、これ、キャップをつけた149をおしりから差しておくことも出来るんです。
(まるで如意棒とかバトンのように)シンメトリーな見かけかつ長〜くなりますが、案外不自然じゃないし使い勝手良いので、こうやって置いとくのもお気に入り。

でも、ひょいひょい抜き差しできるようになると、やっぱり不安なんですよ。
何かに引っかけて倒したり、ペン先をガッと差し込み口にぶつけたりしたらどうしよう、とか考えるだけで泣きたくなります。
忙しくて気持ちの余裕が無いときはあえて使わないようにしている小心者です。
しかしとにかく、使ってないときでも一輪挿しにでもしたいくらい気に入りまして、すっかり机に馴染みました。

通貨事情次第ですが、次行ったら(いつだ)こんどはおそろいのブロッターを狙ってみようかしら...。
お仕事頑張らないと!

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2008.12.23

「趣味の文具箱」新刊とか、Lamyのabc万年筆とか。

趣味の文具箱 12 (エイムック 1655)発売日からちょっと遅れましたが本日、クリスマスっぽいお総菜(骨付きトリももにく大好きさ...)といっしょに買ってきました。
趣味の文具箱 vol.12
もう12冊目か!

ここの文具系ムック本も、確実に棚占有率を高めてきました。
「趣味の文具箱」シリーズの刊行がはじまったくらいの頃と、自分の近年の万年筆熱が、ちょうど時期的にシンクロしているので。
だいたい5年間弱、といったところか?
こんな専門本もあるんだ~!と感動してそれこそ、初期の号の頃のモンブランやペリカンの特集なんかは、ちょっと表紙がクタクタになるくらい読み込んだ記憶が懐かしい。
(今も役立ってるよ)
やはりあの頃はこれらのブランドへの憧れと物欲も最高潮だったからね~。
いつか買う!と、教科書みたいにじっくり読んでた感じです。
というわけで、いつのまにかこんなに蓄積して12冊。なわけです。


今回、いままでになく「新製品カタログ」っぽい号だなというのが第一印象。
表紙の、デルタの青い軸をはじめとして、綺麗な色のものも多くて華やかです。
万年筆の新製品というのがこんなに多く紹介されるような年ってこのごろではあったかなあ。
盛り上がっているのは嬉しいですね。

デルタはまだ一本も持っていないので、いつか買うときが来るとしたらやっぱり、ドルチェ・ヴィータを最初に欲しい、と思っている私。
工房内部の写真(材料棚にオレンジ色の樹脂がぎっしり!)は眺めているだけでニヤニヤです。

愛好家の方々のものも含めて、ペンがうつっているたくさんの写真を楽しむことが出来ますけれど、何故か「結局いちばん美しいのは黒軸の定番的なやつなんじゃ?」という気持ちも起こってくる不思議。
万年筆特有の、堅実で静かな感じが好きなんですよね。

今回掲載の新製品群のなかでは、「所有したい」という気持ちが盛り上がるのは意外にも国産ブランドだったりします。
プロフェッショナルギアのスリムタイプ、綺麗な色がいろいろ出てて(青とか紫がいいなあ)値段もサイズも手頃だし。
あと、大型のキングプロフィットモザイクが美しい。赤でお願いします。←いったい誰に言ってるんだ!(ジャックバウアーの声で。)
あとは、レガンスの茶色軸にセピア色のインク入れたい。

という感じで、妄想だけは天井いっぱいに膨らませ、もくもくと年末にむけて歩いております。
皆さまも楽しいクリスマスを。

★バックナンバーです。(購入ページ)★
趣味の文具箱 (vol.11)
趣味の文具箱 (vol.10)
趣味の文具箱 (vol.9)
趣味の文具箱 (Vol.8)
趣味の文具箱 (Vol.7)
趣味の文具箱 (Vol.6)
趣味の文具箱 (Vol.5)
趣味の文具箱 (Vol.4)
趣味の文具箱 (Vol.3)
趣味の文具箱 (Vol.2)
趣味の文具箱 (Vol.1)

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LAMY abc LAMY abc

怒濤の"帰国後進行"な日々のため、買ってきたものたちをまだぜんぜん開封してなくて、あわてて、ホテルの売店で買ったクリスマス人形などを取り出しては部屋に並べています。

これも、いま開けた!
ラミーの子供用木軸万年筆、LAMY abcです。
(日本でも、通常品ラインナップではありませんが、分度器さんなど、輸入販売系のサイトで買うことが出来ますよ。)

シンガポールはラミーがどこの文具店にも揃っていて、通貨レート的にもこの時期とても安く買えました。
クリスマス割引をやってるお店では青しかなかったのでちょっと残念なんですが、だいたい2000円くらい。
前から、いつも買おうかどうか迷っていたものだけれど、お買い得なので思い切って。

木軸のやわらかな手触りですごく使いやすいです。
グリップ部のゴムもおだやかな凹みで持ち方をそれほどきっちり強制しない感じが良いです。

ニブはおそらくサファリと同じなんじゃないでしょうか。
手持ち在庫比ですと、サファリMとFの中間くらいで使い勝手あります。
フロー等も問題ないけれど、マイルドな書き味の奥底に若干シャリっとしたバリ感(??)があるのは、まあこの個体の愛嬌だと思います。
レジ脇から即買いして、試し書きもしなかったしね...そのうち使っていけばとれていくであろう予感。

木軸であること以外にペリカーノジュニアと大きく違うところは、キャップの気密性かもしれません。
放っておくだけでカートリッジの水位が下がっていくのでジュニアは大変だったのですが、これはきっちり密閉されている感じがキャップの抜き差しの度に感じるので、インクの乾燥は大丈夫そう。

なんと、購入時に黒カートリッジをまるまる1箱サービスしてくれたのでしっかり大事にしていかないとね。
ちょっとしたメモ書きやお絵かきに、気軽に持てる可愛い一本になりそうです。

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2008.12.04

チョウチョの万年筆が届きました。

 

前回、母が譲ってくれたプラチナショートタイプの件のコメント欄で、後続モデルの"模様入り"版が半額で売られているとの情報を教えていただきました途端、なんだかマウスがすべりまくりまして...!
...気がついたらうちに宅急便がすみやかに届いていました。
2500円で金ペンが買えるって信じられん(涙)

ウェブ上の写真で眺めてお気に入りだった、蝶々柄ピンク軸を選びました。
すごく可愛いです!
しかも、触った感じは「プリントしてある」的なものよりちょっと上をいく、「しっかり盛られている」立体度があって、パッと見で七宝焼きとか象嵌みたいな印象があるといっても言い過ぎではない。
チョウの形がわりと古風で雰囲気渋めなのが好きです。

樹脂部分は、そんなに薄い色ではなくて、珊瑚色みたいな感じでしょうか。
植物みたいな模様が彫られたクリップといい、宝石のような多面カットが施されたリング部といい、女性らしい味付けが各所にしてあって。
シンプルに徹している古いほうのデザインと並べてみると、かなりバージョンアップされたことがよくわかります。

とにかく、思っていたよりずっと高級感があって、アクセサリーっぽいオーラが出ていることに感動中なのです。
昔からきっとお祝いなどの贈りもの用途にも重宝されたでしょうし、それがはじめての万年筆だったりする場合も多かったのでしょうけれど、もらったときの高揚感が(「元・女の子」として(笑))すごく想像できる。

081201なんて妄想をしつつ、先輩モデルと較べてみたのがこの写真。
グリーンのほうと、出ているペン先の大きさ自体がずいぶん違いますね。
(ちなみに、この根元のブルーブラック色が、超音波洗浄でも取ることができなかった、古いインクのこびりつきです。
樹脂内部に色素が入っちゃってる感じで、諦めました。)

チョウチョのほうはペン先がはえている根元がまっすぐに近くて、ペン先含めてプレピーと似ている感じがします。
書き味は、もういかにも「新品」という感じでコリコリに硬く、私の書き方に合わせたアタリ面が出てくるにはまだまだ時間が掛かりそう。
とはいえ、カスレなどは全く無くてくっきりと締まった、かなりの細字で出ます。
まあこれが本来の字幅なのでしょう。
書き味含めていかにもプラチナという感じで大満足。

母の万年筆も最初はこんな感じだったんだろうとは思うんですが、オブリークのペン先のようにかっちりと(磨り減った)角度がついていて、これに合わせた書き方をすると、モンブランやペリカンのEFとさほど違いのないくらいのボリュームのある、濃淡が付いた「大人の字の線」になります。
(これって国産万年筆のFではありえないくらい太いってことです。)


というわけで、あらゆる面が全く違うので比較のしようもなくて、チョウチョのほうには今回黒インクを入れて「先輩」といっしょに成長してもらうことにしました。

どうも最近、セーラーのブルーブラックの渋め色(ペンクリで川口さんに「この色が一番好きなんだよ」とおすすめされたインクです。極細字で書くと、限りなくくろい...)をも愛用しているせいか、黒インクにやっと抵抗がなくなりました。
むしろ、ロルバーンノートや能率手帳ゴールドみたいなイエロー系クリーム色の紙上に書いたときの感じは、青より好きになりつつありまして。

ほとんど自発的には買ったことのないインク色なのですが、万年筆購入時におまけで黒カートリッジがついてくるのでいつのまにか各種ちょっとづつたまってきてる感じ。
しかも、モンブランの149なんてボトルで同梱してくるわけなので、しばらくは備蓄分でクロはじゅうぶんです!


ちなみに、少々期待していた、古いほうに「チョウチョのパーツをつけかえ」は残念な結果に終わりました。
チョウチョのキャップは先輩モデルのほうには途中でつかえて入らず。
尻軸側のチョウチョは、つけることは可能なのですが、銀色の色味がキャップ側と全く合わない。
金属の経年変化なのか、使い込んでいるうちにすこし黄色みを帯びてしまってるみたいで、真新しいシルバー色とは違和感があります。
(逆に、クリップは金色めっきが薄くなってきていて、銀色に近づいてきているという...)

そんな感じの個性豊かな2本ですが、これはしっかりと大事に長く使っていこうと思います。
もうほんとに双方、書き味もサイズも手帳のチョイ書きに便利なのでね~!


081201

「これで、今年最後なんでしょうね?」
とダンボーに不安そうに訊かれるも、自信無し。
むしろあらゆる件がラストスパート。
師走ですから!

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
ところで、このブログ、丸5年を迎えました。(開設日2003/12/2)
辿り着いてくださる方々、いつも読みにいらしてくださる方々に御礼を申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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2008.11.26

プラチナの古い万年筆をもらいました。

081126 081126
何ヶ月か前、実家で「インクが固まっちゃって出ない」という万年筆を2本預かりました。
両親がそれぞれ40年くらい前から持っていたもので、2本ともプラチナのショートタイプ。
父のはキャップも軸も黒い18Kの細軟ペン先のもので、母のは写真の14K細字です。

年賀状含めて手紙用途によく使っていたのは子供の頃から見ていた記憶があったのですが、パソコンで印刷することを覚えた近年はすっかり放置だったみたいで。
乾燥しきったカートリッジが接着したようにくっついていてビクともしなかったので(笑)、まずは一晩水に浸けて引っこ抜きに成功してから、何晩も水を替えながら漬け込んで、仕上げに超音波洗浄機。
長年でどんな使い方をしていたのか知りませんが、いろんな色のモヤモヤが水中に出続けて、ちょっと怖かったです!
はまっていたカートリッジは多分ブルーブラックだったと思うのですが、超音波にかけまくった時点でようやく、ペン裏にかぶせてある樹脂パーツ内がかなりクリアになって、ハート穴から向こう側が透けて見えるほどに。
樹脂軸の端っこへの微細なこびりつきはとれなかったものの、放置後にここまでペンのなかが綺麗になるなら、プラチナのブルーブラックはそんなに怖がらなくて良いな。
という妙な自信がつきました。

実際今もこのインクはプレピーとか、キンギョに入れて重宝してますし…
その他、プラチナのブルーブラックについて書いた記事はこちら。「細字に入れる紺色インク。」


そんなわけで「次回いつ使うかわからない」というのでインクも入れずに返却したわけですが、先日、母が大学時代から使っていたという、上写真のをもらっちゃいました。
わーい。
(で、母は細軟ショート軸の書き味のほうをえらく気に入っていて、長年愛用の「ほぼ日手帳」で使い始めています。)

通販の在庫放出やら万年筆祭りのイベントやらで売り出されて持っている方もいらっしゃると思われる、このシリーズと同じものと思っていたのですが、よく見るとリングの色やクリップのディテールが違いますし、キャップにもかわいい模様は無し。
上記通販ページでは30年以上前の商品と書いてありますが、こちらは購入時から40何年かは経ってるそうなので、いま売り出されているものよりはずっと前のモデルなのかもしれません。

そうしょっちゅうじゃないにしろ、長いことずっと使い込んできたペン先なので、おっそろしいほど書き味がいいです!
細字にもかかわらず絶妙に良い角度ですべすべになった面がペン先につけられていて。
この滑らかさ、たとえ調整売りされたものでも新品では味わったことのない感覚なのです。
(筆記角の相性はDNAゆえかもしれないです。字は全然似てないと思ってたんだけどさ~。ちょっとびっくりした。)

細軟ニブみたいなしなりはなくて、むしろコチっと硬めなのですけれど、ペン先の滑らかさでそれをじゅうぶん補っている気がします。
水の上を走っているような感じは、けっこうザラザラした紙の上ですらほとんど変わらなくて、これはいいものを有り難うございます。
って感じですよ!
今のところインク漏れやフローのおかしいところも無いし、ところどころ凹みや傷があるキャップでもぴっちりと締まります。

軸だけの状態だととんでもなく小さなペンである印象を受けるのですが、おしりにキャップを付けるとペリカンのM400より長いくらい。
こういうデザインが長く普及した理由がなんとなくわかるような気がする便利さです。
細身なので私の手には長文ガシガシ的使い方は疲れる予感がしますけれど、さっそく能率手帳といいコンビになってくれてます。
(もちろんブルーブラックカートリッジで。)
大事にしようっと。
まだいくつか、昔のお弁当箱みたいなプリント軸のかわいらしいデザインのものは上記ショップに売り切れず残っているようなのでコレとかスゲーかわいい!...贈りものとか(もちろん自分から自分へでも可!)でもらったら本当に喜ばれる気がします。

これで、今年セーラーのほうを入手したせいで来年へ繰り越し中だった「プレピーからステップアップしたプラチナの細字」物欲は達成できました!
めでたい。
来年は心残りなく中屋万年筆の細軟...なのか…!乞うご期待。

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2008.11.17

秋のインクは紫いろ。

081115色彩雫インクの赤系統シリーズが結構気になっていたのですけれど、
(本日現在公式HPには掲載されていませんが詳しくはこちらで)
あたらしものに突撃する前にウチにもこんな色が既にあったような...。
と気づいてインクストック箱を捜してみると、ありました、ウォーターマンのパープル色のインク。

いつ買ったのかほとんど忘れかけていたのですが、ブログを検索してみると2005年頃サファリの透明軸に入れてみた云々という記述が見つかったのですが、その一度きりでおそらく継続使用することなく静かに眠っていたみたいです。
(多分当時は、Moleskineの紙に滲んだり抜けたりするインクは速攻使わない傾向にあったと思われ、とにかくラミーの青ばかり入れてました。
今になって考えると、実に勿体ないことです。)

古いインクは変質等ありえるので気をつけた方がよいとききますから、よくよく観察してみたのですが。
水気が抜けて減っているとか色が濁っているとか変な匂いがするとか...等々については大丈夫そうな感じ(多分)。

セーラーやペリカンのEFに押されて、細字族のなかではこのごろ微妙に使用順位後退気味だった伊東屋版カスタム74紺軸に入れてみたのでした。
おぉ、とってもいい色です。
色彩雫のような、"わびさび"っぽい微妙な加減というよりは、きっぱりと紫。
華やかでアメシストのように明るく輝いてます。綺麗だなあ。

パイロットのFニブくらいの細さでも、フロー良くするする書けます。
写真の色味が意図的なんじゃないのという話は置いといて!ブルーブラックを入れていたときはすっきりした紺色だと思っていたのですが、なんだか紫色の軸にも見えてきた...というくらい相性良し。

モンブランの結構赤味があるロイヤルブルーなどとは、
「もうちょっと(モンブランのほうから)青みを抜けばこのパープル色になりそう」
というくらいに親和性がありまして、一緒のページで使っても違和感なく引き立て合ってる感じがよいです。
派手目ではありますがわりと普通に常用書き出来る色だし、注釈・赤入れ的にも使える便利さがあって、結構おすすめです。
紙色を選ばず元気に立ち上がってくれる色なので、重宝しそうな予感がします。

紫色は、ウォーターマンに限らず、パープルやバイオレットといった名前で多くのメーカーにレギュラーで存在する色なので。
オーソドックスな色味からちょっと抜け出してみたい方にはぜひここから如何でしょう。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

この週末を逃すとそろそろ見頃も過ぎてしまいそうだったので、ごく近場の範囲内ですが、紅葉撮影に出掛けました。
あいにくの曇天でしたが、その暗さもまた味わいがあってすてき。
最近は、紅葉からおやつまで、16:9比率で撮るのがお気に入りです。
081116 081116

その他の写真はこちらからどうぞ

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2008.09.22

金ペン堂でペリカンの800を買いました。(誕生日用)

Pelikan M800
わー。今日でまたひとつ大きくなった。
お世話になった方々に御礼申し上げます。

...というのを理由にしてみた記念の品(かつ今年最大の目玉ペン)は、ペリカンのM800にしよう!
そしてできれば、これを機会に金ペン堂デビューもする!
と、ずいぶん前から計画していたのでした。

ペリカンは既に、書斎館で購入したM400でEFとBM605(コンコルド広場)でMを持ってるんですけれど、ほぼ3年越しにガシガシと使い続けているのでかなり良い感じに育ってきてます。
大量に書きものをし続けるときにとにかく疲れないし、気取りなく実用で使えるブランドなので。
日記や勉強ノート用、などにいちばん活躍しているかもしれないです。
やっぱりここにきて、憧れのM800を所有するタイミングに入ったかと判断。


というわけで、愛読している多くのブログで金ペン堂での買い物シーンを予習したつもりになっていたし、Googleマップのストリートビューで、駅からの通りの様子も頭に入れたので(べんりな時代になったものだね。)ようやく先日出掛けたのでした。

雨がしとしと降っていて、お客3人で満員になるような面積の売場だときいていたので、さてどうであろうと緊張して店頭に接近したのですが、ちょうどおひとりさまが何かを購入してお金を払っているところでした。
その背後で店内を見て回る..なんてできるスペースもなかったので、きょろきょろしながら落ち着き無く立ち尽くす私。
ガラスの向こうの陳列スペースに、同じ種類のペンが、これほどたくさん束になって積んである風景は見たことなくて、圧倒されました。
(そこかしこに、ペリカンの緑や赤や青のピラミッド状山脈がっ。)

あまり眺め続けていると他のペンに心が揺らぎそうだったので、店主の息子さんであろう方に、会話の初っ端からペリカンの800を買いに来たことを(当初の計画通りに)宣言です。

途中で更にお客さんが私の後ろから、声をかけながら入ってきて
(なんとなく、どこかの万年筆関連コラムか雑誌かの写真でお見かけしたような...)、
奥から、ポケットにペリカンを2本差し込んだ店主氏がうきうきした感じで出てきました。
おぉ。とてもお元気そうです。
この状態で半分お店の外に出て応対されてましたが、これで既に敷地内ぎゅうぎゅうです(笑)、でもなんか楽しい~
ここで取扱いを終えたというモンブランはカウンター下のケースに並んでいて、すこし気持がぐらぐらしたのは確か。
149は売り切れてしまったそうですが、146はPシリーズともに何本か、細字を中心に残っていました。
145に至ってはまだまだたくさんあったような...


"買いますオーラ"がめらめらと燃え盛っていたので、お試し用のペリカンが引き出しから次々に出て来て、楽しい時間を過ごしました。
「まだ持ってない」という消極的な理由もコミでFニブ緑縞を考えていたのですけれど、どうも、手持ちのコンコルドのMニブに(紙当たりも線も)近い感じ。
あと、欲しいと思っていた字幅より太い気がします。
アドバイス頂いたとおりに、普段よく使うような大きさの字で住所や名前などを書いてみたのですけれど
「EFのほうがいいかもしれませんね..」
とのこと。
うーん、EF向けだと言われるのはペンクリニック以来二度目だよーん。

以前は、M800のような太め軸なのにEFを買うってバランス的にどうよ(ペリカンは太字のほうがえらい)と思っていたのですけれど。
書いてみると、すっごくいいんだこれがー!
ここで、変な先入観は崩壊。

軸直径やペン先そのもののサイズも全然違うから、400のEFとはまたベツモノですね。
使い道が次々頭に浮かぶ、今の私には絶好に実用的な線が出る。
400を購入後にしばらくの期間悩んでいた「針先っぽさ」は当初から微塵も無し。
(予想していたよりも、ペン先は頑丈で硬い感じがしました。使い込めば変わるかもしれませんけれど。
手持ちの中では146EFのほうが、先がシナシナする感じ。)

自分でもあっけないほどの即決でEFをお買い上げしてしまいました。
そしてやっぱり緑縞で。

私個人の書き方に対して完全に合わせて調整してあるわけではないのですけれど。
しかし間違いなく、すぐに正しく育ってくれるであろう正しい道すじがつけられた、とびっきりの「良品」に仕上がっている印象。
帰宅後に開封して、腰を落ち着けて書いてみてそのときもやはり、「うぅむ」とウナルほどに感心しましたから。


お約束のごとく、一番のおすすめであるというウォーターマンのブルーブラックを入れてもらいました。
このインクは、エキスパート購入時のお試しで使ってみたきりで、ボトル購入も初めてです。
気のせいか、カートリッジより深青→青緑への変化が高速な感じがする~!?
紙によってはみるみるうちにグリーンがかってくるので、面白い...これはこれでかなり好きな色味なので私はずっと使い続けるつもりなのですが、ブルーブラックといってよいものなのか不思議なインクです。
ちなみにモンブランのBBインクを、サファリで(←とあとから慌てて付け足しで言い訳した。)使っているというと、フっ..と表情が曇って、首軸の先の金属のところが変質してしまうのでペリカンでは使わないでくださいねと言われました。
その他、お手入れ方法や保管の仕方などを懇切丁寧に教わりました。
金ペン堂では、透明ペリカン(M205)が文字通りのデモンストレーターとして大活躍なんですね。


というわけで、素晴らしいお買い物が出来ました。
(ありがとう夫。)
今までも金ペン堂で買ってれば良かったんだろうなあ。
敷居が高いという思い込みで躊躇していたのが惜しい。
と同時に、昔のように「買っても買っても次が欲しい」的な時代が終わってから知ったゆえにおサイフ的には幸運だったのかもという安堵もあり、です。

書くほどに楽しくて仕方ないので、もうばりばり使い込みますよ。
よい年月が過ごせそうです。
まだ入手後数日のホヤホヤ状態なので、もう少し経ってのレビューをいずれまた。

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2008.08.28

ペンクリニックで買ってきました。

Sailor Profit21 Sailor Profit21
セーラーのプロフィット21、昨年にひきつづき2本目になります。
実はこれ、2ヶ月ほど前のペンクリニックで、あまりにも客が少ないのをいいことに、川口さんといろんなことを話しているうちに心が動いて(笑)、その場で調整、そして「組み立てて」もらったもの。

いろいろ書かせてもらってるうちに、やっぱり細字が気になるからFニブかなと思っていたのですけれど、私の字はEFのほうがいいよと言われました。
「お客さんは極細使ったほうが良いな、うん」

ペン先がとんがっていて怖いくらい(実際、字幅も相当細い!さすが日本のEF...)だったんですが、私の書いてるのを眺めては軽く調整、を数回やりとりしている間に.
僅かにあった針先っぽい「チョリチョリした感じ」が消えてスルスルと私の手先に沿った感のある"いい線"が出るようになった。
これだけの細字でこの感覚はちょっとびっくりですよ。

まあとにかく硬めであることは確かなんですけれど、セーラーのペン先って独特な(良い意味で)しっとりと粘っこいしなり方をするような気がします。
それでいてススーっと鉛筆っぽく走ってくれる素直さもあり、で。
既に持っている中字や長刀でも、そしてEFのこの万年筆でも共通にある感想なのですけど、なんとなく、「これはセーラーの万年筆っぽいよね」とわかりやすい個性のうちのひとつなんじゃないかなあと。
(なーんて、えらそーに言えるほどたくさんはもってないんですが~。)

私は既にシルバートリムのプロフィット21をもっていたのですが、そのとき川口さんが作業してくれたEFの軸は、スタンダードな金トリムの黒軸。
本来、このニブだとこの軸しかないんだそうで、146のイトコくらいには似ているけれどまあいいか、と思ってました。

しかし、先にラミーStudioのパールホワイト軸を持ち込んでいたことが頭にあったのか、
「お客さん、こういう黒いのあんまり好きじゃないでしょ?」
と言いつつ、売場のショーケースをじーっと眺め始めた川口さん。
なんとその後、もともとお店にあったボルドー軸(マルン軸)の、「プロフィット21長刀研ぎ」と軸をつけ替えてくれたのでした~。

「こっちのほうがいいでしょ?」
ハイ..か、感動です!
「通常、極細でコレのマルンは売ってないからね~」
とのことなので、得した!と思って良いんでしょうか?

