2019.07.23

ガラスペンを使い始めました。

先月、丸善の本店で初めてガラスペンを購入しました。
ずーっと使ってみたかったのですが、自分のことだから(筆圧の強さとか、手先の粗さでうっかりどこかにぶつけるetc.の理由で)あっという間に壊すんじゃないか...と、怖くて近寄らなかったんです。
なんとなく「私そんなにインク持ってないし」と自分に言い聞かせてもいました。
確実に2桁数のボトルがある時点で言い訳は無駄だ!

箱を開けた状態で陳列してあったのを眺めているうちに、キラキラ輝く美しさに吸い寄せられてしまい。
1本目として買うには高すぎるかもしれぬと悩みつつ、レジに持って行ってしまいました。

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ガラス工房 まつぼっくり のもので「モール」という種類の軸です。
首のところに色が付いているものを含めて何種類か有ったのですが、私は無色の「透明 銀雲母(細字)」を選びました。
※上写真、ペン全体に透明感がありすぎて、色の濃いものの上に置かないとよく見えないのです。

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軸の内側に微細なきらきら加工が入っており、ペン先は先端に向かってきゅっと溝がひねられています。
輝く銀雲母の粉がちょっとだけ中空の軸の隅に溜まっており、透かして動かすと、お砂糖のようにサラサラ流れていく景色も実に美しいです。

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使用の感想ですが、まずとにかく(その長さから想像するよりずっと)軽い!
ガラスの管を高温の酸素バーナーで加工している製法なのだそうですが、このペンは内部が空洞なのです。

首軸というか指先がちょうど当たる部分は、緩やかな六角形の枕のようになっています。
そのまま机に置いてもインクで汚れないし、転がり止めの役割も果たしているんです。

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細字で0.2-0.3ミリとのことですが、かなりの極細線が出ます。
しかも、ちょっとだけシャリっとした書き味がつけられていて、筆圧で僅かに返ってくる(しなるというほどではないのだけれど)ここちよい弾力も。
ガラスでここまでの「筆記具っぽさ」が出せるものなのか!と驚きです。

あと、1度インクに浸すと継ぎ足さなくても大量に書ける長持ち仕様です。
(原稿用紙一枚分ぐらいは書けてしまうそう。これにもびっくり。)

用が済んだら水道の下で3秒くらいザーッとやるだけで跡形もなくペン先は透明に。
この素早さはラクですね〜
手持ちのインクの色見本も簡単に作ることが出来ますし、古典だろうが顔料だろうがラメ入りだろうが(万年筆との相性を気にして手を出しにくかった)面白いインクも試し放題です。

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私も早速、インク収納箱の奥地にはまりこんで長期にわたって休眠させていたインクを思い出すべく、「持ってるインクをガラスペンで試してみるよ」シリーズを孤独に続けています。
(ここに載せてる画像がそうなんですがSNSに投稿後は、切り抜いてシステム手帳に貼り付けています)

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購入後だいたい1ヶ月経ちましたが、壊さないように気をつけているけど今もけっこうビクビクしてます。
買ったときについてきた細長い箱に入れて、万年筆といっしょに並べていますが、複数になった場合← 増やす気満々、どうやって保管しようかな。などなどのんびり計画しはじめました。

以前から憧れの制作元は他にもあり、川西硝子 や、菅清風 さんのペンもいつか。と思っています。
近年になって数多くの万年筆インクが登場しているので、ガラスペン需要もきっと増えているんだろうな。
ここもまた深そうな沼なのでしょう...しかしなにぶん1本しか持ってない初心者であります。
とても良いものを入手出来たので、長く楽しく使っていこうと思っています。

ガラス工房 まつぼっくり←同社その他のガラスペンはこちらです。(Amazon)

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2017.06.20

手帳絵日記4-5月編 + お気に入りのミリペンについて。

今月はなんだか予定遂行率も体の調子もぼんやりと落ち着かず、最優先のことをなんとかこなしているうちにブログはずっと後回しになってしまいました。
ようやく立て直しのエネルギーが出てきた気がするので、またコツコツと書いていきたいと思います。

というわけで、4-5月分です。

4:3-4:9 4:10-4:16

4:17-4:23 4:24-4:30


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当記事を含めた、今までの絵日記まとめは下記リンクからどうぞ。
Instagramでは(作り次第で随時)公開中です。

手帖絵日記 バックナンバー(2015年4月分〜)

●関連過去記事:「システム手帳STYLE」を読みました(絵日記が掲載されました)+ 手帳絵日記6月編

システム手帳の気に入っている点のひとつに、「ペラッと一枚置きで書ける」という件があります。
(リングからいちいち外して書く人もいると聞く度に)そんな面倒なこと私はやらないよ...と、ちょっと前までは思っていたのですけれど、単なる"知らず嫌い"でした!
筆圧低めで済む万年筆の場合に限りますが、ここ3年以上愛用している革製デスクマットを使う書き心地がお気に入りとなりつつあります。
フワッとしてるけど締まった質感の革地のせいで、細めのペン先でギッシリ書いても疲れない。

もう少しリーズナブルな他社製品で、同じような硬め革質の小型マット(バイブルサイズが乗ればOKなので、マウスパッドなんか良いんじゃないかと思う...)を別室や外出でのリフィル書き専用に買おうかしら?とすら思えてくるほど。

※ボールペン使用で一枚置き使いだと、革はどんどん凹んでがちゃがちゃな表面になってくるのでご注意ください。
 私はそういうとき用にビニールの「ソフト下敷き」と置き分けています。

●関連過去記事:
 ・革のデスクマットがお気に入りです。(100% Leather Desk Mat)