その頃(やっとですが)タイミングよく、私のあとに調整依頼品を持ってきたお客さんが席に着いたので、お支払いに席を立った私なのでした。
ありがとうございましたー。

以後2ヶ月。
ほぼ毎日のようにどこかしらに使ってる(やっぱり主に小さめのメモや手帳だけど)愛用品となっています。
146と並べても、赤いからいいコンビになって(笑)なんだか可愛いのだよ。
そのかわりほとんど、役割交代という感じですっかりプレピーの出番が減ってしまった。すいません...。

ちなみにインクはカートリッジで純正のブルーブラック入れてます。
およそ華やかさとは縁のない、暗くて金属を思わせるような色なんですけれど。
しかしなんだか「濃いめの鉛筆を液体にしたら」こんな感じかなあ、という実直な地味さが妙に気に入ってしまって。
書きに集中できつつ、紙にもほどよく映える良い色だと思います。
いわゆる「古典インク」じゃないし、書き味もさらっと滑らか。
ペン先のデリケートさも手伝って、すべすべした表面傾向の紙を自然に選ぶようにもなってきました。

どうも最近、目にアピールしてくる元気なロイヤルブルーより、こういう暗~い影のあるブルーブラック系が気分的にしっくりくる感じが。
細字ペン先とともに、あたらしいブームが(私の中で、だけど!)到来している予感。

というわけで、久々の万年筆レビューでした。

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2008.06.29

ペンクリニックに行ってきました。(Lamy白Studio復活!)

LAMY studio pearlwhite LAMY studio pearlwhite
今年前半については手帳にみんなメモしていたのですけれど結局、東京の大型文具店で催されているような万年筆関連イベントやらフェア等々には、ことごとく行けませんでした…。

というわけで、残るは恒例、年に一度のお楽しみ、地元の文具店にやってきたセーラー ペンクリニックですよ。
どどーん!(←ココロの花火音)

今回、川口さんにみて頂いたのはこの一本。
ラミーのステュディオ、昨年末に購入したパールホワイト軸。

これを買った日、夫が遠方の出張から帰ってくるので羽田まで迎えにいったのです。
空港支店の書斎館のディスプレイで、キラキラとスポットライトを浴びている白軸に吸い寄せられました…
出ると知った当時からずっと欲しいなあと思っていたペンなのですが、話題になり始めでいちばん品薄なときだったと思います。
ここでは、在庫は1本、Mしか無いと言われました。
(どちらかといえばFで欲しかった)

一応試し書きもさせてもらったけれど、時間も迫っていたのですぐ包んでもらってホクホクと店を出て来ました。
(レジ脇に立ててあったカードサイン用のボールペンが、デスクペン仕様のドルチェ・ヴィータで。
その佇まいが格好良くてしびれましたね。)


金属軸でずしっとした重量感があります。
軸表面は、白単色ではなくて、きめ細かいラメが雪のように敷き詰められていて、非常に美しいです。
私の持っている中では、サクラ色デシモタチコマ色キャップレスと並んで、同じような感じで煌めく、メタリック3姉妹となりました。

Studioはクリップ部のプロペラみたいな形状が特徴で、この垂直部を指先でつまんで引き出し内ペントレイから取り出すのが楽しいです。

チャームポイントはそれだけでなく、写真のとおりキャップと軸本体との段差が全く無いので、ぱちっと締めるとスっと一本の流線型の「棒」になるところもまた潔くて綺麗。
この「継ぎ目無し」の感じは2000シリーズよりも徹底してるような気がします。
キャップを後ろにさすときも、クっというやさしい手応えではまる機構のようで、なかなかお上品。
重いので、私はつけて書きませんが。

ペン先は14Kでバイカラーですが、サファリやアルスターと同じ形をしています。
(書き味もさほどしなることなく、エンピツ的な独特のシャリ感があるところまで一緒!
重さがあるだけに、サファリなどよりはちょっと引っ込んだところでサリサリとした気配があるところが金ペンらしい奥ゆかしさなのか...)


前置きがいつものごとく長くなりましたが、こんなに素敵な見かけだったのにペン先の状態は正直いまひとつ、でした。
書き出しがかなりの高率で数ミリ出ないことが多かったし、書いている途中に掠れたり。
インク出は決して渋いわけではないのに、どうも上記の件が使う度にストレスだったので、ときどき思い出したように書いてみつつも、今年度の「診察待ち要員」としてほぼ半年、引き出しで眠ってもらっていたのでした。
これを直してからブログでレビューしたかったわけです。

そんなわけで、やっぱり今年も川口さんは目にも止まらぬ速さで、何種類かのフィルム状のやすりをくるくるとペン先に当てて
「はいこれで書きやすくなりましたよ」
と手渡してくれたのでした。

実際のところ、このペンそのものとはあまり関係のない話でずーっとやりとりがありまして、その間にも手を動かして下さっていた感じでしょうか?
私が申込み用紙のようなものに書いたボールペンの字を見て、
「このペン先(studioのMニブ)じゃあ太すぎるんじゃない?
力の入れ方とか、字の大きさとか、細字向きの書き方ですね?」
とのこと。
それは自分では全く思ってなかった(ガシガシ粗く書く太字向き?の書き癖だと思ってた)のでびっくりです。

とはいえ確かに最近、手帳にプレピーを酷使しすぎたのか、インクの溜まりを拭ったらついでにペン先のカラーコーティングがハゲハゲになってしまい。
もう見るからに安っぽくなってがっくりきたばかり。
(実際に200円だけど。書き味は2000円くらいには育ってる気が..)

以前と違って、主要で使うペンの好みが細字方面に移ってきているので、手にそういうのが出ているのかも?

というわけで、誰もお客さんがいなかったおかげで、直々にポケットから出して(還暦モデルの赤いやつとか)試し書きさせて頂けたり、楽しい時間を過ごしました。
やっぱ私みたいなのでもゆっくり会話ができるって点で、ペンクリは地元文具店開催に限るな~。


Studioはすっかり治りました。
最終的には149のMくらいの、太めの字幅で落ち着いた感じ。
つけていったカートリッジの華やかな青インクがたっぷりと心地よく出て来て、目にまぶしいくらい。
掠れは皆無になったけれど、ショワショワした筆記音は以前よりしっかり出るようになり、私的にはラミーっぽさ満点です。

いまもう一本のMニブ(写真の赤青サファリ)でモンブランのブルーブラックインク用として日々大活躍中なので、さてStudioはどうしようかな。

このまま青インクで使うか、話題の新色、グリーン系色彩雫をここに入ってもらうか...いろいろ考えてます。
細字のほうが合ってる気もするけど、まさに"植物系みどり"って感じの「深緑」狙いだよ!
本日のペンクリ開催店では取り扱ってませんでした。
ということははるばる都会まで行ったときにでも(涙)。

というわけで、3回連続参加。
きっとまた来年の今頃に。
東京と違ってほとんど行列も出来ずお困りでしょうが、どうぞまた開催されますように。


昨年の体験記
一昨年の体験記

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2008.04.07

ブルーブラックも使い始めました。

080406「紺碧」や「月夜」のようなインクも美しくて良いのだけれど、正当派(いわゆる鉄成分入り古典)ブルーブラックへの憧れも抗えず、最近はモンブランのを買ってきて結構愛用してたりします。
当初は、「ブルーと間違っちゃったかな?」とドキドキするくらいに一筆目の青さに驚いたりもしたけれど、独特の濃淡と、ひっそり暗めに落ち着いてくる変化が味わい深くて好きだなあと。
これぞ万年筆インク色!的な、どんな紙に書いても知的な感じに落ち着く渋紺もなかなかいいものです。
プラチナのブルーブラックでも助かっていることだけれど、やっぱり滲み等々のストレスをほとんど気にせずにペンを使える利点は大きいです。
そのぶん、手入れなんかはちゃんとしようと思いますが。

最初は、それこそ張り切ってモンブランの145(ピストン吸入式じゃないからまあいいかなと思った...)に入れてみたのですけれど、大幅にフローが変わって、気に入っていた字幅よりずいぶん細くなってしまい、軽く違和感が。
あと神経質過ぎるかもしれないけれど、「詰まらないように毎日使い続けなければ!」という使命感(?)に少々疲れた。
...ので、もうちょっと気楽に扱えるように、今やほとんど洗浄してお休み状態になっていたサファリのグループからスカウトすることに。

サファリはほとんどFとEFばかり持っているのですけれど、唯一のMニブの青赤軸に入れてみました。
おぉ...すごく書き心地良いです。
というか、買って以来最高に気に入った。今まではフロー過多気味だったからかも。
なんか、筆記音が「くすくす」っていう感じの可愛い音で面白いんですけど..。
サファリの、鉄ペンならではの実直さが引き出せている書き心地というか紙上滑り具合というか。
さらに肩肘張らず使える代表、ペリカーノジュニアとかにも入れてみようかしらー

このペンとインクで、まだまだどっさりな手持ち在庫のMoleskineとか、どうして買ったのかわからないような出所不明のメモ帳etc、たくさん使い込む気満々です。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

ところで、フランクリン・プランナーなのですけれど、4月から「1日1ページ」版リフィルに換えてしまいました~。
ああ今までのはなんとか必ず有効活用するからゆるしてください...(涙)

やっぱ、「オリジナル」(日本語版のほう)の紙質が好きだし、私見ではありますが、万年筆にはいちばん向いていてフランクリン・プランナーを長く使いたい理由になっている紙だ...という確信を深めました。
適度に柔らかくて、すべすべ過ぎずの、ちょっと筆記音がする感じがいいんですよね。
今年からフォントもゴシック系にスッキリと改良されててだいぶ見た感じも好きになりました。

今までと較べれば半分のページ数で使い廻すんだから、メモ帳とか別に要るよな!分冊の春だな!(←意味不明)と用意していたにもかかわらず。
あれれ?
4月になってからは、1日1ページのこのリフィルだけで全然間に合ってます。
ToDoの下に「DailyNotes」というメモ欄がありますが、ここをそれなりに簡潔にまとめる癖もつき、下まできっちり埋まって1日が終了する感じ。
書くこと自体は楽しいのだけれど、デイリーで使う手帳に対してはもう少しあっさりと向き合いたくなったという心境の変化かも?
(能率手帳だのクオバディスだのを併用な上に1日1ページ進行で「あっさり」って言うかよ~!な感じもしますが。)

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2008.03.30

こんぺき色のインクと、赤革ペンシースを買ってきました。

紺碧Ink + Custom74金曜日、打ち合わせの帰りに(ああ都会って怖い..何でも売ってる....)渋谷の伊東屋から連れてきてしまいました紺碧インク!

いまやなにかと重宝して順調に消費している月夜インクなのですが、これを買ったときから、
「春になって桜でも咲き始めたら"紺碧も欲しい"モードに突入するに違いない」
と確信していたのですけれど、やはりね〜。
突然、スイッチが入ったように!欲しくなってしまいました。
寒いときも快晴な日が多い関東に住んでいるとあまり実感がないことですけれど、日本海側(新潟)に居た頃は、冬といえば灰色空からびしびしと雪が降っていてそれが同じように続く日々でした。
それが3月くらいからようやく天気が変わってきて、「おおぉっ。空って青かったんだ。ウツクシイ!」と心底から感動する日が突然くるんですよ。
.....というようなことをつい思い出してしまう、明るくて深くて綺麗な空の色、なのでした。

とはいえこの、明るい青色、以前から欲しくて、「(ペリカンの)ターコイスにロイヤルブルーをブレンドする」という方法で自作を試みたことがあったんです。
なんとなく似ているような色にはなるんですけれど、どうもくすむというか透明感が低下して微妙。
作ったインクも、そのときの限りで使い切ったあとはやめてしまいました。
ヤード・オ・レッドのブルーインクが理想に近い感じであろうとコミミにはさんでいたのでそのうち...と思っていたのですが。
今回この紺碧インクの色見本を店頭でみせてもらうにあたって、あーこんな感じ、コレでOKだわ。ということで。

水色というほど明るすぎることなく、存在感のある華やかな発色です。
ロイヤルブルーな紫寄りの赤味もないので、青インク好きな皆様にとってもなかなかこれは「他に無い」感を味わいつつも、これからの季節重宝するであろうなと。
きらきらしたブルートパーズみたいな青です。
(にじみやすさ等々の性質はまあ、これも月夜と同じく、良くも悪くもパイロット的と言えるかと思います。)

私の持っている中ではそらいろキャップレスにこれ以上ないほどぴったりくる色なんですけれどねえ..
(現在、ブルーブラックのカートリッジを入れて毎日のように使っているのでその席を譲るわけにはいかず。)
意外にセーラーの長刀ペン先にいれてみるとしっくりきたりして〜...
等々と次々机周りを見回しながら考えていたら、ディスプレイの上と目が合って、まさにタチコマの青にしか思えなくなってきた!

というわけで、本日から使い始めた春の碧インクです。
このごろは通販サイトでも在庫が安定してきたようなので、皆様もぜひ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
080328赤革のペンシースです。
コレも同じ日に購入。
(渋谷マークシティに入っているブルーブルーエで。
手提げバッグなど、かわいい革モノが増えていてあれもこれも欲しくなりました〜)

このタイプは以前からひとつ欲しかったのですけれど、素材が高級すぎたり大人っぽすぎる地味な染め具合だったりして、可愛いのがなかなかなかったけれどようやく。
ほどほどに厚く、堅めの手触りの革ですが、1500円という買いやすさに即決です。
他にもブラウン系や白なんかもあって迷ったけれど、やっぱり目にとまりやすい赤で。

フタやファスナー付のものよりは中身が取り出しやすいのが魅力。
全体的な厚みが控えめなので、そのままバッグのポケットなどに差しても安心。
あと、一回り大きめのペンケースやポーチに放り込んで「ケースINケース」的な役割も意外に便利で。
(これに入れて「隔離」できるおかげで、ガシャっと束ねて持ち運べるランクの文具と、"それなり"の万年筆が同じ収納場所のなかで持ち運べますから。)
写真のように、細身の筆記具ならば2本並べて収納できるのでちょっとした用事にはコレで十分。
149がぴったりとクリップを出した状態で固定できるサイズなので、そこそこの太軸でしたら気軽な一本用シースとしても重宝しそうです。
こういう、「最低限だけど機能的」な感じにひとめぼれだったのでした....。
小さなカバンで身軽にお出かけするための必需品になりそうです。

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2008.02.15

月夜のインクはあおみどり。

PILOT 月夜INK PILOT 月夜INK
やっと買えました、パイロットのいろしずくインク。
先日、東京に立ち寄れたのでOAZOの丸善で。
話題の本だの噂のノートだの(いずれ後述)をひととおり吟味して仕入れた荷物がどうにも重くて、インクは大人買いする気力になれず、ひと壜だけ。

あの売場に行った方ならお判りと思いますが、カウンターのうしろのインク棚を観察すると、さすが都会のお店。
5色分ずらっと並んでいたのでした(涙)。
実際に紙の上に書き出した色見本を見せてもらい、やっぱり第一希望の「月夜」を購入。
(すくなくともこの日の在庫分の)最後のひとつだったので、いいお土産になりました!
…自分しか使いませんが。

しっとり..としたあおみどり!です。
照明の加減では少々グレーがかっているような落ち着きもあり、海みたいな「あお」。

とても好きな色で大満足ですけれど、どうしても見覚えがあったので過去の手帳をめくって、エキスパートを買ったあたりの時期のページを探してみました。
このとき1本つけてもらった、ブルーブラックのカートリッジを使って書き、2年くらい経った箇所が、やっぱりこの「月夜」のあおみどりにソックリな色味なのでした。
ウォーターマンのブルーブラック、既に記入3ヶ月後くらいで「あおみどり化」していたのに気付いて当時ものすごく驚いたのですけれど、これはこれで気に入ってるのです。

ボトルの写真を撮ってから、うわーっと思ったのですけれど、非常に泡が発生しやすい(消えにくい?)性質があるような気がしますがお持ちの方、どうでしょうか。
確かに、持ち帰ってきた外出からそれほど時間が経っていないときに撮影したのですけれど、こんなにブクブクしてなくても...。
ペンに入れて時折コンバーターを観察しても、常に多少は泡っぽいのようなので諦めました。
(むしろ、コンバーターの壁にはりつく泡の被膜が光に透けて、インクの色味がよくわかって綺麗だったりする...)

このせいかどうかはわかりませんが、スルスルとすべるように書き進めることが出来ます。
パイロットらしいインク流れの良さです。
かなりの細字だったり、シャリ感多めなペン先だとしても、気持ちよく使えるインクなんじゃないでしょうか。
これもまたパイロットらしく、色が裏へ抜けてしまう紙も多いのだけれど、くっきりとした発色が目に楽しくて、あまり気にせずいろんなものに書き込んでます。

一見、黒かと思うようなモンブランのレーシンググリーンと違って、ずっと明るく青みの自己主張があるグリーンインクとも言えます。
(しっかし、いつも同じものをこういうときに描くんだなあ...と写真を見て呆れた...)

色味・性質ともに他のどのインクとも役割がかぶらないような予感がするので、人気があるのも頷けますね。
オーソドックスなインク以外になにか一本、と考えている人にも、机の肥やしにならなそうなインクとして安心してオススメできそうな気がするので。
お手紙なんかも、月夜色で書き連ねてあったら、特にこれから春夏の季節に無敵ですよきっと。

そうそう、フランクリン・プランナーの「カタログ写真ではけっこう青なのに実際はあおみどり、むしろうすみどり」な各種リフィルに、これほど合う色のインクもないと思われます。
ちょっとにじむけど。気にしない(゚ε゚)。

目にも爽やかで、南国リゾートの空のようだった「紺碧」は次の機会に。
もう少しあたたかくなってからの、春から先のお楽しみ、としましょう~!

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2008.02.07

透明軸の万年筆が届きました。

PILOT CUSTOM74 PILOT CUSTOM74
前回の続きみたいになっちゃいますが、あれからすぐ、パイロット カスタム74の透明軸、手に入れてしまいました...。

当初、
「そろそろ購入した人のレビューがネット上にあるかも」
とネット検索してみたら、この記事に行き着いたわけですが、ここですっかり読み込んで感心してしまい。
い、いつのまにか購入ボタン押しちゃってたんだよ!
ズガーン(効果音)。

お店の名前自体は以前コミミに挟んだことがありまして、オリジナルの万年筆を販売している工房のようなところだと把握していましたが、パイロット製品も幅広く販売されているようです。
購入できるサイトはこちら

検品や調整をしっかり行ったあとに届けてもらえるということで、これなら通販でも心配ないかなという第一印象。

申込み時、フォームにいろいろと要望を書いて送ることができます。
詳細はこんな感じですが、確かにインク流量などのリクエストが出せるのは有り難いことです。
こちらでは、普通より「若干多め」をオススメとして調整しているようなのですが、私はあえてその一段階下の「中程度」の流量を選択。
(なんとなく、自分はそういう好みなのだろうという直感で。
少なくともしばらくは、手元にあるメーカー純正のカートリッジインクで馴らしていく予定だし。)

筆圧や持ち位置の回答の他にも、既に1本同じ型のペンをもっているというのもあり、備考欄に、首軸のどの辺りに指がかかるかとかいうようなコマカイことも一応参考にして頂けるかと思い、書いておいたのでした。

金曜真夜中過ぎにもかかわらず、即レスで在庫有りの回答まで頂き(時刻が時刻だったので驚愕)、週明けすぐの発送で。
朝、起きたときからから楽しみだったなあ...。

というわけで、素晴らしくぴかぴかとした(まるでガラス管のようにつやつやした!)透明軸が届いたのでした。
商品の特徴に関してはいちばんうえのリンクのブログページで写真入りでじっくり解説されてますが。

アクセントになる位置のところどころが半透明グレーのパーツになっているので、スッキリ締まった印象があり、クリップやリングの銀色の白い光がとても綺麗。
予想をイイ意味で裏切る高級感があるのでした。
そうそう、ちゃんとクリップ先の玉の真下方向に、リングの刻印である、CUSTOMの「O」がきてます。
これもパイロットのコダワリのひとつなんだとか...知らなかった...。

首軸とか、キャップ内部とか、インクの染まり(飛沫とか流れ等)がいずれ気になりそうな部分は、最初からうっすらグレーの色味がついている部品になっているところが良いですねえ。

PILOT CUSTOM74この万年筆にボトルインクを入れる場合は、もちろん容量の大きいCON-70コンバーターをおすすめします。
(写真。コンバータ付けてるのにカートリッジ箱と集合写真な件はスルーでお願いします。)
上半分くらいが銀色のパーツになっているので、装着するとシルバーメタリック度が増した透明軸になって、見た目もすごく格好良くなるんですよ。

で、私はオーソドックスかつお約束で、まずは青インクのカートリッジをつけて書いてみました。
...わーすごい。と思わず。
ペン先がぴたりと「角度が合っている」(といっていいのかわかりませんが)私の書き方に合わせた位置で"紙に吸い付いていく"といいましょうか。
滑りすぎず、ざらざら過ぎずの、びろうど的な上品な書き心地。
でもこれは、確実に覚えのある、「手に馴染んだカスタム74」の感じなのでした。

これは良い買い物しちゃったなあ。
思わず感想のメールを入れましたところ、「しばらく使用を続けるとさらに特性が出てくる」ように仕上げて下さったとのことで。
これは楽しみです。
実用的机上常駐で、長く大切に使いたいと思いました。
軽い重量と、なめらかなパイロットインクの書き心地との相乗効果もあり、ひたすら書きまくっても、まるでペン先に動力が付いているように(笑)疲労することなく紙が埋まっていく感じです。

とりあえず、フランクリン・プランナーをはじめとする私の手帳陣にはなんとか支障ない浸透度なので、手持ち在庫の青カートリッジでしばらく使っていこうと思います。
これだってなかなか綺麗な色ですからね。
透明軸だけに、カートリッジ内の水位がリアルタイムで変わっていくのが本当に楽しい!
傷ひとつ無い状態で届きましたが、やがてはそれなりの貫禄が出てくるのでしょうね。

さて、ここのお店のペンとの相性がわかったところで。
「次」はどのモデルでお願いしよう、とうっすら考えてしまう私をだーれーかーとめてー。

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2008.01.31

細字に入れる紺色インク。

Platinum BlueBlack ink年末近い頃だったか、銀座をウロウロしていたときにプラチナのブルーブラックインクをボトルで購入しました。
軒並み値上げが目立つこの世界で420円ってお買い得~。

青インク派の私は、なんでプラチナの万年筆インクは「ブルー」じゃなくて「ブルーブラック」しか無いんだろう!とずっと思っていました。
だから、手持ちのプラチナの万年筆には(♯3776のミュージックニブと、セルロイドキンギョ
「ラミーのくっきりブルーが似合うのだ」と直感で(笑)決めて以来、ずっとそれでばっかり使っていたのですが。

しかし、あの200円万年筆のプレピーでブルーブラックを使ってみて納得。
書きたてのみずみずしい時点なんかでは特に、セーラーのブルーインクより明るい紺青なのですね。

今になって10月頃の細字で書いたメモを見てみると、グレー味を帯びてなんだか褪色したみたいな沈みようの箇所もあり...で。
新鮮な青みが若干抜けた分、全体的に地味に落ち着いた感じ。
面白い経年変化だなあと思ってました。
このへんの"枯れた味だし"も「日本のインク」的なのだろうと勝手に納得してました。
というわけで、比較的太字で書いたものがどうなるのかちょっと興味もあり、でボトル購入につながったのでした。
(国産ブランドのインク壜は皆こんな感じの素っ気なさですが、見ようによっては「昭和レトロ」っぽくて好きかも。)

で、この色を使いだしてから、Molesekineをはじめとする「万年筆に難しい紙」にもかなり強い(ほとんど滲まないしし、裏抜けない)インクであることに、プレピー時点から感動してたんです。

あまりにも優秀だったので、これはもしかして、鉄の酸化作用で色が定着する、いわゆる「古典的ブルーブラック」なのだろうかびくびくしはじめました。
その種の「正当派ブルーブラックインク」はちょっと"怖い(というか、そう簡単には使えない)"というイメージがあったので....
成分的に、普通のインクよりは詰まりやすいので、これを使うならペンの手入れに気を抜いてはいけないし、そう頻繁には使わないペンには入れない方がよい、とよく聞きます。
ラミーやペリカンやモンブランなどのブルーブラックがそちら系統としてよく挙げられます。
逆に、例えばウォーターマンのブルーブラックは普通のカラーインクなので、ペンに優しいのだそうで。
どんどんあおみどりになっていく経年変化が結構好きなので、いずれこのインクも欲しいのですが。

某所のコミュニティで質問してみたのですが、メーカーに問い合わせたことがあるという博識な方がとてもわかりやすく説明してくださったのでした。
プラチナも"古典ブルーブラック"仕様なのだそうです。
ボトルもカートリッジも同じものとのこと。

ただし、古典ブルーブラックとしての鉄的成分はそれほどタップリには濃いものではないように思えます。
(見た目の青み比率が多めだし、あれだけすごい細字のプラチナ万年筆でスルスル使えるくらい滑らかに出るので。
...という超・私見ではありますが...)
この、鉄的成分のせいで長年にわたって紙の上に色が定着するので、ブルーブラックで書いた文字は何十年も消えずに残るんですよね。
それってカッコいいよなあ、使いたいなあという思いが実は最近ちょっと上がってきてます。
モンブランのブルーブラックとか、特に憧れるね~。

セルロイド金魚とミュージックには早速入れましたが、水洗いしやすいコンバータ式かつ頻繁に使う(使いたい)ペンでなら、他社製でも使いたいな~!
と、大胆にも挑戦してみたのはカスタム74のF
もともとすごく細字なんですがとても書きやすいペン先なので、手帳などに活躍させたくて。
しかしながらパイロット純正のインクはフローや色はとても気に入っていながらも盛大な滲みが発生してしまう場面が多く.....困っていたのでした。

大容量のcon-70コンバータに入れれば、タップリ入ります。
(こころなしか、そのせいで重心がしっかりして安定して持ちやすくなったような。)
おお、インクも渋ることなくちゃんと滑らかに書けますよ!
パイロットのインクで使うのとは書き心地がだいぶ変わります(コリっとした感じになる..)ので、このへんはお好みに合えば。
というオススメしかできませんがともかく、
プラチナ細字特有のしっかりとした描線が移植された感じ。
ほとんど紙を選ばず細くて小さい字も書けるようになったので、この機能性は便利だなあ。

そんな経緯のカスタム74、今では毎日机上のペン皿に乗せては手にとる一本です。
能率手帳ゴールド(←快調に愛用中)やMoleskineのクリーム色の紙に、どんなに小さな字でもピシっと映えてくれる綺麗な濃紺なのですから。

このペンは、私が学生時代に愛用した金ペンの万年筆であるという思い入れもあって実はもう一本、中字ニブで欲しいなと思ってます。
今の細字と同じく伊東屋カラーリングの中から選ぶか、オーソドックスにエンジ-金トリムで選ぶか少し考えていたのですが、このほど、透明軸でも発売されたようなのです。
(これもきっと大都会有名店以外では入手できないに違いない...涙)
インクの色や減り具合確認がいつでもわかって楽しめそうな一本ですよね。
春ぐらいまでには話題の青ボトルのどれかと一緒に買えたらいいな(長期計画的願望)。

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2007.10.15

購入後のペン先交換サービスについての覚え書き。

071015今回持ち込んだときのカスタマーサービスの方と、興味深い、そして今後注意すべき点の多いやりとりがありましたので、前回とは記事を変えて書くことにします。
ペン先交換などのことについて、(アクセス解析の検索ワードからみても)知りたい方は多いように思いますので。

新しい149の調子は超快適です。
「慣れるまで我慢」「そのうち良くなるだろう」とかいうような要素が全く無くて、うけとって最初の一筆目から素晴らしい書き心地であることに安堵しています。

146の時(これも、成田空港DFSブティックから帰国後すぐでMからEFにペン先交換というパターン。)もそうだったのですけれど、ペン先交換の時点で、ある程度自分の書き癖を伝えたことが功を奏したと考えています。
前回購入直後から悩まされたMニブを調整送りにしたときに添付したメモと同じようなものを一緒に出しました。
そのときの修理受付番号も添えて。

実は、
「単なるペン先交換の時点では(調整的な)細かい要望まで応えられないと思います」
とそのときの応対担当のスタッフ方にかな~り!困ったように言われました。

ただ、かつて146をEFにしてもらいたくて持っていったとき、率先して私の書き方についてこまかい質問をして「出来る限り合わせましょう」と言ってくれた素晴らしい対応
(もちろん返ってきたペン先も素晴らしかった。
そのスタッフの人とのやりとりがきっかけでモンブランにはまったと言ってもよいね。)
を覚えているので、当時との温度差にがっかりしつつも、めげずにメモを渡したんですよ。

まあ、その頃とは違っていろんな方針がマニュアルとして整えられ、変遷したことも多いのだとは思います。

ま、ダメモトで。
参考にしていただけませんかと。

結局ある程度はペン先を選んでくれたみたいでそういうようなこと(できる限り御要望に沿うもので選んでみました的なこと)を受け取り時に言われて、ホッとしてます。
いやもうほんとお世辞でなく、モンブランで調整して返ってきたペン先って毎度のことながら感動します。
合わないときはほんとに書けないのでその差がなあ。
調整を頼んだりして二度手間なので、そのまま試し書きしできるところで買うべきなのだけれど、つい直営店舗に行ってしまう...


「購入後のサービスで受けられるペン先交換」
について、知りたい方も多いと思われますのでもう一点。
保証書があることはもちろんですが、購入後6週間以内で、かつ「ほとんど(というより実質完全に)未使用」であることが条件です。
沖縄でも、ペン先交換するつもりであることを述べると「新品同様 無傷」の部分にぐりぐりと強調された手書きの説明書を渡されました。掲載写真参照。
ということは、「(しばらく使ってみて)飽きたから」とかいう凄い理由で持ってくる人がいる、ということなんでしょうかね?

私は、購入後開箱してキャップも外さないまま持っていったんですよ。
それでもなんと。目の前で、応対担当の人に、ルーペでペン先をじーっと検品されて信じられないようなことを言われました。
「専門のスタッフの者が調べてみないとわからないが、傷と区別が付けがたい箇所がある。
"最悪の場合は"DFSを経由して交換して頂き、もう一度商品を持ってきて欲しい。
以前にそのような例もありました。
お客様に非はないのは確かなのですが。」
だって....!
ルーペを渡されて見せられたのですが、わかったような見えなかった(笑)ような。
うーん。

ここまで注意警戒しないとやっていけないような前例もあったのかもしれないし、それがモンブランの方針なのでしょう。
しかし正直、その「最悪の場合」のめんどくささを思うとすごく落ち込みましたね。
帰宅後数日は、いつその知らせがくるのかとドンヨリしてました。
本店で買っていくようなお客さんよりは、安い値段で買うほうが「順位」的にはやっぱ低いのかもなあ。

とはいえ結局のところ、ふつうにやっても4週間かかると言われたペン先交換は10日ほどで無事完了の電話が来て拍子抜けしましたけどね。
返ってきたペン先も前述の通り文句なしでしたし。

いろいろ思うところはあったけれど、店頭スタッフの方の対応は相変わらず好きだし商品も好きだから、今回はこれで良しとしよう。
でも、DFS店舗だけでなく、他店で買われて持ち込む方は以上の点、注意いただければと思います。

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2007.10.14

沖縄から149を連れてきました。

Montblanc 149 Montblanc 149
モンブランの149ですー。
これは、先月に沖縄の免税店で買ってきました。
帰宅後すぐに、名入れとペン先交換を銀座の本店に依頼したのですが(たいていのペンがそうだったのですがDFSではMニブの在庫しか無かったので。Fに替えてもらいました。)
先日ようやく受け取ってきたところなのです。

かれこれ何ヶ月もずーっとずーっと、「次に買うモンブランを何にするか」というのをうっすらと、しかしじっくりと考えてきました。
以前から日々の愛用となっている149のMですが、購入後に調整送りになったりの紆余曲折を経ましたが、「実に素晴らしい万年筆だ」と使う度に今も感心。
キャップをつけない軸の状態が直径といい重量バランスといい、"指に溶け込む"というのは言い過ぎかもしれませんがそれくらい、スポっと私の指のなかに自然にハマリこむんですよ。
この大きさゆえの一体感がもうお気に入りなんだよなあ...というわけなので。
贅沢ながらも「いつかは」M以外のニブの149も所有してみたいものだ!とうっとり考えてた私。

通貨事情のせいもあってか最近の欧州ブランド製品の値上がりの著しさに悲しくなっていましたが、沖縄行きを機会に訪れることの出来たDFSの3割引近い値引きに感謝です。
(マイスターシュテュックなどのベーシックなモデルだとそうなんですが、限定系のものだと5%引きくらいでした。)

MとF、ペン先の見た感じもずいぶん違います。
Mは横方向にも広い大きなペンポイントがガシっとついていますが、今回のFは「上から見るとシュッと細いけれど横から見ると厚みしっかり」のまさに長刀っぽい様相。
書き心地は、まあ両方硬いですね。
Fでもまだ新品なので、先端までかっちりとしています。
とにかく149と較べれば146EFなんてシナシナ(?)に思えるくらいです。

でも、上に書いたように、サイズ的な手へのハマリ具合と、かなーり硬質ながらも書き進めるにつれて力加減をマイルドに吸収してくれる不思議な無重力感がホントに面白いのです。
2本目を、B以上でなくあえて細字方向のFにしたのはやっぱり、こまかい手帳みたいな書きものでも堪能したいから。
(とはいえ、フランクリン・プランナーの4ミリくらいの罫線にもMニブ使ったりしてますけどね...1.5行使うくらいがちょうど良かったりするけど。
このリフィルの、適度に吸い込みの良い紙質によるところも大きい。
149も使えるからフランクリンに戻ったといっても良いのだ実は。)

そんなわけで、MとF揃ってれば私の用途では鉄壁って感じがするなあ。

ペン先の状態は非常によいです。
楽々に自重で豊潤に線が出るけれど、締まったFらしい細さ。
完全にMと使い分けられる線が出ます。

Montblanc 149で最後に。2本の149の見た目をどう区別しているかといいますと。
はっきりペン先に明記されているわけでもなく、ましてやキャップを閉じたときの見分けはつきませんので、名入れの書体を変えました。
Mは「スクリプト」で新しいFは「ラウンドスクリプト」で。
ラウンドスクリプトのほうは、優雅に筆記体的に字がつながっている「スクリプト」と違ってひと文字づつ独立しているので、こちらのほうが活字っぽくはっきりしてますね。
でも大文字のYなんかは双方の書体が綺麗な形なので満足です。
(あ、名前なんかじゃなくて「F」とか「M」とか彫ってもらったほうが区別用としては良いのか....?)

というわけで、「今年の」最初で最後の大物ゲットは終了..。
長く大切に使っていきたいと思います。

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2007.08.25

紺色の万年筆を買いました(CUSTOM74伊東屋版)

PILOT CUSTOM74 PILOT CUSTOM74
パイロットのカスタム74です。
先日の、銀座伊東屋で購入しました。
ペン先はFです。

ちなみに、このシルバートリム(銀色パーツ)になっていることが、伊東屋の限定販売モデルの特徴です。

通常ラインの軸色に加えて、ポップに明るい黄や赤もあって、一瞬迷ったのですが。
(いつもの私だったらエンジや赤軸にしていたのかもしれません。)

しかし!
あの日の暑さときたらニュースで報道されるほどのモノスゴさだったわけで。
ショーケースをじっと見ていたら突然、この紺色(「ディープ・ブルー」が正式名称)軸と銀色クリップがなんとも涼しくて、吸い寄せられたのでした...。
この色味、けっこう暗いのでノートなどの白地のうえで撮影するとかなり黒軸っぽくみえるので。
Moleskineの上でやっと本来に近い青色が写せました。
青い漆塗りっぽい、とまでは言い過ぎかもしれませんが、今こうして眺めていてもなかなか上品で良い色なんじゃないかと思ってます。
(中屋万年筆の漆軸ってすごく綺麗な色だなあと常々思ってます。
「桔梗」か、または「赤溜」を、将来オーダーしてみたいものだ....)


カスタム74が手元にきたことでしみじみと何かが落ち着いた感じがします。
「いろいろ買って遠回りしたけど、やっとココに戻ってきたなあ」というか...。

...というのも。
遥か昔の大学生の頃、1本の万年筆を肌身離さず使い倒しましたが、それがこの、パイロットカスタムで。
「ペン先が金で出来ていて、1万円もする!」
ということに日々ヨロコビを覚えていた記憶があります。
(今も値段が変わってないってのもある意味すごいような....私が持っていたのはつや消し表面のモスグリーン色軸+金色クリップだったか。)
あんなに使い込んだのに今はもう、手元にありません。

近年また万年筆を盛大に使い始めてから(人生第二次ブーム...)、初めて買ったパイロットの製品はデシモだったのですが、こういう特殊なペンでも、同社のものであるせいか、なんとなく懐かしかったんですよね。
自分の手が、丸くてモチっとしたパイロットらしい書き味を覚えているのを感じたのはホントです。

せっかくなので、当時使っていたのと全く同じように使ってみたくなり。
いくつか試し書き後にFニブにして、ブルーブラックのカートリッジも。
基本的に純正インク主義ですが、違うのにしたくなるかもしれないし、掃除にも便利そうなのでコンバーターも。
わざわざ実演付で説明してもらったのですが、con70というのは、ひねるんじゃなくてプッシュ式でインクが入るんですね~。
というわけで、(伊東屋ではサファリやペリカーノ系以外の万年筆を買ったのは実は初めてなような気がするのですが)とても丁寧に対応していただきました。

ああやっぱりいいなあ、カスタム74。
どこにでも持ち歩きたいほどにすごく軽いから、私のような下持ち癖でも楽々にキャップつけて安定するし。
細字(F)だけどツツーっと滑らかに手に伝わる、気取ってないくっきりとした線がでるのです。
ニブの形も美しいし文句なしです。

ブルーブラックインクの「枯れた青」って感じの暗さもいいね~。
昔はカートリッジでもアルミパックに入っていた記憶があるけど....
いわゆる「酸化する性質」のインクじゃなくなったのだろうか?

何年も使った私が自信を持って言うけど、このペン先は、手帳類にコマゴマ書き込むのに本当におすすめ。
あと、最初の万年筆としての贈答品として実に好適品。

以前から思っていましたけれど、残念なのはクリップがちょっと硬すぎて、どこかに挟むような使い方がなかなかできないことかな。
無理したら曲がりそうで怖い。

というわけで早速、ほとんどいつも机上にある万年筆として活躍しています。
良い買い物をしました。


これだけ暑い日々なのに、何故か今年はインクなんかも「濃い色」ブームなのです。
最近買ったのは(というか、今頃初めて買ったのが)セーラーのジェントルインクの青ボトルなんですけれど、この藍色っぽい暗さがすごく気に入ってしまい。
長刀プロフィット21に早速入れてみたら、途端にその書き心地がピッタリときたような感じになり、
(錯覚かもしれない。なにしろ純正インク主義なので。)
毎日たくさん使っています。
フローは良いにもかかわらず、ウォーターマンなどを入れていた頃より、トロッとマイルドな書き味になりました。
うん、セーラーも良いわー。


買いたての頃はなんだか「よそいき」っぽかったのに、使っているうちの慣れやインクの相性なんかで、あるとき急に自分の手(筆記角?)に「しっくりくる」という瞬間がきます。
それが、万年筆が「育っていく」というヨロコビなんでしょうね。

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2007.08.02

オプティマが修理から戻ってきました。

070801先日の地元で開催されたペンクリニックで、すっかりその場で復活したペンがあったいっぽうで、実はもう1本、持っていって修理送り決定になったものがあるのです。
このイベントだからきっと、なにかと詳しく見てくれて修理の段取りしてくれる人が(川口さんと共に)常駐しているであろうと予想しまして。
品揃えは、田舎にしてはなかなかのお店だと思うんですが、普段私がふらっと訪れる時間帯は、だいたいバイトの人だけがぽつんとレジにいることが多いので...

それは、オプティマ・クラシックの青
度重なる不具合から生還して、その後、前々回のペンクリニックでばらばらに分解して丁寧に調整して頂けまして。
もう~これで完璧!になったハズ、でした....。

その後そんなに日数が経過してない頃、微妙な違和感を感じ始めました。
でも、それが何だかハッキリとは判らない。
怖い!でもまあ、普通に書けるし。とモンモンとしてました。
数時間後、もう一本持っているオプティマバーガンディとの組み合わせで使っていたときに、ハッと気付きました。

青のほう、キャップがねじ込めなくなってる!(オプティマはねじねじとキャップを廻して締めるのが正解。)
いくらまわしてもぐるぐるカラ回りするだけです。

覗いてみると、どうやらキャップ内側に形成されているネジ溝が一部、壊れてなくなってしまっているみたい。
特に、何かの拍子でっていう記憶もなく、わりといつもキツめにキャップを締める癖があるのでそのせいかも?
とにかく、あるときからネジこみが出来なくなった対策として無意識のうちに
(その頃から愛用していたエキスパートと同じ方式で)
軽く押し込んでキャップを閉めるようになっていたらしいのです...
私の手がまさに自己判断で!
それでなんとかそれなりの手応えでキャップがぱちんと閉まっていたというのも謎ですが。

とにかく、簡易的にしかキャップが締まらなくなってしまったので、首軸にセロテープ巻いて「偽プッシュ式」に加工を試みたりもしたのですが、まあ当然素人には対処無理だったので泣く泣くインクを抜いてがっくりときていたわけです。

ネットの情報をいろいろ見てみると、どうも同じような現象が、検索するだけでも数件出てくるので「オプティマのねじ山が若干モロい」のは知っておいて良いことなのかも知れません。
とはいえ、購入を左右するほどの欠点ではないと思いますよ。
こういうものの強度は、個体差的なものもあるかも。
それほど標高が高くない形状で樹脂そのままの場所にネジ切りがされているので、この部分が金属で出来ているようなブランドに較べればかなり危険度は高いと言えます。
「あんまりきつくキャップ閉めると内部のネジの噛み合わせが崩壊するから気をつけてね!」
という程度の予備知識はあったほうがいいかもしれない...。


というわけで、
「これはきっと、キャップまるごとの交換になってしまうと思います。」
とペンクリニック会場で宣言された私。
そうなった場合の金額は、なにかのパンフレットに書いてあるようで、すぐに調べて教えて貰えました。
18900円税込みて!(゚Д゚;)


えーと、定価5万の万年筆でしたが3万円ちょいで通販で買い、しかし結局ちょうど値引き分くらいの金額を修理代に注ぎ込んでいるわけですか。
2万弱の予算があればじゅうぶんもう一本万年筆が買えるわけなので、一瞬ひるんだのは確かです。

でも、ペン先は川口さんに素晴らしい書き味にして頂けたものだし。
なにより、青いオプティマクラシックの美麗ゴージャスな見かけが気に入っているので。
これを、筆記具として使ってやれずに、ただの飾り物にしてしまうのはもったいなさすぎるじゃないですか!
というわけで、新規に「増やす」より「直して復活させる」を選択したのでした。
まあその後、プロフィット21が思いがけず手に入ったりもしたので、損したとは全く思わなくなりましたヨ。


070801それで本日、やっと連絡がきて取りに行ったわけです。
「こちらで引き取りましょうか?」
と言われましたがもちろん、壊れた方のキャップももらって帰ってきました。
使いようがないけどまあ、綺麗だし。
金属も付いててもったいない(笑)。

写真では左が新しいほうなんですが、あと付けのキャップは微妙に本体とは樹脂の模様(大理石状なツブの大きさとか、暗い場所の色味なんか)が違う...
まあこれはもう、本体のほうとは全く違うロットの樹脂から出来ているんでしょうから仕方ないですね。

早速、アウロラの青インクを吸入して再会を楽しんでいるところです。
あーやっぱり書きやすいなあ。
アウロラは黒インクの「真っ黒」さが評判いいようなんですが、青のほうもなかなか。
紫に近いほど赤味のある鮮やかさが面白いと思います。
ボトルもコンパクトながらシンプルな縦長体型で収納持ち運びに効率良し。

さて、ここまで紆余曲折を経てきたワガママお嬢さま(しかし美形)なので。
これからは大切に注意深く育てていきたいと思っています。

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2007.07.14

「プロフィット21」が届きました。

Sailor PROFIT21 Sailor PROFIT21
先日、カタログギフトというのを頂きました。
掲載商品を自由に選んで申し込むことが出来るものです。便利ですよね!
引き出物とかお祝い返しみたいな状況で近年普及してきているとかで、今までも何度か。
どれにしよう~と選んでいるときのわくわくが結構好きなんですよねぇ。

ちょっとした組立家具や台所用品セット、折りたたみ自転車、ステーキ肉等、幅広い分野の実用的品揃えで。
こりゃ迷うかなあ、とページをめくっていたら見開きで文具のコーナーを発見。
システム手帳+ボールペンのセットや、カランダッシュの超豪華(大量)色鉛筆+スケッチブックセットなどをホホゥと感心していたら、隅っこのほうになんとセーラーのプロフィット21が載ってました。
ズガーン(効果音)。
即決ですっ。

ニブは「中字」以外の選択肢しかなかったのですが、軸が金トリム銀トリムで選択できるようになっておりまして。
「手持ちのモンブラン達とパッと見の区別をつけるために」という切実な理由で銀トリムにすることもあっさりと即決。

セーラーの万年筆はプロフェッショナルギアの長刀ペン先のものしか持っていなかったのですが。
スタンダードなペン先のものもそのうち買ってみたいなあとは思ってたんですよ...国産ブランド贔屓になってからの近ごろは特に!
だから本当に嬉しかったです。
宝くじに当たった気分というのは未体験ですが、(多少は)こんな感じに違いない。

そして、電話で申し込んで数日経った昨日、わりと即納な感じで送られてきましたー。
(カートリッジも青で同梱されていて迷ったのですが)とりあえずセーラーのコンバーターをもともと持っていたので装着。
すくなくとも満タン状態の現在感じではけっこう重心が下にくるようで、私の持ち方では非常にバランスが良く思えました。
それでもってキャップをうしろにさした状態で全くOK。

正直なところ、少々セーラーのこのラインを食わず嫌いな理由の1つであった点の「モンブランぽさ」なんですが、実物を手にとって初めて、
「意外に146に"似てない"な!」
というオドロキがありました。
軸自体も若干短いし、ペン先に向かってのすぼまり方が大きいので。
双方かなり個性があるんですね。
...まあメーカーが違うんだから当たり前なのだけど!

私の持っている長刀は、比較的シャリ感が手に伝わる、ペンの先端までの堅牢さを感じるのですが
(だからといってカレンのようなガチっという不動な感じ(?)とは違うんですよ。)
この中字ニブはもう少し柔らかく紙に沿うというか、マイルドな粘りがある感じ。
でも思ったより硬い書き味ですね。
同じ型のペン先でも金色より銀色ニブのほうが、めっきの関係で硬めであるとコミミに挟んだことがあるのですが、そうなんですか?

インクフローについては、書き出しや書き途中のかすれは全然ありませんので、とりあえずペン先に問題はない気はするのですが、筆記角度によってはごくごく僅かにカリっとする感触があります。
おろしたて数時間のことなので、いずれはあちらの緊張もほぐれてくれることを期待。
プラチナのキンギョのときがそうだったのですが、最初の数日の使い込みで書き味がかなり急速に馴染むんですよねえ。
そうだといいんですが。
いまのところインクは、ウォーターマンの青ボトルで快調です。
中字ニブといえ、やっぱり国産ブランド。
私にとっては"これ以上細いと困る"、実用的な字幅ですね。
手帳なんかにも非常に使いやすいです。

これは長刀ペン先のときも感じたことですが、日本語文字書きの単発な衝撃でも絶妙に吸収する硬質な弾力、がセーラーの万年筆の良さのように思えるんですが、いかがでしょうか。
うーん、あまりに実用(便利)過ぎる中字。これからヘビーに使い込んでしまいそうなんですが、もっとたっぷりタイプでもきっと楽しそう。
太字はもちろん極太のズームペン先とか面白いんじゃないか。
限定軸も面白いのがいろいろあるし、ペンクリニックの会場で買っちゃってる人の話もいろいろ聞くし...

...とか考え始まっちゃってるのは困ったものですね。
いまごろなのですが、「今年最初の万年筆」というに相応しい素敵なペンです。

ちなみに写真左の木のペン皿は、近所の雑貨屋さんで今日買ってきたもの。
実はおつまみ皿として売られていたような気がしますが、ラオス松材をニス塗りしてあって、木目が綺麗。
ひとつひとつの表情が全然違うので、たくさん積んである中から選ぶのは楽しかったです。
これの上にその日のお気に入りの筆記具2,3本をまとめて寝かせておくと、きっと良い眺めなんじゃないかと!

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2007.06.26

ペンクリニックに行きました。(カレン復活!)