 ・ボールペン用に、硬筆用ソフト下敷きを使っています。


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年明け頃にネット上で「これは良い」という話をコミミにはさんだのがこのミリペン。
繊維系先端にも関わらず筆圧で潰れにくい頑丈さが売りで、確かに結構硬めな筆記感です。
とはいえボールペンとは違うしなやかさもあり、とても使いやすいです。

顔料インクなので上からカラーマーカーを塗っても滲まず、インク色もクッキリ。
コピックのマルチライナーより軸直径が太めなので、軽量でも手の中で安定して私の好みには合っている気がします。

とりあえず線巾違いの5本セットを買ってみたのですが、現状(絵日記の画材としては)0.1ばかり使っています。
0.3からは突然太くなる印象。
0.03なんて見えないくらいの極細線でびっくり。

軸のデザインもこのように、キャップとの継ぎ目がよくわからないくらいにシンプルなところがいいですよ。
意味もなくペンケースに入れて持ち歩きたくなるフォルムです。
当初はヨーロッパあたりのメーカーかと思っていたのですが、しっかりと日本製です。

ただし、キャップをはめたときに一直線になる軸の宿命として、首軸に段差があります。
これが大丈夫な人にはかなりおすすめです。

使用4ヶ月目になりますが本当にへたりにくく、新品時の硬い感じが長く維持できる頑丈さには感動しました。
軽いし、とにかく見た目が好きなので、太め線巾のはメモ帳と一緒に持ち出すことが多いです(文字用として)。

○Amazonで買いました→マービー フォードローイング:最初に5本セットで購入し、0.1単品を予備で最近買い足しました。インク色はセピアなどもあり。

マービー 製品カタログ←メーカーHP

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2015.05.12

木箱ペン立て(小型)を使いはじめました。

150430今までもここに何度か書いている、チェコの文具メーカーであるコヒノール社の木箱ペンスタンドですが、現在入手できるなかでは一番小さいサイズである3マス×1列タイプのも持っています。
今までと同じく、分度器ドットコムさんから購入。←蓋付きの仕切り箱も気になる!

●木箱関連過去記事:
能率手帳ゴールド、8年目が届きました。 :これは完全に「やってみたらピッタリだった」という、このとき限りの風景です。

コヒノールの木箱ペン立てが好きです(4箱目) :普段はこんな感じの内容物で

ガラスの机上台、気に入ってます。 :こんなふうにサイドデスクの上に並べてます。

 
この小型箱は、長いこと私の机の傍らでTVまたはエアコンの”リモコン立て”として使われてきました。
(仕切りの板を引き抜くことが出来るため。)

しかし春ぐらいから、このように「ミリペン専用スタンド」として本来の筆記具立ての役割に復帰です。
元々持っているものや、色違いや太さ違いを何本か買い足して、結果的にほとんどコピックのマルチライナー入れとなってます。
セピアや、グレー(←中央のマスに入ってる4本がそうです。)色はそんなに使っておらず、やはりなにかと出番が多いのは黒です。

それにしても、この状態から0.1と1.0を見分けるのはとても難しくて!
しょっちゅう間違うので、現在は下写真のように、0.1のほうのキャップ頭にシールを貼って対策してます。

「0.1」は、当人の筆圧や製品個体差もけっこう左右されそうですが、ゲルボールペンでいう0.28、万年筆では国産メーカー品のEFと同等くらいかな という使用感です。
「0.03」にもなると、細さに感動しますが、もう視覚的に限界値...

150512このマルチライナーは、コマゴマとしたイラストがとても描きやすくてかなり好きになりました。
こういう、細いニードルに繊維の頭が乗ったペン(ファイバーチップというのでしたっけ?)は、高確率で曲げて壊すか倍以上の太さまで潰してしまうか、がいつものことだったのでここ10年以上敬遠してきました。
しかし意外と今こういうのを使うのも楽しいと思えるようになったのは、「手が変わってきた」ということなんでしょう。
いいことだ!

とはいえ、このマルチライナーはあまりにも軸が軽すぎ、ペン先も(0.1やそれより細いのは特に)針のごとく華奢すぎで。
イラストに書き添える単語程度ならまあ問題ないのですが、文章用としては、私の手にはまだまだ無理な感じです。
紙を連射でつっついているような感じが、今にも折れそうでちょっと怖くなってくるんですよねー
そこにくると、適度にしなってその都度で筆圧を逃してくれる万年筆のペン先の仕組みが、いかに文字を書くことに向いているかよーくわかるんですよ!

 
先日の絵日記ネタで書きましたように:過去記事:手帳絵日記をつけています。
(今も続いています。奇跡だ。)

マルチライナーの良さは、カラーペンの塗りに滲まないところです。
本当のところは、もう少しくろぐろとした濃い黒インクであって欲しいと思うのですが、扱いやすさやお買い得さを考えると贅沢かな。

今すっかり日常使い用となりつつあるロットリングのアートペンの(顔料インクじゃないのに!)まっくろけ具合にハマりつつありまして。
自分は、黒インクなら、墨絵のような濃淡味わいのあるほうでなく ひたすら漆黒であるほうなら大好きなのだ…と新発見。

●関連過去記事:ロットリングのアートペン、再びのお気に入りに。

万年筆は染料のなかでそういうのを開拓していこう。← セーラーの純正黒で現状けっこう満足していたところ、最近エーデルシュタインのオニキスをおすすめ頂き興味津々。
顔料系ならロットリングの製図ペン系統がやはり究極では? とか。

今後、使い切れる程度内で(...これが一番難しい...)ゆっくり開拓していきたいと思います。

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○Amazonではこちらです → コピック マルチライナー
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