070624 pen clinic日曜日、近所の文具店にてセーラーのペンクリニックが開催されました。
雨の中、てくてく歩いて行ってきましたよ。

店内では、かれこれ昨年の秋くらいから(嬉しそうに)でっかく掲示されていた、このイベントの告知。
年に一度、今回で2回目なのです。
田舎なのに有り難いなあ。
昨年の様子はこちら

今回も川口さんが担当です。わーい。
絶対みて頂きたかったのは、昨年、ボストンのプルデンシャルセンターのLevengerで購入したウォーターマンのカレン
購入前の試し書き当初から多少の書き難さは感じていましたが。
とにかくこの日本未発売の軸をずっと前から欲しかったというのもあって、どうしても日本に連れて帰りたかったのです。
Mニブでペンポイントが巨大。
このせいで書き出しでつるつる滑るような、インクが出るポイントが私の手には合致しないような、微妙な歯痒さがあって。
書き出しの滑り感は、使い込んでいけば間もなく自力で解消できる(むしろその後しっくり手に馴染む次元がやってくる)場合が多いので楽しみにしていたのですが、このペンの場合はちょっと事情が違ったようで、ほとんど改善しなかったのです。
書いている途中でも筆勢によっては時々掠れたりもしましたし。

ちなみに、levengerはオリジナルインクを出しているので知っている人は知っているかも。
ビンのかたちがフラスコみたいにかわいくて、インクの色も鮮やかです。12色もあるんですね。
店頭では、オレンジっぽい色のを万年筆の試し書き用に使わせてくれた記憶が。

というわけで。
こんなに美しいペンなのに、特に今年に入ってからはほとんど休眠状態になっていたのでした。
もったいない。

最終日の午後3時過ぎでしたが、椅子に座った先客さんが。
私が座るとすぐに次のお客さんも隣の席に。
つまりなんと「満席」。素晴らしいことなんですよこの店のペンクリとしては...。
間もなく、休憩からいそいそと戻られた川口さんの顔が「おっ。(いっぱいキテルー!)」と輝いたのを私は見逃しませんでした(笑)。

で、先客さんは年配の女性でしたが、廃版になった細身のモンブランを持ち込んでいました。
長年使っていて書き味は問題ないけれど、インク漏れがあるみたいでなんとか直したい、と切々と訴えてましたので。
(川口さんが試しに紙に滑らせてみると、傍目で見ていても表情のある線がスルスルと出て来て書きやすそうなペン先です!)
しかし、ルーペで見ると首軸が一部割れちゃっているらしく。
まあこれはモンブランでの修理しかないだろうというわけで(おそらく今回のアシスタント的な役割で一緒に来ている)スタッフさんが替わって、テキパキと修理送りのための伝票書きなどの作業を店員さんに指示したり。

で、私の番。
前述のスタッフさんに、「待ち」の間、あらかじめ症状を告げてありましたので。
川口さん、この件が書いてあるカルテのようなメモをちょっと眺めてからルーペでじーっと観察。
(カートリッジをつけたまま持っていったので)その後ススーと試し書き。

「ほう、こりゃ、最初のインク、出ないでしょ~。」
「は、はいそうなんです。」
(...首振り人形のようにカクカクと頷く私は既にド緊張。)

その後は、目にも留まらぬ速さで!ラッピングペーパー(フィルムやすり)の上でぐりぐりぐり...と擦っていきました。
ルーペでまたちょっと眺めて、さらに違う角度でぐりぐりぐり....
そして、ツツーっと書いてみて、仕上げみたいな感じですりすりすり....とまた違った感じに摩擦。
最後に、手のひらにちょっと乗せた状態にして、紙の上で、(ペンの自重だけで)普通に線が出るのを確かめてから
「ハイ、出来たよ、書いてみて。」
この間、1分かかった?という感じです。

正直、オドロキと緊張で(笑)手がワナワナしちゃって、字なんて書けませんでしたけれど、紙への最初の接地でインクが出る!のはこのペンの歴史上初めてなので、ああ治ったんだなあ~!と。
すごい嬉しかったです。

「これ、旅行先で、軸が気に入って買ったんですヨ」
「ウォーターマンだし日本でもちゃんとケアしてくれるからこれからも大事にしてあげてね~」
「はいっ。」
(またもやカクカク頷いて席を立つ私。)
....
ちなみに、私の次の方は、私の親世代くらいの方。
ご主人の「具合が悪い万年筆」をそのまま持たされてきたそうで
「これ、どこのメーカーかも高いか安いかもわかりませんけどインク出ませんので直してください...」
「はいはい見せて下さいね~」
という会話がきこえました。
ちらりと眺めると、堂々たる太軸の緑縞のペリカンでした...。
なんか、こういうやりとりって地方のペンクリニックって感じでいいなあと思う私。

(あらためて家に帰って書いてみて気付きましたが)描線と同時に、ススーっという僅かなシャリ感的手応えが。
ミクロサイズの凹凸をつけてくれたような?
そう、この、ペン先端に上質の絹布でもついたような超僅かな摩擦感が、川口さんにみていただいたペンに共通する書き心地なんです。
私はこのクリーミーな触感(笑)が大好きで。
とにかくこれで、巨大なペンポイントでも紙の上で滑りすぎることがなくなりました。

この、軸とペン先ががっちりと一体にくっついているカレンほどペン先が硬い万年筆はそうそう無いと思うんですが、それでも信じられないくらい柔らかな紙アタリになったんですよ。
書いていて、この硬さと重さが面白い。
このまま使い続ければ、もっと馴染んでいく筈!

まるで新しい万年筆を入手したかのように私の物欲もスッキリと満たされてしまい、そのまま上機嫌で帰宅。
いろんな人が素晴らしいとレビューしている、オリジナルモデルの「マイカルタ」等触らせていただいたのに、手ぶらで帰ってスイマセン...
でもホント、いいもの手に入っちゃった。という新鮮な嬉しい感覚で使ってます。

ウォーターマンのカレンは、筆圧強くて万年筆は自分に合わない、とか思っているような人にもオススメな、ずっしり頑丈なペンですよ。
流線型でモダンなデザインがとっても綺麗なので見飽きません...。

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2007.04.03

しゃきっと四月始まり。

070402 SAKURA 桜 070402
4月だー。
気がつけば、すっかり春です。
天気は悪かったのですが、買い物のついでに立ち寄った公園で撮影。
桜の森、のようにに咲きまくっていたのですが周囲は誰もいなかかったが不思議でした。

手帳も、今月からピンク色のレイアウトになってました。

私の生活特色上、スケジュール帳に「携帯(持ち歩き)に便利なこと」はほとんど必要なかったわけですが。
さすがに時節柄に加えて引越目前という特殊状況下なので、カバンに放り込んで日々どこかに連れて行ってる状況。
そういうときはやはり、文庫サイズくらいのコンパクトさが有り難いです。
春始まり版で、ほぼ日手帳を再導入(昨年夏くらいでいったん使用停止してましたスイマセン..)してみましたが、さてどうなることやら。

あくまでも"私の基準"で述べますが、数年間の使用経験から思ったのは
●「なんでも書く」ことを目指すとA6程度の1日1ページではとても足らない。目的(or深度)を絞る。
●気の向くままに書き込みすぎると、読み返すときに目的の記述が見つかりにくくて疲れる~。
 (例え「年間予定表」部分でそれなりの内容索引を作ったとしても。)
 こういう内容はこの位置に(orこの色で)書く、というある程度の視覚的工夫は必要。
●腕力のない人は、貼り込みはなるべくしない。太って重くなっていつの日か持ち歩かなくなり、それとともに使用比率もダウン!

....というわけで、
書き位置なんかは、今回からフランクリン・プランナー的な感覚を入れ込むことにしました。
(時間軸もそこそこ活用し、あとToDo用に「秘密の縦ライン」と呼ばれる区切り線も活用。達成記号なんかも真似しようかと。こういうのはいままでのほぼ日上では全く無視していた要素。)

とはいえ、いかにもな「目標達成・夢を叶える」云々系な緊張感ではなく、ざっと眺めてその日の記憶がぼんやりと思い浮かぶような、どちらかといえば日記(今日はこんなことをやりましたー)みたいなことが伝わるメモ書き手帳にしたいと思ってます。
ホントの「予定」はクオバディスの週間管理でやっていけてるし、引越のような「専門事項」はマルマンの文庫ノートに分冊できてるので。
ゆるーく、しかし不可欠に私の1日を(同行しつつ)見守ってくれる存在にすることが目標。
まだ2日しか使ってないけど!

トモエリバー紙はすべすべしていて、なんの筆記具を使っても気持ちよく書けてしまう紙なのだとは思いますが、薄さゆえか、あまりインクが中に入っていかない感じはします。
中字くらいの万年筆から、なみなみとインクが盛り上がる描線になってしまうので、4mm方眼ということもあるし、やはりおすすめは細字や極細字ペン先。
それでも手帳は「サッと書き込んで、サッと仕舞うもの」という考えの方には、万年筆で使うのは、たびたび不都合かも。
(閉じると、反対側のページに、文字がぺたりと転写されます。ローラーボール系もきっとこうなるでしょう。吸い取り紙とか挟まないとダメなのかも...
とはいえ、それは面倒すぎるので外出時はボールペン持って行っちゃいます。ヘタレだなー)

でも、この特性ゆえかインクフロー良い万年筆で書いた文字が、他の紙とは違った「ポッテリ」した線端とインクの濃淡溜まりが楽しめて実に味わい深く...。
書き心地はもちろん、水上スキーのようですよ(謎)。
149のMニブだと盛大にインクの山ができますが、少なくともロイヤルブルーインクでは裏に抜けません。
たっぷり時間をかけて乾燥できる、机上固定形態ゆえの道楽です。
しかし当然のごとく、このちいさな方眼にちゃんと並べられるようなちいさな字は書きにくい...
モンブランだとF、パイロット(キャップレス)でもMくらいまでが実用的に書きつけられる線幅かも。という感想を持ちました。
プロギア長刀のMFなんて、あの強めのコシと、鉛筆っぽいシャリ感が実にトモエリバー向けだと思うんだよなー。
ラミー青インクを入れて使っている私のはフローも少なめな感じなので、個人的には「ベストオブ・ほぼ日用万年筆」と勝手に決めてます。)

...といつのまにか万年筆話になっていますが.......ズガーン!(効果音).....今年は、まだ一本も買ってません。
机と椅子と本棚の買い付けが無事終わるまでは自粛中。
待っててちょうだいねナイアガラちゃん!

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2007.01.31

セルロイドの金魚、愛用中。(その他万年筆ネタ)

もう2月になっちゃうんですが。
「今年はまだ何も」、自分用筆記具を買ってないんですヨ!(誇らしげに言うことか...?)
机と本棚のことばかり考えているからか。
というのもあるんですけど、ぜんぜん都会の文具屋に行けてないのがつらーい。
いまのスケジュールの感じなら、3月の万年筆祭り(日本橋三越開催毎年恒例イベント)あたりまで物欲放出を引っ張ることになるのか...も?

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

Platinum #3776 Celluloid GoldFishと、いうわけで、すっかりレビューのタイミングを逃してしまい、昨年の夏に購入以来、いつか書こうと思い続けてきたかわいい万年筆について、やっと。

この、レトロな模様の万年筆は、プラチナの#3776の中字ペン先、「セルロイドキンギョ」軸です。
メーカーHP内だと、このあたり。
暑い盛りに迎えるに相応しいペンだと思いませんか。
以前からうすうす気になっていたのですが、通販サイトなどの写真をいつも目にしているうちに、すごーく欲しくなってきたのです。
プラチナの万年筆では3776のミュージックを買ったときにとても御世話になった丸善本店に出掛け、そのときと同じ店員さん(おそらくプラチナ好きの。)に応対してもらいました。

金魚柄以外のセルロイド軸もいろいろ見せて頂きまして、写真時点では全然欲しくなかった「ベッコウ」柄なんかが実にいい色をしているのに気付いたりして、心揺れましたよ~。

買う前にいろいろと予習した件なのですが、このペンはいわゆる「継ぎ目」があるのが特徴です。
いつも勉強させて頂いている「万年筆評価の部屋」さんのプラチナ #3776 石垣という記事がわかりやすく読めるでしょう。

「なるべく、継ぎ目が書いているときに目立つ側になくて、模様の"途切れ線"自体もあんまり目立たなくて、個人的好みだけど"赤味"が多い模様がいいなと思うので。
そういう軸を『玄人目』で選んで頂けませんか?」

というリクエストをしてみました。

そうしたら、下のほうから、どーんとトレイが出て来て、そこにいっぱい並んだ金魚柄のセルロイド軸。
(ふだんからこんなに在庫があるのか、たまたまなのか、その店員さんの趣味なのか、は謎。
でもすごかったよ。10本くらいはあった。夏だから金魚が売れるのか?)

ペン先は好きな書き心地のもので付け替えてくれるとのことなので、わーい。です。

結果、特にキャップが赤身要素の強い、この一本(一匹)が決まりました。
胴軸のほうの継ぎ目も、うまいこと両側からの「白身」が大きい場所がほぼ一致しているのでほとんど気になりませんし、そもそも軸の真下になって筆記中は見えない位置なのでOK。

ペン先は、先に購入した「ミュージック」を、極太線でガシガシ書きものをする、通常用途でヘビーに使っておりましたので。
今回は、手帳などにも使える細字傾向でいこうと思っていました。
でも、ほんとにプラチナの細字は、すんっごく細い!
それでも滑らかで、カリカリするところが皆無なのは偉いと感じたのですが。
結局、自分の用途のなかで重宝しそうだ、と認定できたのは「中字」だったのでした。
(私にはじゅうぶんに細字なんですけど...)
うーん、この基準で「極細」とか「超極細」があるプラチナ、恐るべし。

で、「中字」ですが、4ミリ罫くらいの幅にも気持ちよく記述できちゃいますね。
(ほぼ日なんかも4ミリ方眼ですし、フランクリン・プランナーの罫線もちょうどそれくらい。
Moleskineへの書き心地もグゥですよ。)

細いんだけど「ちゃんと面がついている」摩擦感というか、硬め傾向なここちよい手応えがあります。
お気に入りの鉛筆の「研ぎたて」じゃなくて、そこから使い始めて数分圏内の、小さいけれど確かな面。これに似てます。
村上春樹風にいうと「小確面」だ。

そこがプラチナの万年筆として(デスクペン等も含めて)以前から実に気に入っているところ、なのです。

ちなみに、2本の#3776には、コンバーターでラミーの青色インクを入れています。
滲みのないくっきりめな線の輪郭と色味が際だって気持ちよく書けるので、相性いいんじゃないかな、と思いこんでるわけですが。
しばらくはこの路線で使ってみようかと。

同じ#3776とはついていますが、1万円代の樹脂軸のほうとセルロイド軸はずいぶん持ち心地も違う気がします。
セルロイド軸はキャップもしっかりとぶ厚くて重いので、つけないで書いた方が私は好き。
そのぶん、華奢めな胴に似合わぬ貫禄のペン先を堪能してます。

(1月の最高頻度使用に間違いない)キャップレスの丸くてモチモチっとした書き味の気分転換、というかおくちなおしとしても活躍中。
そんなたのしい使い心地です。

そうそう当初は、なんだろう、ペンキ?消毒薬?軸が溶けた?と動揺した独特の(しかし癖になる)香り。
指先から薄くたちのぼってくるこれは、セルロイドの匂いでした。
このごろは慣れたのか消えてきたのか、あまり気付かなくなっているのですけれど、いいもんですね。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

昨年は、それなりに吟味したとはいえ、値段も本数もハイペース←従来比で購入していった結果、精鋭メンバー達が手元に揃いましたので。
これらが、しっくりと楽しく手にくっつくように育成することにも心をくだいていきたいと思ってるんです。
(まあ平たく言えば、これ以上買い集めても、道具として面倒を見きれる自信があんまりない。
という気がしてます。)

...とかカッコいいこと言ってても、買っちゃうんだろうな~!

気になるモノは数々あることはあるのですが。
しかし今、最も物欲ロックオンしている1本と言われれば、今度のペリカンの限定モデル(これも史跡シリーズ?)でしょうか。
ナイアガラの滝だって。
数日前、いつもお耳がはやい「道化は踊る 」さんにて知りました。

模様自体はそれほど感動しない(ペリカンらしいといえば、らしい..。)のですが、軸のふっくら形状が興味深いです。
ボールペンなんかも、写真の限りでは形がとてもかわいい。
コンコルドを気に入って以来、M600のサイズは、これぞと思った限定版で。
と計画し続けてきたのですが、やっと2代(本)目にしてあげてもいいかな?と妄想中。
コンコルドもそうですけれど、フェミニン路線なペンが意外に好きなのかもしれません。

で、先代がMニブなので次はBにしようかな。
書斎館で購入したM400のBニブがたいそう調子よくて、日々活躍中ですので。
まずは、そのうち都会に出て見物に行く(気に入ればそのまま買っちまう..かもしれん)ことを楽しみにしたいと思います。

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2006.12.24

キャップレス万年筆(東京限定ターコイズブルー)を買いました。

Pilot Capless Pilot Capless
先日の恵比寿忘年会の帰り道、(二日酔いの胃をかかえながらも)せっかくの東京なので丸善本店に立ち寄るのは忘れなかった私。

この年末、日本国内では100本しか出回らないという、限定キャップレス「アイスブルー」があるとコミミにはさんでおりまして。
この本数なので、売ってる可能性は極めて薄いと覚悟しながら「もし扱ってるとしたら丸善かなあ」というわけで。
限定品、とはいっても値段は15000円のスタンダードサイズのもの。
銀色のパーツを使ったキャップレスは、通常品ではデシモ以外でこの値段帯にはないので、ちょうど欲しい銀色タイプで手頃な値段だ。
と(「100本限定」を全く忘れて)ウキウキした次第。

銀トリム系でかっこいいのを探すと、いきなりこんな豪華品になってしまったりするのでちょっとオーバースペックです。
ちなみに、海外の万年筆好きな人(Flickrの万年筆コミュニティでよく見かけるような。)で、この螺鈿モデルは人気のようです。
和風に綺麗だしメカニカルだし、で、いかにも現代日本の万年筆を体現した製品ともいえますよね。

以前購入したデシモはもちろん、愛用してます。
ミニ6のシステム手帳に長さがぴったりなので、カード入れのスリットに無理やりクリップをさしこんで便利に持ち歩くようになりました。
(邪道なんですが、このさしこみぐちがデシモのクリップ位置にぴったりで。
ペンさしがまるっきりバインダー中央の位置にあるので、おそらくヴィトン純正のボールペン以外は使い物にならないペンループなのです。)

ただ、ミニ6のような小型の紙へのメモ用途にはいいものの、キャップレスのFって、私の用途にはあまりにも細字過ぎなんです。
その使い心地のステキさに感心しまくっているわけですが、普段づかいにシフトさせるにはもう少し字幅があればなあ。惜しいなあ。
...とずっと思ってました。

デシモの細身でクールな見かけや、パステルな可愛い色は本当に気に入っていたので。
中字でもう一本、軸色違いを買って使い分けてもいいや!というくらい。


...前置きが長くなりましたが。
果たして、行ってみた丸善の売り場には丁寧にも「限定「アイスブルー」は完売しました」という紙が貼ってありましたが。

しかし、その横に、これでいかがです?という感じで置いてあったのが「ターコイズブルー:東京地区限定カラー」というポップと、この空色のキャップレスだったのですよ。

この商品、比較的以前から陳列してあったのは実は知ってるんです。
好きな青だし、キャップレスに全く興味がない頃から「こんな色の万年筆は珍しいなあ」と、いつもほんの一瞬視界に入れていたというか。
でも、こんな「東京限定」とか書いてある説明と一緒だったのは初めて気がついたかも。
あら、アイスブルーより濃い青だし、同じ銀トリムだし、こっちでいいじゃない?
というのが第一印象。

他の文具屋で見かけた記憶はないので、おそらくこの丸善のみにしか置いてないのかも。
単に、売ってる店舗が限られているだけでなんじゃないかと思われます。(本数制限があるのかないのかは未確認情報なので書き直しました。まあとにかく今のところは丸善に行けば普通に買えます。)
限定品というよりはもう少しゆるい、「ご当地モノ」っていうんでしょうかね?

ターコイズブルーと言っても、グリーンはかなり少なめな、快晴の空の色と言いましょうか。
屋外のタチコマ色、といってもよい。
デシモと同じくメタリックなキラキラ塗装なのが、軽めの色にもかかわらず意外に高級感。
字幅は、中字と細字の2タイプで、15000円。ペン先は18Kです。

持ち較べてみると、デシモの軸のほうが、いかに細く軽く作られているかよくわかります。
ただ、通常サイズキャップレスのしっかりと下にまとまった重みのほうがすごーく書きやすいことがわかりました。
手の中で安定する太軸だし、コレは完全に普段づかいできそう。
(ちなみに、キャップレス同士、中身の入れ替えが普通にできるので、持ち出し用途にデシモの軽い軸内に中字ペン先を収めたり、とかもOK!)

デシモではあんまり気付かなかったけれど、字幅が太くなってからはパイロット特有な、ペン先のまるっとした(滑らかながらもモチモチっと接地する)感触が鮮明にわかるんですよね。
(セーラーやプラチナのペンを使うのとは明らかに違うとわかる)字のまとまり方や、明るい青なんだけれど彩度低めのインクの溜まった感じ含めて、ものすごい既視感があるのは、私は学生時代ずっとパイロットの万年筆を使い倒していたから。
携帯もメールもふつうに個人所有できるより前、の時代ですので、その頃いちばんマメに手紙書いてました。
当然、授業のノートとりや手帳などにも使っていましたが。

インクはいろいろ入れ替えてみましたが結局、パイロット製より書き心地がスムーズなものはないと悟ったので、カートリッジで青をそのまま使ってます。
さらっとしている分、裏抜けしやすい紙が多いんですけどね。
通常使用の手帳(クオバディスやフランクリンプランナー)では特に気にならないからいいやと。

現状、手元にあるパイロット製品はキャップレス(桜色デシモ+東京ターコイズ)の2本だけなんですけれど。
この書きやすさに惚れ惚れしているうちに、来年は、10年以上ぶりにカスタムなどのスタンダードタイプでも買ってみようかなあという気になってきました。

ま、限定だから買ったわけじゃないのよ、欲しいモノがたまたま限定だったのよ!
という(じ、じつに苦しい)言い訳が成立してしまう、ステキな買い物ができました。

年末年始、東京駅にお立ち寄りの万年筆好きな皆さん、ぜひともこの、澄み切ったあおぞら色のキャップレスをお土産にどうぞ!
おすすめです。
めりーくりすます。

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2006.11.30

149が調整からかえってきました。

先月購入したものの、なんとなくインクフローが渋いのが気になって、銀座本店に調整依頼ということで月初めにカスタマーサービスへ送っておいたモンブランの149。
..が、本日とつぜん帰宅しましたー!!
12/8以降に発送します、と電話をもらっていたので...。

ほぼ同じ時期に購入して同じ時期に入院させたという、つぐみさんのグレタガルボと同じ治療グループ(?)だったと思われます。

やっぱり、149のMならこれくらいじゃないと。
というくらいにフロー豊潤になって戻ってきました。
(リペアカードには「インク流量 ペン先」という記述が。)

掠れも「全く」無く、スルッスルです。
親指と人差し指の付け根のところに軸を立てかけて紙の上でスーッと滑らせても普通に線が出る「自重だけで書ける」ベストな状態。
(「これやってみてインク出ないペン先は駄目ですよ」とペンクリニックで川口先生に教えて頂いた。)
かなり無理のある筆記角でも全く支障なく書けちゃう。
線は、記憶よりちょっと太くなった感じもあるけれど、やっぱり以前が渋過ぎた気が..。
「横線は書けても縦線が出ない」とか、あったわけですから。

今は、筆圧が段違いに必要なくなったこと含めて、ペン先が柔らかくなった(または紙のほうが柔らかくなった(笑))、とすら感じます。
Moleskineに書きつけるときの、ふわふわな感触といったら~。

うーむ、やっぱりモンブランの調整は期待を裏切らず素敵。
できれば最初からこういうのを選んで買いたかった、というのはありますけれど。
次回は銀座店じゃなくて書斎館あたりでじっくり(文字通り)腰を据えて(お茶も飲みつつ..)選びに行くべきなのかも?

というわけで、全く別なペンに生まれ変わったといってもよく。
あれこれ試行錯誤しましたが、もちろんこれからはずっと純正ロイヤルブルーのインクでいきます。


あ、そうそう、やっと保証書も作ってもらえました。(購入時忘れられていた。)
コレなら運搬中の間違いもなかろう、と、もともと入っていた重箱サイズの箱に入れて送り返したせいで、さらに上をいく、巨大な段ボール箱+プチプチの詰め物に埋まってかえってきてくれたのでした...

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
というわけで、写真は万年筆に全く関係ありませんが、スター絡みで無理やり。
今年も近所ではじまった、駅前名物の電飾メリーゴーランドもお子様たちの間で盛況の様子。
(大人ひとりで乗りたいっ。)
061108 061108

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2006.11.07

デシモのインク替えとか、クオバディスの手作りポケットとか。

さあさあ、(とっくにはじまってますが)何もかもがあっというまの11月ですよ!(←自分に気合い)

前回(モンブラン149の書き心地に若干のストレスがあったので、インクを他社のものに替えてみたり良く洗ってみたりこまごまやってみた)、の記事の続きになりますが結局素人レベルでこれ以上試行錯誤するのが面倒になって、カスタマーサービスに調整を依頼。
やっぱり、ここの青インクの色が好きなので、ベストな状態で使いまくりたい。

梱包で間違いがあっちゃいけないので、もともと149が入ってた重箱大のケースに入れて送ってしまったわけですが、調整も時節柄?混み合っているとかで、気長に退院を待つことになりそうです。


Capless decimoエキスパートなどは手軽にカートリッジで愛用していますが、ボトルでも持ってるウォーターマンの青は、最近ですとキャップレス デシモで活躍中なのです。
パイロットのインクも実に好みな青なので残念なのですが、まあこういう細字のペン先からもするすると出てくるインクだけあって、紙にもすごく抜けやすいんです。
便利なペンなのに、システム手帳のリフィル等だと、これで書いた文字だけ裏からビシビシ染み出てくることが多いので困ることが多くて。
(とはいっても、クオバディスの手帳紙は全く問題ないです。白い「クラシック」系の紙のほうですが。あれで抜けるインクなど油性マジック以外有り得ない!気がする。)

ウォーターマンも比較的、裏に行きやすいインクではありますがパイロットほどではないし、この青も綺麗でフローも問題ない(一度ラミー青を詰めたことがあったけど微妙に詰まってしまった経験有り..)ので、代用としてじゅうぶんにOKです。
デシモ用に、と一緒に買ったコンバーターはCON-20というもの。
使い慣れた、うしろをねじねじとひねるピストンタイプのものではなく、横腹を押してスポイトのようにシュっとインクを吸い上げて詰めこみます。

キャップレスは、その機構上いったいどうやってインクを瓶から吸い上げるのかが非常に心配だったのですが、購入時に大丸東京の店員さんが、実演付でとても親切に解説してくれたのが印象深いです。
(軸を分解してペン先の付いたパーツを取り出せるようになっているのです。
だから、シャッターなどをインク瓶に浸ける等々の心配はなくお手入れできます。
この感じが他の万年筆よりメカっぽいです。)

片手で操作できる便利さで、外出のおともに1本というとやっぱり選んでしまうわけで。
来年あたり、(どの型にするかわからないけどなるべくかわいいのを)きっと中字でも買うよ!

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

...と、上記までを「お通し」にして、本日は、最近多くの文具系ブログでも取り扱われているテーマ「今後の手帳構成はコレに決めた!」で行こうかと思ったのですが。
前書きが長すぎたので次回に...。

QuoVadis Executiveしかし、せっかくなのでコネタ。
クオバディスですが、純正のカバーだと、うしろの「差し込み」(っていうの?)が浅いので、なにかを挟み込もうとしてもぽとぽと落ちることが多かったんです。

そこで、手帳の横幅とおなじくらいの厚紙を二つ折りにしてカバーに差しただけなんですが、ポケットを補強したら、これがなかなか使いやすい!
(手帳の開閉によって当たってしまう部分は、あとから様子を見つつナナメに切り落としました。)

こういうところにぎっしりものを入れるのはあまり好きじゃないんですが、でも、ページ内に貼り付けるちいさなスケジュールシールなどをいくつか入れておくには最適。
あと、ここに薄手のマンスリーのみの手帳を挟んでおくと(Executiveの場合A6サイズがぴったり)、クオバディスで唯一残念な「月間ブロックがない」という点も克服できます。
Moleskineのカイエのような、薄い綴じのメモ帳を入れておいてもいいかも。
ちなみに写真のものはここで紹介した月間ブロック手帳です。

来年の赤革カバーにも、もちろんこのポケットをつけて愛用の予定!

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2006.10.31

ワケあってインクをいろいろ変えてみる。

MONTBLANC Meisterstuck149先日やってきたモンブランの149、購入後10日ほど経ちますが、これまで強化期間と称して集中的に使うようにしてました。

モンブランブティックでは、試し書き専用の146(各ニブ幅ごとにずらりとトレイの上に用意されている..)しか書き味が試せないのですよね。
これらの、銀座店なら特に長年?大勢によって使い込まれた故に柔らかめかつフロー豊潤なペン先で最終決定をしなければいけないのはけっこうスリリングかもしれません。
新品の実物は、だいたいこれより一段階は細字、と思っても大丈夫なくらい。


149はとにかく、ペン先が頑丈。
しかしひとくちに"硬い"とか"厚い"とかの表現で片付けられないような自己主張をメラメラ感じます。
「へっ。オレサマをそんな簡単に手なずけられると思うなよ?」
とか言いたげな感じ。
うわー調整出しかねコリャ..と悲しくなるほどうまく書けないときもあれば、はっとする程にツボが合うときも..という具合にコロコロと毎日違う顔をみせてくれて、大変なわがままちゃんなのです。

それでも日々が過ぎるほどにこちらもだんだん"入り込めてきた"感じか。
(「向こう」がこちらを理解してきた、とも言えるかも。)

ただ決定的に判断できることは、ちょっとフローが渋いな。ということ。
「ペン先形状がおかしい」というほどでもなく、いますこしMニブらしいみずみずしさに欠ける。
なので、書き出しに難があることも何度かあるし、終始、もう少し筆圧を下げて書ければ..と思うわけで。
(特にペンクリニックで見ていただいた145を使った直後などに。
もーコレが私にとってのモンブランの「輝ける基準」なのですよ。
これは、書き出しがダメどころか文字の途中で途切れるというひどい症状が購入後2ヶ月めくらいから追加発症。
インクを出そうとして筆圧をかけすぎて開いちゃったので、ますます悪化していったんだよね...と教えて頂きました。
もう、同じ失敗は繰り返したくないのだ!)


そんなわけで、このごろ定着しつつあった「ペンとインクのブランドを合わせる」方針を不本意ながら解除することに。
手持ちの中で、モンブランよりはフローが良い(と思われる)青インクを順々に試していくことにしたんです。
ちょっとぐらいの程度なら、入れるインクの性質次第で書き心地が改善されることがけっこうある、とはコミミにはさんでいたので。
以下は検証結果

・ペリカンのロイヤルブルー
フローが多くなって書き出しの調子が非常によくなった。
ただし、薄青な濃淡が情緒がありすぎて(笑)、モンブラン(ましてや149)のイメージじゃない、というか、線が視覚的にしっくりこない。
太字であったとしても、ペリカンのような平らな研ぎでこそ色味が映えて楽しめるインクなんじゃないかなと思う。
褪色が気になると騒ぎはしましたが、嫌うことなく(笑)ずっと使い続けていますよ。

・セーラーの青(ただし、インク工房で調合してもらったオリジナル仕様。市販より明るめの青。)
なんだか書いているうちに、不自然にドボドボインクが出てきた(でも書き出しは渋かったり。)ので慌てて中止。
あと、調合している色素がたまたまこういうものなんでしょうけれど、ペン芯が赤光りするのもちょっと怖い。
長刀万年筆には現在も、このインク以外は考えられないほどに調子よく使えてますけどね。

・ウォーターマンのフロリダブルー
いちばん具合がいいかも。
青が濃くて綺麗にインクが出るし、フローも必要にしてじゅうぶんな、一番好みの出具合。
モンブランの青インクのときよりも、必要筆圧が何割も下がった感じ。
ラミーやモンブランを使うよりは裏抜けする紙も多くなるだろうけれど、ペンのコンディションには代えられないしなあ。

というわけで、しばらくウォーターマン青で馴らしを続けていこうかと。
いずれは純正に戻したいとは思っていますけれど。
現状は、調整に出すとか思い詰めるほどダメなわけじゃない(ような気がする)ので、もうすこしマイルドな手応えになるには今後の育成次第、といったところかな。

そのペン先ががっちりハードなせいか、149はモールスキンのような、すべすべしすぎないタイプの紙には結構相性良く(ススー..とちいさな音を立てながら)楽しく書けることを最近発見しました。
他の万年筆で体験済みなんですが、モールスキンに集中的に使っていると、購入当初の多少の違和感を感じたペン先でも、自分仕様にこなれてくるのが速いんですよ。

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2006.10.23

増殖するインクボトルオブジェ。

061018これはいま、モンブランの商品(インクや替え芯等以外)を購入するともらえるオマケです。
149を購入時、名入れで預けたにもかかわらず、立派な紙バッグにコレを2個入れて手渡していただきました。
(銀座店のオープン時にテープカットでも参加したというキャサリン・ジェンキンスさんのCD「夢を生きて」も一緒に入ってました。)

そして、出来上がり品を取りに2日後に訪れたときにも、同じものをやはりCDと一緒にもらいました。
そして、その帰りに寄った伊東屋で1本ざしのペンケースを買ったときにもコレを…
というわけで、ウチにはあっというまに大量の黄色い小箱が!

昔、実際に売っていたインクボトルを小さく模型化したものなんですが、もちろん蓋もあけることもできないプラスチックの塊、です。
もう少し重くないとペーパーウェイトにも頼りないんですが、どうにも使い道が思いつかないので、本のページをおさえたりするのに1個開封。

(モンブランに限らないんですが、万年筆に関しては)あんまり、ビンテージものを買ったりすることには興味がないので、古いものに対する知識はまだまだ浅いです。
自分が今もっているものがいずれは貴重な廃番品になるときもくるのでしょう。
ちょっと誇らしく思いつつも惜しげもなくばりばりと使っている日々。になってるというのが将来の理想なんだよなあ。

モンブランのインクボトルは、今も、このオマケの時代と変わらず「靴型」です。
カカトの部分にインクを溜められるので、瓶の中身が少なくなってきても効率よくペン先を浸すことが出来る、という合理的なデザインなのですよね。
(ラミーの瓶も、真ん中に凹みがあってそういう意味で使いやすい。)
横長ですべりどめ?の溝が施されたガラス瓶なので、手の中にもおさまりやすいし、キャップの☆印も可愛いなあと思うので、モンブランのインク瓶は視覚的にもホント好きです。

もっぱらロイヤル・ブルーを愛用していますが、先日の購入時、149の箱には黒ボトルが同梱されていましたし、苔のように渋い緑のレーシング・グリーンや、ボルドーのインクも、実はもってます。
これらは皆、秋冬で活躍しそうな、深くて落ち着いた発色という印象です。
銀座店に行くたびに、ペンのことで舞い上がっているのでつい尋ねるのをわすれてしまうのですが、今年の限定インクもぜひ欲しいです。
こういうものにシナモンの香りがついているという状況が想像できないのですが、ブラウンなら、青字と組み合わせてもオシャレじゃないかなあ。


MONTBLANC Meisterstuck pensモンブランでの文字入れですが、これを頼んだおかげで、銀座店3階のカスタマー・サービスへの侵入(?)を早々と体験できました。
ガラスの階段を、いちばん上まで登り切って、ドアの前のインターホンを押すと、白衣を着た人が工房らしきスペースからササッと出て来て応対してくれます。
待機用のソファなども通路横にあるし、ショーケースの中には、ヴィンテージ品の展示も。
万年筆に関する書籍なども棚に収まっていて、自由に眺めることが出来ます。

ソファは対面式の割には、(混んでるときは相席での応対になるために)入れ替わり立ち替わりいろんなお客さんがくるのでちょっと落ち着かない。
ペン先の交換を相談にきた作家風の初老の方、と同席になったのですが、鞄の中から、使い込まれた黒革ペンケースをあけて149を取り出したせいでもう、「やっぱケースも揃えるか..」と悩み始めてしまった私。
結局買っちゃったし。…メルシー券が欲しくてあえてそれだけ伊東屋にしたのはヒミツだ。

ちなみに、すぐ上の階でこういう作業を請け負っているため、業務がこみいってなければ、当日渡しで文字入れなどをやってくれるみたいです。
(私の時も、購入時に「2時間ほどお待ちいただければ..」とも言われたのですが、夕方近かったのでその日は帰宅してしまいました。)

万年筆はかならずここで名入れを頼んでいるのですが、筆記体にしていることもあって、とても繊細な感じに仕上がります。
文字色も金色で入れてもらってます(色無しの素彫りや、金具の色と組み合わせて銀色も可能)けれど、これが、触っているうちにだんだんと色が薄くなってくる…
セーム革などで、軸をしょっちゅう拭いてぴかぴかにしていたときもあったからなあ。
これもまあ味のうちと納得できる、上品なフェードアウトなので特に不満はないんですけれど、キャップ付で手帳などにもよく使っている145などすっかりここだけヴィンテージ風。
146もちょっとあぶない。

その一方で、以前、通販(ペンハウス)で名入れ付で買ったお揃いのボールペンは、もう、ガッチリと深く彫り込んであるのです。
金色(というより黄色)の染色もくっきりと全く劣化無し。
あまりにしっかりと彫ってあるので、モンブランでの純正文字入れとははっきり触った感じも違います。(少しざらっとする。)
どちらがいいかは好きずきだけれど、持ち歩きにも頻繁に使うボールペンなら、これくらいしっかり彫ってもらった方が有り難いのでOKです。


とまあ、そんなことより、あれだけいろいろともらい物をしておいて、今回の149、シリアル番号や店判入りの保証書(ってつくよね?)をもらうのをすっかり忘れているような気がします!
文字入れのために購入品を一度預けてしまったから、あちらが作業上忘れてしまったのかも?
149は、ペンの制作工程を解説した小冊子も包んでくれるのですが、その裏表紙に保証書等貼り付けるようになっている欄がありますけれど、ここは空白。
箱もあらゆるところをめくってみたりしましたが、今のところ、保証書が入ってそうな隙間が見つかりません。
3階で包装を待ってなんかいないで、下のカウンターで確認すればよかったなー。HPから訊いてみようかな?

というわけで、また(こんどこそ)限定インクを入手ついでに行かなくちゃいけないのか!

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2006.10.21

モンブランで名入れしてもらいました。

MONTBLANC Meisterstuck149今回、先日訪問のモンブラン銀座にて、マイスターシュテュックの149(M)を購入したのでした。
ここの開店待ちで一ヶ月延期されましたが、これは誕生日祝いとして頂きました。感謝。

今回の買い物にあたって、なにより今年の記念になるということで、ずいぶん前から、100周年の☆型ダイヤ入りスターウォーカーを欲しい気満々でいたのですが。
しかしその後、グレタ・ガルボに心惹かれたり、新作のアニバーサリーエディションも見てみたいなあ、とかもう全然、心を決められませんでした。
でもやっぱりいちばん、コツコツと長年書けて使い込んでみたい「書き道具」としての引力が強いものを思い浮かべると、超定番ながら149がどうしても圧勝することに気付いてしまって。

現在、マイスターシュテュックは145(F)と146(EF)を愛用していますが、145はおしりにキャップを付けた状態がとてもバランスが良いと思う一方、146は最近になってからキャップ無しで使うようになりました。
総重量自体は問題ないのですが、私の持ち方でキャップ付だと、やっぱりちょっとおしりが引っ張られるというか、筆記中に持って行かれる遠心力(?)が気になる時が多いんですよね。
本体のみになると急に、手にすっぽり収まりそうなサイズの、なおかつずいぶんと軽量なペンに早変わりするんです。
ペリカンの400のようなコンパクトな持ち心地といいましょうか。
EFのペン先が生かせる、こまごまとした混み入った書きものがしやすくて!
今はすっかり、146のこの軽々したバランスに慣れてしまいました。
(なので、
「それじゃあさらに大型の149だと意外に、キャップ無しなら普通にやっていけそうじゃない?」
という気がしてきたのもこのあたりからです。)

今になって、はじめて持たせてもらったところ、"キャップを付けずに持ったとき"の状態が実に(重量・直径・長さともに)ハマったようにぴったり。
私、自分でも手は大きいほうだと思うんで...。
そして、いつもやってしまいがちなんですが、細めのペンを使いつつ時間が経っていくと下のほうから、角度を立て気味にグイっと筆圧をかけて握り込んでしまう、ボールペン的な悪い癖が、このペンだと出ない。
(というか、ペン先だけでも相当に巨大なので下のほうを持ちようがなく、立てるのが難しい。
そして、親指の根本のカーブにスポっとうまくはまりこむほどの直径なので、強い握り込みができない。)

ペン先は、もうさんざんあちこちでコミミにはさんできたことだし、ときには、万年筆に詳しい人々の間では「現行モデルならではの残念な特徴」として語られているようなんですが、しっかりと分厚くて、硬め。
(でも当然、その先端の滑らかさのせいで、ガリガリとかゴリゴリってのは全くないですよ。
シナシナしないかわりに、まろやかさっていうんでしょうかね。そういう不思議な丸みを感じます。
インクの流れも適度にタップリで、筆記音もほとんどしません。)
ペンだけの自重で、いくらでも疲労なく書いていけそうな頼もしさは、見た目だけじゃなく、手からも伝わってきます。
でもこの硬さは、私の書き癖には歓迎だから、問題なし。
デザインだって、アウロラのように素晴らしく優雅で見とれちゃう!とまでは思わないし、後発の他ブランドでも微妙に見慣れているっていうのもあるけれど(笑)、やっぱりこういうのも好きなんだよね。
なによりこれが、ハイエンド万年筆の典型として憧れて、書きもの好きな少女時代を(遥か昔に)おくってしまった世代なので、感慨深いのです。もー仕方ないのです。


149のMは、私の持ってるペリカン400のBよりは、ほんの僅かに細い字幅。
もちろん、両ブランドとも、書き心地も筆跡も強烈に違いますが。
(そういう個性が、ペンを各種持ってわかる面白さですね。)
大判のノートにばりばり書くような用途になるかと思っていたけれど、クオバディスExecutiveの時間軸程度の罫だったら、全く問題なく手帳にも。
黒インクの瓶が同梱された、重箱のような入れ物に包んでくれるのですけれど、きっぱりと青しか使わない主義なので、これ、どうしよう..。
モンブランのブルーは、持ってる他ブランドのロイヤルブルーと較べてもだいぶ紫がかっている感じがしますが、季節柄、この「濃さ」が目にあたたかい感じで良いですね。
太軸なのでインク窓も大きくて、光にかざすと、まるで建物の中を覗いているような..。

ああもう、しばらくはこれを育てることに専念しなくちゃだめだね。
あれやこれや、欲しいと思っているこまかなものの購入計画はあるけれど、全部来年に廻そうかと…。
といっても今年もあと2ヶ月で終わるけどさ...。
(とは言いつつも、まだレビューしていないものも若干既にありますんで、それはまたそのうち。)

一緒に写ってるケースは、このペン専用の「(持ち歩き用、とかいうよりは単なる)寝床」をつくってやりたい、と帰りがけにふらりと立ち寄った伊東屋で、ショーケースをのぞいているうちに急に決心。
あたりまえながら、測ったように大きさピッタリ、であります。
黒くてシンプルなので男性むけな雰囲気ですが、赤革の手帳達とのコントラストは実に素敵なのですよ。

というわけで、店内の様子やもらったオマケなどはまた別の更新で。
大事にするヨー。

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2006.09.01

儚く消えていく青インク...。

わー。9月が始まったよ!

というわけで全く関係ない話ですが、最近けっこう気になっているのは、ペリカン青インクの退色です。
以前、メモを書いたノートをぺらぺらめくっていて、ペリカンのインクを使った箇所だけが、あまりに薄~く色落ちしていたので愕然としているのですけど..。

今年に入ったくらいからの私は、インクにこだわる、というよりは
「そのペンと同じブランドの、純正インクにこだわる。しかも青で。」
ということがマイブーム←しご、なのですが。
おかげで、青ばっかりいろいろ集まってきました。
それでもブランドごとに、微妙な色味や流れ方の加減や乾燥速度、などのきっちりとした「顔」があって、ブルーインク愛好家としては飽きませんねえ。
自分自身の好みも、季節や気分で移り変わっていくので。
いいなあ、と思う青がくるくる入れ替わります。
最近紙にのせて楽しく感じるのは、さっぱりと明るい青味の、パイロットのブルー。
キャップレスにカートリッジで入れてます。

ブランドを合わせたいのは、(品質保証がどうこうという話よりも)、なんとなくですけれど、そのほうが各ブランドのペン先の個性がくっきり明確になるような気がするから、なんですね。
インクの特徴とペン先の傾向が「なるほど組み合わさってぴったりだな」と思うことや、極端な話、ペンとインクを同じ会社にしてはじめて書き味が良く変化したことが何度かあって、しばらくこの路線でいこうかなと決めた次第です。

まあこんなことをやってられるのも、青一色以外あまり物欲が向かないからで、いろんな色を使う人にはたいへんな無駄と散財になってしまいますが..。
(もちろん、お気に入りのインクひとびんに拘るのもカッコイイと思います。
単に私は飽きっぽいのかもしれない...)

しかし、ペンをたくさん持っていて、最近「どれも同じように思える..この買い物は何だったのか..」と倦怠気味な方には(いるのか?)、純正インクに詰め替えることで、個性を引き出してあげることをぜひ、おすすめします。

Pelikan Blue ink (fading color)といいつつも、ペリカン青インクの話に戻りますが。
写真は、5月に、スーベレーンの400を買った実際の日に、書斎館のショップカードを貼り付けた日のページのもの。
ほぼ日手帳は、現在、レシート等の貼り付け専用で使ってますが、ペンを買ったからには筆跡を残しておこうと思ったのでしょう、インクを入れてさっそくメモした覚えがあります。
Bニブなので、書いた直後はけっこうたっぷりインクも出て(ラミーっぽく)濃い、のですけれど、乾くと濃淡がほんのりついて趣が出てくるのがペリカンインクの特徴。

しかし、年月を経て(といったってほんの3ヶ月ちょい前なんですが..)全体的にさらに薄くなってます。
クオバディスのほうなども見返してみると、5月や6月くらいまでに書いたものは、ペリカンインクを使ったところだけが生命力低めに淡~くなってるのがもうはっきりとわかるんですよねえ。
(太字ほど危ういほどに薄くなっているのは何故だろう..写真の例はかなり視認性がいいほうの例です。)
ここの青インク(黒やブルーブラックは大丈夫だそうです..)の退色する件はコミミにはさんではいたのですが、まさかここまでとは。
紙の性質にも左右されるかもしれませんけれど。

この、ツユクサの色素的に儚い濃淡もペリカン青の美しい特色、だとは理解していますが、これ、来年の今頃見たら消えてないでしょうか。
たいへん心配です..。
ちょっと様子をみて、あんまり減衰していくようでしたら使用を控えなければいけないのかもしれませんが、
(ペリカンのすべすべした書き味には欠かせない流れのよいインクなので、替わるとしたらウォーターマンあたりかな?)
ぎりぎり今くらいの落ち方がピークだというならば、味、というか「超個性」として容認してもいいかなあ..。
とかなんとか考えつつも結局、今日も普通にじゃばじゃば手帳に400のBニブで書き込んでます。
お気に入りだし!
過去をあんまり振り返らない主義(笑)な私には「消えていくインク」もまた合っているのかも?!

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2006.08.28

琥珀色の万年筆を買いました。(旅先購入記完結)

Waterman Carene (Amber Shimmer ) Waterman Carene (Amber Shimmer)
今も気に入って愛用中のエキスパートを知って以来、ウォーターマンの万年筆がまた(今度は金ペンにバージョンアップして)欲しいなあ..とずっと思ってました。
なかでも「カレン」のデザインのカッコよさに惹かれていたし。

前々回ご紹介の赤革メモホルダーを購入したLevenger内の万年筆のショーケースをじーっと眺めていて「おぉ...こんなところにあのカレンが売ってる...」と動揺した私。
これは「Amber Shimmer」という、日本では販売されていない色の軸なんです。

あくまでも私見として、ウォーターマンにはクールモダンよりクラシックな華やかさが似合うよなあ、と以前から勝手に思っていた私には、金色パーツづかいのカレン(「デラックス」は含まず)が黒軸だけでしたので、買うとしたらこれになるんだろうと思ってました。
そう、今年はずっとゴールドパーツのペンが個人的にキテるのです。
でも、海外通販のページなど見ていて、このAmber軸はまさに私好みのオーラを放っていたので。
うわーこれが直で見れないって不公平...と気持ちが乱れてそのまんま物欲保留..になってた次第なのです。

ここを逃したらきっと悔いが残るままに帰国することになるだろう..という決意のもとに店員さんを呼びました。
カレンはこれ一本しかない(しかもMニブ)とのことなのでどうしようもなかったのですが、とりあえず試し書きさせてもらいました。

事前情報で収集していた通り(しかし想像以上に)なんて重くて硬いペンなんだろう!とびっくりですよ。
ただ、Mであるせいかもしれませんがゴリゴリ感は全く無くてツルッと滑らかな感触。
軸にペン先がほとんどぴったり固定されているデザイン上、しなりは全く期待できないので、棒の先で書いてるみたいな手応えです。
それだけに、先端のコロンと丸くて大きなペンポイントの存在感がすごくよくわかる書き心地なんです。
(あの、飲み物をぐるぐるかき回す「マドラー」をつけペンにしたらこんな感じか?)

全然万年筆ぽくなくて不思議だ~!でも気になる!…
というわけで買ってしまいましたよ。
235ドルの、きっちり定価販売(日本ともほとんど変わらない値段..)でしたが。
さすがにこういう値段のものなので舞い上がっちゃって、青のカートリッジインクも勧められるままに買い足しちゃったんだけど、太っ腹に..とはいってもあとから見ると値段も倍だった..2箱セットだったのでした。
ウチにもエキスパート用に買ったのが1箱あるのを後から気付く始末(トホホ)、なのでしばらくはボトルインク買わないでやっていけそう..
ウォーターマンの青は、くっきり発色な上にフローがいいのでかなり好きなんですけれどね!

夜、ホテルの部屋に戻ってからインクを挿してわあわあ言いながら書きまくりました。
ホントに重い..通販サイトのデータですがエキスパートより10グラム重いってすごいことですよ。
投げ系の武器になりそうなデザインだし..
エキスパートの時も感じたのですが、この重量のせいでかえって余計な筆圧をかけずともしっかり書けるので意外と疲れないです。
ただ、遠心力の負荷がかかるので(笑..でもホントに..)手首の弱い方には特に、大量速記が向いているペンだとはちょっと思えないのですが、ご愛用の方、いかがでしょうか。

ペン先はするすると抵抗が無く、ローラーボールに近いような感じも。
重くて太字フローであるせいもあって書き面の凹凸は全然感じることが出来ないです。
金属が紙の上を走っていく、スススス..という低音が微かに聞こえるのみ。とにかく滑らかです!
(エキスパートはどちらかといえば「しょりしょり」系の音。こちらは適度にしなりのあるペン先ですからね。)

扱う紙や筆記角によっては若干、書き出しがスベってしまう時があるのですが、これは今までもサファリのM等でも経験しており、結局書き慣れていくうちにいつのまにか馴染んで直ってしまったので、そうであることを祈ろう..
これはもちろん、このペンの個体差ですね..ちゃんと選んで買えればよかったんですが。
ずっとダメならいつかなんとかする必要がありますが、少なめの頻度なので今のところは静観して育成中です。
クオバディスの紙にも意外に相性が良くて、こういう硬い紙にはペンポイントがモチモチと密着する手応え。面白い書き味です。
きっと、これは太字ならではの感想だと思うんです。
こういうペンだけに、EFなどの細字だと、きっと全然違う感想になるんじゃないかと思うんですが、どうなんだろう!
興味あるんだよなー..ペンポイントが小さいからコリっとした感じかも..などと想像中。

そしてやはり、美しいです、この軸の色。
アンティークのマホガニー家具のような上品な雲状模様といいましょうか。
それが、光が当たる場所だけ線上にぱーっと赤茶の琥珀色に輝いて、その他の部分は限りなく黒に近い茶に沈んで見えるコントラストは実に素敵です。
アウロラのような、透明感のある練り込み柄の樹脂のようにすら感じるのですが、これは塗りで表現されているんですね。
Amber-Shimmerってズバリなネーミングです。

あと、見逃せないのは、ペン先の金が、クリップ等、軸に使われているふつうの金色パーツより若干赤みがかったローズピンク色だということ。
このモデルだけなのか、ゴールド系のカレン全部がそうなのかはネットの写真を眺めた限りではいまいち自信がないのですが、琥珀色の軸色に合っているこの金色は、大満足。

ペン先まで一体で続く、流線型のデザインがなんとも優雅なせいでこれが重量級硬質ペン(落下に注意!)だということを忘れてしまうくらいなのですが、こんなに(私の持っている中では)ユニークな存在であってもやはり、書いているときの感覚や姿の均整に「エキスパートと同じ、ウォーターマンの血が流れているペンなのだなあ」と思う点が多数。
うーん、楽しくも奥深い世界です。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

というわけで、ほとんど一ヶ月引っ張り続けた(せいで思いのほか今月の更新回数が稼げてしまった..)ボストンの旅+買い物報告は、これにて完結です。
来年も元気に勉学と視察と買い出しに励もうと思いますヨ!

ちなみに、今日コレを書くに当たって初めて知ったコネタですが、googleで「○○ドル」というふうに「値段」を入れて検索すると、今日の相場での日本円が出ました。
今までも普通の電卓代わりに使ってたことはあるのですが、こ、これは便利だ!

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2006.07.22

デスクペンで極細字堪能。

Platinum Deskpenあまりにも便利で簡単に書けるので、なにかといえばキャップレスを使っているうちに、すっかり手が「細字慣れ」している今日この頃。
(なんとなく「コマゴマしい」字面にもなってきた。)
万年筆が増えて楽しくなっていくのに比例して、だんだんと太字傾向になっていくのはよく聞く話ではあるのですが、私の場合はここらでちょっと(個人的な字幅の好みが)折り返してきたような気がするのですね。

というような前置きはこのあたりにして、写真は、プラチナのデスクペンです。
なんと、700円。
これくらいだったら、一瞬ふっと気が向いた、という理由で買ってもよいですよね。

1000円くらいのはネット上の通販サイトなどでも見たことがあるのですけれど、これは、さらに再利用樹脂を使った軸だとかで。
地球にやさしいエコマークが付いているのはもちろん、おサイフにもやさしい仕様になっております。

カリグラフィーペンのようなしっぽの長い形状で、お揃いのデザインでボールペンもありますし(むしろこちらのほうが世間の需要はあるのかも。事務仕事やボールペン習字なんかにもおそらく向いてそう。)、文字どおり机上専用として、専用のペンスタンドもあるのが視覚的にもそそられます。
レトロな感じがしていいですよね。2本立てとかもあるみたい。(ペンハウスだとこちら)こういうのがスっと立てられているよく片づいた(←コレ重要!)広い机って、憧れませんか?

プラチナのデスクペンは、この、エコタイプが最低価格ですが、上に何段階か(このページの前あたりをめくってみると)、4000円くらいまでのラインナップがあるようです。
14金の金ペン先がついたものでも、なんと3000円で手に入るってすごいです。
持ち運びに向くサイズではありませんけれど、万年筆をひっそりと楽しむにはうってつけな感じがします。

しかしこの700円ペンも、びっくりするほど書き味良し!そしてとにかく細字!国産ブランドの底力を見せられたという思いがします、大げさでなく。
細字ならプラチナがオススメだとよく聞いていたのですが、こういうことなんだー、と。
正直、値段から言ってぜんぜん期待してませんでしたので。
ニブは「極細(エコタイプはこれしかないのです)」のステンレス製、とのことなので、海外ブランドのEFなんかよりずっと細字なのだろうけれど、ガリガリと紙を掘ってしまってお蔵入りになるかなと。

でもそれとはぜんぜん違うんですよ手応えが。
こんなに細い線しか出ないのに、微小な「面」や「しなり」がちゃんと手に伝わってきて力を加減させてくれるというか。
ぱっと見の筆跡はそれこそ、細芯のシャープペンでツツーと書き出したような感じでもありますが、(もちろんねろねろと滑らかというよりは、しょりしょりとドライな手応え強し。)なんだかたのしい〜!

この「極細」モードがどれくらい細字かというと。
ロディアの5ミリ方眼の1マスのなかに、角印仕様でフルネーム(←私の。)が漢字で書き込めちゃうくらい、細い。
それでも、なんだか万年筆で書いてる!という手応えがたまらん、ということです。

軸材質からいってとにかく軽〜いので、筆記中、長いしっぽがひゅんひゅんと揺れ動いてもペン先にそのブレが伝染するような心配はなし。
(書きがノってくると若干、視界に煩いかもしれませんが、げんきな仔犬のしっぽみたいなもんだと思いましょう)

(プラチナ製の万年筆は♯3776のミュージックペンを持っていますが、ちょっと軸ごと外して差し込んでみたところ、)途中からどんどん細くなっていく軸なので、さすがにコンバーターは内部でつっかえてしまうみたい。
でも、プラチナのカートリッジって、中にラムネ瓶のごとく金属球が入っていてこれもなんか「ちゃんとした感じ」がして好きかも。
極細字だからこんな感じなんでしょうが、真っ黒すぎない濃グレーくらいの線で書ける黒インクで、そこもまた好感。

首軸内部にちゃんと金属(だと思う。)パーツが使ってあるので、軽いなりにけっこう重量バランスもとってあるところが、書き心地の良さにも貢献しているんじゃないかと思うんです。


と、ここまで1000円未満の万年筆を褒める自分もすごいと思いますが、久々「安いのに良品!」と感心するペンに出会えたかなと。
コマカイ字でちくちくと、でも上質な無地ノートの上に何かを書き連ねてみたい。というたのしげな吸引力が、この地味なペンを握ると感じるのですよ。
手帳なんかに使ってしまったら、際限なく用事が書き込めそうで怖い。
もちろん個体差というのは考慮して買われることを申し上げておきますが。
たまたま、ペン先状態がアタリだとこんな感じ、程度に思って試すとよいかもしれないです。
私は、さすがに多少は、手が万年筆慣れしているので、それなりの加減で持てるようになっているからかもしれないし。

でも、軸直径とか樹脂素材ってところが今までになく個人的な理想で。
(単にひんやりしているというのは別次元で、金属無塗装軸の触感がすごく苦手なんですね、どうしたことか。だから、廉価ペンとして評価のある無印のアルミ丸軸だとか、1000円ならこれを買え!と名高いセーラーのハイエースなども残念ながら、一瞬は良さがわかるんですが長時間握ってられないのです。芯ホルダーの持ち手の銀色ぎざぎざ部分もあんまり。...なんで?別に皮膚が赤くなるような症状は無いんだけど。)

ミュージックニブの万年筆と700円のデスクペンという、実に極端すぎる2本しかプラチナ製のペンは持ってないのですが、なんとなく、今までの手応えから言って、このブランドの筆記具との相性の良さを感じているんです。
中字未満の字幅で使い込める、何かステキなのを1本欲しいなという考えがほわほわと浮かび中。
持ち慣れた3776ベースだし、やっぱりセルロイド金魚をそのうち買おうかな。

最近、近所の文具店にも置かれるようになりまして、急に気になってきてまして。
(おそろいのセルロイドの筆箱といっしょにディスプレイされていてこれもレトロでステキ。売り物なのか知りたい...)
これで、なにかをコマカク書くよろこびに浸れたらいいだろうな。

というような物欲の基点になってしまうので危険ではありますが、こういう、ちょっと違った路線ながら入門用につかえるおとなっぽい廉価万年筆もオススメですよ、ということで!

プラチナでは、そもそも5000円で金ペンの普通のデザインの万年筆(14kスタンダード)が買えてしまうので、低予算でも万年筆らしい万年筆を探している人には穴場な品揃えかもしれませんよ。
(最初の1本として自分や他人に選んだりするにも、プラチナのこのタイプは実際、評判がよいみたいです。ちょっと軸が細身のようですけれど、ひかえめなペン先といい、癖がない見かけで好印象。)

ミュージックニブを買ったときに、丸善の若い店員さん(たぶん、メーカー派遣のヒトではないと思う・・いつもいる人だし)が、「自分は、文字を書くときはプラチナのペン先がいちばん上手に書けて、なんか好きなんですよ...」と嬉しげに呟かれたのをなんだか忘れられないんですよね。
まあ、そういう刷り込みもあるんだろうな私のことだからきっと。
そういえば今年に入ってから、その他に長刀ニブやキャップレス買ったりもしてるし、国産回帰も悪かないね〜。

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2006.06.30

キャップレス デシモ、愛用中。

PILOT Capless decimo PILOT Capless decimo
今月の万年筆ネタの主役として迎えるつもりだった、アウロラのソーレ・ミニマがどうやらまだ到着しないので(涙...待ってるよ~..)、とりあえず7月に入ってからレビューしようと思っていた秘蔵のお嬢さまを。

●その後の自分より追記:アウロラは結局3ヶ月経っても到着しなかったので物欲もフェードアウトしたよ....

かちっとおしりを押すノック式で有名な万年筆、パイロットのキャップレス デシモです。

以前から気になっていたし、年初にタップリと丸善で試し書きさせてもらっていたので、タイミングが合えばいつ買ってもいいな、とは思っていました。
しかしどちらかといえば、外出携帯用なイメージがあり、私の生活上ではそう必須でもないから急ぐこともない..と思っていたらけっこうな時間が経過してしまいました。
(欲しいことは欲しいんだがいつまでたってもiPodの新型を買う理由がみつからない..というのに似ているんだよね..)

ちなみに、これは今月はじめに、東京の大丸で購入しました。
そう、インク工房が少し混み合っていたので売り場をぶらぶらと眺めていたら。
「いまがその、タイミングです」となにかが耳元で言ってくれました。誰!


デシモのラインナップは色がかわいい(シャンパンピンクというそうだけど、やはりこの桜色に惹かれる...)し、今までのキャップレスよりも細身なのが好印象。
キャップでなく、ノック式という方式は、オーソドックスな万年筆を見慣れていると非常に奇異な製品(逆立ちっぽい(笑)からだと思う..)に感じるのが正直なところなのですが。
実際に説明を受けて触らせてもらうと、そのノック感の重厚なところとか、内部のシャッターを押し開いてペン先がにゅっと出てくる風景とか、中身の金属筒を取り出してインクをつけるところ等々。その精巧なメカっぽさに結構シビレますよ。
日本ブランドの誇りにできる技術なんじゃないかと!

下に向いた、クリップのところに人差し指をうまく添えるコツがわかると、とても安定して筆記することが出来ます。
私の持ち方だと、クリップ金具の両側が凹んだ部分よりは上を持つので、人差し指・親指とはさむというよりは、親指側は軽く乗せるという感じ。

ペン先は18金ですが、ガッチリと固いです。
この堅牢さのせいで、万年筆なのに(つい、ボールペン的に)ガシガシ筆圧かけてもびくともブレることがなくて、頼もしい!
今回は細字を選んだのですが、ずいぶん尖っているにもかかわらず、まるで、先に球がついているようなつるっと丸みのある書き味。
(クオバディスの紙のような固くてすべるところよりは、例えばモールスキンのような凹凸のあるやわらかめのある紙のほうがよく止まって書きやすい感じです。)
この"先丸"な手応えがパイロットっぽさなのでしょうか。
ブランド的には学生時代以来ぶりなのだけれど、なんとなく覚えがある感触..。

ペンにおまけでつけてもらったカートリッジは、これまた久しぶりのパイロット青インク。
明るくて鮮やかで良い色じゃないですか。気に入ってます。
(わざわざ、他のインク使うためのコンバータまで買い足す必要はなかったかなあと軽く後悔中..。)
乾燥を防ぐための工夫なのか、ペンの裏側の芯が、外側に溝のついたものでなくてぴっちりと樹脂でフタがしてあるような仕組みになっており。
ノックを押してペン先を出すと、樹脂のなかに青インクが溜まっているのがうっすら、でもつやつやと透けて見えるんです。
それがなんとも綺麗で!
どういう仕組みなのか、このみずみずしい透け具合はノック直後にしか見られないので何度も押してはひっくり返したくなるんですが。
しかし、そんなガチャガチャとしたおもちゃっぽい使い方を拒むオーラが出てますよ。
それくらい「持つとわかる」メカメカしさがあるのです。


久しぶりに細字ペン先を買ったのですが、いやーさすが国産ブランド。
私基準では、ほぼ「極細」の域です。
これくらい細いと、ペリカンのBといった親分格の字幅と組み合わせて(注釈的に)使えるんですよ。
私はだいたい手帳やメモでは青しか使わないので、インク色でなく字の太さで(笑)重要度や内容などを書き分けるので。
太字を愛用してこそ、極細字の重宝さも無視できないのですよ。
このキャップレスや、ペリカン405のEFはそういう存在です。

中字もとても書きやすくて、最後まで悩んだのですけれどね..。
だから、いつかもう一本とかちょっと思ってるんですよね..黒インクでも使ってみたいし...これもいつかしばらくあとのタイミングで、また。
机上にあることがほとんどの今も、片手でかちっと出してかちっと仕舞えるからくりが、購入前の予測以上に便利過ぎ。
ふだんづかいとして大いにおすすめできます。
とはいっても、長文は書いたことないんですが。
手帳などの、ちょっと手元の紙へのふとした「書きつけ用途」に威力を発揮中なんですよ今のところ。

外出用を念頭に入手したペンなので、そんなときはもちろん、文庫ノートとゴールデンコンビになりつつあります。
買い物帰りのバスの中でもささっとメモが出来るのはノック式ならでは!
しかしいまのところは、青以外が必要なときにボールペンが登場してます。
(気温上昇のせいか、ラミーの4色ボールペンも冬期よりずいぶん書きやすくなりました。)
こんどの旅中の文具布陣もそんな構成になりそうだなあ。
とか考えはじめています。
ああーもう、来月かあ。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
というわけで、あっというまに今年上半期終了。早っ。
げんきにいそがしく過ごせましたけれど、まだまだ、長期的視点をともなう習熟度(←謎)が足りない。
いや、ぜんぜんたりない。
後半こそ。と思っとります。ィェー

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2006.06.12

インク工房で作ってもらいました。

土曜日、午後から都内で仕事があるというので、うきうきとついていったのでした。
もちろん、東京駅隣接の大丸デパートにてペンクリニック+インク工房が開催されるというので、私だけ、そちら方面をうろうろする目的で。

7階の文具売り場は今まで何度か立ち寄ったことがありますが、万年筆売り場をじーっと眺めたのは今回が初めて、かもです。
柱を囲んだ島状のこじんまりしたコーナーながら、比較的密度濃く、品揃えが豊富なことに驚きました。
モンブラン、146サイズのボルドー(現在廃番)なんかもあってアラいいなあと。

さらにその向こうの奥の方で、今回は川口氏でなく長原幸夫氏による調整が行われていました。
4.5人が順番待ちで座っており、比較的盛況だったように思います。
(先日のウチの近所で開催のときよりははるかに活気が..)
今回は、石丸氏によるインク工房目当てだった私は、遠巻きに眺めて、熱心にそのときのお客さんと話し込まれつつ調合しているのを確認ののち、一応、時間をつぶすつもりで、売り場のほうで気になるものの試し書きなどをいくつか。
(パイロット・カスタムの、いろんな種類のペン先が試し書きできるセットなどもショーケース上に置いてあって面白かったのです。
久々、学生時代以降ぶりに手にとったかもしれない。懐かしい~。
当時と同じものでもいいから、1本欲しいなあ。)

すっかり楽しんでしまったので、インク工房の待ち客がいなくなったのに気付いた私はいそいそと係の人(?)にご挨拶して、今お相手中の方の横に座らせて頂きました。
その人は、赤茶系の色を作ってもらっていました。
こまごまと希望を述べながらブレンダーの石丸氏へ熱心にリクエストし、何度も浸けペンで出したインクの色を眺めながら楽しそう。
モンブランのボルドー(インクではなく、軸色)がちょっと茶色みを増したような、しかし明るめの筆跡になるなんともかっこいいレンガ色に仕上がり、私も横から眺めていて欲しくなったほどですよ..
そのお客さんは、「灼」「焼」などとメモ用紙にご自分で書かれていて、それもまた字に合った良い色!出来上がったインクを瓶に詰めた石丸氏に、名前をなんて付けましょうかと訊かれていたのですが。
「焼きそばの「焼」でお願いします」
とその人が答えたのです。
私はその瞬間から、これ、ソースの色だ...思ってしまったのはヒミツだ。
でも、ボルドー系のインクマニアな方なら絶対欲しいと思うであろう、素晴らしい色でした。

さて、私の番です。
私のリクエストは、
「濃いけど明るくかがやく、赤や緑の色味が極力入っていない、青」
というもの。
コレを狙って、(ペリカンの)ターコイスとブルーを混ぜてみたものの、素人ではやはり思ったような色が出なくて..等々の失敗談を告白してしまう私。
「あーそれはそれで良い色なんだけどね!」
とにこやかにフォローしてくださるのですが。
そんな感じですごく朗らかにやりとりが進むので、すっかり緊張が解けてたのしかったのです。

市販されているセーラーの青が比較的落ち着いた暗めの色なので、青についてはリクエストも多いだろうと思ったとおり、石丸氏があらかじめブレンドしてある数タイプのものがあるので試して欲しいとのことでした。
赤(紫)・緑っぽさを極力消したものとして作ったものを書かせてもらうと、なかなか素晴らしい!

「あーこれは良い色ですね!...」「でしょう?」と返しつつ、私の僅かな「...」を感じ取ってすかさず「強いていえばどこが不満に思います?」と問いかけてくるところが、プロだ..と内心驚いたんですが。
もう少し明るければベスト。と思っていたわけなので、それを伝えると、さらに別なインクを出して、青の明るさについてはこれが限界値(これ以上明るくするとただ薄めるだけとおなじになっちゃうとのこと)で作ってみたから絶対気に入るんじゃないかな、と。

わーわー!これこそ、「濃いけど明るい」青ですよ。
表現しがたいですが、超高級サファイヤ・ブルーといいましょうか。
迷わずOK、であります。
「よかったー、気に入ってくれて。」
と石丸氏が瓶に詰めるのを眺めつつも、なおもこの色に浸けたペンでぐりぐりと用紙に書かせてもらっていた私。

その、インクお試し用のペン、こういうものがあるとコミミにははさんでいましたが、筆文字が書けるという万年筆、ふでDEまんねんだったのでした..。
筆文字用途というよりはこの、入り抜きがくっきりとつけられる面白い極太線がかけるので「絵道具」としてすごーく欲しくなった私。
でも、裏返して使うと、見たこともないくらいの極細線が書けるんですよ。
「すごくかきやすいのですが!このペンは今日販売されてますか?」
とつい尋ねてしまい。

すると、石丸氏はちらりと、ななめ後ろで盛況なペンクリニックの客列を眺めたのち、
「あ、じゃあ、今、あっちが忙しいみたいだからすぐに対応できそうもないし、ウチの長原がトクベツ調整済みのそのペン先と付け替えてあげるから、それでいいですか?」
とサプライズなことを!

というわけで、新品(1000円です)のパッケージをばりっと剥がして、今まで私がいじくりまわしていたペンの先をスポッと引き抜いてペン先を取り替えてくださったのでした。
「ね、これがナガハラがつくった方で、これが売り物のほう。違うでしょ?」
と較べて見せてくれたのですがほんとに、先の曲がり角度がはっきりと違うのです。

うわわー。(゚∀゚)
ペンクリニックは今回該当者なしで不参加な私ながら、贅沢なおみやげを(ちゃんとペンのお金は払いましたよ..)つけてもらった気分。

「どうぞお楽しみ下さい」の言葉に見送られ、もう、ほんとに気分よくその場をあとにできたのでした。
ちなみに、私は今回はインクの名前はそのまま、石丸氏のブレンド用に管理的につけたという4桁のコード番号をただ、シンプルに書き込んでもらいました。
(自分の名前をまぜたりしたメルヘンチックな命名も考えついたりもしたのですが、ダメだ、恥ずかしすぎる..。)
今回のカルテ(のようなもの)は今後もずっと保存されるとのことなので、また同じものを作っていただいたりもできるみたい。

帰宅後早速、プロフェッショナルギアの長刀ペンのほうに。
フローがいくらか市販の、純正ジェントルインク時代よりも増えたような気もしますが、書き味はほとんど以前の青と変わらず。
この純正な感覚が欲しかったので大満足なのです。
ぜひとも、2瓶目へリピートするくらい使い込みたいと思ってます。

そして、特製「ふでDEまんねん」(このネーミングはどうかと思うけど...)のほうは、ワケあって(いずれ後述)セーラーのコンバーターはもともとうちにいくつもあるのですがそれをとりつけて、ラミーの黒を充填。
(黒インクは最近めっきり出番がないものの瓶で購入してたっぷり残っていたので、これはよい使い道になりそうです。)
うーむ、これで1000円てたのしすぎです。
ちなみに一応、筆ペンらしさを試したくて書いてみた字は「塊魂」!

...というわけで、偶然この日、前回のペンクリニック体験の記事のほうにトラックバックを頂いたので拝見すると1日違いで同じ会場にいらっしゃっていたというどーむの出張日記さんもご参考に。

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2006.06.10

ひとやま越えてつい。

複数の用事が惑星直列していた一週間ですげぃ大変だったのですが、なんとかほぼ、終わりに近づきました。
どばどばと各所に提出。安堵。
カエル泳ぎの動きについて調べたかったので足の形状だの関節の構造だのを検索していたら、解剖写真とか何故かこんがり揚げた写真ばかり出て来て鳥肌たちまくりだったのも今は良い思い出!

これからちょいしばらくは今までのペースを取り戻すべく、読むのも(..いつものように未読本大量)、書くのもばりばりと盛り返したいと思います。
コマカいネタはいっぱい溜まってるんですよ..


ふっとひと山越えたこういうときって何か買い物したくなるわけですが、やっぱあの、今月発売になるという、オレンジ色のちいさいやつが気になるなー

と書いた次の瞬間に購入予約してしまいました…しんじられん..
うーむ、通販での購入は怖いとか言っておきつつ、このお値引き(隠しページになっていますが、けっこうお安くなってます..)には勝てなかったよヤレヤレ..
レギュラーサイズのオプティマより定価が若干高いってのはどうなんでしょ。
でも、カートリッジ限定の方式の小型万年筆が多いなかで、このサイズでの吸引式は魅力です。

今回はミニペンらしく使いたいので、ペン先はFにしました。
既にオプティマ・バーガンディのほうでFは所有しているのですが。
アウロラは舶来ブランドとはいえ、細字はきっちりと(日本人も満足するくらいに(笑))細く書けるという印象があります。
なのに、発色鮮やかなアウロラ・ブルーインクを入れて書くと、意外に強い印象で気に入ってるんです。
アウロラ独特の紫の強い青は、まるで宝石のタンザナイトを思わせるほどで、私は大好き。
こういう濃さなので、フローをよくしたいときにはあまりオススメできないタイプのインクですが。
どんなに細い線でもきちっと立たせてくれる色なので、私はペリカン(M400)のEFにも入れてます。
すごく良いよ!

ペリカン純正の青だと、EFの細線にはもう水色に近いようなハカナげな濃度で出てしまうので。
書斎館で購入した私の400のEFはすごく細く書けるのです。濃淡豊かなインクだと「淡」しか顔を出してくれない。
アウロラを入れるようになってから、俄然活躍してくれています。
Bニブのような太字に馴染むようになってからやっと、細字の重要性もわかるようになってきたんですよねえ。

というわけで、もうちょっと先の入手になるでしょうが、ソーレ・ミニマ、楽しみにしてます。

★その後追記★
結局、このペンは届きませんでした。
在庫数より多数の注文を受け付けてしまったみたいで、(このあと3ヶ月ほど待ったのですが)どうにも買えない状態のようだったのでキャンセル。
お店ではいつでも「定価でよければ」入手できるのですが。
物欲順位を考えると、残念ながらしばらく後回しになりそうです。


明日(土曜)はちょうど上京の用事があるので、東京の大丸でインク工房行ってこようと計画してます。
長刀万年筆、つい最近になってから購入時にもらった青のカートリッジをつけて使い始めたら、すごく書き味よくなってしまって。
今までペリカンの青だったのですが、ちょっとシャリ感が強めなのが微少に気になってたのですけれど、セーラーのジェントルインクを通したら、まったく気にならないほどに滑らかに。
この件で、かなり「メーカー純正ってやっぱいいわ」な心境になったのです。
セーラー青は渋めでいい色だとは思うけれど、もう少し明るい青で書いてみたいのだ..。

ペンクリニックでみてもらいたいほどの問題なコは今のところいないのが寂しいような誇らしいような..。
いやーもう、ふと気が緩んで微妙に欲しいなにか(キャップレスとか)買わないように注意しないと..。
それじゃなくても、エキスパートのあたらしいやつが出る(期間限定品)と知って目から花火が出そうだった本日。
かっこいいですよねえ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
060609ところで、限定500個のバッジが当たりました。
ヤッホーィ。

「料金別納郵便」のスタンプまでもがサルですよ!

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2006.05.28

ペリカンの400が増えました。

Pelikan Blue+Red pelikans
「青のほう(ペリカンM405)」を書斎館で購入したのは、確か6月の初めだったので。
ほぼ1年ぶりに、赤い新入りがやってきましたー。
ちなみに、ペン先は念願のBです。

赤のスーベレーンは、いつか欲しいと思っていました。
(私にとって、ボルドーは基本色!だし..。
青を買った当時は、銀色系万年筆信者だったので当然のようにM405にしたわけですが、最近は金色づかいのペンに全く抵抗がないので。
金と銀だとヒナの数が違うのを写真(右側)を撮ってはじめて知ったよ。
--★金銀関係なく最近の製品だと1羽なのだとコメント欄で教えていただきました。し、知らなかった!★--
ちなみに405はEFですが、海外ブランドにしてはキリリと凛々しい細字が書けるので大変よいこです。)

愛用のコンコルド(M605)でM字に慣れてからはなんとなく、用途的に「もっと太字でもいけそうだ..欲しいかも...」という思いがありまして。
次の史跡シリーズ新作でBにしようかな、とも思っていましたがまあちょっと実物を見た結果、次に出たやつは今のところ見送ってしまっているわけです。
綺麗って思うときもあるんだけどなー。


ところでいま現在、私の持っているなかで一番太線が書けるのはプラチナのミュージックなのですが、これはもう今でもすごく愛用しています。
こういう特殊な仕様のペン先なのでスルスル書けますし、縦太・横細がはっきりした字が書けるのも楽しい。
太字ゆえにインクがどんどん減るのも面白いのです。(ラミーの青で使ってます)
見出し書き以外にも、長い文章を一気にまとめるが一番多いのは実はこれだったりして。
ブログの原稿をたまにロルバーンなどのノートに書きつけておくこともあるのですが、そういうときも、このペンを使うことが圧倒的に多いです。
特殊ペン先というよりは、私にとっては、いちばんスピードを出してくれる頼もしい太字万年筆。


というわけでなんとなくながら、今までもよいものたちをお世話してもらったし、ペリカンのBくらいで気に入った書き心地のがあれば..という感じで書斎館に立ち寄ってみた私。
(もちろん、さんざん店内をぶらぶらと観察・堪能したうえで今回のところはやはり方針は変わらず)

結局、400・600・800と3種類のBニブを試させてもらいました。
ショックだったのは、憧れてて「いつかは」と思ってた800が、私の書き方ではあまりインクが出なくて(涙)。
スタッフの人が焦ってインクに浸け直してくれたり、自分でも書いてみたりしてみてから渡してくれるんですが、私の手にかかるとかなしいくらいに機能停止..。
(号泣..あの、万年筆祭りで体験した素晴らしい書き心地の800はどんな仕掛けが???)
というわけで、今回、余程のものがあれば買ってもよかったんですが、800は見送りました。
どうしても欲しければやはり私の場合は、しかるべき調整込みで購入できる店にあたるべきなのでしょう..
持ち心地としてのバランスは良いもののやっぱり、いま買いたいペンの「気分」としては大型すぎるかなあと思うところがあったので。
名品と各所で言われているペンだし、いつかウチにきてね!と、どこかでの運命の再会を期待したいけれど、まあ、この大きさに拘らなくていいや。と、開き直り中...。


結局、いちばんここちよく書くことが出来たのは意外にも400だったのでした。
最初に、スタッフの方が自分で持っているという、赤の400のBを書かせてもらったのですけれど、これがすごく可愛いし、スラスラと書ける~。
わー使い込んでらっしゃるのですね!
と感動したら、今年のはじめに買われたばかりだとのこと。
「こんな感じのはありませんか」と思わず言ってしまうほどの滑らかさでした。

気に入ったペン先のものがあれば、あとで好きな色の軸につけかえてくれるそうなので、お店の在庫のなかの400-Bを出してもらって試し書きすると。
もう、どれも同じように、ニョロニョロスベスベに書ける素晴らしさ。
コ、コレダー(゚∀゚)

気をつけるようにしてはいますが、先のほうを握りがちな私の手にもすっぽりと多くの部分が収まるので安定するのです。
キャップを付けたときの長さなどいろんなサイズが、持ち慣れたプラチナのミュージックペンとよく似ているのも、決め手かも?
軽いから、文字どおり「手先の延長」のような感覚で疲労感なくたくさん書けるところところなんかも同じ。
800ペン先との苦闘を見守ってくれた店員さんも「400と相性がよいということなのですねぇ」とホッとしてくれました。

400のサイズだからかもしれませんが、ボルドー縞の軸はとてもキュートですね。
メタリックなツヤもあるのでガーネットみたいな宝石っぽさも。
(青縞はサファイヤっぽい。)
そんなわけで、買った当初は携帯用限定になっちゃうかな?と思っていた青の405が、急にちかごろ気になるようになって頻繁に手にとるようになったのも、こんな出会いを予感してたからでしょうか。
FやEFの細字ペン先で手帳用から始めてみたいとか、外にも気軽に持ち歩きたいサイズで探しているとか、女性にプレゼントしたい等々!考えている方にもおすすめかもです。

早くも「400型で集めたい」と思っている自分が!怖い!
次はBBあたりで緑縞買うととRGBコンプリートだ、とか、黒インク用が欲しくなったらどうしようとか、白地に金色縞のも結構かわいいねとか思ってる自分が…
一方、600型のほうはなるべく限定品の方向で増やそうかと。
とりあえず今後の史跡シリーズで気に入ったのが出たら、それはBで1本買おうと思っています。
あくまでも気に入った色柄のときだけにしたいので、ゆっくりペースになるのかなあ。


Pelikan M400最近はインクに凝るというよりは、そのメーカーの「純正の青」で使うことが楽しいので。
(セーラーの長刀などは今になって、購入時にもらったカートリッジをつけて使いだしているのですが、はっきりわかるくらいに書き心地がスムーズになったのです。
ちょっと暗めの青ですけれどね。)

Bニブの太字に、濃淡がたっぷり楽しめるペリカン青ってなかなか良いじゃないですか。
クオバディスのExecutiveの場合、罫線(1時間ごとの横線を私は罫線としての役割で使っていないので...)が7ミリくらいの幅なんですが、これくらいならBニブでもOK。
(漢字多めの2行詰めは無理だけど、ちょこちょこっとのコメントは大丈夫。
しかも、太字で手帳を書くとすごく充実して忙しそうなスケジュールに「見える」ところが素晴らしい。)

つまり、私にとってはこれくらいの太罫線ノートや、たいていの便箋むきなのがペリカンのBなのかも。
いちばん、「万年筆で書いたような」線で、なおかつ実用的につかえる太さであるようにも思います。
ペリカンの太字特有の「先の平たいペン先」のせいで、たっぷりなインク出量と、独特の、紙に吸い付くようなクリーミィな摩擦感がとてもよいです。
手持ちでざっと試したところでは、マルマンのカバーノートなんかが特に。ロルバーンなどでも優秀。
このペンでいろいろな紙を使ってみたいものです。

多くの万年筆好きな人がはまっていくという、太字天国(?)についに足を踏み入れてしまった感じですよ..。

というわけで、いよいよこれからお仕事期間に突入するので景気づけのつもりで立ち寄ってみた書斎館からは手ぶらで帰れませんでした...。
その後合流した伊東屋で、さすがに何も買わなかったのは当たり前といえば当たり前か..
しかし、最大800買う予算だったのでずいぶん浮いて嬉しかったことはヒミツだ。デジもの資金に廻そうっと..。
それにしても、今月は、青とか赤とか白とか黒とか、色ネタ記事が多いなあ。

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2006.05.17

「青と赤」が届きました。

Lamy blue & red (special edition)
というわけで、無駄に大きい写真なのでそのうち縮小掲載にしそうですが、サファリの「ロイヤルブルー(和名)」が届きました!

配色自体はそんなに好きじゃないかもと思っていたのですが、実物は想像以上にキュート。
照明によっては薄紫っぽくすら見える水色なので、意外と赤いクリップとしっくりくるんですね。
ちなみに、てもちで比較してみたところ、クリップとキャップの頭のパーツはJOYと全く一緒のようです。
やはりコレ系配色の、オレンジ色限定サファリを買わなかったことが今となっては悔やまれますが。
オトナっぽさや高級感とは対極な、ひたすら玩具っぽいオーラを振りまいていて、当初予想の何倍もお気に入りなサファリになりそうです。
青いラミーでいちばん格好いいのは、メタリックな「伊東屋ブルー」のブルースターだとは思うのですが、この、ロイヤルブルーモデルは可愛い妹って感じ?

といいますか、今回、これがはじめてのMニブサファリ。
一度丸善等で試し書きして心酔したのですが、やはりこれも、鉄ペンとは思えないほどのマイルドな書き心地~!

私の中では、その書き心地から「金属フェルトペン」として位置づけられているLamy2000万年筆の、しなりをゼロにしてみました。
というのが最も近い感覚。
油性の色鉛筆とか?
怖い...サファリの硬さでここまで無音かつ滑らかな書き心地が可能だったとは…
ガリっとするところが全くないので、個体としても良品であったように思います。

ペリカーノジュニア等とほぼ同じ、見やすい大きさの字でがしがし書ける線幅。
だからこそ、ラミーの深い青インクが濃淡とともに堪能できるわけで。
限定だからといって仕舞い込まずに、もう普通にあちこちに持ち歩いて使いますよ。(゚∀゚)
とりあえず目前のペン立てとは別位置で管理しているサファリ箱ですが、この青赤さんはしばらくココとは違う、エキスパートなどと共にヘビーユース限定の位置に入ってもらいました。


そうそう、一緒に届いたLamy2000の0.7mmペンシル。
とりあえず、ステッドラーのB芯を入れてみましたが、いいっすよー。
やはり、超地味ですが。
持ち心地は最高。
樹脂軸の彫り模様がツルツルになってもずーっと使うぞー。
(と、毎回2000シリーズを買うたびに思う。結局3本セット達成なのか...?)

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2006.05.14

ペンクリニックに行ってきました。

本日、近所のショッピングモールに入っている文具店でペンクリニックがあったのでした。
セーラー万年筆の主催ではありますが、有り難くもメーカーを問わずペン先調整してもらえる貴重な場となっておりまして。
もー、こんな田舎にも来てくれるんだー(涙)と、クリニックのスケジュールに登場した3ヶ月くらい前から手帳に太字で書き込んで楽しみに待っていた私。

ここの文具店は、半年くらい前の改装で新しくできた店で、そう大きいわけではないのですけれど品揃えは駅前の小型ロフトよりずっと欲しいモノが多いのです。
(私にはね..。万年筆まわりも結構充実。シールからノート類まで、紙モノのラインナップも満足..)

で、私はペンクリニックがやっているところを、3月の日本橋三越(万年筆祭り)で目撃したのが初めてだったので。
日曜の午後だし、あんなに混んでたり並んでたりしたら大変。と思ってドキドキして出掛けたのですが。
待ち時間がすごかった場合、「自分は絶対退屈するから5分以上居られません」と断言するご主人と待ち合わせ場所も確認。


書斎館でもらった革ペンケースにくるんで意気揚々とお店に入っていったらすぐそこに机が置かれており...いらっしゃいました、白衣の川口先生...ヽ(´▽`)ノ...しかし他に誰も並んでなかったことに驚愕。
(というより、「ここで何が起こるのだろう」という感じに入店客が遠巻きに様子をうかがっていて、ペンクリのスペースだけ、ある種の真空地帯と化している..)

あまりにやる気満々の顔をして入ってきたせいか(笑)、すぐに席にとおされたのでした。
今回持ってきたのは、通販買いで紆余曲折あったオプティマ・クラシックの青軸
そして、最近よく使うようになっていたものの、時々出現する線の掠れがこのごろになって若干気になっていたモンブランのボルドー145。
(都会のようにひとり一本制限とかじゃなくてよかった...)

まずはオプティマから。
ドキドキしつつ「書き出しが出ないことがあるんです」
と症状を告げると
(多少、自己調整していくらか自分なりにマシにしたことは一応言いません..いや、言えませんでした..)
じーっとルーペでペン先を眺め、スゴイ速さで「スポン」とペン芯ごとばらばらにする川口氏。
(その瞬間、うわあああああ?!と心の中で叫ぶ私。)
その後はペン先パーツへクイクイとなにかの道具で圧力をかけたり、またものすごい速さで組み立て直して、ペン先をフィルム状やすりでくるくると磨いたり、ルーペで覗いたり、の繰り返し。

「どうぞこれで書いてみてください」
と言われて試し書きしてみると…。
いままでと全然違う~!
「わー、か、書けます!」
という私の感想に「そりゃ書けるよ..」と呆れられましたが。

145のほうも、ほぼ同じ感じの作業だったのですが、ルーペでペン先を覗きつつ「買われたのはいつですか」と訊かれたので「昨年末です」と答えると、ちょっと笑いながら「え、そうなの?うーん..」と。
(それってナニナニナンナノデスカ?と明るく突っ込みを入れたいところだったけれど、わたくしもオトナなので..)

お話によると、もともとその気味があったペン先だったところに、インクを出そうとして余計に強い筆圧をかけるという繰り返しがあったために、どんどんペン先が開いてきていたところだった、とのこと。
使えば使うほど駄目になっていく運命だったようです。

しかしそこへ今回の作業後、
「このまま3ヶ月も使い込んでみてください。もっといい書き味になりますから。」
となりました。(;´д⊂)

親指と人差し指の付け根のところにペンのおしりをもたせかけて、ツツーっと紙の上に滑らせるだけで線が出る、つまり「ペンの自重だけで書ける状態」じゃないといけないものなのに、今日もってきた2本は両方ともその点がかなり不合格だったとのことでした。
(皆さんもお気に入りの万年筆でやってみてください)

あー、オプティマはなんとなくわかっていたけれど、145も(というより先生の反応だとこっちのほうが深刻?)診てもらってホントに良かった~!
お気に入りのペンだったから、多少の違和感を認めたくなかった自分がいるんだよなあ。
「高いペンなんだし、どんどん愛用していかないとね!」
という、調整後の先生の言葉が蘇る..
結局所要時間10分くらいのものでしたので、夫婦で座って眺めているあいだにあっという間でした。

実際のところ2本とも、開きをなおしてもらったせいなのか、一段階、描線が細くシマったという印象があります。
オプティマは、書斎館で購入したバーガンディとかなりそっくりな書き味になったので、ああやっと良品になったなあと感動。
145は、必要筆圧が半減した実感が..!
しかもペン先がかなりまっすぐ、先細に寄せて整えられたのが目で見てわかります。
昨晩までの記憶と違うものになったというか。トホホー。

(ちなみに146EFのほうは「自重書き」も完璧だしホントに問題なし。
これはモンブランに持ち込んでペン先の調整交換というかたちでつけてもらったもの。それゆえの良品ということなのかなあ..)

今まで以上に気をつけて、でもガンガン使っていきたいと思います。
きちんと調整されたペンの快感てすごいですね。
いずれペリカンの800あたりをいきたいと思っているのですけれど、どこで買うかも含めて計画練り中です。


ちなみに、会場では、セーラー95周年記念のレアロという吸入式のペンのカタログと、4月に川口氏が日経新聞に書かれたペンクリニックについての記事コピーを頂きました。
(興味深い内容で、さっそくスクラップ。)

(やはり都会のペンクリニックとは違って、レアもの軸などは売り出されることがなかったので)私はものすごい散財をも覚悟していったのですが、売り場のラインナップはいつもと同じでしたので、申し訳ないながらも特に買い物は無し。
クリニックに並んでいる間に、セーラーのいろんな特殊ペン先を試せるようなコーナーができていたのですけれど、並ぶ必要がなかったので、その時間もとれなくて(笑)。
ちょっとそれは残念だったかな~。
3月に入手した長刀万年筆はたいへん快調に使ってますよ。

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2006.05.12

昨晩の注文。(新色サファリなど..)

結局、前回のブログを書いてから約半日後、わりと偶然に「"ロイヤルブルー"サファリがモダスタどっとコムさんに入荷する。それも今夜から発売。」という情報をコミミにはさんでしまいました。アラやだ!

こちらは、海外で直接買い付けをされているお店で、基本的に日本未発売品中心の品揃えなんですね。
ラミー製の子供用木軸万年筆(ラミーABC)とか、すごくかわいい!

今回の水色のサファリの場合は、日本で発売するとの情報を得る前から、お店的には仕入れを決められていたとかで。
しかも今回の入荷では基本的にMニブのみのラインナップになるとのことなので、これを読んだ途端に私のスイッチが入りました。
かち。

新着のお知らせページに、現地での販売什器ごと写真掲載されていたのですが、なーんだ、「ロイヤルブルー」って日本が独自でつけただけの名前みたいですよ。(なんでだろ?)
本名は、実にシンプルに「blue&red」。
販売台の背景には、青地に赤い輪っかの耳飾りをつけたお姉さんのイラストが描いてある。
ま、ちょっくら赤いクリップでオシャレしてみたんですよ、というコンセプトがわかりやすいよね。

あと、これまた運良く同時入荷されていたラミー2000のシャープペンシル(日本未発売の0.7mm芯モデル)も頼んじゃった。
ずっと品切れだったのですよコレ。
ラミー2000のペンシルは、この軸だったらさぞかし持ち心地良いだろうし、超地味だからこそ各種実用として遠慮なく(笑)使えそうだなと予想していたけれど、0.5mm用のしか売ってないので。
現状ではいまひとつの物欲で留まっていたものだったのでした。

というわけで、青赤サファリのほうは数量限定のページで販売されてはいましたが、無事、注文受付のメールを頂きました。

わー。タノシミー。
(今月の買い物がこんなもんで済めば実にリーズナブル月間になる筈だが...ま、そうはいくまい...いや、頑張ってみたい...という葛藤はあるものの、もうすぐペンクリニックもあるしなあ.........遠い目。)

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2006.04.19

レシーフのクリスタルが届きました。

Recife Marble Resin Crystal FP先日注文したペン達が届きました。
まずはレシーフのクリスタル。(ラミー4色BPのほうはいずれ、また。)

キャップ色は「グレー」を選んだわけですが、黒に近い濃いめの灰色に、銀色のマーブル縞が入っていて、地味ながらなかなか綺麗ですよ。
箱を開けると、軸にインクを入れるためのスポイトも同梱されています。
軸と同じく透明樹脂でできていて、筒にぽつんと穴が空いているような仕様です。

コレを使ってもよかったのですが、化粧水詰め替え用途でスポイトをいくつかもっていたので(100円ショップなどで旅行用のミニボトルなどを買うとついてくるものだったり。)...というより、正直言ってレシーフ純正のスポイトが使いにくそうだったので(笑)手持ちのスポイトのほうを活用することにしました。

こういうのをアイドロッパー式というそうなんですが、インクは、首と胴のつなぎめのところを開けて入れるようになっています。
当初、あまりにも固く蓋が閉まっていたので、場所を間違っているのかとあたふたしたのですが。
ねじをようやく開けてみると、ゴム?シリコン?状の柔らかい樹脂が噛ませてあって、それがインク止めになって漏れを防いでいるようです。

こういう機構であるため、びっくりするほど大量にインクが入りました。
もっている一番大きいスポイト全量がイケそうだったので怖くなってきたくらいに。
まるで水筒のようだ..(っていうか最初から入れすぎたかも...)
長時間インクが変えられない試験や長文書き用途にオススメかも..?


話が後回しになりましたが、書き味、すごくいいです。
正直このインク入れの仕組みに注目しての衝動買いだったので、失礼ながら書いてみて「えっ?イイじゃん」と言ってしまうくらいな意外さで。
ペン先は、この値段なのでもちろんスチールですが、金銀コンビの配色で、ウォーターマンのエキスパートにデザインがよく似てます。レシーフのほうが大きいですが。
太さは「M」でとても滑らかに書け、鉄ペン特有の「シャリ感」がほとんどなし。
フローは多すぎず少なすぎず(ペリカンのインクの場合。)、で、紙へのアタリがとても柔らかく心地よいです。
ラミー2000的「ペン先がひらく」タイプの柔らかさは感じませんが、このソフトな書き味はすごく好き!
スチールでこういうのがあるなんて、新境地だわー。

インクを入れる部分以外は空洞になってないようなので、樹脂製とはいえ意外に軸に重みがあります。
クリップ等大きめの金属パーツがついてるので、キャップをつけて書くとおしりが引っ張られます。
全長もすごく長くなるので、書くときは外した方がバランスいいんじゃないでしょうか。


Recife Marble Resin Crystal FP実は今回このペンでやってみたことが、インクの混合!
といっても新色を作る..等の大それたことではなく。
ペリカンのターコイス色に青色を若干量混ぜるという、それだけ。
スポイトたくさん持ってて良かった~。
軸がそのまま試験管になりますし、いちいちきっちり量ったりしません。
おおざっぱな性格の人向け。

ターコイスは、グリーンがかった綺麗な水色なのですけれど、明るすぎて、この軽さがちょっと私にとっては実用的じゃなくて。
字を書くというよりは、せいぜい囲み線やアンダーライン用が主だったのでほとんど減ることもなく、ボトルで購入したのにもったいないなあと思っていました。

以前、ペリカーノジュニアでターコイスを使っていたときに、インクを青へ変えようととして詰め変えたのですがちょっと内部の洗いが足りなかったらしくて最初の何日かはずっと2色ミックスの色合いで出ていまして。
それが意外に気に入っちゃったんですよね。
青から紫っぽさが消えて、和風の渋めながらちょっと明るい(...)青になるんですよ。
暗い色を混ぜてしまう分、ターコイス独特の透明感は消えるのでそれが難点だけれど、すごく実用的な色に改造できました。
(ちなみにこれ、ペリカンの青色専用消しペンを使うとどうなると思いますか?
きれいに青インク要素だけ消滅して、元のターコイス色だけ紙の上に残るんですわ~!)

発色が綺麗なことで知られている、プライベートリザーブインクの色見本で無理矢理説明しますと、
「ネイプルズブルー」「レイクプラシッドブルー」の中間くらい。
青インクの量が多いほど後者に近くなると思います。

今回はターコイスの注入量が三分の二以上を占めている(アバウトだねしかし..)ので、けっこう明るく出来上がりました。
出来上がった色はたいそう気に入りましたけれど、青系のインクって、透明軸に入れてもあんまり透けないのでつまらないですね..
もっとカラフルなキャップのものを選べば良かったかもしれません。

海外の通販ページをよく読んでみると、これ、インク注入以外にも、ふつうの欧州標準のカートリッジを挿して使ったりも出来るみたい。
なるほど、そーっと開けてみてみると、カートリッジ突き刺し用らしき突起が奥の方についてます。
いつかはインク止めの樹脂が劣化してきて、それがこのペンの寿命になってしまうのかなと思っていたのですが、カートリッジも使えるなら安心です。
インクの減り具合が楽しめる点も同じですしね。

全色コンプリートの偉業を記録に残しておきたかったので(笑)不定期刊行かわら版さんにTBさせていただきましたー。

...それにしても便利ですわ、intuos3のペンスタンド。
中央の穴にさして「立て置き」もできる機能が!
普段の「横置き」も含めてたいへん重宝してます。
タブレットのペンスタンドは、ブツ撮り用スタンドとしても優秀なのはfrickrの万年筆仲間(?)の間でも周知されております。
実は、本来のintuosのペン用以外に、こういうアナログ用途で欲しくてわざわざ別売りで買い足したんですよ1050円で…
ワコムのストアで買うことが出来ます。
いちばん下に書いてある、ペンスタンド: ZP-501E用 (PST-A034)というやつです。
当然ながら、タブレットを買えばひとつ付いてくる必需品パーツなのですけどね。

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2006.04.12

本日の注文。(レシーフのクリスタルとラミー2K4色BP。)

カタログ・新商品情報ネタ元としてかかさず毎日チェックして...もちろん今まで何度ここから荷物が届いたことか...いるペンハウスさんでレシーフのクリスタルの取扱いがはじまったことを知りました。
(ここ見て初めて、キャップ色がいろいろある、ということも知った!)

軸が試験管のような透明の筒なので、インクの「生の色」を楽しむことができます。
注入用のスポイトもついてるっていう話で。
なんかステキじゃないですかー(゚∀゚)
あんまり実用にならなくてもいいから1本欲しいものだ!とずっとボンヤリ考えていたペンなのです。
そもそも、私にとっての万年筆ブーム起爆剤といってもよいほぼ日の記事で初めて名前をきいたのですけれど。
ここ読んでいたので、書斎館に行けば買えるんだなあ、とは思っていましたが。
でもね~、ここに一歩入るとそれを忘れてアウロラとかペリカンに走ってしまうのでいつも、違う買い物をして出て来てしまうという..トホホ

ちょっとこのところ都会に出る機会がないので、某鉄道線の(速くて便利なのは認めるけど)かなり高額な交通費をかけるよりはラクでいいかなあと。
キャップ色は、ペンハウスでは赤しか写ってなかったし、他のサイトでみたときよりずいぶん暗めな感じもしたので、Swisher Pens(SHOP ONLINEで入ってRecife Crystalで検索)での写真を参考にしました。
けっこうマーブル模様で鮮やかなんだなあ。
どうせ使うとなると限りなく青系インクしか入れないような気がするので青キャップと迷いまくったのですが。
ゴールドマーブルなんかも意外にいいんじゃないかと思ったんだけど..。
一応、さまざまな可能性を考慮して(笑)、いろんなインクが主役になれるようにグレーマーブルのキャップを選んでみましたー。
他のブランドのペンと違って即納じゃないっぽい感じの表示なので、気長に待ってみることにします。

だいすきだし勉強になるし、で、いつも更新が楽しみなMOLESKINEに綴る絵日記。さんの「レシーフのクリスタル。」の記事にTBさせていただきます。
ほぼ日の記事発端、というのも一緒で嬉しい~


さて、実はこれを買う以前からカートに入れておいたペンも、いっしょにお買い上げしてしまいました。
皆さんおなじみのラミー2000の4色ボールペンです。
こんどヨドバシカメラに通りすがったら買うつもりでした。
売価も同じだったので。

クリップ-オン マルチ1000を普段づかいすることで、けっこう4色BPって便利だし「生活上使いでがある」ことは学習しているのですが。
マニュアル本にアンダーライン引いたりとか、重宝だなあ。
きらっと光る青軸の質感も気に入ってますし。
しかしグリップの、硬めのラバーの触感がときどきストレスです。
あたたかくなってくると(?)特に気になるようになってきた。
それ以外は問題ないんで、こういう多機能タイプは安いのでいいや、と頑なに思っていたのですけれど!
(負けた...春のせいだ..)
こうなった以上、軸がつるつるになるくらい握りこみ、勉強を重ねておおきくなりたいです。
うん。

というわけで、上記2本の到着を楽しみに待つことに致しましょう。

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2006.04.10

セーラーの長刀万年筆を買いました。

Sailor NAGINATA FP3月の万年筆祭りの時に買ってきたものは、実はこれがメインだったのですが。
こういう万年筆があるのだとコミミにはさんで以来、ずっと気になっていた、セーラーの長刀(なぎなた)ペン先。
頭の中で「ちょうとう」と読んでいた期間がずいぶん長かったことはヒミツだ。
このペンを買うにはいちばんよい機会だろうと、開催をとても楽しみにしていた私。

長刀なんてまだまだ入門編なのかもしれないな!と奥の深さに驚愕した、特殊ペン先の通販サイトでの解説や、持っている方々のブログ等々から学習したところ、
・筆記角度で様々に線の表情をつけられるので、トメ・ハライなどをともなう日本語の記述にとても適している
・トータルとしては(いちばんほそい「中細」を選んだとしても)わりと太字な線幅で書ける
であるそうで。
通常の万年筆よりも、ペンポイントが長く研ぎ出されているので長刀というそうです。
どっちかというと、「クロバーのかぎ針」みたいなイメージですよ?
こんな感じの写真も撮ってみたのですけれど..

会場の、セーラーのコーナー試し書きさせてもらったのは、「プロフェッショナルギア」という型のもの。
21kのペン先です。
軽いですが比較的太い軸直径です。
ペンハウスでのページはここ。
とりあえず、シルエットがアウロラのオプティマにそっくりなのが気になるような親しみ深いような…?

その一方、「プロフィット21」というタイプのほうはモンブラン似なのですが(笑)こちらのほうがいくらか細軸かもしれません。
銀金具タイプもあります

「プロフィット」も「プロフェッショナルギア」も、特殊ペン先に限らず、セーラーのスタンダードタイプの万年筆として普及している商品ですが。
(プロフェッショナルギアは最近のミニペンブームに乗ってか、すごく小さいのとかも発売されていて面白いですよね)


で、長刀ペン先の話に戻りますが、中細字(MF)・中字(M)と2種類出してもらって試筆してみました。
中字のほうはやはり、ちょっと太すぎというか、インクどばどば、という感じで躊躇。
「長刀の良さを楽しむなら太い方がオススメなのですけれど」
とお店の方にも言われたのですけれど…

一方、中細長刀のほうは、意外にも「けっこう細い字も書けるのね」という新鮮な驚きがありました。
確かに、言われたとおりに「寝かせて」書いてみると、しっかりとした太さがでますけれど。ナルホド長刀です。
しかし私の「通常(かなり立て気味・根本もち)」パターンで試してみると、普通に書けてしまう。
舶来ブランドのF~M程度と言えましょうか。
完全に(手帳にも使える)実用レベルの筆跡でイケてしまうんですよねえ。
筆ペン的に、用途も特殊な感じでしか使えないと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。

ここにくるまえの事前学習で、プロフェッショナルギアならば黒軸銀トリムタイプの配色にしようと思っていました。
オプティマ似なところは別として、クールな感じが、絵的にはわりと気に入っていたのです。
前から思ってたんですが、セーラーの金色部分って、すっごい黄色いんですよ。24金メッキなんだとかで。じゅ、純金?

そのとき、中細長刀の在庫は、今回の試筆時点ではじめて見た、ボルドー(金トリム)軸のものだけでした。
プロフェッショナルギアのボルドーはネット上でもあまり見たことがない色なので、このイベントならではの少量在庫だったのかもしれません。

うわー。また赤っぽい色のペンが私のところに来ようとしている..というか、この配色はまさにモンブランのボルドー...しかし形はアウロラ...と、一瞬頭の中が大混乱に陥った私。
しかし、気がついたらお買い上げしてました。
コンバータもつけてもらいましたが、カートリッジも2ヶ頂きました。(お願いして青色に。)

帰宅して、手持ちのペン達とともに並べてみると、なるほどすんなりと馴染む色合いでした。
なんていったって、私の万年筆はデフォルトカラーがボルドーなんです、といってよいほどの集まり具合でして。
(モンブランのFPとBP,パーカー75、オプティマクラシック、ウォーターマンのエキスパートも。みんな、総合的には暗めの赤色!)
世間的には基本色であろう、黒軸のほうが少ないのです。

この、セーラーのボルドーは、照明によっては茶色軸に見えなくもないモンブランより、ほんの少し鮮やかな赤色なのも、けっこう気に入ってます。
プロフィットのモデルでなら、セーラー取扱の文具店に並んでいる確率が大きいかもです。
よい色ですよ。


Sailor NAGINATA FP書き心地ですが。
そもそもセーラーの万年筆は記憶の限りでは初めてな私。
モンブランの146やオプティマよりも背の高い、とても大きいペン先がついてます。
長刀特有のものかもしれませんが、先が少しザラついている?と思えるほどの独特な摩擦感もあり。
「シュー」と「スー」の間のような筆記音がするのです。音だけは鉛筆っぽいというか。

そしてこれは「固い」ペン先の部類にはいると思います。
「ふわふわ」とか「無重力」いう感じではありません。
少し厚地の金属板がくわんくわん(ペコペコじゃないです)としなる「バネ力(ばねぢから)」が、かなーりツボにはまり、気に入ってしまいました。
買ってきてすぐ、よりも、毎日手にして1・2週間経ったくらいに「ハッ(;゚Д゚)これは相当いい..」と気付く馴染み方なんですよ。

このハネカエリのせいで、縦横にコマカク線を入れること(つまり日本語のような字のかたち)がとてもラクだし、無駄な筆圧も吸収してくれるというか。
習字の心得はないのであまり多くは語れませんが、とにかく疲れません。
細かい字でもいくらでも書けそう。
この、「かぎ針の先」みたいな大型ペンポイントのおかげで、多少捻って書き出してもしっかり紙を捉えてインクが出て来てくれるし。

前述の通り、私の手では舶来ブランドのM弱程度のほどよい線幅になります。
いま、ペリカン青インクのハカナげな濃淡がお気に入りの私なので、そちらのほうを入れているのですが、純正のセーラーを入れたりするとまたフローは変わるのかな?とは思います。
試筆の時の記憶だと、だいぶセーラーが黒っぽい青じゃないかと思っているのですが。
一度は純正を試してみるべきですよねやっぱり。
プラチナのミュージックペン先のような、「あっというまにインクが減っちゃうよ!」的な豊潤な感じではないです。
ペリカンインクのせいなのか、この万年筆の個体としての特色なのかは謎。

ひさびさ、「電子メールが身近になかった時代」の、手紙魔だった頃に使い込んでいた万年筆を思い出しました。
それくらいに、ことばをたくさん記すことが嬉しい手応えが伝わってくるのです。
国産ブランドの良さがしみじみとわかる道具です。
普通に手帳やメモ書きでこまかく書き込むときの即戦力にもなってますし。
(手の角度が変わるせいなのか、大きな字を書くときは自然に線幅が若干太くなる不思議..!)

手書き好きな日本人なら、長刀万年筆、ぜひ使ってみてほしいです。
ホント、いいよコレ。

★追記:ナガサワ文具センターの通販ページに筆記見本の画像が用意されてました。
解説もわかりやすいのでどうぞ。

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2006.03.18

万年筆祭り感想とか、春はペリカン青が気になるインク話。

日本橋三越で開催中の世界の万年筆祭に、水曜日に行ってきました。

・今年初めて行ったので例年と較べてどうなのかよくわからないのですが、(しかも平日だったし。)予想していた「活気でもりもり」状態とはだいぶ違いました。
自分、食品系物産展と微妙に勘違いしている可能性が...?

・ペンクリニックは夕方近くになるとかなりの行列。
通販買いしたせいでいろいろあったオプティマクラシック(青)を持って行くつもりだったけれど、最近自力で根気強く育てていたらよい感じになってきたので今回は見送ってみる。
...ので、ちょっと後ろのほうから観察していた。
こんなとき、どんなお話をしたらいいのかなあ、とか心づもり。

・プラチナの「懐かしの万年筆」というレトロデザインのペンがとても可愛かったです。
確かに、子供の頃見たような、アルミ軸に花模様などがぐるりとプリントされているキャップとか、水色やピンクのプラスチックの軸とか。
1000~3000円台で金ペンが買えるということ自体がスゴイと思って試し書きさせてもらったけれど、驚愕するほどの極細線。
これはこれで需要があるだろうし、さすが国産ブランドだと思ったけれど、手帳も大きめな私には残念ながら使い道なしだなあ。

・パイロットの新しいカスタム レガンスがとても綺麗でした。
シルバートリムでおとなしめながら上品。赤軸が華やかでいいかも。
自分がカスタムを10年以上ぶりに買うとしたらきっとこれだな!

・アウロラは、クラシックに使われている、特製樹脂から削りだす軸が工程別にわけて飾ってあってホホゥと感心。(制作風景も上映されてました。)
次はBPが欲しい。グリーンで。とひそかに思っているけれど、予定は未定...

・コンウェイ・スチュワートのアクリル軸(他に、カゼイン軸も。牛乳から出来ている樹脂だって!)の美しさにココロ奪われました。
特に、カレイド・スコープという模様。美術品の域に入ってました。
写真はココで。写真よりずっと明るくて透明感があって綺麗!
けっこうがっしりめなサイズ。
もう少し軸が細かったらこちらのサイフが危ないところだった..というくらい吸引力がありましたよ!

・セーラーでは長刀ニブを試筆させてもらいました。
私の、立て気味の持ち方ではあまり線にメリハリがつかず、中細だと意外に細字に書けてしまう..
個人的には相当寝かせないと極太線にはならないなあ。
しかし、独特の弾力と抵抗(摩擦)感がキモチイイ!
特殊扱いされているけれど、普通の万年筆として使えるじゃない?という感じ。
筆記角も選ばないところも気に入りましたよ。

・ペンケースなどの収納系のコーナーもあって、雑誌rapitaで売り出すという革のブック型ペンケースが先行販売されていて、とても気になる..けどこれもまた自分の日常では使いようもないので保留。

・各社有名万年筆がたくさん置いてあり、勝手に試筆できるコーナーが設けてあったので、しばらくここに陣取って書きまくってました。
思った通り、デルタのドルチェヴィータは私には太軸過ぎて違和感が。(でも、ペン先のしなり方は結構気に入りました。)
しかし、巨大すぎるという当初の予想(勝手な妄想)に反して、ペリカンのM800が非常に書きやすいことに気付いたのは収穫。
バランス的には、キャップつけても大丈夫そう。
前から思っていたけれど、スーベレーンは、他のツルっとした樹脂軸よりも、手触りがソフトであったかい感じなのがいいですね。
手にしっかりホールドできるのでそれがたっぷり味わえる感じ。
置いてあったのはMニブだったけれど、にょろにょろと素晴らしい書き心地でした。
かなり欲しくなったので、他の試し書きした分の感想をすっかり忘れ去るほどでした(笑)

・ペリカンのブースにももちろん行ったのですが、「万年筆相談」というコーナーも併設されていて、いろいろ選んでもらってる人が何人か。
いくら試し書きで感動したからっていきなり買える値段じゃないのがM800なので、ひたすら、在庫豊富なショーケースを覗き込むのみ。
何色の軸を買おうか(これもまた予定は未定..)、真剣に悩んだりして。
ここはオーソドックスにペリカングリーンでおさえておくべきなのかも?
青縞は銀トリム版400(M405)で持っているし、赤縞だと、私の所有万年筆の基本色(ボルドーやバーガンディ)に分類されるので、机上での存在感が希薄になりそうかなあ。
黒一色とかの、他の色は地味そうだし..

・ついでに、ここで初めて、限定モデルの「ピカデリー・サーカス」の実物を眺めたわけだけれど、けっこうウェブ上の写真どおりの印象。
なので、あまり物欲湧かず。これを綺麗と思うかは個人差がありそう。
手前に飾ってあるコンコルドのお嬢さまっぷりが引き立って、やっぱコッチを買ってよかったわーと思うばかり。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
Pelikan bottles (old-new)で、結局、別にココで買わなくてもいいじゃないのさ!な購入品をひとつご披露。
ペリカンの青インク瓶(右側)を買ってきたのですけれど、これは新型のパッケージなんでしょうね。
昨年M405を買ったときに、この青い模様の外箱だったので。
左側は、おなじくらいの時期に地元で、405用に買ったターコイスブルー色のインク。
こっちのラベルが旧型なのか~。

これで、ペリカン・ラミー・モンブラン・アウロラと各々の純正が揃いました。(青インクマニアとしては嬉しい限り。)
というより、いままでラミーのくっきりと深い発色を愛好してきたけれど。
春になってから急に、ペリカン青の薄い感じが気になってきた!
草花から抽出したようなツユクサの花びらっぽい)淡いはかなげな雰囲気が。
薄青い線の端っこにできる、インクのちょっと濃いめな溜まり具合がイイのですよ..
水っぽいイメージがあって食わず嫌いだったけれど、この季節だからこそ目について気になる青味、なのかもしれません。

もちろんコンコルドに入れました。清々しい水色ストライプ模様の軸に超お似合い!

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2006.03.14

ウォーターマンのエキスパート。

Waterman Expert Waterman Expert
写真の万年筆は、2月の初めごろに購入して以来、ほぼ毎日使い続けているウォーターマンの「エキスパート」です。
近所のLOFTに、通販の写真でチェックして「買うならコレだな」と気になっていた赤軸がFニブで置いてあるのに気づきまして。
(店員さんもなんだか退屈そうだったので..)試し書きだけでもやってみるか..と軽い気持ちで出してもらったのです。

かなりの重量感があり、ひんやりとしたメタル素材...これは私にとっては未体験ゾーンですよ!
(持ってるのは軽めの樹脂軸がほとんど。)
...ということにも驚いたのですが、こんなにずっしりしたペンなのに、スルスル書けることに魅了されました。
まあ東京にまで出て買うまでもあるまい、という説得力ある書き味だったので。
これもご縁ですのでウチのコにおなりなさい...と、その場でお買い上げしてしまいました。
季節柄なのか?合皮製のペンケースがついたギフトボックスでサービスしてくれようとしたけれど、一瞬深く考えてどうせ使わないと判断。
この前プラチナでもおんなじようなのもらったしなあ。
オマケ無し仕様の箱にいれてもらいました。ロイヤルブルー地にWaterman金文字で、この配色はすげぃカッコイイですな。


そもそも、エキスパートが気になるペンである発端は、以前購入した本のなかで良い感じに紹介されていたから。
昨年末はいわゆる「手帳活用本」が少なからず出ましたよね。
その系列として手にとったものなのですが、これはもう少し幅広く、文具やデジタル機器にまで及ぶ範囲で、各界の人が仕事をする上での、頭脳と繋がる愛用ツールとしてのイチオシを語る。というコンセプトのムック本です。
[カラー図解]手帳、ステーショナリー、デジタル機器「超」活用ノート できる人は使っている←目次等の中身が覗けるようです。

精神科医の名越康文氏が、「自分の感覚を同調させるための必需品」として力説する、2本(赤と緑)の万年筆がアップになった大きな写真がすごくカッコイイのです。
使い込まれたせいで、キャップのめっきがちょっとくたびれかけていて、そこから「道具」としてのオーラがドーンと!
誌面では終始「ウォーターマンの万年筆」とあるだけで、型名までは出てなかったので。
いいなあ、こういうの。という感じで、(当時の)優先順位は若干低めながら物欲をそそられていたのでした。


しらべたところ正確に言えば、この本に載っているペン達はエキスパートの廃番色の軸ではあるようです。
でもちゃんと現行でも6種類の色で出ていて、けっこう資格試験勉強用などに支持があるみたい。
スチールペン先で16000円超っていうのはかなり冒険であるような気がしたので、これは「贅沢鉄ペン」としてどんな感じか使ってみようかなという好奇心も大きかったです。

大きさ・太さはごく普通に、ぱっと見でペリカンの600程度。
しかし(M600より)10グラムくらいは重いので、コンコルドに慣れている手には思わず「うわー」と言いたくなるほど重力がかかります(笑)。

最初は付属していたウォーターマンのブルーブラックのカートリッジをつけて使いましたが、これはほどよく青みのある藍色でとても良い色ですね。
濃くくっきりと色が出るうえに、フローも豊潤。
Fニブでも気持ちよい滑らかさです。
ペンポイントも大きめで、わりと捻って持ってしまっても、ちゃんと書き出せます。

しかし、ペン先は硬め。
ウォーターマン全般に言えることだそうですが。
でも、鉄ペンだからこそなのか、このペン先デザイン特有のことなのかわかりませんが、書き続ける中で、ごく微妙~なしなりが跳ね返ってくるのが判ってそれが心地いい。
なによりこの重量感のせいで、筆圧をよけいにかけずとも、ほぼ自重だけでペンを走らせることができるのは新発見。
だからかえって疲れないんですよ。
キャップがありでも無しでも安定する重量バランスだと思いますし。
(しっかりと(カチッと音をさせて)うしろにつけられる機構になってますよ。)

その後結局、いつものラミーの青インクを入れてしまったので(コンバーターは最初から同梱してあったよ..)、フローがちょっと絞られた替わりに、線に味のある濃淡が出るようになって、感心してます。
意外に、入れるインクの性質次第で書き味も変えられるペンである予感もします。

早書きするとしょりしょりと(ガリガリゴリゴリの濁点系にあらず!)小声でつぶやきつつ紙の上を滑り、まさにこれは「書きつけてますよ」という感覚。
勉強用に人気があるのは頷けます。
(書いてるのを全く忘れるような、というような浮遊感も万年筆の誉め言葉としてアリかもしれませんが、そういうのはあてはまらないペンです。)
あくまでも、「書き道具」としての実用に拘りたいんです、と言いたげ。
ということで、Expertというのはなかなかよい命名かもしれません。

デザインも、かなり気に入ってます。
あまりモダンに走りすぎていない、万年筆としての堅実なかたちなのですが。
緩やかな流線型がなんとも上品。
安価でカジュアルな雰囲気は全く感じられないので、ちゃんとした場面に持ち込んでもじゅうぶん役立つかと思われます。
おしりがちょっと細いので、ワコムのペンタブのスタンドにスポッとハマるのです。
(とはいえ、完全固定というほどはハマらず、簡易的に立てられる程度だけど。)
デスクペン感覚で机上に置けてカッコイイのだー!

ラッカー塗りの石目の模様が緻密で高級感があります。
私がこだわったのは、このペンならば金トリムだろうな、ということ。
6種類ある中で、赤軸と、黒無地軸の2本だけがそうなのですが、ペン先が金銀のコンビ配色になってまして、華やかなんですわ。
この感じのほうが、上品なペン先の曲線がすごく引き立つと思うんだけど。
(銀色金具バージョンだと、ペン先は銀一色なんだよねー。それがちょっとクールすぎる気が。)


そんなわけで、手帳やメモ書きにも大活躍してくれてます。
インクにもよるかもしれませんが、めりはりつけた線がとても書きやすいので、日本語長文にももちろん向いてますよ。
ウォーターマンというブランドはこれが初めてだったわけだけど、今後の購入路線を見直さねばならんかも..と決心するくらいの勢いです。
これよりさらに重くて硬いらしい「カレン」とか、もじどおり手強そうだけど、ブーメランみたいで格好いいなあ、とか。

エキスパートをある程度使ったあとに、例えばサファリとかアウロラとかでちょっと書いてみたりするとそれらが「何コレ!!」というほど無重力かつ柔らかいペン先に感じます。
相対的なものなんですけれど。
この幸福な錯覚(笑)もまた、毎回面白い。
「こういうのじゃなきゃダメ」的に食わず嫌いでいるよりも、いろんな特色をもつペンを持ちかえていくのも楽しいんだなあと思わせてくれる現象です。

というくらいの特色を持っていますので。
これで樹脂軸とか金ペンがあったら面白いのに..とは思うのですが「手にも紙にもしっかりした書き味の万年筆って興味あるかも」
という動機があるならば、ぜひともおすすめしたいペンです。
おそらく、M以上のほうがより書きやすいと思われるので、ちょっと試してみたいかもと興味津々。Bまであるらしい。
上記の本での紹介文でも、太字(←としか解説されてなかった..)のほうを絶賛してたので...。

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2006.02.13

オプティマ・クラシックの青いやつ。

Blue & Burgundyイタリア(トリノですよ)産、AURORA(アウロラ)のオプティマ・クラシックという万年筆です。
何度かここでも書いていますが、下のバーガンディ色のほうはペン先Fを昨年に青山の書斎館で。
...というわけで、青いのが1本増えているようです...ね!

実はこのブルー軸、購入自体は12月になったばかりの頃。
ちなみに太さはM。

数々の不具合を治療すべく、年を越してだいぶだったあたりでようやく「退院」してきたのです。
定価に対して非常にお買い得に入手できたのですが、インク窓をははさむ位置のリングが緩んでいて、動かすとちゃりちゃりと音が鳴ったり(これはこれでまあ、可愛らしかった。)ペン先がいわゆる「馬尻」の酷い状態で、文字の筆記にはあまり使えるレベルに到達してませんでした。

相当な値引きプライスでの通販の場合、どこまでが自己責任として我慢すべきか考えつつ、そして焦りつつぐるぐると試し書くこと数日。
ダメモトで購入元に相談してみると、その日の内に電話をもらい、引き取り便を手配してくれたのでした。(涙)
その後一ヶ月以上過ぎたので、さすがにどうしちゃったのか問い合わせてみると、「メーカーにて修理・調整中」とのお返事。
…イタリア??
まさか日本でも直すところくらいはあるか。
でもイタリアで年越しだとしたら持ち主より贅沢...
等々妄想の数週間を経て、元気に山奥の我が家に帰ってたのでした。

軸パーツの不具合は完全に直っていましたが、書き味は、うーむ微妙といえば微妙。
書き出しに全くインクが出なかった点はちゃんと調整されて改善してはいますが、おそらくもう少しの使用を重ねることで完全治癒に至るのだろう、程度の「もうちょっと」な段階か。
インクのボテ感も実用の範囲内におさまって、これは有り難い。
いずれ機会あればペンクリニックへ持って行って、もう少し絞ってもらえたらベストという気もする..。

問題ないじゃない?と言いたいところなのですが、書斎館で選んだバーガンディが、Fとは思えないほどカチっとまとまった(しかしとても滑らか)引き締まり感のある書き味であるのに対して、ブルーのほうは、一段階太字とはいえ、いかにも「大味」な感じ。
ま、個体差のうちかもなーとは思うのですが。
それにしてもこの対極な個性!
良く言えば(笑)、今後の育て甲斐ありすぎなコンビなのです。


そもそも、オプティマは私の手には少々軸直径が太く、ペン先もとても硬いのでしなりを感じられず、あまり「万年筆らしい」字を書けるペンではないのです。
実のところ、もう少し重量も欲しい。
(しかし、ボールペンに手が慣れた人にとっては違和感のない、心地良い堅牢さ。
万年筆初心者の人にこそおすすめしてみたいペンです。
贈答品としてもインパクト満点。)

というような、ベタ誉めまでは難しい評価なのですが、オプティマ(特にきらきらのクラシックモデル)は、私にとって「これこそが美しい万年筆!」と思える典型の容姿なのです。

宝石が埋め込まれたように光るこの軸、アウロロイドというオリジナル配合の樹脂を、大きなカタマリの状態から削りだして製作するのだとか。
これもまた個体差かもしれませんが、バーガンディとブルー軸、ちょっと光り方が違います。
バーガンディが1層下にキラキラ部があるような距離感があるため、全体的に暗めで奥行きがある模様であるのに対して、青はもっと表面に近い場所にキラキラが存在している感じ。
だから、違う種類の「石」のように思えるのです。

以前は金色部品のついたペンは無駄にゴージャスっぽくて嫌い、と思ってきたわけですが、モンブランなどを毎日手にとっているうちにその信念も崩れてきてしまいました。
楽しげで、活気があっていいじゃないかと(笑)。

実際、この鮮やかな青軸の上に、黄色みの強いゴールドがバーンと映えて、このコントラストが意外なほどに清々しいのです。
これで銀色部品だったらちょっと寒々しく、寂しい感じになるかもしれません。

というわけで、なんだかんだ言いつつ、私はAURORAファンなのです。
これからもうっとり手にとっていきたいので、コレクションは徐々に。

今回初めて利用した店ではあったのですが、購入店には非常に誠意あるよい対応をしていただいたので、それに対して思うことはないのですが、購入以降にかかった手間や時間をたっぷり味わってしまったお陰で、万年筆を通販で(しかもかなりの値引きで)購入することに対して、多少のビビリ感を抱くようになってしまいました。
今までも、何本も通販で買ってきてはいるのですが..
ま、いずれ克服できるハズ。

と、これをアップしてから見に行ってみたら、ミクシのAURORAコミュニティでこの写真がトップ画像として採用されていました。ビックリ、でも楽しい偶然!

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2006.02.01

ミュージックな万年筆。

Platinum  #3776 Music penLamyのカリグラフィペン、Joyを購入して以来、このタイプの進化版としていつかは使ってみたいと考えてきたのが、「ミュージック」というペン先の万年筆。
マーカーペンのように、縦線は太く・横線は細く、の めりはりある線をつかった文字が書けます。
その名の通り、楽譜制作にも好都合。
(譜面を書くなどという作業は学生時代以来まったく無縁ですが、とりあえず、これだとト音記号がかっこよく書けます。)

Joyの愛用(ちょこちょことほぼ毎日)で気付いたことですが、このペン先は案外、日本語文章を書くにも独特の「味」が出て使いやすいということ。
日付やタイトルなどの太字書きにはもちろん、しっかり記憶に留めたい事柄を太罫のノートにばりばりと書いていきたいときにもおすすめなのです。
宛名含めて手紙に用いるのも悪くないですよ。


一応、このペン先でどんなものがあるのか通販サイト等でアタリをつけてからOAZOの丸善へ。
買う気満々のオーラが出ていたからなのか(笑)とてもよい対応をして頂きました。さすが丸善。
国産ブランドにはちゃんとこのペン先のラインナップがあり、パイロットのカスタム,セー